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- 今回ご紹介するのはワレワレ猫の出てくるコミック本。猫と本屋が助け合う猫本専門店「キャッツミャウブックス」の店主おすすめの3冊をご紹介しますよぉ。
猫好きな方なら一度は訪れたい猫本専門店「キャッツミャウブックス」。
店内には店主安村さんがセレクトした約3,000冊もの猫本がずらり。保護猫たちがお店の顔となり、売上の一部は保護猫活動に寄付される「猫と本屋が助け合う本屋さん」。
今回は、そんなキャッツミャウブックス店主が選ぶ、「これを読めば猫と一緒に暮らしたくなる猫コミック3冊」をご紹介します!
キャッツミャウブックスとは
約3,000冊もの猫本が並ぶ、猫本専門店「Cat’s Meow Books(キャッツミャウブックス)」。
本の売上の10%を保護猫活動に寄付し、そのお返しに保護猫たちが看板猫となってお客さんをお出迎え。
「本当に欲しい猫の本を仕入れたい数だけ仕入れるのはなかなか大変なんです、こんなにちっちゃい本屋だと。」そう話すのは店主の安村さん。
大型書店なら何の問題もなく仕入れられる本が、小さな本屋には届かず、悔しい思いもたくさんしてきたのだとか。
でも、「発売日に手に入らなくてもいい。ここで買うことに意味があるから…」そう言ってお取り置きをお願いされることも最近は増えてきたそう。
店内にある猫本は安村さんがセレクト。パッと見で猫本だと分かるものもあれば、一見猫とは関係なさそうな本も…。でも本の中には必ずどこかに猫が出てくるのだそう。
猫好きで本好きの方の手に渡ればと、わざわざ持ちきれなくなった猫本を寄贈してくださる優しいお客さんもいるのだとか。
お客さんとの会話のなかで、安村さんの知らない猫本情報を得る機会も多いそう。
「ここにしかないものを置くことで、普通の本屋さんとの差別化が図れればなと思ってます。」
「お店のコンセプトに共感してくれた方が今まで知らなかった猫本に出会い、一冊でも多く売れればとても嬉しい」
安村さんの思いに共感し、わざわざ遠方から足を運んでくれる方が今とても増えているのだそう。
店主安村さんが選ぶ!おすすめ猫コミック3冊
安村さんは猫本を探すとき、猫の出てきそうな雰囲気をかぎつけて(笑)探すとか。どんな本もタイトル、目次、そして全ページくまなく読み、猫が少しでも出てくれば猫本として認定するそう。
そして、お店に来ていただくことで意外な猫本との出会いを楽しんでもらえるよう、本の並びにもこだわっている。
「ジャンルで分けるとそのジャンルの本しか見ないのでジャンル分けはしていないんです。タイトルで関連性のあるものを並べて自然と手にとっていただけるように。ジャンル分けされた本の並びに慣れていらっしゃる方からするとカオス状態かもしれないんですが…(笑)」
そんなこだわりを持つ安村さんに、キャッツミャウブックスに置いてある猫コミックのなかからおすすめの3冊を選んでもらった。
猫のとらじの長い一日|今川はとこ
まずは、2018年に出版された「猫のとらじの長い一日」(小学館)。
「飼っていた猫が、猫エイズを発症して亡くなってしまうまでどうやって一緒に暮らしたかを描いたお話。猫と一緒に暮らしている方がこの本を読むと、『なんかニャーニャー鳴いてうるさいな』なんて気持ちが一切なくなって、鳴き声を聞いたら1分1秒でも長く一緒にいられたらいいなって思えるコミックエッセイです。」
ちょっと悲しいけれど、一緒に住んでいる子をもっと大事にしようと思えるおすすめの一冊だそう。
ミーコ|冬川智子
2冊目は冬川智子の短編集「ミーコ」(ビームコミックス)。
「この短編集の一番最初の作品にしか猫は出てこないんですが…。主人公の男の子はミーコっていう猫とずっと二人暮らしだったんですけど、彼女ができてミーコがどう振る舞うかを描いたお話です。読み進めていると、少しイヤな話になりそうなところもあるけれど、最後『猫ってそうだよなー』って猫を飼っている人なら共感できるところがあると思います。」
猫の素敵さとそれを取り巻く彼女と男の子の素敵さが、いい意味で泣ける短編のひとつだとか。
シロがいて|西廻子
そして最後の一冊は、西廻子が描く家族の物語「シロがいて」(フラワーコミックスアルファ)。
「ちっちゃい男の子が猫を拾ってきて、このシロという猫を中心に生活が始まるんです。お父さんは猫嫌い、家族はお母さんとお姉さんが二人。短い一冊なんですけど、シロが家族のなかでどういう存在だったのかを、その男の子の成長とともに描いています。」
猫ってやっぱり家族の中心だよなって思える猫好きにおすすめの一冊。
まとめ
以上、猫好きの方なら一度は訪れたい猫本専門店「キャッツミャウブックス」店主安村さんおすすめの猫コミック3冊をご紹介しました。
こういった猫が愛おしく思える作品以外にも、安村さんこだわりの猫にまつわる様々なジャンルの本が見つかるキャッツミャウブックス。
猫店員が囲む本屋さんで新たな猫の魅力を知れるのではないでしょうか。
Cat’s Meow Books(キャッツミャウブックス)
電話:03-6326-3633
住所:東京都世田谷区若林1丁目6-15
営業時間:14:00~22:00(日曜・祝日~20:00頃)
定休日:火曜日
最寄り駅:東急世田谷線西太子堂駅より徒歩2分、東急田園都市線三軒茶屋駅より徒歩8分
公式Twitter:https://twitter.com/catsmeowbooks
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。