甘えるときは目線で訴えるタイプ
いつも本当に穏やかで懐っこい。小さい頃から怒ったこともほぼなく、しかも生粋の甘えたなセイラちゃん。「たぶん自分のこと人間と思ってる。」と柿本さん^^
「ここで猫デビューをされる方がとっても多いんです。ワンちゃんを飼ってらっしゃって猫ちゃんはそんなに触ったことがないという方が半数くらい。『猫ちゃんってこんなに懐っこかったんだー!』ってみなさん驚かれます。」
甘える時は鳴くというより目線で訴えるタイプらしく。。。
「遊びたい時は見つめてきたり、おもちゃに鼻つけてクンクンしてみたりしますね。」
▲この上目づかいテク、おばちゃんにも教えて^^
「子猫の時はかくれんぼにハマってました。私が隠れたらセイラちゃんが探しにきて、見つけたらワ~!ってセイラちゃんが逃げて。。。私がまた違うところに隠れて見つけにきてっていう。。。二人で永遠に(笑)猫ちゃんってかくれんぼするんだ~って^^」
2歳になった今ではかくれんぼはしなくなったものの、最近専らハマり中なのがキャッチボールだそうで。
「アルミホイルを丸めてポイッて投げたらワンちゃんみたいに取りにいくんです。以前は投げたらくわえて持ってきてくれてたんですけど、最近はボールのところまで行ってセイラちゃんは逃げるってパターン。だから私が取りに行ってまた投げて、みたいな^^結構疲れますね(笑)」
▲疲れたらちょいちょい寝てくださいね^^
夫婦で大の猫好き
柿本さん夫妻は夫婦ともども根っからの猫好き。
「夫婦ともに猫を飼うなら保護猫をと決めていて。いつか捨て猫ちゃんがいたら…。」とずっと話していたとか。
▲お得意の肩乗り♥料理してるときに後ろから乗ってくることもあるとか。
柿本さんは小さいときからずっとワンちゃんと猫ちゃんと一緒だった。
「私が生まれた時の写真には秋田犬とペルシャ猫が写っていました。亡くなった後も捨て猫ちゃんを拾ってきては飼い続けていましたね。両親が本当に猫大好きだったんです。」
そして、ご主人の猫愛も柿本さんに負けず劣らず^^
「私も主人も一軒家だったんですが、主人の実家には猫が20~30匹(!)いたそうです。その数にはびっくりでしたけど、、、とにかく猫がめっちゃ好きです^^」
猫を愛するがゆえ、ペットショップで猫の生体販売が行われている日本の現状に心を痛め、どうにか変えていくことはできないかと常々想いを巡らせているという。
そんなパパママにたっぷり愛情を注がれて育ったセイラちゃんだが、どうやらパパとママで接し方が違うようで。。。
「主人に対してはベタベタで常にお腹の上に乗ってゴロゴロ言うんですよね。私はいつも撮る係。。。だから主人とセイラちゃんとのベストツーショットはいっぱいあるんですwずるい^^
でも私は完全に遊び相手と思われてるみたいで、、、もう友達♥って感じでバンバン乗ってきます。疲れて家に帰ってきた時も、遊ぶ人帰ってきた~!って感じで誘われます^^」
セイラちゃんきっかけで広がる保護猫の輪
偶然のきっかけで柿本さんのお家へやってきたセイラちゃんだが、以前はどこかのお家で飼われていた可能性が高いという。
「病院に連れていったら体にノミがいなかったんです。生粋の野良ちゃんなら体中にノミがいるはずなのに。。。始めからとても懐っこかったし、たぶん飼われていた猫ちゃんだったんでしょうね。そして捨てられた。。。」
「セイラちゃんは元々捨てられた猫ちゃんだったんだよっていうお話をすると、お客様や生徒さんが『そうだったんだ!』ってとても関心を持ってくださるんですね。セイラちゃんきっかけで保護猫を飼おうと思ってくださって、実際に飼い始めた方も何人かいらっしゃいます。」
猫を飼うならペットショップへと思っている人も多いかもしれない。でも、決して選択肢はそれだけじゃない。
人間の身勝手で、ある日突然あたたかなお家から外へ放り出された小さな小さな子猫はいったいどんな辛い想いをしただろう。どんなに寒い思いをしただろう。そんな猫たちがあなたの周りにいるかもしれないということ…少しでも多くの人に伝えられたらと私も思う。
とっておきな自分に出会える場所に
2016年10月にオープンして今年で3年目。お客様の多くは口コミで訪れた方。ほとんどの方がサロンの魅力にハマりリピーターになっているという。
もともとは金融系OLだったという柿本さん。でも”自分のやりたいことを仕事にしたい”という想いから、夜間は服飾専門学校に通いデザイナーを目指した。でも、当時アパレル業界は氷河期に差し掛かっていた時期、、、。そんな時、ひょんなことからスタイリスト事務所で働かせてもらえることに。
「スタイリストのお仕事はめちゃくちゃ楽しかったですけど、めちゃくちゃ大変でしたね。学校に行きながらアシスタントとして始めたので時間がなかなかとれなくて。でも似合うお洋服のアドバイスをしていくうちに、本当に洋服を綺麗に着こなすには肌とボディケアが大切ということに気づいたんです。」
もともと美容への意識はとても高かった。「20歳の頃からエステに通ってましたし、家で使うめちゃめちゃ高価な機械とかも買ってました。今考えると信じられない(笑)あの時は自分に自信がなかったのかな。。。」
そんな柿本さんにエステ業界への転職を決意させたのは、おばあさまの”女性は手に職をもつことが大事”という一言だったという。学生時代から人にメイクをしてあげたり美容に興味があることを知っていたおばあさまは「きっと向いてるんじゃないかな?」と背中を押してくれたそう。
こうして専門学校で美容の知識や技術を学び、エステサロンへと転職した柿本さん。リラクゼーションサロンでのマネージャーを経験したのち、結婚を機に上京。リッツカールトン東京、コンラッド東京などの五つ星ホテルで幅広い技術やマナーおもてなしの経験を積み。。。そして独立。
サロン名の「Belleza(ベレッサ)は」スペイン語で「美しい」という意味。いくつになっても女性を楽しんでいただける、とっておきな自分に出会える場所にしたいというのが柿本さんの切なる願いだ。
ふたりでおもてなし
1日2組だけの完全プライベート空間。
「今は時間に余裕を持ってゆっくり自由にやりたいなって思っていて。トリートメントが終わったらバルコニーでお茶も楽しんでいただけます。晴れていれば富士山もくっきり見えるんですよ。夕焼けもめっちゃ綺麗^^自分だけ見るのはもったいないから見ていってほしいですね、ぜひ。」
セイラちゃんがやってきたことは、お店にとってプラスでしかないという。
「癒やしがさらに増えた感じです。セイラちゃんがいてくれることで、お客様との会話も増えますし、枠にはまらず自由な店になった気がします。今までにないエステサロンというか…。私だったら絶対行く!って思います^^」
Belezzaのお客様のほとんどは40代の働く女性だという。
「40代の東京の女性って仕事でもバリバリ働いて、家に帰れば子育てや家事にも奮闘していて、本当に頑張っている方が多いんです。でもそのぶん、ホッと一息できる時間もなくて日々ぐったりで…。私も40代だから気持ちがとてもよく分かります。そんな頑張る女性をセイラちゃんが癒やしているんです。セイラちゃんとふたりでお客様をもてなしてるという感じですね。」
セイラちゃんはもはや柿本さんにとってなくてはならない大切なパートナーなのだ。
助けてくれる存在。そして学ばせてくれる存在
最後に、柿本さんにとってセイラちゃんはどんな存在かと聞いてみた。
「ある時は助けてくれて、ある時は学ばせてくれる存在ですね。
ある意味カウンセラーだなって思うんです、凄腕の。ちょっとしんどい時はササッと寄ってきてくれますし。こっちがお世話してるつもりでも、実は逆に助けられてる部分の方が大きいのかなと思います。仕事から帰ってきた主人もセイラちゃんを撫でてるとそれだけでホッとする、癒やされるって言ってます。見てるだけでも元気をもらえますね。」
「セイラちゃんを見てるともっと自由にのんびりしてていいよねって思うんです。東京って色んな人に出会える街で情報も溢れていて物質的にも豊かで。。。でもつい他人と比べてしまうことも増える街だと思うんです。
セイラちゃんを見てると、人と比べずに”自分が”幸せに思えたら別に物とか何もなくてもいいんじゃないかなと。もっとシンプルでいいんじゃないかなって思います。本当に幸せそうに寝てる姿を見てるとそれだけで幸せだよねって思いますし。よく自分に自信がなくて…と相談を受けるんですが、そういう時はセイラちゃん見てって^^本当に色々と勉強になります。」
一緒に寝てるとき。一緒に遊んでるとき。思いっきり遊んでる時。セイラちゃんといるどんな時間も柿本さんにとって大切な幸せ時間。
「でも、やっぱりセイラちゃんが健康でいてくれたら一番幸せだなって思います。」と柿本さん。今ではこんなに元気な姿を見せてくれているが、実は先日生きるか死ぬかの大手術を受けていたのだという。
2年前、あんなにも小さな体でひとり公園をさまよっていたセイラちゃん。でも今ではこんなにも愛情を注いでくれるパパとママがそばにいる。「セイラちゃんに会いたい!」と声を弾ませてやってきてくれるお客様がいる。あの時出会えて、こうして迎えられて本当によかったと心から思う。
ただそこにいるだけで自然と笑顔に。。。セイラちゃんにはそんな特別な力がある。
セイラちゃんと柿本さんふたりの他にはない”おもてなし”の時間を、是非心ゆくまで楽しんでほしい。きっとものの数分でセイラ店長の癒やし”技術”に魅了されるはず。
Total Beauty Salon Belleza
住所:東京都杉並区荻窪4-6-13(自宅サロンのため、予約後に場所の詳細についてはお知らせ)
最寄り駅:中央線・丸ノ内線・総武線 荻窪駅より徒歩10分
電話:03-5656-5389
携帯番号:090-2594-5436
営業時間:
エステサロン|月~土10:00~18:30
エステスクール|月~土10:00~17:00
公式Instagram:@kakki.belleza
公式HP:Total Beauty Salon Belleza
美女組No.136かっきーのブログ|ファッション誌Marisol(マリソル):https://marisol.hpplus.jp/bijyogumi/kakky
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。