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動物の心の声を聞けば今よりもっと幸せに〜アニマルコミュニケーター前田理子さんインタビュー

猫ねこさん

プロになるまでの道のりは険しく

ハウス

こうして、アニマルコミュニケーションを本格的に学ぼうと養成学校に通い始めた前田さん。その時すでに45歳だったそうだが、ペットシッターになりたいと思った時と同じように、もうその思いは誰にも止められないほど熱く高まっていたという。

でも、その道のりは決して平坦なものではなく、アニマルコミュニケーションができるようになるまでには時間がかかったそう。

「私はこうだと思うことがあっても『イヤちょっと待てよ、私の言ってること間違ってない?思い込みなんじゃない?』と、どちらかというと物事を論理的に考えるタイプなんです。それから、私の言うことなんて間違っているんじゃないかと思ってしまうところも。自己評価の低い人間だったんです。」

論理的で常識的、そして自信のなさ…こうした性格から、意識にのぼってくるものを無意識に抑えこんでしまい、自分で鍵を閉めてしまっていたのだとか。自分にはできない…そう思い込んでしまった前田さんは、2年くらいアニマルコミュニケーションから離れたという。

自分にOKを初めて出せた

チャー

2年ほどのブランクの間も、前田さんは保護活動を続けていた。そんなある時、近所で瀕死の状態の猫「カイ」くんを保護したという。カイくんは、病院に連れて行こうとしても絶対に触らせてくれないようなボス猫だったそう。

当時、療養中の猫がいたことから家に迎え入れることができず、友人宅に預け一日3回通った前田さん。保護した翌日のこと、朝友人の家に行って一旦戻り、疲れからか少しウトウトしていると、突然眉間の上あたりにカイくんの映像がバーンと出てきたという。そして「ありがとう、もう苦しくないよ」という声が聞こえ、カイくんが微笑んでいるように感じたそう。

今亡くなったんだなと思ったものの、自分の受け取ったものが正しいかどうか自信がなかったので、すぐに歩いて2.3分の友人の家へ確かめに行った。すると、カイくんは今まさに息絶えた様子で、まだ体には温もりがあったという。

そこで初めて確信が持てた前田さんは、「やるしかない!」と腹を決め、もう逃げないで本気で頑張ろうと自分にOKを出したのだとか。

こうして再びアニマルコミュニケーションの勉強を再開し、本格的にアニマルコミュニケーターとしての道を歩んで行った。

受け取るのは簡単、大切なのは「人間力」

アニマルコミュニケーターの世界は非常に狭き門だという。専門学校で共に学んだ仲間のなかで、プロとしてやっているのはごくわずかなのだとか。

でも、アニマルコミュニケーションは誰にでもできることだと前田さんは言う。いわゆる霊能力とか霊感とかそういった不思議な世界のものではない。生まれつきの能力や遺伝子だとかも関係ない。誰もが持っている意識の力、その意識のアンテナを動物が出す波動のチャンネルに合わせるだけ。ただ、多くの人はそのチャンネルの合わせ方を忘れてしまっているのだという。

前田理子

ただ、受け取る能力がいくらあっても、伝える能力がなければ良いアニマルコミュニケーターとは言えないそう。

以前あったご相談。土日の休みにワンちゃんとできる習い事をとにかく詰め込んでいたら、ワンちゃんの肝臓が悪くなってしまったという飼い主さん。病院の先生から「何かストレスがあるんじゃない?」と言われ、あるアニマルコミュニケーターさんに相談したそう。

そこで言われたのは「お母さんの都合ばかり」という言葉。それを聞いた飼い主さんは全て自分のせいだったんだとショックを受け、もう二度とアニマルコミュニケーションはやらないと思ったのだとか。でも半年ほどたって、もう一度だけワンちゃんの気持ちを確かめたいと前田さんのところへいらしたそう。

前田さんはそういった経緯を聞かされてはおらず、ただワンちゃんが習い事に行くのをどう思っているか聞かれたという。前田さんがそのワンちゃんに聞いてみると「お母さんはいろいろ習い事に行ってるけど本当は楽しめてない。お母さんが楽しめてないものを私も楽しめないよ。」と言ったそう。

そして飼い主さんにトラウマのようなものがあるのではと感じた前田さんは「間違っていたらごめんなさい、何かないですか?」と尋ねた。すると、飼い主さんは突然ハッとした表情でワーッと泣き出してしまったのだとか。その方は双子で、幼い頃お母さんからたくさん習い事をさせられていたという。お姉さんはそれを完璧にこなしていたけれど、彼女はできなかったのだそう。その時に自分ができなかったことをワンちゃんでやろうとしていたことに、その時初めて気づいたのだ。

「アニマルコミュニケーションを通して飼い主さんが幸せになれるよう気持ちを読み取り、ぐちゃぐちゃになっている悩みの紐をといてあげる。そしてこんな風にしてみますと、飼い主さん自身が気づける。これが何よりも大事なんです。私が問題を解決してあげているわけではないんですね。アニマルコミュニケーターには人間力が求められます。」

前田さんは、その飼い主さんに本当にやりたいことは何かと尋ね、二つに絞って通ってみることを勧めたそう。現在、その一つの写真に夢中になり、メキメキ腕をあげた飼い主さんは、ワンちゃんを撮る写真家として活躍しているのだとか。

動物への愛

ドン

人間力に加え、大切なのは「動物への愛」。

人間のスピリチュアルなことをやっている方がアニマルコミュニケーションをできるかというと、そうとは限らないという。

「種類は違っても同じ生き物だよっていう対等な目線に立って、初めて動物の言うことが分かるんです。動物に対しての愛が足りないと、どうしても通り一遍な答えになってしまって、飼い主さんの悩みが解放されないんですね。」

どこかで動物を下に見てしまうと、飼い主さんには響かず、癒されることもないのだ。