- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのは、1歳の女の子「アリス」。出会ったきっかけや印象的なエピソード、お互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。
しばらくは家中の隠れられる場所に潜んでいた
気品あふれるお顔立ちに、思わず触りたくなるふわふわの毛並み。
彼女の名前は「アリス」。
「性格はツンツンツン……デレ」そう話すのは飼い主のユチとら(@sweety_alice)さん。
ツンツン多めなサバサバ系女子アリスとユチとらさんとの出会いは地域の里親募集サイト。
募集当時生後3ヶ月ほどだったアリスは、保護されて3週間弱でユチとらさんの家へやって来ることに。
「人馴れもしてなくて、しばらくは家中の隠れられる場所に潜んでいましたww」
▲里親募集の時に保護主様が貼っておられたアリスの写真。警戒心丸出しであります^^
実家では猫を飼っていたというユチとらさんだが、自分で猫を飼うのは初めてだったので戸惑うことも多かったそう。
家族以外NGな超絶ビビりーちゃん。生後半年頃に受けた避妊手術後には、手術のストレスからか神経性の胃腸炎になったほど。4日間食べることも飲むこともできなくなり毎日点滴に通ったとか。5日目にやっとカリカリを食べてくれた時は、本当に安心したという。
思わぬ脱走~生きた心地がしなかった
胃腸炎が治ってホッとしたのもつかの間。早朝、ユチとらさんが家のシャッターを開けた隙に、アリスが外へ飛び出してしまうというハプニングが。。。
慌てて探すも周りは畑、12月の半ばで外はかなりの寒さ・・・。必死に名前を呼び続け、家の周りを探したという。
探し始めて30分ほどたった頃、給湯器のタンク下に白い毛を発見!!アリスだ!!
無事家に帰ることができたけれど、アリスも相当怖かったようで、今でもシャッターの音が聞こえると飛んで逃げて行くそう。外に出たがる素振りも見せないという。
「あの時は生きた心地がしなかった、、、これからも常に気をつけないといけませんね。」とユチとらさんは振り返る。
元気でいてくれるだけで幸せ
「私はアリスが元気でいてくれるだけで毎日幸せです。癒しと活力をたくさんもらってます!」
長毛のアリスを毎日ブラッシングしているというユチとらさん。ブラッシング大好きで喉をグルグル鳴らして喜んでくれるそう。
アリスを大切に想う気持ちは誰にも負けない。これも脱走という大変な経験をしたからこそ。
そんなユチとらさんの想いをしっかり受け止めているアリスは、これからもきっとときどきの”デレ”で応えてくれるはず。
今日も。明日も。ずっとずっと。アリスとユチとらさんふたりの幸せな瞬間が溢れていきますように。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。