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ありそでなさそな「ちょっと不思議でコミカルなヲカシな世界」~ヲカシナイヲさん

猫ねこさん

猫の顔を眺めていると何やら話し始めている気が・・・

イラスト

1ヶ月に多いときで112ニャンの猫を描いたこともあるというヲカシナイヲさん。年間にすると、その数なんと300ニャン以上にものぼるのだとか!

イラスト

1匹の猫にかける時間はさまざま。ガチキュルニャンと呼んでいるものは4時間以上、ラフニャンの場合は10分くらいと制作時間にはかなり幅があるそう。

「基本的に描く構図やテーマなどは常に頭の中にあるので、特に何も悩むことなく描き始めます。下書きもほぼしません。デジタルでもアクリルでも同じです。」

以前には、ガチキュルニャンを月に30ニャン以上描いて、肩を壊して半年療養したことも。。。

イラスト

フォロワーさんの絵を描くときは、必ず事前に「似顔絵ではない」ことをお断りしてから描くといいます。

「投稿を見させていただいて、猫の顔を眺めていると何やら話し出してくれる気がして。。。それから描き始めます。自然にその子のキャラクターが決まり、あとは自由に動き始め、気づけばヲカシな世界の住人になっています。」

ヲカシなマリンクラブ~初めての個展

マリンクラブ

2018年夏、ヲカシナイヲさんは横浜で行われたグループ展に参加することに。そこで思いついたのが「ヲカシなマリンクラブ」というストーリー。これは、猫たちが夏の間過ごす会員制リゾートという設定の、猫たちが自由に遊ぶイラストの世界だ。

マリンクラブ

グループ展で初めてグッズを販売したところ、予想をはるかに超えるお客さんが集まりパニックになったほど。通称ヲカシンジャと呼ばれるフォロワーさんたちの間では、「横浜の悲劇」として今も語り継がれているとか。

バッグ▲マリンロゴトートは完売

初めての個展を開くと決めたのは、その年の夏の終わりのこと。

看板

会場に古い昭和民家の2階を使ったギャラリーを選んだのは、どことなく懐かしさを感じさせる、そして家に遊びにきたイメージを出したかったからなのだとか。個展

靴を脱いで階段を上るとそこには「ヲカシな世界」が。

個展

個展のテーマは「ヲカシなクリスマス」。このテーマには、以前飼っていた猫へ向けての「私はもう大丈夫」という想いが込められていたといいます。

「クリスマスにはたくさん奇跡が起きて、大切な何かに気づくことができる。
私の心には大きな穴がずっと空いていて、そこには何もなく、ただ真っ暗な穴があるだけでした。こまめがやってきても、その穴が埋まることはありませんでしたが、違う楽しさがいっぱいに広がりました。そして、穴の向こうからあの子たちも私に”ほらもう大丈夫”と言っている気がしました。
その穴の向こうに広がっているのがヲカシな世界。ヲカシな世界には、今生きている子も亡くなってしまった子も同じように普通に暮らしているのです。」

個展

「あったかな気持ちになっていただけるように」そんな想いをこめて気を配ったという絵の色合いや配置。額装についても、真新しい感じのものはなるべく使わないようにしたとか。

個展

「私は、何かを始める時よりも終わる時に心が動きます。個展が終わった後、イベントが終わった後の何もなくなった空っぽの空間を見るのが好きです。あったはずのものが全てなくなる瞬間にこそ、そこにあった”思い”を強く感じるのです。」

童話にこめた想い

その翌年、2019年夏には、「横浜の悲劇」を再現するべくヲカシなマリンクラブイベントを開催。ヲカシナイヲさん主催で気の合う作家さんを集め、恵比寿で行ったというそのイベントでは初めてのワークショップも。楽しそうに過ごしているお客さんの姿がとても嬉しかったといいます。

イラスト

「元々はデザイン業はわりと孤独な商売で何年も人に会わずとも生活できるのですが、個展やイベントでフォロワーさんとリアルに接する機会が増えたおかげで”コミュ障”が治った気がします^^」とヲカシナイヲさん。

そして昨年には、念願の童話出版の夢も叶ったといいます。その名も「ヲカシな童話」。

童話

イラスト

猫による猫のための物語だという本作。童話に込めた想いについてこう語ります。

「私の世界には常に楽しさと悲しさが同居しています。というのも、猫と過ごせる時間が有限だからと知っているからです。スマホ越しではなく、そのままの猫と過ごす時間を大切にしてほしいです。」

猫は猫らしくをモットーに

イラスト

この独特の世界観にどっぷりハマるヲカシンジャのみなさまからは、イラストを描いた後「うちの子がやりそうです」「どうしてわかるんですか?」などの声が多数寄せられるとか。

「よだれを垂らしたり、悪いことしてたり、ダラダラしてたり、むしろ行儀の悪い猫ばかり描いていますが、特に怒られたことはないと思います(笑)」

「猫は猫らしく」をモットーに、今日も明日もその次の日も、ヲカシナイヲさんは猫たちを描き続けます。

ヲカシンジャの皆様へ~「幸せをありがとう」

ヲカシナイヲさんの今後の目標について伺うと・・・

「少し大きな場所で大きな絵を飾りたいなと思っています。今まではわりと小さな絵を描いてきたので、大きな絵を描きたくなりました。そして今年は童話第2弾も出せたらと思っています。」

5月にはイラストを担当したiPadアプリの配信もスタートする予定だとか。

こまめ

そして、いつも一緒に楽しんでくれている「ヲカシンジャ」のみなさまへ向けてこんなメッセージも。

「本当にいっぱいいっぱい助けられて、励まされています。可愛らしい猫たちに出会わせてくださってありがとう!!幸せをありがとう。」

イラスト

「今回初めて私の絵に出会われた方、ぜひちょっと不思議でコミカルなヲカシな世界をのぞきに来てみませんか?たくさんの笑顔に出会えると思います。」

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「うちの子も是非モデルにしてほしい~!」とヲカシな世界の魅力にハマる人は後を絶ちません。

ヲカシナイヲさんのもとには、フォロワーさんたちから猫に関する相談もたくさん寄せられるのだとか。「いい加減な返事はしたくない」そう思ったヲカシナイヲさんは、猫や愛玩動物に対するきちんとした知識を持ちたいと愛玩動物飼養管理士の資格もとったそう。

フォロワーさんひとりひとりを大切にする、猫を心から愛するその誠実な人柄も人気の秘密なのではないでしょうか。猫のことを知り尽くしているからこそ次々生み出される「ヲカシな世界」に、あなたもきっとハマるはず!?

取材協力:@wokasinaiwo

猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。