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【看板猫】猫がくれた笑顔と縁~サイクルセンター吉岡

2019-07-05

猫ねこさん

【看板猫】猫がくれた笑顔と縁~サイクルセンター吉岡

猫ねこさん
東京・昭島にある自転車屋さん「サイクルセンター吉岡」の看板猫「コロン」と「バル」。チンチラゴールデンと黒ペルシャのモフモフな二匹の魅力をたっぷりお届けしますよぉ。

モフモフの長毛種をいつか飼いたい!そんな猫好きさんもいるのでは?

今回ご紹介するのはふわっふわの長毛が自慢の看板猫。
チンチラゴールデンの7歳の女の子「コロン」。
黒ペルシャの1歳の男の子「バル」

看板猫としてたくさんのお客さんを魅了するそのふたりについて、飼い主である副店長さんにお話を伺ってきました!

老舗自転車屋さんの看板猫

今回の舞台は東京西部にある自然豊かな街、昭島。

「サイクルセンター吉岡」は1927年創業、今年で92年目を迎える老舗の自転車屋さんだ。

”お客様に長く安全に乗って頂けるように”自転車の組み立てには特にこだわりを持っているお店。そんな店主の想いに、信頼を寄せるお客さんは多い。

その自転車屋さんに、噂のモッフモフな看板猫がいるとか。

さっそくお邪魔してみると・・・。

コロン

サマーカットが似合いすぎなチンチラゴールデン”コロン”ちゃんを発見!

しっぽの先までモフモフ感はぬかりなし。アイラインばっちりの女優顔にはただただ見とれるばかり☆

チンチラゴールデンは気が強い子が多いそうだけど、コロンちゃんはとっても穏やか。
追いかけたり大声で騒いじゃう子どもはちょっぴり苦手だけど、普通のおとなのお客さんが入ってきても全然逃げ隠れたりしない。かまってかまって!って来るタイプじゃないけれど、自転車の隙間からそぉーっとお客さんの様子を伺っているのだとか^^

コロン▲困り顔の破壊力~(~o~)

自由にうろうろ。そしてときおりひょっこり近寄ってくる。この距離感がなんとも猫らしくて心地いい。

と、そこへなかなかなスピードで黒猫が目の前を通過^^。

バル

そう。こちらがコロンの相棒、黒ペルシャの”バル”。

まだ1歳のバルはとってもやんちゃ。すべての動作が優雅でおっとりなコロンに比べると風の速さ^^

バル

やっと止まった!と思ったら、テーブル下からひょっこり合戦^^なかなか息あわず(笑)

この愛嬌あふれる”バル”の貴重な静止画は、また後半でたっぷりご紹介を。

コロンじゃなきゃダメだった

コロン▲話題のザビエル首輪をつけて

今回、取材に応じてくれたのは、このモフモフっ子2匹の飼い主さんで、お店の副店長でもある吉岡さん。

今の場所にお店を移転して今年で9年。コロンちゃんは、今から7年前にやってきたという。

コロンちゃんとの出会いはペットショップ。

「他にもたくさんチンチラの猫がいたんですけど、なぜかコロンだけにすごく惹かれちゃったんです。」と吉岡さん。

でも、実はもともと猫を飼いたいと思って見に行ったわけではなく、たまたま家具を見に行ったホームセンターにペットショップがあり、そこで運命の出会いをしてしまったのだとか。

コロン▲そのアイラインテク教えてほしい^^

コロンのことが目にとまった吉岡さんは、もう子どもみたいにへばりついてそこから離れられなくなってしまったそう。

でも、即決できなかったのは、吉岡さんには大切な家族がいるから。吉岡さんのご家族は、旦那さまとそのご両親。みんな猫好きか?と言うとそういうわけでもなかったらしく。。。

「両親はむしろ猫にいいイメージがなくて。昔は野良猫が多くて、家に庭でおしっこしちゃったりとかもよくあったので…。」そんなご家族の気持ちもあったので、すぐには決められなかったという。

「何回も見に行きましたね。だいたい寝てるんですけど(笑)そんなに近い場所ではなかったんですけど、休みの日は必ず。その間、毎日のように主人を説得しました。」

友人に猫を飼いたいという話をしたら、「だったら保護猫を迎えるっていう手もあるんじゃない?」とも言われたとか。でも、吉岡さんはこう話す。

「一緒に暮らしたいって思った子がたまたま犬じゃなくて猫だった、たまたまチンチラだった。猫を飼いたいというよりは、あの子が、コロンが良かったんです!」

猫だったらどんな子でもいいというわけではない。吉岡さんが惹かれた子がたまたま猫だった。

「タレ目だからか、猫にしては野生っぽくなくほんわかした顔をしてるから、かっこいい名前じゃなくて優しい名前をつけたかった」そんな想いから名付けた”コロン”という名前。

まるで運命のような出会い、それがコロンと吉岡さんとの生活の始まりだった。

コロン

2階の住まいと1階のお店を自由に行ったりきたり。眠くなったら、自分から吉岡さんに鳴いてアピールしてドアを開けてもらい2階へ行く。お店で決して寝ないのがコロンなりのルール。

ある日、お客さんがおいでおいでーって声をかけてくれて、コロンが近寄っていき撫でてもらったことがあったそう。
その時、こんな言葉をかけられたという。「猫は好きなんだけど飼えなくて。でも、猫カフェに行くのもちょっと…。かといって、外にいる猫ちゃんに触るのも難しくて。警戒心が強いからすぐ車の下に隠れちゃったり。猫に触りたいんだけど触れないんです。だからこうやって触ることができて嬉しい!」

コロンが大切なお客さんにも”よろこび”を与えていることが、吉岡さんはとっても嬉しいんだそう。

黒いペルシャ猫探し

バル▲コロンと色違いのザビエル首輪がとってもお似合い。

コロンを迎えてしばらくは1匹だけの生活だった。

吉岡さんご自身も、二匹目を迎えようとは考えていなかったそうだけれど、ある時Instagramで見つけた真っ黒のペルシャ猫に釘付けになったとか。

「黒くて鼻がちょっと低い子を見て、なんてかわいいんだろうって。」

そこから黒いペルシャ猫探しが始まった。けれど、そんなに出回っていない猫なのでなかなか見つからなかったそう。

さらに、今回はペットショップではなく、ブリーダーのもとで子猫のときから伸び伸びと育った子を迎えたいという気持ちがあり、黒ペルシャのブリーダーさん探しに奔走したという。

そしてようやく見つけたのが、近くにお住まいのブリーダーさん宅で飼われていた猫。
「黒猫ばかりやたら多くて5匹くらいはいたんですよね。でも、5匹もいるともう見分けがつかなくて(笑)コロンみたいに模様があれば、色の入り具合とかしっぽ、手足の先の毛色、目の色とかで判別できるんですけど、黒猫は全然分からないw」

バル▲しっぽの先までふさふさ具合がとまらない。ブンってやられたらこれはけっこう痛いやつ(*^^*)

そんな黒猫たちのなかでも、なかなか貰い手が見つからなかったのがバルだった。

「インスタでブリーダーさんが家族募集の告知をしてから、1ヶ月以上たっても全然決まらなかったらしく。なんでこんなにかわいいのに決まらないのかなってブリーダーさんも困ってたみたいなんです。でも、よくよく見てみると、写真見た限りでは正直ブサイクだよなって(笑)バルはすごく動き回る子なので写真を撮るのも難しいんですよね。写真写りがたぶん悪くて。静止画だと可愛さがなかなか伝わらないタイプw」愛があってこその吉岡さんのおことば^^

バル(吉岡様ご提供:イヌとネコとヒトの写真館)

そんなやんちゃ全開のバルだけれど、とても小さな体で生まれ当時は命の危険もあったという。

「普通、猫って一回の出産で4.5匹生みますけど、バルは1匹だけで生まれてきたそうなんです。しかも生まれたときに50gしかなくて。未熟児のような感じで。これくらいの体重だと、だいたい3日から1週間のうちに死んじゃうケースも多くて、ブリーダーさんももしかしたらこの子ダメかもって思ったそうです。」

口が小さすぎてお母さんのおっぱいも上手く吸えなかったというバル。でも、ブリーダーさんが寝る間も惜しんでミルクをあげ続けてくれて命をつなぎとめられたのだとか。

そんなバルも今では1歳半に。「落ち着きがなくて…。止まってる時間がないくらい。」と吉岡さんが話すほど、大きく健やかに成長した。

バルの登場。そのときコロンは?

コロンとバル(吉岡様ご提供:イヌとネコとヒトの写真館)

コロン1匹で暮らしていた生活がすごく長かった。そこへやってきたバル。ふたりの相性はどうなのか尋ねてみると…。

「けっこう微妙です(笑)」と吉岡さん。

バルがやってきた当時、すでにコロンは6歳を過ぎていたこともあって、吉岡さん自身もやはり不安だったという。

でも、結局ふたりの相性は実際に会わせてみないと分からない。
「どうしてもダメな場合は、生涯違う部屋で暮らすこともあるかもしれない」そのあたりも覚悟の上で迎え入れないと、という気持ちだったとか。

コロン▲窓辺のアウトドアライフになじみすぎて一瞬気づかないパターン。

でも、吉岡さんのなかに、どこかでコロンの性格なら大丈夫!という気持ちもあったそうで…。

「コロン自体すごいおとなしい性格で。普通は他の猫にあわせるとシャーって言いますけど、そんなことが全然ない。子猫のときからお店にいて人が出入りしている環境で育っているので、知らない人が来ても逃げ隠れたりしないんです。」

「コロンならもう一匹迎えても上手くやっていける」コロンの対応能力の高さに気づいていた吉岡さんは、そう判断”しちゃった”のだとか。

コロンとバル(吉岡様ご提供:イヌとネコとヒトの写真館)

でも、バルを迎え入れたとき、実は大きな「失敗」をしたという。

「バルが来たときは、お互いになんだこいつみたいな感じで。最初はバルをケージに入れて、一日に2.3時間ケージの外に出してあげて。コロンは基本的に自分の部屋のスペースを自由に歩き回れるようにしてあげたんですね。でも、お互いに隠れて距離をとりつつも、いきなりシャーって言ったり、叩いたり噛み付いたりという攻撃性は一切なかったんです。それで、大丈夫だなコレ!って思ってしまって、バルをフリーにしちゃったんです・・・。」

あまり深く考えないでどんどん突き進むタイプのバルは、どんどんコロンのスペースを侵略…。コロンだけのスペースだった場所がどんどんバルに奪われていってしまったそう。さらに、食いしん坊のバルは、コロンの分までごはんを食べてしまったり。

そうこうして1週間後。コロンは下痢と嘔吐がひどくなってしまい、動物病院へ。「獣医さんからはストレスですねって言われて。経緯を話すと『イヤダメでしょ』って怒られました。」

バル

そこからはすぐにバルをケージの中へ入れて部屋も離した。コロンが自由にできる空間、自分1匹しかいない空間を作ってあげた。

「2週間くらいそんな生活を続けて、だんだんバルがケージの中にいる時間を少なくしていきました。で、最終的にはじめはふたりの距離が7mだったのが5mに。5mが3mに。今は1m以内でも全然嫌がらなくなるまでになりました。くっついて寝ることはないですけど、50cmくらいの距離で一緒に寝てるときもありますね。」

バル(吉岡様ご提供:イヌとネコとヒトの写真館)

バルからコロンのところに行くことは多いけれど、コロンからは行かない。でもこの1年半の間にふたりの距離はだんだんと近づいて、今では「いてもいいよ」な関係になった。

コロン(吉岡様ご提供:イヌとネコとヒトの写真館)

「コロンは今7歳、人間でいうと40代くらいですかね。あのときのコロンの状況は、40代でいきなり5歳くらいの男の子が来て、1週間朝から晩まで一緒に過ごすことになったというようなもの…。面倒は見なくてもいいけれど、必ず部屋のどこかにいてワーワー騒いでいる感じ。遊ぼうよ!遊ぼうよ!ってかまってきたらやっぱりストレスになりますよね。」

同じ失敗を繰り返さないように。吉岡さんはそんなふたりの関係を今は静かに見守っている。

全く違う2匹の性格、だからこそ楽しい

バル

ふたりの性格はまったく真逆。「コロンが影で、バルが光みたいな感じ」と吉岡さんは話す。

基本的におとなしくとても穏やかな性格のコロン。病院や美容院に連れていっても全然平気。猫にはかなりハードルの高いカットも、コロンの場合は問題なし。

「トリマーさんの話では、一時間以上経過するとやっぱりパンチは出てくるみたいなんです。ただ、とっても優しい攻撃で。噛み付いたりとか引っ掻いたりとか、爪を出したりとかそういうことは絶対しないそう。」

コロン

対するバルは、とにかく活発でやんちゃ。興奮し始めるとずっと走り回ってるアクティブ系男子。食欲旺盛なので、ごはんちょうだいアピールで鳴き始めると、吉岡さんいわく、すごくうるさいらしい(笑)

コロンよりもおおらかで細かいことは気にしないタイプ。コロンは夜一緒に寝ることはないそうだけれど、バルは来てくれるのだそう。

「コロンにはない良さがバルにはあって、バルにはない良さがコロンにはある感じなんですよね。二匹飼うことでたしかに手間や負担は×2になりますけど、猫を飼う楽しさも×2になった部分はあります。」と吉岡さん。

社交性の高さは折り紙つき!

こちらは人気ねこ作家さんヲカシナイヲさんに作ってもらったというコロンとバルのイラスト。イラストを描いてもらうのに順番待ち、今回抽選でようやく吉岡さんの念願が叶ったとか。
高円寺で行われる夏ねこ展にもコロンとバルの絵が飾られる予定だそう(*^^*)めちゃくちゃかわいいっ!!

そんな正反対の性格のふたりだけれど、共通しているのは、二匹とも社交性がとても高いことだとか。

「コロンは初めて迎え入れた猫。彼女なりに看板猫としての役をすごくこなしているなって感じるんですよね。お客さんのいるなかをちょっとウロウロしてみたり、隠れてみたり。二匹とも小さいときから、人の出入りが多いなかで育っているので、そのなかで人懐っこい性格が形成されていったのかもしれないですよね。」

吉岡さんの猫仲間からも、コロンとバルの人懐っこさを羨ましがられるという。

猫の性格はさまざま。どんな環境で育つかによって、その子の性格も左右する。ある意味すごく責任を感じることでもあるし、これもまた猫を飼うことの面白さなのかもしれない。

最初は反対していた家族も今では…

コロン(吉岡様ご提供:イヌとネコとヒトの写真館)

最初は猫を飼うことに反対していた吉岡さんの家族。お父さんは特に猫に対していいイメージがなく、説得するのも大変だったそう。(正確には押し切った形で飼う感じだったとかw)

でも、今ではご主人もお父さんもお母さんも二匹の家族を可愛がってくれている。

「コロンが来たとき、あんなに反対してたお父さんが『ちょっとこの子は他の猫とは違う』みたいなこと言い始めて。今や、『コーロちゃん❤』とか言ってるんです。」

人の気持ちまでも変えてしまう猫の力は、本当に尊い。

猫の存在が笑顔をくれる

コロン

吉岡さんにとって猫とはどんな存在なのだろう?

「やっぱり精神的な部分を癒やしてくれるところが大きいかなと思うんですよね。同じ空間にいて、その仕草を見ているだけで、自然に笑顔になれますし。もちろん、猫を飼うと大変な部分というのもあります、特に病気のときとか。

でも、猫がそこにいてくれることで、なんだかギスギスしていた人間関係が和らぐときってあると思うんです。例えば、ちょっと会話が増えるとか、喧嘩が減るとか。今までやだなって思ってたマイナスな気持ちがどんどんなくなっていったりするんですね。そんな力が猫にはあると思うんです!」

2匹飼うことで負担は増える。けれど、そんな負担も吹っ飛んでしまうくらいの楽しさ、精神的支えがある。楽しさ、精神的支えは2倍以上だ。
辛いとき、寂しいとき、悲しいとき、そんなときでも猫がいて救われる瞬間がきっとたくさんあるのだと思う。

猫がいたからつながった縁

「チンチラのコロンを飼っていることによってできた縁というのもあるんです。」

吉岡さんは、SNSを通じてできた猫仲間と、年に数回「ねこ会」を開いているのだそう。チンチラゴールデンの子が4匹、そこにノルウェージャンと黒ペルシャのバルが加わる。

「猫カフェの内向的バージョンみたいな感じですねw」と吉岡さん。猫たちはみんなたまに出てきては隠れたりと猫らしさ満開だけれど、人懐っこいコロンやバルはお友達に抱っこされてご満悦だったり(笑)

「いなければ知り合うこともなかった。こんな繋がりができたのもこの子たちがいたからこそ。」

バル▲何度も写真に登場しているこのザビエル首輪は、売上の一部を保護猫活動に寄付している人気グッズ
https://www.instagram.com/botan__seed/?hl=ja

猫がいることで心も癒やされ、新たな縁も生まれる。猫と暮らせば暮らすほど、想像もしてなかったような喜びや楽しさが。きっと「これも猫のおかげ」と思えることが増えていくのかもしれない。

「猫の寿命も人間と同じように伸びていて、今20年くらいは生きると言われてます。だから、自分が生涯で飼える猫ってそんなに多くはないと思うんですよね。そしたら、やっぱり自分が飼いたい猫を迎えてほしいなって思いますね。」

そう言ってコロンとバルを見つめる吉岡さんの目はとても優しかった。

サイクルセンター吉岡
電話:042-541-5056
住所:東京都昭島市中神町1163-7
営業時間:11:00~20:00
定休日:毎週水曜日、第1、第3木曜日
最寄り駅:JR青梅線中神駅下車 北口徒歩4分
公式サイト:http://www.cc-yoshioka.com/cgi-bin/index.cgi

猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。