#ゆうとろ散歩
ときどきゆうくんと一緒にお散歩に出かけるというとろくん。
「もともと私は猫って散歩に行くの?って感じだったんですけど、主人のお母さんが猫を散歩に連れていってたんですね。だから主人はあまり抵抗もないみたいで。ゆうだけお出かけはずるい、どうせだったらとろも一緒に連れてってあげたいってことになって…。
動物病院の先生にも相談したんですけど、あまりオススメはしないと言われて。なかには鳥を見て野生の本能が戻ってきて攻撃的になる猫ちゃんがいたり、あとはマーキングがひどくなったり、フィラリアにかかったりとか。虫に刺されるリスクもあるので、と。でもフィラリアの予防もちゃんとするから散歩させたいと話して…。散歩デビューはたぶん生後2.3ヶ月くらいの時だったと思います。」
▲首輪もリードも最初は嫌がったから1~2週間お家で練習したそう。とろくんのハーネスは子犬用の極小サイズのものだとか。
しばらくして自転車散歩もデビュー。最初は自転車を怖がっていたとろくんも、ゆうくんが一緒なら怖がらないと分かって、それからはかごに乗せて一緒にお散歩に行くように。
ぎっちぎち感がなんともたまらんです^^
三越のカートにのって一緒にお買い物~♪
ゆうとろ一緒にお花見も🌸
なかよしな後ろ姿にほっこり♥
シンクロしてて可愛い♡#柴犬 #猫 pic.twitter.com/EmrlOnuMBD
— 柴犬ゆうと猫のとろ@写真集発売中 (@yuandtoro) November 24, 2019
家族全員で泊まってみたいという夢
”十年後でも二十年後でもいいから、いつかゆうとろを連れて家族全員でお泊りに行きたい”
ゆうくん・とろくんを飼い始めた時から、飼い主さんにはこんな夢があったそうです。
「犬猫どちらかだけならOKっていう宿泊施設はけっこうあるんですよね。でも犬猫どちらもOKっていうところはなかなかなくて…。今回たまたま、伊豆にある犬も猫も泊まれるグランピングサイトに泊まれることになって。」
こちらがその時のお写真。
「去年法事などで帰省しなきゃいけなくなった時、しかたなく動物病院に預けたんですけど、預けた3日間とろは一回もおしっこが出なかったんですね…。で、2回目に預けた時は、自宅のトイレだったらしてくれるかも…と思ってトイレを持ち込んだんですけど、それでもやっぱり一回もおしっこしてくれなくて。
この子の場合、旅行はかなり厳しいんだなぁってその時思ったんです。。。」
今回の旅行でも一番心配していたのはトイレ問題。自宅から大きいトイレも持参していざ宿泊施設に到着すると・・・今回は無事クリア!
「私達がそばにいたら大丈夫だったんです。トイレの心配もなくみんなで泊まれたのが本当によかったですね。」
心配してたとろのトイレ。
— 柴犬ゆうと猫のとろ@写真集発売中 (@yuandtoro) November 10, 2019
自宅から普段使ってるのを持参したせいか大丈夫でした😊
三男坊『お風呂行ってくるからお留守番お願いね』と声をかけて貸切で家族風呂に入りました☺️#ゆうとろ伊豆旅行記#柴犬 #猫 pic.twitter.com/h7Haaiuyur
「移動は車で。お水休憩やトイレ休憩とりながらなので、行きだけで東京から伊豆まで4時間以上はかかりましたね。
犬を2.3匹連れていくのと犬猫両方連れていくとでは全然違うんです。犬の場合はさっとおしっこさせて車に乗せてってできるんですけど、猫はそうはいかない。もともとの習性が違うのでなかなか上手くいかないことも多いですね。」
ゆうとろは先にご飯あげて、自分たちはBBQ。
— 柴犬ゆうと猫のとろ@写真集発売中 (@yuandtoro) November 10, 2019
テントで待たせてたら、ゆうがキャンキャン鳴きっぱなし💦
仕方ないのでカートで、BBQの側へ。
すぐ鳴き止みました😂#ゆうとろ伊豆旅行記#柴犬 #猫 pic.twitter.com/F6YKbCykKJ
「グランピングなので、BBQやお風呂もついていたんですけど、一回テントを離れなきゃいけないんですね。そうすると、私たちが見えなく鳴った瞬間キャンキャンキャンキャン鳴き始めてしまって…><そこで、ゆうはカートに乗せて、とろはクレートごとBBQの場所へ連れてきてあげたらすぐおとなしくなりました^^私たちが見えなくなったので不安になっちゃったんでしょうね。。。」
念願の夢が叶って本当に良かったと話してくれた飼い主さん。「他にも首都圏以外で犬猫一緒に泊まれるところがあったら行ってみたいですね。あとは山歩きとか。楽しそうですよね~。」家族5人の夢はまだまだ続いていきます。
4年たった今も変わらない距離感で付き合ってくれるフォロワーさん
世界中の人々から愛されているゆうくん・とろくんのInstagram。
もともとは、飼い主さんがペットロスで苦しんでいた時期に、自分の可愛がっていた子を見てほしいという思いで始めたのがきっかけ。でも、途中で写真を直視するのですら辛くなってきてしまい、アカウントはずっと寝かせてあったのだとか。
「ゆうとろをお迎えした時、そういえばインスタのアカウント持ってたなって思って。お迎えした日の翌日、2015年8月9日から毎日育児日記として投稿することにしたんです。」
「最初の数ヶ月は全然フォロワーさんも増えなくて。なんでだろう?って思ってたんですけど、Instagramはハッシュタグで検索するっていうのを始めて数ヶ月経ってから知って^^;#柴犬とか#猫とかハッシュタグを入れるようになったら少しずつ増えていったような感じですね。」
海外メディアでの紹介を機にフォロワーが一気に急増。テレビや雑誌などのメディアからの取材依頼も殺到したそう。アメーバで公式ブログもやることになり、そのブログをきっかけに写真集も発売するなど、トントン拍子に事が進んでいったとか。
「急に周りが変わってしまったような気がして。。。普通の犬猫なんですけどね。」今までの暮らしが一気にガラッと変わり、少し戸惑ったという飼い主さん。
そんな飼い主さんがInstagramを通して今も変わらず仲良くしているのは、始めた頃に仲良くなったフォロワーさんたち。お仲間さんたちとは、お手紙やお歳暮のやり取りをしたり、ときにはオフ会をしたりしているそう。
「フォロワーが10万20万と増えても、彼女たちは4年前と変わらない距離感で付き合ってくれるんですよね。それがすごく居心地がいいんです。」
「ゆうとろがいたから今がある」
実は27歳の時に流産をしたという飼い主さん。その後なかなか子宝に恵まれず、9年間不妊治療を続けたのだそう…。
そして35歳を過ぎた頃、もう年齢的にも諦めかけていた矢先、今度はご自身が難病に。再発と寛解を繰り返す日々・・・。子供もできず、病気にもなって、仕事も辞めて…全てが上手くいかず人生に絶望していた時、出会ったのがゆうくん・とろくんだったのです。
「守るべき子ができたら自分が倒れていられないって思うようになりましたね。今までよりも自分の体を大事にするようになって、、、ふたりがきてから心身ともに癒されたと思うんですよね。」
そうこうしているうちに、気づけば再発せず2年が経っていたとか。そして9年ぶりの妊娠。
「息子は絶対ゆうとろが連れてきてくれたと思うので、本当に感謝です。」
ゆうくん・とろくんとの日々は大変なこともあったけれど、飼い主さんに生きる希望をくれたとか。亡くなったお子さんの命日が来るたび涙が止まらず、夫婦ともに辛く苦しかった長い日々…。でも今飼い主さんはご主人とこんな話をするそうです。
「ゆうとろがいたから、今のうちらがあるよね。」と。
感謝してもしきれない存在~私の世界を広げてくれた
飼い主さんに生きる活力を与えてくれたゆうくん・とろくん。それだけじゃなく、飼い主さんの世界も広げてくれたそう。
「ゆうとろのおかげで、普通だったら体験させてもらえないような体験をたくさんさせてもらいました。育児日記として始めたSNSを通して、今までに会うことがなかった方とも知り合えましたし。
ゆうとろは私の世界を広げてくれたんです。本当にありがたい存在。大切な家族。感謝してもしきれない存在です。」
ゆうくん・とろくんとの4年間。そしてたーたくんの誕生。辛く悲しみにくれていた毎日が、今では穏やかな笑顔で満ち溢れています。
出会うべくして出会った”縁”。ゆうくん・とろくんもきっと飼い主さんの深い愛情を体いっぱいで感じているはずです。
これからも家族5人いつまでも仲良く、、、穏やかであたたかな幸せに包まれることを心から願って。
写真提供:ゆうくん・とろくんの飼い主様
取材協力:anicas
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。