- 今回インタビューしたのは、黒猫「ピノ」ちゃんと一緒に暮らしている、ミュージシャンの嘉門タツオさん。ピノちゃんへの想い、嘉門さんにとっての猫とは?などいろいろなお話を伺ってきましたよぉ。
「替え唄メドレー」「鼻から牛乳」など“音楽”と“笑い”が融合した数々のヒット曲を世に出し続けている、嘉門タツオさん。
嘉門さんと言えば、知る人ぞ知る大の猫好き^^
2016年から黒猫の「ピノちゃん」を迎えて一緒に暮らしていらっしゃいます。
たびたび登場するブログからは、ピノちゃんへの深い愛情がひしひしと伝わってきます。
今回はそんな嘉門さんに猫ねこ部が独占インタビュー!
嘉門流猫ライフについてたっぷりお話しいただきました。
ピノちゃんとの出会い
- 3年前から黒猫のピノちゃんと暮らされているそうですね。ピノという名前の由来は?
正式名称は「ピノ・ノワール」。ピノ・ノワールは赤ワイン用のブドウ品種で“黒ぶどう”ですね。黒猫なのでそこからピノと名付けたんです。
▲「ピノ・ノワール女伯爵」なんて呼びたくなるとっても高貴なお名前☆特等席は赤いバントンチェア。
- 嘉門さんは小さい頃から猫が好きだったんですか?
子どもの頃から動物は好きで、実家では犬を飼ってたんですね。でも、猫は飼ったことなくて。昔付き合っていた彼女が猫を飼っていて、半年ほど海外に行くからちょっと預かってって飼ったことはありましたけど(笑)でも「猫を飼うなら黒猫を!」と、ずっと思っていて。
- どういう経緯でピノちゃんを迎えたんですか?
猫好きの友人に教えてもらって、猫の譲渡会に行きまして。その譲渡会ではご縁がなかったんですけど、帰るときにその会場の出口で、たまたま保護猫を預かっている動物病院さんのチラシを目にしたんですね。それがきっかけですね。
▲リラックスしまくり無防備すぎのピノさま~^^
- 保護されたとき、ピノちゃんはどんな状態だったんですか?
羽田空港の近くで、母猫に置き去りにされて雨ざらしになっていたところを保護されたらしく。。。最初はもうガリガリに痩せていて…。病院では「エイちゃん」と呼ばれてたくらい…エイリアンの。でも、病院で手厚くケアされて、体重も順調に増えていったようですね。
- 暮らし始めた頃はどうでしたか?
1週間ほどのトライアルがあったんですけど、最初はとても警戒していましたし、たくさん噛まれましたね…。でも徐々に慣れていってくれた感じですね~。
- 3年たった今はどうですか?
最近はよく語り掛けてくれるようになりましたね!だから語り返すんです。「ニャー」て言ったら「ニャ?」、「ニャ」「ニャニャ?」みたいな(笑)しっかり“コール&レスポンス”ができてる感じがします。
▲このしなやかさ見習いたい(*^^*)
- もともと保護猫を飼おうと決めていたんですか?
正直その頃はまだ、保護猫とペットショップの猫の違いすら分かってなくて。でも譲渡会に何度か行くようになって、犬や猫の殺処分の現状が分かってきたんです。だから、結果的には保護猫を迎えられて良かったと思ってますね。
犬や猫の殺処分を問題提起されている方も今すごく多いですよね。日本全体で数年前は16万匹もの犬や猫が殺処分されていたと言われてましたけど、なかには殺処分ゼロの都市もあれば、ドイツのように殺処分ゼロの国もありますよね。国や行政によって全然違うんです。殺処分ゼロの国、殺処分ゼロの都市があるわけですから、そういった啓蒙もしていった方がいいと思っています。
ピノちゃんとの生活
- ピノちゃんはどんな子ですか?
臆病なところはありますね。小さいときに母猫に置き去りにされて孤独を経験しているので、あからさまに甘えてはこないです。寝てるときに、気づいたらそーっと布団の上にいたりするんですよ!でも動くとどこか行っちゃう。必要以上に警戒心があるのかなと思いますね。寝てるときに布団の中に潜り込んでくる猫もなかにはいますけど、そういうところは一切ないですねー。
あとは…女性が好き(笑)家に女性のお客さんが来たらすぐに近づいていきますしw 逆に男性のお客さんだとシャーシャー言ってます!
▲「いつも見てくるんです、私に似たこの子^^」
- 嘉門さんと奥様に対してのピノちゃんの接し方も違うんですか?
違いますね~。僕の場合は力があるのでピノも警戒しているんですけど、彼女にはむしろ積極的に飛びかかっていったりしますね!
- 普段、走り回ったりいたずらすることもありますか?
それはもう走り回ってますよ!高いところが大好きで、以前、サイドボードの上に置いていたニケの置物を落として割っちゃったことはあります・・・w
▲「わたし、何もしておりませんよ^^」
- 高いところ以外にも、おうちのなかでお気に入りの場所はあるんですか?
奥さんのドレッサーの下によく入ってますね。あとはかごの中!いい感じに丸まってかごにおさまってることが多いですねー。他には、箱の中、梱包のときに使うプチプチの中とかも好き。
意外なところにいたりするでしょ??猫って。そういうところも面白いですよね~。
- 他の猫にはないピノちゃんの特徴はありますか?
シャワーの音を聞きつけると必ずお風呂場にやってきて、僕が湯舟につかるとお湯を飲む(笑)キッチンの流しに置いてある洗い桶の中に水を入れるとそれも飲みますね~。
それから水を飲むときは、手ですくって飲む(笑)水飲みに直接口をつけても飲みますけど、その前に必ず手を使うんです!!それはピノならではですね。
- ピノちゃんはどんな遊びが好きですか?
猫じゃらしでも遊びますけど最近はあんまり、、、一番好きなのはレーザーポインター!!それから、長い靴べらで体をこすられるのも大好きです!喉をグルグルグルグル慣らして喜んでますねー。
あとは節分の豆(笑)豆を自分で転がして遊ぶんです。ソファの下とかもう豆だらけになって。転がして遊んでるときに「ピノ上手ねー!」って言うと、余計調子に乗って遊びますね(笑)「上手上手!」とか「かわいい~」って言うとちゃんと喜ぶんですよ。
- 嘉門さんや奥様の言葉をしっかり理解しているんですね。
分かってますね!去勢手術をした後、一時期すごく太ってしまった時期があって。その時「デブピノ」なんてちょっとからかってたら、明らかに嫌な顔してましたし(笑)
- 好物や苦手なものはありますか?
チュールや缶詰が好きな子も多いと思いますけど、ピノはカリカリしか食べないんです。カリカリの上にフリーズドライのささみをかけてあげるとすごくよく食べてくれます。むしろささみをかけてあげないとカリカリも食べてくれないから、カリカリというよりささみが好きなのかも(笑)
いろいろ試してはいるんです。興味は示してくれるけれど、クンクンってニオイを嗅いで…やめちゃうー。思うに、ピノは親からはぐれて2~3日さまよっていたときに、何かを食べてきっと嫌な思いをしたのかなと。そのトラウマがあるから、食べ慣れないものには手を出さないのかもしれないですねー。
▲「えっっ!あのポーズを真似しろって?」
- 普段、嘉門さんがお仕事のとき、ピノちゃんはどんなふうに過ごしているんですか?
一泊のときはちょっと多めにごはんを置いていくんですけど、2泊以上のときは、猫好きの友達が家で猫シッターをしてくれてます。飼い始めの頃はいろいろと分からなかったので、動物病院やペットホテルに預けていたんですけど、帰ってくると半日くらいずっとソワソワしてるんですよ。。。いつもと全然違う環境ですからびっくりしたんでしょうね…。自分がいない時でも、いつもと同じ場所で見てもらえているのはすごく安心ですね。
- 芸能人の方でも猫友達はいらっしゃいますか?
川上麻衣子さんですね。彼女は3匹猫を飼っている大の猫好きで。「猫好きだけに見える街」をテーマにした猫好きのためのコミュニティ「にゃなか」の市長もしてるんです。
一度、麻衣子さんのマンションのお部屋にピノを連れていったことがあったんですけど。シャーシャーもう大変でしたね(笑)他の猫ちゃんのニオイだ!って分かったとたんにシャーが始まっちゃいますから。
- ピノちゃんと暮らして生活で変わったと思うことはありますか?
笑いはたえないですよね!!本当によく笑わせてくれる。参加型の猫なので、キッチンで作業をしているときなども必ず参加してくるタイプ。一緒にいると本当に楽しいですね~。
変わったことと言えば、人間同士で喋ってるときに自然とニャーが入る。「そうニャー」とか「ニャンだい?」とか(笑)
▲つっこみがえぐいほど決まったときーのドヤ顔ピノさま^^
- ピノちゃんに新しい家族を…などと考えることはありますか?
譲渡会に行って、そろそろピノに子分を見つけてあげようかなとも思ってるんです。でも猫にとってはどうなのかなというのも気になっていて。。。
- その子の性格にもよるって言いますよね。プライドが高い子はひとりの方がいいとか。逆に人間より猫の方が好きな子は仲間が多い方が居心地いいとか。ピノちゃんはどちらでしょうね?
岩合光昭さんのNHK-BSの番組を録画して見せたりしたんですけど、ピノは全く興味なし!(笑)猫によっては、猫の出てくるテレビ番組が大好きって子もいますけど、うちの子は全然!!
おそらく猫だと思ってないのかもしれないです、自分のことを。(笑)
▲「わたしが猫だにゃんて何かの間違い」^^
嘉門さんにとっての猫とは
- 嘉門さんにとって猫とはどんな存在ですか?
人間と共存するペットの中では、とても完成度が高いですよね!媚びたりしないし、しっかり考えがある。犬とは全然違いますよねー。そういうところがとても面白い!!
人間に力を与えてくれる存在でもありますよね!ピノが家で待ってるなって思うと、1本でも早い新幹線で帰ろうって思いますし、夜どんなに遅くなっても帰ろうと思う。
- 本当になくてはならない大切な存在なんですね。
一緒にいるのが当たり前なので、猫のいない生活はもはや考えられなくて。もしもピノが死んでしまったら泣いて泣いて悲しむとは思うけれど、またきっと猫ちゃんを飼うとは思います。それくらい僕にとって猫は人間と同じように「家族」なんです。
▲愛し愛される関係性
- 嘉門さんは「唄うべきテーマがある素材は唄にすべき」といつもおっしゃっていますが、猫をテーマにした唄を今後作っていきたいですか?
まだ構想は固まっていませんが、猫のことは必ず唄にしたいと思っています。どこにフォーカスして唄を作っていけばいいか、ポイントが絞りきれないでいますが、もう3年間くらい宿題にしていますね。猫を飼っている人に共感してもらえる唄を楽しく唄えたらと思っています!!
- 最後に一言メッセージをお願いします!
(撮影協力/株式会社チップワンストップ)
リリース情報
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■嘉門タツオYouTube公式チャンネル
2020年 コロナに負けるな!
どこでも笑おう♪シリーズが続々アップ中!!
… 他にも続々決定!! 嘉門タツオオフィシャルホームページをご覧ください。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。