- 色鉛筆でわたしたち猫の絵を描いている音海はるさんってご存じですかぁ?あまりにリアルで私も感動してしまった作品の数々、たっぷりご覧くださいねぇ。
TwitterやInstagramで話題の色鉛筆画家「音海はる」さん。
「え?写真じゃないの?色鉛筆ってウソでしょーーーーー」初めて見た人はきっと皆さんこう思うでしょう^^
絵を描くことが好きな方はもちろん、猫ラバーのみなさまならきっと二度見三度見、思わず猫仲間さんに伝えたくなる美しい猫作品の数々。
今回はそんな音海はるさんの描く「猫さまワールド」をたっぷりとお楽しみください!
今にも動き出しそうなリアル感で話題沸騰!感動の色鉛筆画
まずは、何はともあれこちらをご覧ください!
どこからどう見ても写真のように見えますが、実はこちら全て色鉛筆で描かれた「絵」。
この素晴らしい作品の作者は、現在大学2年生で山形県在住の音海はるさん。
作品をSNSへ投稿するようになったのを機に、たちまち話題に。「この瞳の色を色鉛筆で出せるとは!素晴らしい」「本物の猫ちゃんみたい」「美しくて生きてるみたい」などと、そのあまりの”リアルさ”に感動・絶賛するコメントが続々と寄せられているのです。
今回はそんな音海さんに、作品に込めた思いなどについてお話を伺いました。
始めたのは3年前
音海さんが色鉛筆画を始めたのは3年ほど前のこと。友人が絵を描いているのを見て、「自分もこんな絵を描けたら楽しいだろうなぁ」と思ったのがきっかけだったのだとか。
「手を出しやすい画材で、誰でも気軽に始められ尚且つ奥が深いところ。」が色鉛筆画の魅力だと語る音海さん。
普段描いているのは主にA4サイズで、月に2~3作品、平均約30~40時間ほどかけて一つの作品を仕上げるのだといいます。
目から描き始める理由
こちらは猫の絵が出来上がっていく工程。
この時点で既に圧巻です!
徐々に色濃くリアルさを増してゆく猫さま。
今にもその息使いが聞こえてきそう!
写真を見ても分かるように、音海さんは必ずと言っていいほど目から描き始めるといいます。その理由とはー。
実は、音海さんは幼い頃の病気で右目を失明しており、だからこそ特に目を大切にしたいという思いが強いのだそう。
「100%体力が残っている状態で、どこよりもいい仕上がりにしたい」そう音海さんは言います。
吸い込まれそうなほどまっすぐで美しい瞳。強い気持ちが込められているからこそ、私たちは音海さんの描く絵にグッと心を掴まれるのでしょう。
描いていて自分も癒されているような気持ちに
音海さんは、猫以外にも動物や昆虫などさまざまな生き物を描いていますが、やはり圧倒的に多いのは猫。
なぜこれほどまでに猫を描き続けるのか、その理由とはー。
「ただ単純に猫が好きだからです。描いていて自分も癒されているような・・・そんな感じがします(笑)」と音海さん。
猫を描くときに一番難しいと感じるポイントは「遠近感」を出すところだそう。こちらは、その遠近感をうまく表現できたという、音海さんの一番のお気に入りの猫さま。
このどこまでも繊細なモフモフ感。髭1本1本の艶やかさ。鼻筋からマズルへかけての絶妙なカーブ。。。猫好きさんにはどれもこれも胸躍り立つ描写の数々ですよね。みなさんのザワザワが聞こえてきそうです^^
猫以外ではこちらの虎の絵も、背景と虎の体がとても合っていてお気に入りだそう。
何度も言いますがこれが色鉛筆で描かれているなんて、本当に信じられないですね!素晴らしく美しい横顔です。
「楽しく」を一番に意識して
Twitterを始めたのも、絵を描き始めた頃と同じ3年ほど前。今では32,000人を超えるフォロワーさんが、音海さんの描く作品に魅せられています。
以前、音海さんが作品の成長記録をツイートをした際、フォロワーさんから「努力をしたことが伝わってくる」というコメントが寄せられたそう。その言葉が、音海さんにとってはとても嬉しく励みになったそうです。
Twitterでは「音海さんのように描いてみたい!」と憧れる多くの方が、猫をはじめさまざまな動物の色鉛筆画にチャレンジしている姿が見受けられます。そんな方々へ音海さんが伝えたい思いとはー。
「たくさんの絵描きさんがいらっしゃる中で、自分に影響を受けて始めた方を見かけると、頑張ってよかったと心から思います。これからも”楽しく”を一番に意識して、絵の制作をしてほしいと思います。」
こんな時だからこそ少しでも癒しになれば
そんな音海さんの今後の目標とはー。
「今後は個性溢れるオリジナルの動物の作品なんかにも挑戦したいです。絵を見てくださる方々に驚いてもらえるような、楽しんでもらえるような作品を作れるように頑張りたいです!」
ちなみに音海さんの尊敬する画家さんは、松田辰也先生。展示会でその繊細かつ堂々とした作品を見て以来、ずっと心に残っているのだとか。
▲オーダーは現在受け付けていないとのことですが、「そのうちお受けしたい」とのこと。是非是非「わが子」を描いてもらいたいですね♡
最後に、音海さんからこんなメッセージをいただきました。
「いいニュースも少なく、自粛ムードのこんな時だからこそ、自分の作品制作はもちろん、自分のSNS投稿作品が少しでも多くの方の癒しになればと思います。」
何かと落ち着かないざわめく日々です。でも、そんな毎日の中でも心だけは「健康」でいたいですよね。何かに感動するその気持ちは失わず、その感動を分かち合いたいなと思います。
音海さんのTwitterやInstagramには、ここでご紹介した以外にもたくさんの猫さまたちが。是非一度、その心揺さぶられる世界を覗いてみてくださいね!
取材協力:@huwahuwa1_25
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。