- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回は3歳の女の子「テディ」をご紹介。出会ったきっかけや性格にまつわるエピソード、お互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。
北海道の牧場での出会い
艷やかな黒い毛並み、エメラルドグリーンの瞳がとっても魅力的な彼女の名前は”テディ”。
「出会ったときにはすでに名前がついていて。名付けたのは職場の先輩。ふわふわでぬいぐるみみたいだからテディと名前をつけたそうです!」そう話すのは飼い主の野良猫かのん(@kanoneko87)さん。
テディと出会ったのは野良猫かのんさんが18歳のとき。短期バイト先の北海道の牧場で、先輩に抱っこされながら現れた猫。それがテディだったという。
牛と一緒に育ったからか怖い物知らずのテディ。自分より大きな猫や人でも遊ぼ~♪とすぐに近づいていくとか。しかもとってもやんちゃ(*^^*)
「遊び盛りの男の子みたいです^^」と野良猫かのんさんは話す。
猫エイズキャリアだけど・・・
そんな元気いっぱいのテディだが、先輩いわく「ネズミかと思うぐらい小さく産まれた」未熟児だったんだとか。
野良猫かのんさんが初めてテディに出会ったとき、とても小さな体だったので生後半年ぐらいかなと思ったらもう1歳だと聞いて驚いたそう。
そんなテディを育ててくれたのが母猫の”しょしょ”。
「しょしょは他の母猫が子育てできなくなったとき、自分が代わりに育てたりするようなとても優しくて可愛い猫。お空に行ったときは凄く悲しくて凄く泣きました…。」
しょしょの頑張りのおかげで、テディはこんなにもすくすくと元気に成長。
実は猫エイズキャリアのテディ。猫エイズキャリアだからといって必ずしも発症するわけではなく、なかには発症せずに天寿を全うする子だっている。
ただ、いつエイズが発症するか分からない、という不安はつきまとう…。
でもテディはそんな病気を抱えていることなんて忘れてしまうほど、愛情深く野良猫かのんさんを日々癒やしてくれている。
「去年、愛猫の”はなを”が0歳でお空に行き、悲しくて泣いていると、すぐに隣に来てくれたり、落ち着くまで一緒に寝てくれたりしました。」
「私が風邪をひくときには予知までしてくれます!いつもは1匹で寝てるのに、私が風邪をひく2日前には必ず横で寝て教えてくれるんです。」
”凄く優しくて自慢の猫”。野良猫かのんさんは嬉しそうに話す。
名前を呼んで、そして大好きだよと伝えて
「名前を呼んで、大好きだよと伝えることがお互いの幸せだと思ってます。
名前を呼ぶと可愛い顔で見てくれる(*^^*)テディも幸せだなって思ってくれてると嬉しいです!」
人間のようなことばは話せなくても、野良猫かのんさんのテディを想う気持ちはきっと伝わってるはず。
嬉しいときも、悲しいときも。どんなときもそっとそばに寄り添って、野良猫かのんさんを勇気づけてくれるテディ。
名前を呼んで、そして大好きと伝えるたび、ふたりの絆はよりいっそう強く深くなるだろう。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。