愛する猫さまがもしも病気になったら・・・怪我をしたら・・・大切な家族にはいつも健康で長生きしてもらいたいですよね。そんな万が一に備えて、ペット保険に加入している、もしくは加入を検討している人も多いと思います。
今回は、アイペット損害保険株式会社より発表された「保険金請求が多い傷病(※)のランキング」結果をご紹介。
飼い主さんなら知っておきたい猫の「もしも」のこと。日々の猫さまとの暮らしの健康管理に是非役立ててくださいね。
※疾病(病気)と傷害(ケガ)を総称した呼称
ペットの保険金請求が多い傷病~3年連続で猫は「下痢」がトップ
アイペット損害保険株式会社が毎年行っている契約者からの保険金請求実績に基づく「保険金請求が多い傷病ランキング」。
2020年の猫の総合(通院・入院・手術)ランキングで3年連続首位を獲得したのは「下痢」。
私たち人間も、ちょっとした環境の変化が原因で、体に不調が表れることがありますよね。猫もそれは同じ。いや、むしろ猫の方がとても”繊細さん”だと言えるかもしれません。
臭い、騒音、おうちの他の猫さんとの相性、お引越し、運動不足、トイレや食器が汚れている、、、などなど、ほんのささいなことでも猫にとっては一大事だったりするのです。
また、飼い主さんのお悩みに多いのが「フードを食べない」問題。少しでも食べてくれるフードを探そうと頻繁にフードを切り替えている方も多いかもしれませんが、これもお腹を壊す原因になるのでNG。
フードを切り替えるときは、今まで食べていたフードに少しずつ新しいフードを混ぜて10日間ほどかけてゆっくり進めていくことが大切ですよ。
こちらの記事(キャットフードを切り替える時の注意点)でも詳しく説明していますので、是非参考にしてみてくださいね。
猫の手術ランキングで2年連続「異物誤飲」がトップ
※アイペット損害保険の支払データに基づき、傷病ごとの診療ケースを想定して獣医が算出した参考金額
続いては手術ランキングです。猫の手術ランキングでは、昨年に続き「異物誤飲」がトップに。第1位~5位まですべて昨年と同じ傷病名が並ぶ結果となりました。
表にもありますが、異物を開腹手術で取り出した場合、220,800円の診療費(金額はあくまで参考です)がかかるケースも…。
猫飼いさんからは「猫を飼うようになってから、部屋が自然に片付くようになった」なんてお話もよく伺いますが、誤飲を防ぐためにもいつも部屋は綺麗に、整理整頓を心がけたいですよね。
特に気をつけて頂きたいのが、紐。「どんなおもちゃよりも紐命!」という猫さまもいるかもしれませんが、いくらお気に入りであっても決して出しっ放しにはせず、遊び終わったら必ず猫の手の届かないところにしまうようにしてくださいね。
また、猫のおもちゃについているパーツがとれてしまって誤飲につながることも。口にすっぽり入る大きさのもの、小さなパーツがついたものは避けた方が安心です。
関連記事:猫のおもちゃの選び方
年齢別総合ランキングでは、2年連続0歳は「下痢」がトップ、成猫・シニア猫では腎臓病が多い傾向
※通院・入院・手術を総合した保険金請求件数
最後は年齢別のランキングです。昨年同様、0歳のトップは「下痢」に。特に月齢が低いうちは、免疫力も弱く消化器官も未発達のため、下痢気味になってしまう猫が多いようです。
1~6歳の成猫のトップは「皮膚炎」。高齢期に多い「腎臓病」が今年は3位にランクインしています。7歳以上のシニア期のトップは昨年同様「腎臓病」。他の年齢にはない「腫瘍」も多く見られる結果となっています。
関連記事:
早期発見・早期治療が大切!事前の予防や対策を
フードや獣医療の進化にともなって、人間同様高齢化社会に突入している「猫さまの世界」。年齢を重ねるにつれて、腎臓病や腫瘍、下部尿路疾患など、猫も私たちと同じような病気になる可能性があります。
少しでも病気を防ぐために必要なのは、「早期発見・早期治療」。
「あれ?いつもと違って食欲がないな…」
「吐く回数が多いかも」
「おしっこの回数がいつもより多い?」
こうした変化に気づくためには、普段からしっかり猫の様子を見てあげることです。大切な家族を守るためにも日々の健康チェックを欠かさないようにしましょう。
アイペット損害保険株式会社では、事前の予防や対策を紹介する獣医師監修予防啓蒙コンテンツ「うちの子HAPPY PROJECT」で、さまざまな病気や怪我の予防対策についてまとめています。是非こちらを参考に、今すぐできる病気・事故対策をしてあげてくださいね。
うちの子HAPPY PROJECT:https://www.ipet-ins.com/uchihap/
参考
【調査概要】
調査期間:2019年1月1日~12月31日調査サンプル数:46,933件
調査方法:アイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。