- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのは1歳のお転婆娘「ジジ」ちゃん。出会いのきっかけやお互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。
猫を亡くした悲しみ、、、そして大切なママ友が繋いでくれた縁
まんまるでつぶらな瞳がとってもかわいい三毛の女の子。彼女の名前はジジ。
「最強悪さ全開だけど、実はガラスのハートでビビリな優しい子。」そう話すのは飼い主のジジママさん(@kuutakuya)。
ジジという名前は、息子さんの好きな人気スーパーモデル「ジジ・ハディッド」から名付けたとか。魔女の宅急便にもちなんでいるそう。
そんなジジちゃんとの出会いはというと。。。
「実はジジと出会う少し前、7年間一緒に暮らしてきた”くう”という猫がリンパ腫で亡くなってしまったんです。20年来の大切なママ友が連れてきてくれた猫で、本当に可愛くて可愛くて愛してやまない子でした。」
壮絶な闘病生活の末、虹の橋を渡ってお空に行ってしまったくうちゃん。ジジママさんは、毎日のように骨壷を開けては泣いていたそう。
くうちゃんが亡くなって2週間近くたち、ようやく徐々に落ち着きを取り戻してきたジジママさん。「もし今誰かからにゃんを飼ってほしいと言われたら飼ってもいいかな…」と思えるほどに。
ちょうどそんな時、くうちゃんに出会わせてくれたママ友と会うことに。ジジママさんがママ友に今の想いを打ち明けたところ、驚くような返答が。
「え!実は昨日、親猫と子猫4匹が家のガレージにやってきて、、、誰か子猫をもらってくれる人いないかなと思ってたところ。」
ジジママさんは急いで子どもたちに相談。「くうのとき、実はもう1にゃんいたんですがくうだけ飼うことにして。。。ずっとそれを後悔していたんです。今度こそ絶対多頭飼いしたいと思いました。」
子どもたちも賛成してくれ、いよいよ猫たちを見にいく段取りもたてていたところ、ママ友から1本の電話が。どうやら近所の猫嫌いのおばさんがその猫たちをほうきでたたいて追い払ってしまったとか…。
かろうじて保護された1匹の猫。それがジジちゃんだったという。
ジジちゃんはときどき玄関でドアの方をじっと見つめていることがあるとか。「他の兄弟たちは元気にしてるのかな?幸せに暮らしてるかな?そんなふうに思ってるのかもしれません。」
最強いたずらっこ!でもそっと寄り添ってくれる
そんなジジちゃんの性格はというと。。。
「嘘でしょ!?って思うような悪さをします(笑)壁をめくったり、息子のクロックスをボロボロにする噛み噛み職人^^私には遊びで思いっきり噛むし、爪を立てるし、猫パンチも。。。孫にはどんなことをされても絶対に攻撃したりはしないんですけどね。」
かなりのお転婆さんなジジちゃんだけど、とても心優しいところも。
「私の体調が悪いときはずっとそばにいてくれるんです。私の顔を見ながらちょこんと座って。私が横になったら体の上にのぼってスリスリしてきたり。なんとなく分かってくれてるんだなって思うと泣きそうになりました。」
我が家に幸せを運んできてくれた
「普段仕事で忙しいけれど、仕事から帰ってきてじゃれあってると疲れも吹っ飛んでとても癒やされます。お休みの日に一緒にまったりしているときも幸せを感じますね。ジジが我が家に来てくれて本当に幸せな日々を送っています。」とジジママさん。
長年連れ添った猫を亡くした悲しみ。。。一緒に過ごした日々を思い出せば思い出すほど辛く、心をえぐられる想いだっただろう。
でも、今ジジママさんのそばにはジジちゃんがいてくれる。静かにそっと心に寄り添ってくれている。
もしかしたらジジちゃんはくうちゃんが連れてきてくれたのかもしれない。悲しみに沈んでいたジジママさんを立ち直らせようと。
これからもずっとジジちゃんとのしあわせな毎日が続いていきますように。きっとお空の上でくうちゃんも微笑んでいるはず。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。