- サイエンスダイエットは、安価でどこでも手に入るわりに栄養バランスが良く、獣医師さんも推奨のキャットフードですよぉ。コスパが良いので、多頭飼いのおうちには特にオススメですねぇ。
猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。
世界中の獣医師が推奨するキャットフード、ヒルズのサイエンスダイエット。
ヒルズからは幅広い種類のフードが販売されていますが、大きく分けると以下の3種類になります。
- サイエンスダイエット
- サイエンスダイエットプロ
- プリスクリプションダイエット(療法食)
今回は「安価なわりに栄養バランスが良く獣医師も推奨」の「サイエンスダイエット アダルト」についてご紹介します。
基本情報と特徴
※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。
- 獣医師と栄養学者による栄養設計・安価なわりに栄養バランスが良い
- 世界の獣医師が推奨
価格 | 1,925円(税込)/1.8kg (1kgあたり約1,069円) |
原産国 | チェコ |
第一原料 | 鶏肉(チキン、ターキー) |
主な成分 | たんぱく質:33.70%以上 脂質:21.40%以上 粗繊維:1.40%以下 エネルギー:416.1kcal/100g |
穀物類 | 小麦、トウモロコシ、コーングルテン、米 |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物 |
ミール、副産物など | なし |
人工酸化防止剤 | なし |
香料・着色料 | なし |
セルロース | なし |
賞味期限 | 未開封:パッケージに記載 開封後:1ヶ月目安 |
販売元 | 日本ヒルズ・コルゲート |
原材料と成分
トリ肉(チキン、ターキー)、小麦、トウモロコシ、動物性油脂、コーングルテン、米、チキンエキス、ビートパルプ、魚油、乳酸、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
たんぱく質 | 33.7% |
脂質 | 21.4% |
粗繊維 | 1.4% |
炭水化物 | 37.8% |
カルシウム | 0.79% |
ナトリウム | 0.32% |
マグネシウム | 0.088% |
タウリン | 0.21% |
ビタミンC | 121ppm |
ビタミンE | 675IU/kg |
オメガ3脂肪酸 | 0.49% |
オメガ6脂肪酸 | 3.32% |
獣医師と栄養学者による栄養設計で、安価なわりに栄養バランスが良い
ヒルズのサイエンスダイエットと言えば、ペットショップやスーパーなどどこでも手に入る身近なプレミアムフードです。
非常に安価なわりに栄養バランスが良いのが人気の秘密!
獣医師と栄養学者などの専門家が、猫の年齢や飼育状況にあわせ最適な栄養バランスを考えて開発したフードです。
猫の健康に関わるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランス、カルシウム・リン・マグネシウムのバランスも◎
低価格帯フードのなかでは猫に必要な栄養素がしっかりとれる優れたフードで、チキン・ターキーを主原料として猫に必要な動物性たんぱく質もしっかりとることができ、多頭飼いの方にもオススメです。
また、人間の加工食品の製造プロセスに定められる厳しい基準のもと製造されており、衛生管理の面でも安心ですね。
- サイエンスダイエットって本当にどこにでも置いてあるメジャーなフードですけど、お手頃価格なわりには栄養バランスがしっかり考えられたフードなんですよぉ。
- 獣医さんが開発に携わってるっていうのはとっても安心ですね。獣医さんはぼくたちのからだのことを誰よりも分かっている専門家ですもんね!
穀物アレルギーの猫は注意・炭水化物が多め・食物繊維が少なめ・動物性油脂・リコールあり
以下「サイエンスダイエット アダルト」の気になる点です。
- 小麦、トウモロコシを多く含む
- 炭水化物量が多い
- 食物繊維少なめ
- 動物性油脂
- リコールあり
小麦、トウモロコシを多く含む
小麦、トウモロコシなどの穀物が多く配合されているので、穀物アレルギーのある猫は注意が必要です。
炭水化物量が多い
炭水化物がたんぱく質より多めです。
猫が多く必要とするのは動物性たんぱく質や脂肪ですので、炭水化物は少ないものが良いでしょう。
食物繊維少なめ
食物繊維が1.4%と少なめです。
毛玉が気になる猫やお腹の敏感な猫には、食物繊維量がもう少し多いものを選びましょう。
動物性油脂
動物性油脂は、どの動物の油脂がどの程度混ざっているか不明であり、病気で亡くなった家畜の油脂である可能性もあります。
原材料がしっかり記載された油脂の方が安心です。
リコールあり
リコールも過去2回ほど報告があります。
日本で販売されているキャットフードに対象のものはありませんでしたが、リコール情報はやはり心配です。
生産者情報
「すべてのペットは生涯を通じて、大切にされるべき」というのがヒルズの哲学です。
1930年代末、盲目の少年モーリス・フランクが、腎機能障害を患っていた彼の盲導犬「バディ」の体調のことで、マーク・モーリス・シニア博士に助けを求めたのがヒルズフード開発のきっかけでした。
腎機能障害の原因を栄養失調と判断した博士は、妻とともに自宅の台所でペットフードの開発をスタートさせます。
そのときに作ったラリタン給餌食Bは、のちのプリスクリプション・ダイエット犬用k/dの先駆けとなるものでした。
1948年、カンザス州にあるヒル・パッキング・カンパニーのバートン・ヒルと契約。
その後、ヒル・パッキング・カンパニーとのパートナーシップにより、ヒルズペットニュートリションが設立され、特別療法食「プリスクリプション・ダイエット」が誕生しました。
さらに1968年には獣医学者と専門家によって、サイエンスダイエットも発売されます。
現在ではさまざまなライフステージとニーズにあわせて選べる50種類以上もの幅広いラインナップとなっています。
1976年、コルゲート・パルモリブ・カンパニーがヒルズペットニュートリションを買収、現在ヒルズのペットフードは世界86カ国で販売されています。
カンザス州の施設では、220人以上の獣医師や栄養学者がペットの世話をするスタッフと一緒に、ペットフードの開発を行っています。
リコール情報
2016年5月・6月に、成分中の鉄のレベルが高いとの報告でキャットフードのリコールが発表されています。
また、2017年12月には、赤カビ産生物質が含まれる恐れがあることからドッグフードのリコールも発表されています。
比較的最近のリコールということもあり、安全面でやや不安が残りますね。