- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのはキジ白3歳の「もち」と黒白1歳の「ちょび」。2匹をこよなく愛する飼い主のやなこさんにお話を伺いましたよぉ。
出会いは保護猫カフェ~妹分のちょびをかわいがるもち
なんとも微笑ましい一枚の写真がここにある。
黒白の女の子ちょびちゃんを大事そうに抱きかかえるキジ白の男の子もちくん。そのクールな眼差しには思わず心奪われそうに♡
「お転婆で気分屋だけど甘え上手。もちくんにはワガママ放題^^」そう話すのは飼い主のやなこ(@mochobi_yanako)さん。
3歳のもちくんは甘えん坊だけど甘え下手。運動苦手、食べるの大好きなおっとりタイプ。
「もちくんは妹分のちょびのことが大好きで。ちょびが寝転がっているとすかさず毛づくろいをしてあげます。一方のちょびは、おっとりタイプのもちくんを煩わしく思うこともあるようで、、、毛づくろいしてくれてるのを後ろ足で阻止したりとやりたい放題^^;」
妹想いのジェントルマンもちくんにはこんなエピソードも。
「ちょびが咳のようなくしゃみをして発作かとびっくりしたことがあったんですが。。。その時、もちくんが前足を差し出して大丈夫?と心配してるような素振りを見せたことがあって、優しいなぁと。(たまたま伸びをしただけかもしれませんが^^)」
そんな兄貴とは真逆タイプのフリーダム愛されキャラ、ちょびちゃんの可愛いエピソードはというと・・・。
「もちくんを病院に連れていくときに、私が四苦八苦してキャリーバッグに入れてる様子をキラキラした目で見ていたことがあって。」
その小悪魔ぶりに、急いでいたやなこさんも思わずスマホを向けてしまったそう。
「帰宅したら、ちょびはもちくんをペロっと舐めてあげてたので、本当は心配していた・・・と思いたいです(笑)」
そんなふたりとやなこさんとの出会いは??
「くまおくんのアカウントで紹介されていた里親募集中の黒白猫に一目惚れ。同じ県内の保護猫カフェ・鎌倉猫見亭に預けられていると知り、主人と一緒に会いに行きました。」
くまおくんとは猫好きさんのあいだでは有名な人気猫さんのこと。
保護猫カフェで元気に遊びまわっていたちょびを見て、いつか欲しいと思っていた猫との暮らしを具体的に思い描くように・・・。
そして。。。その保護猫カフェでやなこさんのご主人が一目惚れしたのが、ケージでひっそり過ごしていたもちくんだったのだ。
2匹を保護したNPO法人湘南鎌倉猫ほっとさぽーとの方、鎌倉猫見亭のお世話係さん、そしてカフェの常連さんのススメもあり、やなこさんご夫婦は2匹一緒に迎える決意をしたそう。
30cmもの靴紐を吐き出した跡が・・・
おだやかなもちくんは、お家へ来たときからごはんも好き嫌いなく食べ、トイレの粗相もないザ・優等生。
対するちょびちゃんはご飯よりも遊ぶの大好きなやんちゃ娘。
「狭い室内を走り回って、クノイチのように壁キックしたり、、、とにかく目が離せませんでした。猫じゃらしもパーツを噛み噛みするので気をつけていたのですが・・・」
ある朝のこと。30cmほどある革靴の靴紐を吐き出した跡が。。。
「食べたことも知らず、食欲もいつも通りのムラ食いで元気もあったので、異変に気づくこともできず…。本当に反省しました。もし吐き出せていなかったらと思うと、今思い出しても冷や汗が出ます。」
それ以来、紐状のものには神経質すぎるほど気を遣っているそう。
2匹が甘えたいときにそっとそばにいる存在になれたら
ふたりがやってきてからというもの、やなこさんの生活は一変したという。
「以前はしょっちゅう出歩いて自分のことばかり考えていたんですが。。。今では寄り道もせず帰宅して、常に家を掃除。決められた時間にごはんを与えて。『ハゲができたー』『呼吸が荒い』と言っては病院に連れていき、今のところありがたいことに大事に至ったことはありません。」そんなやなこさんの変化にはご主人もびっくりしているそう。
「ただ、あまりにも自分が猫に寄り添いすぎてるなと感じることもしばしば。。。仕事で疲れた夫にも、猫のこととなると強めに当たってしまいますし。病院にもしょっちゅう連れていくので、2匹のストレスも相当あるのではと反省しています。」
「すべてが猫を中心にまわっていて、もちろん楽しい半面、趣味や世界が狭まっているなと。2人と2匹がそれぞれ楽しく穏やかに過ごせるように、私ももう少し肩の力を抜いていければと思います。2匹が甘えたい時にそっとそばにいる存在・・・それが理想です!」
寄り添いすぎているかも・・・とやなこさんは言うけれど。それほどまでにやなこさんの愛情は深く優しく、そして温かい。
誰よりもふたりのことを大切に想う気持ち、それはもちとちょびが誰よりも感じて、そして受け止めているはず。
しあわせに包まれた穏やかな4人一緒の日々がこれからもずっとずっと続いていきますように。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。