- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのは1歳の女の子「みちる」ちゃん。なんとか生きて欲しいと願ったみちるちゃんとの出会いや幸せエピソードを飼い主さんに伺いましたよぉ。
これからの猫生が「幸せにみちあふれるように」という願いを込めて
彼女の名前はみちるちゃん。1歳の女の子だ。
「保護した時、体はガリガリで目は負傷…猫風邪にもかかっていてひどい状態でした。」そう話すのは、飼い主のみちるのお母さん(@96chan.0420)さん。
2018年6月のこと。近所の空き地で猫の鳴き声を耳にした飼い主さん。必死で探したもののその時は見つからなかったそう。そして再び鳴き声を耳にし、声のする方へと駆け寄ったところ、そこにはご近所さんの足元で鳴く小さな子猫の姿が。
生後1ヶ月くらいと思われる月齢に対し、体重はわずか300gほど。左目は負傷によって膿んで腫れ上がった状態。猫風邪を患っていたことで、右目も開いておらず、顔も傷だらけだったという。
そんな姿を見てなんとか生きて欲しい、そう思った飼い主さんは娘として迎えることを決意。3日間ご近所さんの元で保護してもらい、その間にみちるちゃんを受け入れる準備を進めたそう。
「二度と辛い思いやひもじい思いをさせないと決め、この子のこれからの猫生が”幸せにみちあふれるように”と願いを込め、『みちる』と名付けました。」
こうして、2018年6月14日、みちるちゃんは家族の一員となったのだ。
お父さん大好きな甘えん坊
そんなみちるちゃんの性格はというと、「誰にでも物怖じせず、甘えるのが大好き」なんだとか。
ピンポンが鳴ると、ダッシュでお客様をお迎えする準備をするというみちるちゃん。お客様が来ると「どうぞどうぞ。ここに入ってますからね。開けていいんですよ?。」と言わんばかりに、おもちゃが入っている納戸に誘導するのだとか^^
▲お父さんの抱っこにご満悦なみちるちゃん^^
家族の中では特にお父さんにスリベタ♡お父さんが出張に行く準備をしていると、キャリーに入ろうとしたり、荷物を入れられないようにしたり、あの手この手でお出かけを阻止しようとするのだとか(笑)
そして、お父さんが出張から帰って来ると、ムッとした顔をしつつもスリスリ甘えるのだそう^そんな姿に夫婦共々愛おしさを感じているという。
ふたりだけのぬくぬく時間
みちるちゃんを迎えてから、「少しでもお外の猫さん達のためにできることはないか」と、猫の預かりボランティアを始めた飼い主さん。
預かり猫たちのお世話にかける時間のぶん、みちるちゃんだけに構う時間が減ってしまったと思い、毎晩一緒にお風呂に入るように。
「もともとお風呂についてくる子だったので、いっそのこと日課にしようと思って。みちるは風呂ブタの上にタオルを敷いて過ごしてもらってます。2階にいても、お風呂だよ?と声をかけるとダッシュで駆けつけます^^」
1日の疲れが全て飛んでいってしまうという、ふたりだけのぬくぬく時間。飼い主さんは必ず「みっちゃん、今日も1日ありがとう」と声をかけるのだとか。
もしあの時飼い主さんが鳴き声に気づかなければ、みちるちゃんの小さな命は失われていたかもしれない。「なんとか生きて欲しい」と強い気持ちで迎えてくれた飼い主さんに出会えて、本当によかったね、みちるちゃん。
愛情深く育てられ、今ではそのハンデを感じさせないほど愛くるしい姿に。これからも大切な家族とずっと一緒に、幸せに「みちあふれた」猫生を過ごせますように。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。