- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのはツンツン多めなおっとり女子「メル」ちゃん。出会いのきっかけやお互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。
5ヶ月までペットショップで売れ残っていて・・・
モッフモフなフォルムにピンクのお鼻、愛くるしい表情がとってもキュートなスコティッシュフォールド「メル」ちゃん。
「ツンツンツンツンたま~にデレな性格で、基本甘えてはこないです。抱っこも嫌いで、膝の上には一度も乗ってきたことがありません。」そう話すのは飼い主のメルママ(@mi_meru246)さん。
でも、メルママさんが寝ようとするとお布団に入ってきて、すごく甘えた鳴き声でわきをフミフミしてくれるんだとか。
「私にとっては唯一甘えてきてくれる至福の時間です。爪がとっても痛い時もあるんですが、そんな痛みも気にならないほど。ゴロゴロ言いながらフミフミしている姿を見ると、『あぁ、お母さんを思い出してるのかな~』って。ウルウルしてきてしまいます。」
おっとりさんでマイペースガールのメルちゃん。運動も苦手で、大好きな猫じゃらしで遊んでいてもすぐに休憩しちゃうそう^^
「猫ちゃんだけどジャンプも苦手で、食卓や流し台カウンターにも乗らないのですごく助かってはいるんですが、、、木製ラックのサイドポールをハシゴのように登っていって^^落ちたりしないかいつもヒヤヒヤで見ています。」
そんなメルちゃんに出会ったのは2年前のこと。「いつか猫か犬を飼えたらいいね~」と夫婦ふたりで話していた矢先、近所のホームセンターのペットショップにふらっと立ち寄った際、ご主人がメルちゃんを見てビビビッときたのだとか。
ペットショップで売れ残っていたというメルちゃんは当時生後5ヶ月。「何度もそのペットショップに立ち寄っていたのに全然覚えていなくて…。今思うと不思議なのですが。。。」とメルママさん。
今まで猫や犬を飼ったことのなかったメルママさんは飼うことにも慎重だったそうですが、一方のご主人はもうお迎えする気満々に!触ったり抱っこしたりする前から、部屋に新しいエアコンをつけたりして、迎える準備をどんどん進めていったそう^^
そして次の休日。夫婦ふたりでメルちゃんに会いに行き、初めて抱っこ。その愛らしさにすっかり心奪われ、思い切ってお迎えすることに。”メル”という名前は、「顔を見ていたら浮かんできた」とご主人が決めたのだとか。
「今はパパさんがメルを見つけてくれたことにとっても感謝しています。メルも私たちを待っていてくれたんだと。運命の出会いだと信じています。」
ほぼ猫初心者でスタート~ひどい結膜炎と言われ
ご主人は子供の頃猫を飼った経験があったそうですが、メルママさんは今回が初めて。夫婦ともにほぼ猫初心者でメルちゃんとの生活がスタートしたという。
お迎えしてちょうど1ヶ月後の年末年始、実家に帰省するためにメルちゃんをホテルに預けることに。
実家から帰ってきてホテルにお迎えに行くと、目の調子がよくないので治らないようなら病院へ行くように言われたとか。
さっそく病院で診てもらったところ、結膜炎との診断…。症状がひどく慢性化するかもしれないと先生に言われたそう。
「こんなになるまで気づかなくてごめんね、メルちゃん。本当にごめんね。。。」目薬をもらって帰ってきたメルママさんは、ずっとメルちゃんに謝り続けたという。
そして、その翌日。食欲が減り、夜になるとぐったりした様子が見られたので、急遽夜間に病院へ。診断は。。。猫風邪。
その日から3日間、点滴や吸入のため通院することに。通院後は家での投薬を続け、次第に元気を取り戻してきたとか。
「私たちがもっと早く気づいてあげられれば、メルがこんなに辛い思いをしなくても良かったのに…とすごく反省しました。」とメルママさん。
それ以来、いつもと違った様子や気になることがあると、すぐに病院で診てもらうようにしているそう。
たくさん愛して、かけがえのない時間を積み重ねていきたい
▲猫ねこ部の動画コンテストで見事入賞したメルちゃん。賞品としてプレゼントさせていただいたザビエル首輪がとってもお似合い♥♥
「お互いの存在が支えであり癒やしであり、たくさん愛してあげて、かけがえのない時間を積み重ねていくことが幸せだと思います。」とメルママさんは言う。
「猫を飼ったことのない私が、こんなに猫大好き人間に生まれ変わって。。。猫がいる自分の人生は今までの人生よりもさらに色彩鮮やかに。心も豊かになりました。メルには感謝しかありません。メルがのびのびと暮らしていけるように、健康に気をつけて色々とサポートしてあげたいです。ずっと元気で長生きして欲しいです。」
メルちゃんとの運命の出会いは、メルママさんの人生を華やかに彩ってくれた。そしてこれから先もずっと、メルママさんの暮らしを”温かく優しく”彩り続けてくれるだろう。
メルママさんの深い愛情はメルちゃんにもきっと伝わっているはず。かけがえのないフミフミの時間。それはきっと、メルちゃんの精一杯の「ありがとう」を伝える時間なんじゃないかと思う。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。