- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする連載企画”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのは、ちょっぴりビビリな5歳男子「猫山さん」。出会ったきっかけや印象的なエピソード、お互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。
譲渡会での出会い
端正な顔立ち。きっちり真ん中分けのハチワレ。男らしさとキュートさのバランスがなんとも絶妙♡
そんな彼の名前は「猫山さん」。”さん”まで含めて彼の名前だ。
「猫に敬意を表するような名前にしたいと思って。最初は先生や先輩なども候補に上がっていたんですが、考えているうちに苗字みたいな名前がいいなと思い始めて。」そう話すのは、飼い主のおともさん(@neko.yama.san)。
「性格はびびりん坊。玄関のチャイムが鳴れば一目散にカーテンの裏へダッシュ!寝ているときでもガバっと起きて逃げるほどなんです。」
凛々しい見た目とは裏腹にちょっぴり怖がりな猫山さん^^そんな彼とおともさんとの出会いは、とある譲渡会だった。
とても緊張している様子でケージの隅っこにいた猫山さん。「抱っこできますよ」と保護団体の方に促され、恐る恐る抱っこしてみたら・・・
「私の脇にぐりぐり頭を押し付けてきて、まるで連れて帰って!と言ってるようでした。」
”彼が私を選んでくれた”そんな運命的なものを感じたというおともさん。こうして猫山さんはおともさんの家にやってくることになったのだ。
緊張・・・??
譲渡会から一週間後。いよいよおともさんの家へやってきた猫山さん。
そんな初日の様子はというと、、、ひとことも発することなく、ただただじっとうずくまってハァハァと口呼吸。
「知らない場所に来て緊張しているとはいえ、、なんだか様子がおかしい。」猫親新人ながらも猫山さんの異常に気づいたおともさんは、慌てて近所の動物病院に駆け込んだとか。
どうやら猫山さんは風邪をひいていたらしい。
点滴ですっかり元気になった姿にホッとして涙が流れたという。「今では笑い話です。」とおともさんは話すけれど、その時は死んでしまうんじゃないかと思うほど心配したそう。
安心しきって寝ている姿を見るだけで
今ではこんなおどけた顔も見せてくれる猫山さん(=^・^=)
「猫ができるだけストレスなく安心して暮らしていけるように飼い主が努めること」それがお互いにとっての幸せにつながるというのが、おともさんの想い。
こんなにも誠実に猫の幸せを考えられるおともさんは、もう決して猫親新人なんかじゃないと思う。いや、むしろ迎えた初日から、すでにしっかり猫山さんの”親”だったのだ。
「安心しきって寝ている姿を見るだけで幸せな気持ちになれますから。」我が子を想う気持ちは愛情にあふれている。
猫山さんとおともさんとの出会いはきっと運命。これから先もずっとずっとお互いに幸せを与え合って暮らしていけることを願って。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。