- 今回ご紹介するのは、Instagramで大人気の「モア&メメ」ちゃん。ふたりの仲良しぶりは見ているだけでほっこり。そんなモア&メメちゃんの知られざる出会いのお話を伺ってきましたよぉ。
フォロワー数なんと8万人以上!今回はそんなインスタ界の人気猫さま「モア&メメ」ちゃんをご紹介。
モアちゃんとの出会いで初めて知ったペット産業の闇。そこには信じがたい実態があったとか。。。
壮絶な環境で育ったモアちゃん、そして新しく迎えたメメちゃんに込めた想いとは??
飼い主さんの深い愛が詰まったロングインタビュー記事をご紹介します!
【モア】
性別:♀
種類:スコティッシュフォールド
生年月日:2016年4月13日
好きなもの:遊ぶこと(レーザーポインター、ヘアゴム、紐、いたずらBANK、またたび入りのけりぐるみ、メメちゃんとのかくれんぼや追いかけっこ)、お尻をポンポンすること
苦手なもの:気に入らない時の抱っこ、メメちゃんにべったりひっつかれること
【メメ】
性別:♀
種類:MIX
生年月日:2018年2月14日
好きなもの:遊ぶこと(カシャブン、家中を走り回る、モアちゃんとのかくれんぼや追いかけっこ)、ラグマットに潜ること
苦手なもの:我慢(いたずらを怒られるとやりたい欲求がパワーアップ)
公式Instagram→@ohshima_moa
Instagramで大人気!仲良しのモアとメメ
くりくりのぱっちりおめめがなんともお美しい、こちらの猫さま。そう、インスタ界ではかなりの有名猫さま、モア&メメちゃんです。
向かって左が、スコティッシュフォールドのモアちゃん(3)。そして右がキジトラのメメちゃん(2)。
ふたり揃ってまるでモデルちゃんのような美猫さん。キッチンの女優ライトを浴びてキラキラと光り輝いております^^
横顔ももれなくお美しい♡
かと思えば、こんなおちゃめな表情も。
▲モアたんがやるなら私も私も^^
モアたまのこの表情^^見ているだけでほっこりしちゃいますね♡
現在、Instagramでは約8万人を超えるフォロワーさんをもつ人気のモア&メメちゃん。今回はそんなふたりをこよなく愛する飼い主さんに、モア&メメちゃんとの出会いやふたりに対する想いなどを伺いました。
猫の鳴き声が少しでも聞こえると放っておけなかった幼少時代
子供の頃から猫が大好きだったという飼い主さん。小学校低学年の頃、学校帰りに鳴いている子猫を見つけると、放っておけずしょっちゅう家に連れて帰っていたのだとか。
でもそのたび、大の猫嫌いだったお母様に門前払いされ、泣きながら人目のつくところへ置きに行っていたそう。
中学年・高学年になってからは、お母様に内緒で、見つけた子猫を近所の空き家の物置小屋に連れていき、自分でお世話しようとご飯やミルクを持ち込んだことも。(鳴き声に気づいたご近所さんが逃がしたのか、あくる日飼い主さんが訪れると子猫の姿はなかったそう・・・)
「猫の鳴き声が少しでも聞こえると、いてもたってもいられない子供でした」と飼い主さんは言います。
母性を鷲掴みに!~モアちゃんとの出会い
そんな飼い主さんがモアちゃんと出会ったのは、今から約4年前。2016年4月のこと。
猫を飼いたくてしかたなかったという飼い主さんは、当時保護猫カフェに行ったり里親サイトに登録したり、ペットショップを巡ったりと、いろいろな猫を見てまわっていたそう。
そんな時たまたま見つけたのが近所のブリーダーさん。さっそく店舗へ見学に行くと、そこには生後10日ほどの猫たちが♡そのなかの一匹がモアちゃんだったのだとか。生まれたてほやほやの赤ちゃん猫を見るのが初めてだった飼い主さんは、一瞬でその可愛さに心を射抜かれ、即決したといいます。
「生後45日でお渡しできます。それまで大切にお育てします。」ブリーダーさんからそう説明を受け、お迎えの日をそれはそれは楽しみにしていたとか。
「まだよちよち歩きのモアは、まさに天使。母性を根こそぎ鷲掴みにされました。」と飼い主さんは初めての出会いを振り返ります。
ブリーダーへの不信感
その後、週に一度モアちゃんに会いに行くようになった飼い主さん。でも、3回目の前日ブリーダーさんへ連絡をすると、モアちゃんが体調を崩して下痢になり、現在母猫や兄弟猫から隔離し家で休養させているとの話が。そして、体調が良くなるまで面会もできないと言われたそう。
その頃から飼い主さんは、ブリーダーさんに対して不信感を抱くようになったといいます。
モアちゃんの体調が心配で連絡をすると、返信はあったものの、その後1週間ほど音沙汰無し。飼い主さんが再び連絡をして、せめて動画だけでも見せてほしいとお願いすると、動画は送られてきたものの、不鮮明でぼんやりとしか見えず・・・。そして、そこにあったのは、どう目を凝らしても明らかに小さく弱々しく見えるモアちゃんの姿だったとか。
その一週間後、もう一度飼い主さんから連絡すると、「良かったらうちへ見に来られますか?」との返答が。数日後、ご主人と一緒に訪れると、そこには信じがたい光景が広がっていたといいます。
玄関を開けたとたん、3匹のトイプードルがぎゃんぎゃん鳴く声。モアちゃんは、ペットフェンスひとつ隔てたそのすぐ隣にいたそう。用意されていたのは2~30cm四方の小さな段ボール。中には、餌と水、そして100均の水切りパッドを使ったトイレが入れられ、段ボールごとケージに入れられていたのだそう。
初めて会ったときよりもやせ細ったモアちゃんの姿に、飼い主さんは思わず涙が出そうに。そして、ブリーダーさんがモアちゃんを持ち上げると、水のようなウンチが流れたといいます。
「あの時無理にでも数日入院させて、検査・治療してもらえるようお願いすればよかった」と飼い主さん。でも、その時はモアちゃんのお世話をしてもらっている手前、強く言えなかったそう。
それから皮下注射や投薬を繰り返し、10日後ようやく引渡しに。「平均体重に戻りました」と聞いていた体重は、わずか460g。それは、生後2ヶ月の標準体重の半分ほどの大きさだったといいます。
通じない気持ち・・・そして憤り
モアちゃんの下痢の原因が分かったのは、お家へやってきて3日後のこと。下痢がとまらず体重も減り続け、食欲もなくなってきていたため、病院で検査をしてもらったところ、ジアルジアと呼ばれる寄生虫がお腹の中にいることが判明。獣医さんいわく、感染源は母猫のウンチだろうと。
そして、さらに検査を行うと耳ダニも発見されたとか。これも同じく母猫が感染源だろうとのお話でした。
「モアと一緒に生まれた兄弟も感染してるんじゃ・・・」そう思った飼い主さんは、モアちゃんの親兄弟に検査をするよう、ブリーダーさんにすぐお願いしたといいます。
すると、これまでモアちゃんのことを心配している様子だったブリーダーさんの態度が急変。「うちの猫たちには、定期的にフロントラインと虫下しの薬を飲ませているので、落ち度はない。」と息巻いてきたのだとか。
「親兄弟が心配でそうお願いしただけなのに・・・なぜ検査もしてくれないの?」モアちゃんは、ところどころ脱毛しており真菌の疑いもあったため、なおさら感染が疑われる親兄弟への検査が必要だと飼い主さんは訴えたといいます。でも、ブリーダーさんは聞く耳持たず、それどころかますます険悪な状況へ。
「すべての猫たちを治療して、環境を改善しないと、モアのように苦しむ子が次々生まれてしまうかもしれないんです。そう思うと許せなくて・・・」
気持ちが高ぶり続ける飼い主さんの心をなだめてくれたのは、獣医さん。「気持ちが伝わるような良識が伝わる相手ではないでしょう。辛いだけです。」こうして、飼い主さんは連絡をとるのをやめたのだとか。
その後、しばらくしてブリーダーの共同経営者から、近隣からの通報、警察からの警告、顧客からのクレームなどにより廃業したとの連絡があったといいます。
メメちゃんとの出会い
モアちゃんとの生活がスタートして約2年後。
不衛生な環境で育ち、一時は命の危険にも晒されたモアちゃんでしたが、その後5ヶ月ほど通院を続け完治。今ではすっかり元気いっぱいに。
「遊ぶことが大好きなモアに遊び相手がいたらなぁ」と常日頃より思っていた飼い主さんは、「ネコジルシ」という里親募集サイトをチェックするのが日課になっていたとか。
春になって子猫情報がたくさんアップされ始めたものの、自営業だったこともあり、なかなかご夫婦そろって面接に行ける日がなく・・・その間にもどんどん里親が決まっていってしまい・・・。
そんな時、取引銀行の担当営業マンの方から「妻の友人の実家で、弱った雌猫を保護しているのだけどいかがですか?」とタイミングよくお声が。
なんでも、お庭で七輪を使ってお魚を焼いていたら、どこからともなく猫が現れ近づいてきたそう。すでに妊娠していたその猫は、お家で4匹の赤ちゃんを産んだといいます。
▲一番左がメメちゃん。
その後はトントン拍子に話が進み、お声がけくださった営業さんご家族と、保護された方のお嬢さんたちが、車ではるばる2時間かけてメメちゃんを連れてきてくれたのだとか。