- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのは、キジトラ5歳の男の子「セブン」。出会ったきっかけや印象的なエピソード、お互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。
殺処分寸前の猫を引き取って
今にも吸い込まれそうなまんまるの瞳。彼の名前は「セブン」。
「人(猫)が良く、遠慮しちゃうタイプ」そう話すのは飼い主の山本さん。
ビビリの癖に甘えん坊。気づくとひっそり寄り添うタイプ。知らない人に撫で撫でされるのもOK。ただし山本さんが経営するお店のカウンター限定^^
そんな反面、他の猫が大好きなおもちゃではあえて遊ばないなど頑固な一面も。
そんなセブンと山本さんとの出会いは・・・。
「仕事で7匹の猫を預かる機会があって…。その飼い主の方からこの子たちは近々殺処分になると聞かされたんです。」
殺処分と聞いてそのまま見過ごすわけにはいかなかった山本さん。
「それなら里親探しをこちらでするので・・・」と伝え、飼い主さんに所有権を放棄してもらったのだとか。
やってきた7匹の猫のうちの一匹がセブンだった。
ひとりになった途端、ゴロゴロ甘えん坊に
こうして始まった7匹の里親探し。
次々と譲渡先が決まっていくなか、お見合いを3回するもすべて失敗してしまったセブン。「びびって隅に隠れ、愛想をふりまくこともなく。」と山本さん。
ひとりになってからは、山本さんの部屋で一緒に生活するように。。。
親兄弟がいる間は膝に乗せても嫌な顔をしていたけれど、ひとりになった途端、態度は180度変わったそうで。。。「抱っこしたら大きなゴロゴロ音♡その日からストーカー猫に大変身しました^^」
こんなセブンの変化に、山本さんはいつのまにか気持ちが入り、手放せなくなってしまっていたという。
猫と暮らすことの素晴らしさ、猫と暮らす勇気をもらった
実は、以前に愛猫を3ニャン看取って、もう猫とは暮らさないつもりだったという山本さん。
でも、セブンはそんな山本さんの心のなかに少しずつ入ってきた。
「猫と暮らすことの素晴らしさを再認識させてくれて、猫と暮らす勇気をもらったんです。私にとってのラッキーセブンだから”セブン”。」
同じ時間を共有する幸せ。もう二度と味わうことはないと思っていた幸せ。
山本さんの優しさが7匹の猫を、セブンを幸せに導いた。お互いに必要とする大切な存在。これからもそんなふたりの幸せ時間が溢れていきますように。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。