- 今回は、われわれ猫を本物そっくりに羊毛フェルトで作ってくれる作家さんのご紹介ですよぉ。クロベエくんのバッジ、ひそかに欲しいと思っているんですけど、これ内緒ですからねぇ。
「うちの子は何してもかわいい♡」「見て見て、うちの子の寝顔もこんな♡」
飼い主さんの間でよく繰り広げられる”我が子が世界一かわいい選手権”。
飼い主さんだけに向ける仕草、鳴き声、甘えた顔。。。
そのすべてが愛おしくて愛おしすぎて、カメラロールが猫びっしりな人も多いのでは^^
そんな猫愛溢れる飼い主さんに今話題なのが「うちねこバッヂ」。
人気羊毛フェルト作家kushu+さんに、猫への想いから製作秘話までたっぷりとお話を伺いました。
物心ついた頃から猫が好き
愛猫のお写真をもとに本物の猫さまそっくりの”うちの子バッヂ”を作る羊毛フェルト作家kushu+さん。
そのリアル感たっぷりの作品がこちら。
今にもにゃ~♡って鳴き声が聞こえてきそうなこの麗しの表情^^
そんな猫愛溢れる作品に、うちの子らぶな飼い主さんたちからオーダーが殺到しているのだとか。
kushu+さん自身も大の猫好きさん。こちらは愛する我が子のよるくん。
生後3ヶ月の時にやってきたよるくんは現在7歳。
最初は友人のお家で兄弟ともに保護されていたそうだが、そこの先住さんと合わずkushu+さんのところへやってきたのだとか。
物心をついた時から猫のことが大好きだったというkushu+さん。
「ずっと団地住まいでペットは禁止されていて。。。でも、里親募集のサイトを見ては両親に『猫飼いたいな~』って提案しているような子どもでした。」
大人になり猫を飼える環境になって初めて出会ったのがよるくんだった。
「彼らなりに一生懸命考えて生きている、その仕草すべてが愛おしくて。もうメロメロになりました♡」
うちの子を連れて歩いているような気がして
そんなkushu+さんが”うちねこバッヂ”を作ろうと思ったきっかけは何だったのだろうか?
「もともと水フェルト(※)を趣味でやっていたんですが、せっかく羊毛もあるしニードルフェルト(※)もやってみよう!と練習していたんですね。好きなものを作ろう、と思い浮かんだのがうちの猫だったんです。」
ワークショップに参加したkushu+さんは、こんなにリアルに再現できるのかと、とても衝撃を受けたそう。
「バッヂにしてつけていると、うちの子を連れて歩いているような気分になれて嬉しかったんです。まぶたや鼻からマズルにかけてのラインなど骨格を見ているのも楽しくて。うちの猫だけじゃなくいろんな猫さんを作ってみたいと思うように。せっかくなら実在する子を!とモデル募集したのが、”うちねこバッヂ”のオーダー製作のきっかけです。」
※水フェルトとは石鹸水で羊毛フェルトを固める方法。ニードルフェルトとはニードルと呼ばれる特殊は針でフェルトを刺して作る手芸の方法。
ヒアリングを大切に
kushu+さんが製作において最も大切にしているのが、お客様への「ヒアリング」。
「できるだけ本人の色に近い毛色を作りたいと思っていて。羊毛を混ぜ合わせているときは手元が暗くならないよう、なるべく自然光に近い感じで見えるよう、場所や照明は意識しています。」
お客様から送っていただいた写真の状態や撮影された場所、写真を確認する媒体によっても色の感じが全然変わるという。そのため、場合によっては複数枚写真をお願いすることもあるのだとか。
「自分のイメージが実際の猫さんと合うように」を常に心がけているそう。
ミニサイズの細かな模様やパーツつけはとても繊細な作業。ときにはまばたきが減って目が乾くことも…。
でも、かわいい猫さまのお写真をひたすら見つめながら製作できることが、kushu+さんの癒やしになっているという。
「いつも一緒にいるような気分」という声が嬉しい
お客様からいただく言葉すべてが、嬉しくて励みになっていると話すkushu+さん。
「普段一緒にお出かけできない猫さんや、もう会えない猫さんを作らせていただくからこそ、いつも一緒にいるような気分、という声をいただけた時はとても嬉しいです。」
▲表情や模様、毛色、毛の流れなど細かな部分まで再現されている
「開けた瞬間に笑ってしまいました!」という声をもらうと、「ヤッター!」と思うそう^^
ずっと写真で見ていたご本人(猫)さまとのツーショットは、kushu+さんにとって感動の瞬間だという。
こちらはお客様から寄せられた、見事なコラージュ写真♡
「うちねこバッヂで楽しんでいただいているお写真をいただくのもとても嬉しいです!」
かけがえのない大切な存在
最後に。kushu+さんにとって猫とはどんな存在か聞いてみると・・・。
「たった一匹の我が家の猫をきっかけに、猫愛が爆発して私の人生も大きく変わりました。存在だけで癒しというかけがえのない大切な存在です。
「オーダーいただく子たちも、一匹一匹が誰かの大切な存在なんだと思って心を込めて作らせていただいています。いつでもどこでも猫を感じていたい!そんな猫好きさんのお役に立てたら嬉しいです。」
kushu+さんは、しあわせな猫から助けを必要とする猫へ幸せの連鎖が続くようにと、うちねこバッヂ1つにつき100円を動物保護のために寄付も行っている。
ひとつひとつの言葉、姿勢からは猫への溢れんばかりの愛情が。
どんなときでも猫とともに。そんな飼い主さんひとりひとりの想いにしっかりと寄り添って。
想いの詰まった世界にひとつだけの作品は、きっと飼い主さんと猫さまにとって大切な、かけがえのない宝物となるはず。
写真提供:kushu+さん
kushu+
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動画コンテストでは、1投稿10円+1投票1円を保護猫・犬団体ねこねっと山中湖さんに寄付いたしました。
詳細はこちら▼
https://nekonekobu.jp/category/contest_2019/
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。