- 大人気猫漫画「うちの猫がまた変なことしてる。」の作者、卵山玉子さんのご紹介ですよぉ。
新型コロナウイルスの影響で増えた「おうち時間」。皆さんはどう過ごしていますか?
今回は、そんなおうち時間に”笑顔とモフみ”を届けてくれる大人気猫漫画「うちの猫がまた変なことしてる。」のご紹介です。
作者・卵山玉子(@tongarirooms)さんの猫への溢れる想い、猫好きさんの心を掴んで離さない猫飼いエピソードの数々とともにたっぷりとお楽しみください。
うちの猫がまた変なことしてる。
自由。ツンデレ。ときにストーカー。
猫のことを私たちはよくこんな言葉で言い表したりしますが、実際の猫は一言では語りつくせないほど奥深い魅力に溢れていますよね。
こちらはそんな猫の魅力がぎゅっと詰まった「時に愛は理不尽」なお話。
まったく納得のいかない「うそーん」。人間の世界ではよくある話ですが、猫界にも「うそーん」はあるわけでして。「あぁ、うちの子もよくこんな顔してる」とついニンマリしてしまった人も多いのではないでしょうか?
そんな猫との日常を描いた大人気猫漫画「うちの猫がまた変なことしてる。」の最新巻が6月4日ついに発売となりました!
今回は、その作者であり、ご自身も2匹の猫+預かり猫と暮らす大の愛猫家である卵山玉子さんにお話を伺いました。
初代実家猫・可愛いゲス紳士シロさん
卵山玉子さんの猫との最初の出会いは小学生の頃。初めて一緒に暮らした猫はシロさん。
急に近所に現れ卵山家に来て、それ以来一緒に暮らすことになったのだとか。恐らく捨てられてしまった猫なのでは?と卵山さんは言います。
そんなシロさんの性格はというと、卵山さん曰く「可愛くて猟奇的で優しく気高くゲスで賢いドジっ子」と猫好きさんの心をくすぐるワードてんこもり^^
あぁ、、、痛いけど痛いけど、、、その荒ぶるサマすら愛おしく思えてしまうのが、私たち猫愛族の悲しいさが^^
ゲス紳士シロ氏は、ときにこんな極みゲスっぷりも発揮したそうで。
悲しきダイニングテーブルへの放尿。ただただ見守ることしかできない放尿。この鮮やかな「ドヤ&ジョー」劇場、見てるぶんにはついつい笑ってしまいますが、もし今目の前で…と想像すると…震えるばかりです^^
二代目実家猫・お父さんをこよなく愛したトラちゃん
そしてシロさんに続く二代目の実家猫さんがトラちゃん。
トラちゃんも保護猫で、お父さまが初めて会ったとき、腕の中にいきなり飛び込んできて離れず迎えることになったのだとか。
人にも猫にも優しく、隙あらばお膝に乗ってきたというトラちゃん。実家の庭に遊びに来る地域猫たちとも仲良くしたり、とてもフレンドリーな猫さんだったそう。
なかでもお父さまに対する愛は別格だったそうで、、、
50代&60代おじーずの絡み、なんて愛おしいんでしょう^^孫のように見えて実は同世代というのが愛くるしいです。羨ましく思えてしまうほどのラブラブ感。同世代同士にしか通じない何かがあったのかもしれませんね。
そんなトラちゃんは2015年1月、愛するお父さま、お母さまに見送られて虹の橋を渡ったそうです。
「肝が据わっている猫だな…」と思いきや~トンちゃんとの出会い
そして現在、卵山さんが一緒に暮らしている猫さまがトンちゃん&シノさん。
こちらが卵山家のボス猫、トンちゃん。住宅街をひとりウロついているところを保護されたというトンちゃんとは、譲渡会で出会ったのだそう。
譲渡会会場ではリラックスしているように見え、「肝が据わっている猫だなぁ~」とお迎えを決めたという卵山さん。でも実際に迎えてみると、第一印象とはまったく違ったそうで…。「環境が変わったことで常にうっすらパニックを起こしているような感じでした。すぐ噛むし粗相もありました。」
そんなトンちゃんですが、性格は「基本甘え下手だけど、感情がすぐ顔に出るのでわかりやすい」とのこと。
ときどきイタズラをして怒られるというトンちゃん。卵山さんに叱られるとこんな状態に。^^
に、にくめない^^
そしてある日の寝床では・・・
純真無垢。←とは飼い主さん的には片づけられないと思いますが^^この無邪気で素直な感じ、とっても好きです。(個人的にこのザザッ、ババッな幽体離脱的動きがたまらなくツボ)
このシーツ穴だらけ事件もなかなか泣けますが、これ以上に卵山さんが泣いたのが無印の「人をダメにするクッション」事件。
あぁ、悲しみの側面ジョーーーー。なんでも買って一週間くらいでのジョー―――だったとか。「洗うのも乾かすのも大変でした。あれはもう…最悪でした。」トンちゃんもよっぽど居心地よかったんだと思いますが、、、えぇ、えぇ、もうそれはそれは心中お察しいたします^^
シノさんをお迎えして
そんなトンちゃんには同じ種族のお友達が必要だと感じた卵山さんは、「猫も人も好きなタイプの猫」を迎えようとしばらくして猫探しをスタート。ネットの里親募集などを見ていたときに目にとまったのがシノさんだったのだとか。保護主さんは個人で保護活動をされていた方。トンちゃんとは時間をかけてじっくりご対面させたのだそう。
卵山さん曰く「適度に礼儀正しく、適度に図々しい」というシノさん^^シノさんの「優しさ」が痛いほど伝わってくるのがこちら。
ライザップごっこに付き合うシノさん(笑)からの世界の終わり^^気遣い女子度でいったら、私たち人間よりもはるかに優秀かもしれませんね。でも、シノさんどうかご無理なく^^
トンちゃんのことが大好きなシノさんは、いつもトンちゃんのそばをついて回るように。最初こそトンちゃんも慣れていないせいでプリプリ怒っていたそうですが、シノさんと過ごすうち、乱暴者だったトンちゃんが驚くほど優しくなったといいます。
以前は布団でおしっこをしていたトンちゃんですが、シノさんが来てからというものほとんど粗相もしなくなったとか。
そんなふたりの姿を見るたび、卵山さんは毎日「ふたりを迎えてよかったなー」と思うのだそう。
預かり猫たねおさん
卵山家には、実はもう一匹猫さんが。こちらは保護団体さんから預かり中というたねおくん。
2016年の年末にやってきた3兄弟のうちのひとり。
1ヶ月ほど預かったのち3兄弟は一度保護団体のシェルターに戻ったそうですが、数か月後兄弟のえだこちゃん、みのるくんは預かりさん宅へ移動。その後、縁あって新しい飼い主さんの元に譲渡されたのだとか。
残ったたねおくんが寂しいだろうと、卵山家で預かり、現在里親を探しているところなのだそう。
たねおくんは生後半年くらいの頃、無意識に眼球が揺れる「眼振」との診断を受けたそうですが、今のところは普通の猫と何も変わらず生活できているとのこと。
ただ、今後発作が起きたりする可能性もゼロではないので、保護団体さんと相談し、いざという時に十分なフォローができる里親さんを慎重に探そうということになったのだとか。
ご興味のある方は保護団体(ミグノン)さんの譲渡条件をご確認のうえ、里親希望申込フォームからお問合せくださいね。
保護猫を迎えてくれて嬉しい
5年ほど前に、Twitterに投稿した猫漫画を見た出版社の方から声をかけられ漫画出版をすることになったという卵山さん。今では48,000人を超えるフォロワーをもつ人気猫漫画家に。
この度「うちの猫がまた変なことしてる。」第5巻が発売決定となったときにも、「絶対かいます!」「手に持って読みたい作品。発売日が楽しみです。」などファンの方から嬉しい反響が寄せられました。
読者の方からの声はどれも嬉しいものばかりだといいますが、なかでも「『うちの猫がまた変なことしてる。』を読んで保護猫を迎えてくれたことを聞いたとき」が特に嬉しかったとのこと。
猫はどこまでも猫
そんな卵山さんに「猫の魅力」について伺ってみると・・・
「猫はどこまでも猫なところが魅力的だなと思います。『さすが猫!天才だ』と感動することもあれば、『ですよね猫ですもんね。動物ですもんね。』と我に帰ったり。」
そんな卵山さんの猫への素直でまっすぐな気持ちがこもっているからこそ、卵山さんの描く猫漫画は多くの猫好きさんの心を虜にしてしまうのだと思います。
最後に、いつも漫画をご覧いただいている読者の皆様へメッセージを頂きました。
「いつも猫たちを愛でてくださってありがとうございます!これからも猫がかわいいと言い続けます!」
猫好きさんなら「分かるわー」と一人突っ込みが止まらない作品です^^是非、おうち時間に楽しんでくださいね。
取材協力:卵山玉子さん
うちの猫がまた変なことしてる。第5巻
漫画家
\2020年6月4日(木)「うちの猫がまた変なことしてる。」第5巻発売!/
- 公式Twitter→@tongarirooms
- 公式Instagram→@tamakotamagoyama
- 公式ブログ→うちの猫がまた変なことしてる。
- コミックエッセイ劇場→うちの猫がまた変なことしてる。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。