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店主を愛して止まない”なつ先生”~猫×本×音楽「カフェモフリー」

2019-07-17

猫ねこさん

スイーツ×お酒の組み合わせも

阿部さんのこだわりは料理にも。

「お酒は終日飲めます。僕、お酒も好きですけど、甘いものも好きなんです。スイーツとお酒って普通はちょっと邪道扱いですけど、そういう組み合わせがあってもいいなって思って。」

赤ワインとガトーショコラ、白ワインとチーズケーキ、、、こんな贅沢コラボを昼間から楽しめちゃうのもこのお店の魅力だ。

ガトーショコラ▲人気のガトーショコラ。赤ワインが飲みたくてしかたなくなってしまった昼下がり。車で来たことを心底後悔w

猫といられる仕事で自分にできること

外観

現在38歳の阿部さん。カフェモフリーをオープンしてもうすぐ2年になる。
以前からこういう仕事をやりたかったのかと聞くと、実はそんなことは全く考えてなかったそうで。。。

「以前勤めていたところが忙しすぎて、家にいる時間がすごく少なくて。好きなピアノも弾けず、本も読めず。猫も不満^^っていう状態になってしまい・・・。」

阿部さん

そこで思いついたのが、コンセプトである「猫×本×音楽」。

「この3つで何かできないかなと思ったんです。少なくとも猫といられる仕事がしたくて。もし自分が絵を描ければ漫画家でもよかったんですけど、そういう才能もなく…。飲食店なら始めやすいのかなと思って。」

でも、思いついたからといってすぐに成功するような甘い業界でないことは阿部さん自身も分かっていた。まずできることをと思い、飲食店に転職。1年間現場でオペレーションや衛生知識、アルバイトの管理などをみっちり学んだという。そして、次の1年で開業に向け、メニューや取引先決めなどを進め、事業計画を立てていったとか。

こうして転職して約2年後の2017年10月にお店をオープンさせたのだ。

なつ

日々の忙しさでつい自分の大事なものを忘れてしまいがちになる人も多いと思う。でも、阿部さんの話を聞いてハッとした。

もちろん誰もができるような簡単なことじゃないと思う。けれど、好きなものに囲まれて過ごせる日々は、このうえなく幸せでこのうえなく喜びがある。

忙しくて自分の時間が全然ない。そんなときこそ、少し立ち止まって、ゆっくり考える時間を無理やり作ってもいいのかもしれない。

保護団体さんへの橋渡し的存在になれたら

なつ▲なつ先生、渾身のつま先立ち。

本、音楽、、、そして最後のコンセプトが「猫」だ。

阿部さんは、もともと保護犬や保護猫への関心が強く、だからこそなつ先生も譲渡会で迎えた。

「お店を開くからには、何かしら社会貢献的なことをしたかった。」という阿部さん。自分に何ができるんだろうと考え、思いついたのが、保護猫活動をお店としてサポートすることだった。

店内に飾られた作家さんたちの作品の売上の10%を、なつ先生を迎えた保護団体「しあわせねこの会」に寄付しているそう。

「こうした活動に共感してくださるお客さんも多くて。寄付金を持ってきてくださったり、これが猫ちゃんたちのご飯になるならと作品を買ってくださったり。購買の一つの動機になっているような気はしますね。」

なつ

寄付だけではない。カフェモフリーでは猫の里親探しの仲介役も行っている。

ペットショップではなく保護犬や保護猫を、と思っている人も増えてはきているけれど、やはりまだまだペットショップで購入する人の方が圧倒的に多いのが現実。

その理由の一つが「保護団体の掲げる譲渡条件の厳しさ」。一人暮らし、高齢者などは特にハードルが高い。

「そういった厳しさから保護猫を飼うことをためらう人が少なからずいると思うんですよね。保護団体の方々は特に悲惨な猫を見る機会も非常に多いと思いますし、気持ちはとてもわかります。けれど、条件だけ見て「自分では無理だ」と諦めてしまって、ペットショップで買う人も多いのではないかと思います。もちろん、ペットショップで買うことが悪いということではないんですけど、そのへんのジレンマはありますね。」

阿部さんは、自分のお店が間に入ってクッション的な役割を果たすことで、少しでもその高いハードルを緩和できたらと考えているそう。実際、里親になりたいとおっしゃるお客様も多く、今までにお店を通じて里親になった方も多くいらっしゃるとか。

毎月さまざまなテーマで

店内では、毎月さまざまなテーマを掲げて絵や写真、漫画などさまざまな展示を行っている。

今月は、なつ先生が阿部さんの元に来た月=誕生月ということで、三毛猫をテーマにした「三毛猫展」を絶賛開催中。今回は6名の作家さんが出展されているそう。

店内の様子をちらり。

こちらは猫と音楽のイラストレーター、下島みちこ先生の作品。メニューの絵を描いている作家さんだ。

下島みちこ先生

3匹の猫たちと暮らす大の愛猫家でもあり、ヴァイオリニストとして演奏活動もされている下島先生。その絵からは猫への深い愛情が伝わってくる。

下島みちこ先生

なつ先生ファンにはたまらない可愛い作品ばかり^^

こちらはsuzuko先生の作品。

suzuko先生

なつ先生、とてもお美しい!

suzuko先生

描く作家さんによってこんなにもなつ先生の表情が違って見えるのも面白い。

作品

作品

作品

作品

作品

なんだかとても味のあるなつ先生。個人的にすごく好き♡

作品

こちらは、なつ先生のお誕生日を祝う色紙。さすがはプロのイラストレーターの方々!!めちゃくちゃ可愛いっ♡

色紙

カフェモフリーもなつ先生も、本当にたくさんの人に愛されていることが伝わってくる。

出会いの場として

内観

最後に、阿部さんに今後のカフェモフリーの展望について聞いてみた。

「ここには絵を描いている人、本が好きな人、音楽が好きな人、ミュージシャンの方、猫が好きな方、いろんな方がいらっしゃいます。そんなさまざまな方が集まる出会いの場でありたいなと思うんです。

インターネットのおかげで、今簡単に知らない人と繋がることはできるけれど、目の前で実際にその人と話をして、、、となるとなかなかそういう経験はできない。普段の生活のなかで知り合うことのできないような人と、このお店を通して出会ってもらえたら嬉しいですよね。そんな体験を提供したいです。

子どもの時から本も音楽も好き。当時、自分の好きなことを楽しめて気軽に行けるようなお店がもし近くにあったらってときどき思うんです。不登校の子や障害者施設にいらっしゃる人たち、そういった人にとっての居場所になれたら、という想いもあります。ただ、まずは経営を安定させるということが第一ですけどね。」

ことばのひとつひとつに強いこだわりを感じる。そんな店主のこだわりや想いに共感して集まる人々。そしてそんな店主を愛して止まないなつ先生。

なんだかとても心地いい。つい足を運んでしまいたくなる場所。元気をもらいたくなる場所。疲れた心を洗い流したくなる場所。
そんなみんなの「居場所」であり続けてほしい、と心から願って。

cafe Mo.free(カフェモフリー)
住所:東京都練馬区東大泉3-66-16
営業時間:12:00~22:00
定休日:木曜日

公式サイト:http://mo-free.com/
公式Twitter:https://twitter.com/cafe_Mofree
公式Instagram:https://www.instagram.com/cafe_mo.free/
公式Facebook:https://ja-jp.facebook.com/cafeMo.free/

猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。