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なないろ猫物語Vol.23|「とと」~6年間お外で大変な思いをしたぶん幸せにしてあげたい

2019-12-19

猫ねこさん

猫ねこさん
飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのはおしゃべりで甘えん坊な茶トラ男子「とと」くん。出会いのきっかけやお互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。

臆病で野良猫社会に馴染めなかった6年間

まあるい瞳、思わず触りたくなるツヤツヤの毛並み、長くてフサフサのおひげがとってもキュートな茶トラ男子”とと”くん。

とと

「1人になるのが苦手で、私たちが部屋からいなくなると『にゃーーー!!』と大泣き。戻ってくるまでドアの隙間から覗いています^^部屋に戻ると、嬉しそうに『にゃ!にゃ!』と鳴いてお気に入りの場所に行き、お尻を触って~とお尻を出してきます。」そんな悶絶級甘えん坊エピソードを語ってくれたのは飼い主のととママ(@totokina1029)さん。

最近では、ととママさんがソファに座ると、待ってましたとばかりに膝に乗ってきて2時間くらい寝てしまい、まったく動けなくなるんだとか。「かわいいから許します~。」と、嬉しそうに話すととママさん。

ととくんを迎える前、ととママさんの家には”きなこ”ちゃんという猫がいたのだそう。でもそんなきなこちゃんは19歳で虹の橋を渡ってしまい。。。大好きな家族を失った悲しみでペットロスに。それ以来動物を飼おうという気持ちにはなれなかったとか。

でも、そんなある日、ご主人から「公園にきなちゃんにそっくりの猫がいる!」と言われ、会いにいってみることに。すると、「にゃ~」と自分から声をかけてきた茶トラくん。人見知りのようで触らせてはくれないものの、ととママさんの様子を気にしているようだったという。

その後、地域猫ボランティアの人から”とと”という名前であること、臆病な性格から野良猫社会に馴染めず地域の野良猫にいじめられていることを聞いたととママさん。次第に興味をひかれ、気づくと毎日のように公園に会いに行くようになったのだとか。

出会って3ヶ月たった頃触らせてくれるように。そして4ヶ月目には喉をゴロゴロ慣らしてくれて・・・。そんな姿を見て、ととママさんは「この子と家族になりたい!」と思うように。

こうして、地域猫ボランティアの方の力添えもあり、出会って半年後に、晴れて家族として迎えることになったそう。

噛みつかれたり引っかかれるのを覚悟だったけれど。。。

とと

▲”とと”という名前は地域猫ボランティアの方がつけた名前。以前は「お父ちゃん」と呼ばれていたそうだけど、かわいい名前にしようと改名したのだそう^^

「6年間も野良猫さんだったので、触ることや膝に乗ってくれることは期待していませんでした。」と話すととママさん。お家にやってきた当日も、怖がりなととくんは飲まず食わずで緊張している様子だったとか。

でも、噛みつかれたり引っかかれるのを覚悟で「おいで」と声をかけながら触ってみると、ととくんは嬉しそうに首を伸ばしてきたのだそう。

「その嬉しそうな顔は今でも忘れられません。保護してよかったと心から思いました。それから今まで、噛まれたり引っかかれることは皆無です!それどころか、膝の上で爆睡しています(笑)」

6年間お外で大変な思いをしたぶん、たくさん可愛がって幸せにしてあげたい

ご主人が家に帰ってきて家族全員が揃うと、嬉しそうに「にゃにゃ」と鳴きながら、ととママさんたちの足の間を歩き回るというととくん。撫でてあげると喉を慣らしながら頭突きしてくるんだとか。

毎日のその瞬間に幸せを感じるという。

「しつけされていない野良猫ちゃんを迎え入れるのは勇気がいりました。でも、とと自身が家猫になるように頑張って適応してくれて、今の生活があると思うと、ととをいくら褒めても足りません!6年間お外で大変な思いをしたぶん、いっぱい可愛がってととを幸せにしてあげることが私たちの幸せです。」

とと

もう動物は飼わないと決めていたととママさんの心を動かしたととくん。臆病で人見知りだったととくんの心を開いていったととママさん。

ちょっとずつちょっとずつ。お互いを想いあう優しい気持ちがあったからこそ、穏やかで幸せな今がある。居場所がなく辛い思いをしてきたととくんには、今心から安らげる”心地いい居場所”がある。

これからもずっと家族一緒に。ととママさん一家の暮らしが笑顔溢れるものになりますように。

なないろ猫物語 エピソード一覧

猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。