- われわれ猫の鳴き声って犬と比べれば可愛いものですよねぇ。でも確かに猫仲間には種類によって、よく鳴く子とめったに鳴かない子がいるんですよねぇ。今回はその「めったに鳴かない子」についてのお話しですよぉ。
これから猫を飼いたいなぁと猫ラブ生活を夢見ているみなさん。
家でくつろぐ私の傍らにはまったり寄り添う猫さまが。そして目が合ったところで愛くるしく「にゃぁ♡」。想像しただけでとろけますよねぇ。
しかし「いや実際問題マンション暮らしなので鳴き声が気になる。」「日中は留守番も長くなるからなるべく鳴かない猫希望。」そんなふうに考える人も多いのでは?
そこで今回はたくさんの猫種の中から「あまり鳴かない猫」について調査してみましたよ。猫と暮らす準備の参考にしてくださいね。
よく鳴く猫とあまり鳴かない猫がいる
猫がよく鳴くかあまり鳴かないかは、以下の3点で変わってくると言われています。
- 猫の種類
- 年齢
- 育った環境
猫の種類
猫は種類によって性格の傾向が異なります。例えば透き通った青い瞳が印象的なシャム猫は、人なつっこく社交的な性格。そういったタイプは活発な一面を持ち甘え上手なので、飼い主の気を引くのが好きでよく鳴くと言われます。
逆にペルシャ猫やエキゾチックショートヘアなどは物静かでおっとりした性格。一人でいることが好きなクールっ子でもあるので、飼い主への依存心が強くなくあまり鳴かないとされます。
年齢
猫も年を重ねることで認知症の症状が現れます。そのため老猫は精神的な不安感などから鳴くことが増えてくる傾向に。主に夜鳴きとなって現れますよ。コミュニケーションを増やし、不安を取り除いてあげることで改善されると言われています。
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育った環境
基本的に野良猫は普段あまり鳴かないことで有名です。
野良猫は単独で暮らすことが多いので、仲間と鳴き声でコミュニケーションをとる習性があまりありません。また外の世界ではむやみに鳴き声をあげることで外敵に襲われる危険性があります。そのことから、野良時代が長かった保護猫も鳴くことが少ない傾向にあると言われています。でも飼い主さんに可愛がられて安心できる環境に慣れると鳴き始める猫も多いです。
鳴かない猫の種類
個体差はありますが、一般的に鳴かない猫とされる種類は以下の猫たちです。
- ペルシャ猫
- エキゾチックショートヘア
- ヒマラヤン
- ロシアンブルー
- アビシニアン
- バーミーズ
- シャルトリュー
ペルシャ猫
ペルシャ猫は長毛のふんわりした柔らかな毛、どっしりした風格、愛らしいつぶれ鼻が特徴です。性格は大らかでゆったり落ち着いていて、元気いっぱい遊びまわるというよりはおっとりさんが多いと言われます。
飼い主さんに甘えてまったりするのが大好き…そんなペルシャ猫は、鳴くことが少ない猫として有名です。
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エキゾチックショートヘア
エキゾチックショートヘアはまん丸の顔にちょこんとついた小さな耳、離れ気味の目、可愛らしいつぶれ鼻が特徴です。被毛は短毛。性格は好奇心旺盛ながらも、優しく穏やかで落ち着いています。甘えん坊な面を持ちつつも、人への依存心は強くなく飼いやすい猫とされています。
ペルシャの血を引いているので鳴くことは少ない傾向にあると言われています。
ヒマラヤン
ヒマラヤンもエキゾチックショートヘア同様、ペルシャの血を引く種類です。しっかりとしたフサフサの長毛で覆われているのでボリューミー。顔立ちは鼻筋が通ったドールフェイスと、つぶれ鼻のエクストリームフェイスに分かれます。性格は若い時期は活発な面もありますが、基本的には大らかなおっとり屋。
あまり鳴かない傾向にある、優しい甘え上手さんです。
ロシアンブルー
ロシアンブルーはピンと立った耳、エメラルドグリーンの目、まるで微笑んでいるかのようなロシアンスマイルと呼ばれる顔つきが特徴です。被毛は細く滑らかな短毛。おとなしく賢い性格で、心を許した家族などとは強い信頼関係を結びます。反面プライドが高く嫉妬心が強い面も。
鳴くことは少なく、ボイスレス・キャットと呼ばれているほど。
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アビシニアン
筋肉質のすらっとした体形に、つややかな毛質の短毛、そして大きな耳の小顔ちゃん。クールな見た目とは裏腹で人とコミュニケーションをとるのが好きな、甘えん坊の遊び好きです。
賢く活発な面もありますが、鳴き声は小さく可愛らしいことで知られています。
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バーミーズ
艶やかな短毛の引き締まった体、小顔にやや離れがちな目と耳が特徴です。性格は明るく、人懐っこい甘え上手。それでいて賢さや穏やかさも持ち合わせます。ほっそりしたヨーロピアンバーミーズ、丸っこいアメリカンバーミーズと分けられることがありますよ。
鳴き声は小さいうえに、鳴くこと自体が少ないと言われています。
シャルトリュー
光沢のある美しいブルーグレーの短毛が特徴です。小さい鼻が可愛らしく、シュッと引き締まった小顔さん。口角が上がっていて微笑んでいるかのような表情から「微笑み猫」と呼ばれることも。穏やかな性格ですが、飼い主と猫じゃらしなどで元気に遊ぶことも大好きです。
鳴き声は小さく、あまり鳴かないことから、初めて猫を迎える人に向いていると言われています。
- なるほど~っ。猫さんの種類によってこんなに性格が違うんですねっ。基本的におっとりさんはあまり鳴かない傾向にあるということがよく分かりましたっ。
よくある質問
読んで字のごとく、音のない「ニャー」のことです。「ニャー」と口を開けてはいるのに、ほぼ聞こえない鳴き声。甘えている時、何かをねだっている時、何かを訴えたい時にすると言われます。猫には聞こえる高周波の鳴き声で、人には聞きとれないほど。
猫は確かに犬よりは静かです。しかし「壁で爪とぎをしてしまい退去時に結局バレて…退去費用をかなり多く支払うはめに!」「鳴き声と匂いで気付かれてしまい…大家から強制退去を言い渡された!」なんて話しも。最近はペット可物件も増えつつあるので、猫を飼いたい人はペット可物件をじっくり探して、引っ越しをしましょう。
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- 逆によく鳴くと言われているのは、シャム猫、ベンガルですかねぇ。
- あっマンチカンも鳴き声がちょっと大きめと言われていますよねっ。アピール上手さんとも言えますねっ。
まとめ
今回は「あまり鳴かない猫」についてのご紹介でした。鳴く鳴かないは猫それぞれの個性によるものではありますが、種類によっての傾向も見られます。どちらにせよ愛しい存在の猫さま。どんな巡りあわせもかけがえのないものとなるでしょう。
- 猫がよく鳴く・鳴かないは、種類、年齢、育った環境、によっても変わる
- あまり鳴かない猫種①ペルシャ猫
- あまり鳴かない猫種②エキゾチックショートヘア
- あまり鳴かない猫種③ヒマラヤン
- あまり鳴かない猫種④ロシアンブルー
- あまり鳴かない猫種⑤アビシニアン
- あまり鳴かない猫種⑥バーミーズ
- あまり鳴かない猫種⑦シャルトリュー
- この記事を書いた人
ほりえかよこ
猫ねこ部編集室 ライター猫のお役立ち、猫との暮らすための記事など「ニャイフスタイル」記事担当。
猫と暮らすためのヒントや飼い主さんのお悩みに寄り添った記事などを楽しくお届けするほか、キャットインストラクター坂崎清歌さんや猫カフェへの取材も行う。
主婦の視点を生かし、「猫×ライフスタイル」により共感がわくアイデアづくりを目指している。
- 【監修】
一級建築士 株式会社ネコアイ代表取締役
清水満「ねこ検定」監修者 「ぺット共生マンションの適正化推進ガイドライン」監修者
愛猫との路上での運命の出会いから、猫と幸せに暮らす住宅の必要性を感じ「猫専門建築士」として従事する。
「クロワッサン」「週刊朝日」「猫びより」など雑誌掲載多数、NHK「もふもふモフモフ」TBS「サタデープラス」等に出演。
現在は猫専門の総合コンサルタントとして猫用品開発や猫イベントの企画運営など広く活動している。愛猫は4匹。