- 飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのは白黒の女の子「オレオ」ちゃん。偶然が重なり合ったというオレオちゃんとの出会いや幸せエピソードを飼い主さんに伺いましたよぉ。
19年一緒に過ごした猫との別れ~偶然の出会い
彼女の名前はオレオ。見た目はキリッとイケニャンな雰囲気だけれど、れっきとした1歳の女の子だ。
「少し怖がりだけど好奇心いっぱい。神経質できれい好きなところもあれば、見栄っ張りなところも。」そう話すのは飼い主のふみ(@mifu9922)さん。
19年間一緒に過ごした猫「ティラミス」くんが虹の橋を渡り、約1年。ふみさんは、自身も驚くほどのペットロスに陥っていたそう。次の子を迎える話も出ていたけれど、1年を過ぎてもなおその気にはなれないでいたという。そんなとき、偶然出会ったのがオレオちゃんだったのだとか。
習い事のレッスン日だったというその日。いつもはご主人がふみさんの会社までお迎えに来てくれていたそうですが、たまたまその日は来れず、一人で歩いてレッスンへ向かっていたという。
会社を出てすぐ、かすかな猫の鳴き声に気づいたふみさん。あたりを見回すと、そこには小さな体で懸命に鳴く猫の姿が。目があった瞬間、その猫は走り寄ってふみさんの元へ。気づけば、ふみさんはレッスンのお休み連絡をし、ご主人に電話をかけていたという。
電話をもらったご主人は、仕事後すぐに駆けつけ、そのまま家へ連れて帰ることに。オレオちゃんとの暮らしはこうして始まったのだ。
ご主人にベッタリな甘えたさん♡
家へお迎えした初日。ふみさんはダンボールに毛布を敷きつめ、オレオちゃんの寝床を作ってあげたという。でも、オレオちゃんはそのダンボールベッドを完全スルーして、何の迷いもなくふみさん達のベッドへ^^そして、枕元に置いてあったブランケットの上で丸くなり、ものの数妙で眠りについたそう。
そのブランケットは亡くなったティラミスくんが使っていたもの。そのブランケットをいたく気に入ったオレオちゃんは、今もずっと愛用しているのだとか。
そんなオレオちゃんが愛してやまないのがご主人♡朝と寝る前のゴロゴロルーティンは、絶対欠かさないそう。そんなオレオちゃんに、ご主人も完全に心奪われている模様。
「ティラミスは男の子だったので、どちらかというと私にベッタリ。でも主人にも上手に甘えていたんです。一方のオレオははっきりしていて、明らかに態度が変わります^^魔性ですね(笑)」
いつまでも健康で長生きしてほしい
「ティラミスのように甘い名前を付けてあげたい。みんなが言葉にしてくれるような。」そう思って職場の子に相談し、名付けた「オレオ」という名前。
ふみさんがあの時鳴き声に気づいていなければ、その小さな命は消えてしまっていたかもしれない。「生きたい!」という強く願ったオレオちゃん自身が、自分の手で大きな幸せを掴み取ったのだ。
「とにかく健康でいてくれることが私の幸せです」とふみさんは話す。
ティラミスくんのいない世界に打ちひしがれていたふみさん。でもオレオちゃんとの出会いがその悲しみを癒してくれた。ふみさんにとって、オレオちゃんはかけがえのない、愛おしい存在なのだ。
オレオちゃん、これからもたくさん美味しいご飯を食べて、たくさん遊んでたくさん眠って・・・いつまでも長生きしてね!ふみさんとオレオちゃんの毎日が、末永く幸せなものでありますように。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。