- ゴージャスな長毛種ペルシャはとってもおおらかで穏やか、1日のほとんどを寝て過ごすマイペースな猫ですよぉ。しつこく構われるのは苦手、厳しくしつけをされるのも苦手、とまさに「猫の王様」な性格ですねぇ。
猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。
ふわふわでゴージャスな長毛に覆われ「猫の王様」とも呼ばれるペルシャ猫。
丸くて美しい目・低めの鼻が特徴。被毛のボリュームに隠れていますが実は筋肉質な体つき。
運動嫌いでなによりも寝ることが大好きなので、食事量には十分気をつけましょう。
穏やかな性格なのであんまり厳しくされるのは苦手、しつけの時には優しい声で諭してあげるのがポイントですよ。
今回はそんなペルシャ猫のルーツ、特徴、大きさ、性格、かかりやすい病気、飼い方、寿命について詳しくご紹介します!
ルーツ
ペルシャ猫のルーツには諸説あり、いまだはっきりと分かっていません。16世紀頃トルコ経由でイタリアに持ち込まれた説、イランの猫とターキッシュアンゴラを交配させて生まれた説、イラン~アフガニスタンの土着猫だった説などさまざまです。
18世紀の初め頃には、ヨーロッパ各地の上流家庭に人気のペットとなり、1871年ロンドンで開かれたキャットショーに初登場して大きな注目を集めます。
1950年代、より鼻の短い猫を作るため選択交配が進められ、「ペキフェイス」と呼ばれる鼻ぺちゃの猫が誕生。しかし、涙管の変形、眼球の突出、鼻腔狭窄(びくうきょうさく)による呼吸困難など健康上の問題が多いことから、近年は敬遠されているようです。
ペルシャ猫はさまざまな猫種の交配に使われていることでも有名です。多くの猫がペルシャの血を受け継いでいることから「猫の王様」と呼ばれるようになったと言われています。
ペルシャ猫が基礎となった猫種には、シャムとの交配で生まれたヒマラヤン、ブリティッシュショートヘアとの交配で生まれたエキゾチックショートヘアなどがいます。
特徴
ではさっそく、ペルシャ猫の主な特徴を見ていきましょう。
- ふさふさのゴージャスな長毛
- 美しく丸い目
- 2種類の鼻ぺちゃ
- 筋肉質な中型コビータイプ
ふさふさのゴージャスな長毛
ふさふさのゴージャスな長毛が魅力的なペルシャ猫。特に、首・耳・しっぽまわりは長い飾り毛が多く、まさに「猫の王様」という言葉がぴったりの貫禄ある見た目が特徴。
ブラック、ホワイト、チョコレート、レッド、ブルー、ライラックなど非常に多くの毛色が認められています。
チンチラ、ヒマラヤンはペルシャ猫の中でも特定の毛色をもつ猫のことです。
※チンチラ・・・毛先の5分の1以下に黒や青の毛色
※ヒマラヤン・・・顔、手足、しっぽなどに濃いポイントカラー
美しく丸い目
美しく丸い目もペルシャ猫の魅力のひとつです。
目の色は毛色によって異なり、サファイヤブルー、ゴールド、グリーンなどさまざまな色があります。
2種類の鼻ぺちゃ
鼻はやや低いのが特徴。潰れた鼻の高さによって、古くからある「トラディショナルタイプ」と、より鼻ぺちゃの「エクストリームタイプ」の2種類があります。
キャットショーなどでは「エクストリームタイプ」の猫が評価されていますが、鼻が短いぶん「涙が出やすい」「呼吸系の病気にかかりやすい」などの健康上の問題点があると言われています。
筋肉質な中型コビータイプ
中型コビータイプと呼ばれるペルシャ猫は、骨太で筋肉質な体つきをしています。
被毛のボリュームで一見まんまるなずんぐり体型に見えますが、意外とがっちりした体型です。
- ペルシャ猫は別名「猫の王様」と呼ばれていて、あのふわっふわの毛がたまりませんよねぇ。ボリューム満点の毛のせいで太って見えますけど、ああ見えて意外と筋肉質でがっちりしてるんですよぉ。
- 首や耳についてる毛がまたゴージャスですよね。見た目、がっちりしてるようにはとても見えないんですけど、そのギャップがまたかっこいいですね!
大きさ
続いては、ペルシャ猫の大きさについて。
子猫の平均体長と体重(生後3ヶ月)
- 体長 約20cm
- 体重 1~1.5kg
成長とともに下半身がしっかりと安定し筋肉質な体つきになります。
個体差はありますが、体長、体重ともに子猫時代の約3倍大きくなります。
成猫の平均体長と体重
- 体長 オス約60~80cm メス約60~75cm
- 体重 オス3~6kg メス3~5kg
ゴージャスな被毛ゆえに丸みを帯びて見えますが、意外と筋肉質な体つきです。
しっかりとした体型のため、抱っこするとずっしり重みを感じるかもしれませんが、体重は一般的な猫とほぼ同じくらい。
運動量が少ないため太りやすいと言われています。
性格
続いてはペルシャ猫の性格について。個体差はありますが、以下のような性格の猫が多いと言われています。
- 穏やかで落ち着いている
- のんびりマイペース
- しつこく構われるのは苦手
穏やかで落ち着いていて、まさに「上品」という言葉がぴったり。大きな声で鳴くこともほとんどないため、マンションなどの集合住宅でも飼いやすいでしょう。
1日のほとんどを寝て過ごすペルシャ猫は、興奮して活発に走り回ることはめったにありません。わがままや神経質な面も少なく、自分のお気に入りの場所で飼い主さんに寄り添って昼寝をするなどのんびりマイペースに過ごします。
おおらかな性格ではありますが、しつこく構われるのは苦手。小さいお子さんにしつこく抱っこされたりするとストレスに感じることも。
オスはメスに比べてやんちゃで気分屋
オスはメスに比べやんちゃで気分屋な面が見られます。メスはどちらかというとクールですました印象です。
- 走り回ったりすることはほとんどない物静かな猫ですから、クロベエくんとは真逆、、、ンフフ。とにかく寝るのが大好きな猫って言われてるんですよぉ。
- たしかによく寝てますよね。。ペルシャのお友だちのおうちでは、キャットタワーがすっかり寝床になってたのでびっくりしましたっ。同じ猫なのにこうも違うのかって、ぼくちょっと衝撃受けました。。。
かかりやすい病気
続いてはペルシャ猫がかかりやすい病気についてです。
- 多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
- 肥大型心筋症
- 結膜炎
- 白内障
- 流涙症(りゅうるいしょう)
- 眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
- 角膜黒色壊死症(かくまくこくしょくえししょう)
- 瞬膜突出(しゅんまくとっしゅつ)
- 毛球症(もうきゅうしょう)
- 熱中症
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
腎臓に嚢胞(のうほう)(嚢胞液が詰まっている袋)がたくさんできる遺伝病です。嚢胞が増えることで腎臓に大きな負担がかかり、腎不全を引き起こします。
7歳以上の高齢期に発症しやすいと言われています。
主な症状は以下の通りです。
- 食欲不振
- 多飲多尿
- 嘔吐
初期症状がほとんどなく、症状に気づいた頃にはすでに病気が進行している場合が多いです。
主な治療は療法食による食事管理です。完治は見込めない病気ですが、早めに食事療法を行うことが効果的と言われています。
遺伝病なので予防することはできませんが、定期的な検査を受け早期発見・早期治療を行うことが大切です。
肥大型心筋症
心臓の筋肉がどんどん厚く硬くなり血管の中に血栓ができてしまう心臓病で、遺伝的にかかりやすいと言われています。
特に中年期から高齢期のオス猫がかかりやすいと言われています。
主な症状は以下の通りです。
- じっとして動かない
- 体重減少
- 起き上がることができない
- 呼吸困難
- 突然後ろ足を痛がる
発症してもすぐにはこのような症状は見られず、「後ろ足を痛がる」「起き上がれなくなる」などの症状が見られる頃には病気がすでに進行していることが多いようです。
猫は具合が悪くても飼い主にその姿を見られないよう隠す傾向があるため、早期発見には定期的な検査を受けることが大切です。1~7歳のときに心臓超音波検査を受けることで病気を発見できます。また、肥大型心筋症を引き起こす遺伝子異常は検査によって見つけることもできます。
症状が悪化してしまうと検査自体難しくなり、外科手術を行っても再発する可能性が高くなります。
結膜炎
まぶたの裏側が炎症を起こす目の病気です。
主な原因はウイルスや細菌による感染で、特に猫風邪によって発症することが多いと言われています。
主な症状は以下の通りです。
- 目やにが増える
- 目の充血
- 涙が増える
- 目元を痒がる・目をこする
点眼薬を使って治療することができますが、非常に感染力が強いため、多頭飼いの場合は他の猫に感染しないよう隔離する必要があります。また、人間にも感染する恐れがあるため、結膜炎疑いの猫のお世話をした後は、手洗い消毒を徹底しましょう。
白内障
眼球の中にある水晶体が白く濁る病気です。
先天性遺伝の場合が多いですが、後天性の場合は猫同士の喧嘩や子猫期の栄養不足などが原因となることがあります。
主な症状は以下の通りです。
- 目の中が白く濁り物や壁にぶつかることが増える
- 光を嫌がり、暗い部屋の隅でうずくまっていることが増える
初期の場合は点眼薬・飲み薬などで症状を和らげますが、網膜はく離などの疑いがある場合は外科手術が必要になります。
片目だけ発症した場合、もう片方の目でカバーできることから、目立った症状が見られず病気の発見が遅れることがあります。日頃から猫の目の色や行動などをしっかり観察し、なるべく早期発見することが大切です。
流涙症(りゅうるいしょう)
鼻涙管(びるいかん)が詰まり、目の周りに涙がたまってあふれてしまう病気です。エキゾチックショートヘアやペルシャなどの潰れた鼻の猫は、顔の骨格上鼻涙管が詰まりやすいため発症しやすいと言われています。
また他にも、以下のような原因が考えられます。
- 角膜炎や結膜炎などの目の病気
- 煙などの刺激物
- 目の中のゴミ
- 加齢による瞬きの減少
主な症状は以下の通りです。
- 涙目
- 茶褐色の涙
- 涙やけ(目頭から鼻筋にかけて茶色く変色)
- 目やにが増える
- 涙で毛がぬれている
- 鼻のまわりに湿疹ができる
鼻涙管に細い管を通し洗浄、拡張するなどの治療を行いますが、再発する場合もありますのでこまめに涙をふきとって予防に努めましょう。目のまわりが常に湿っていると雑菌が繁殖しやすく、炎症や皮膚病を引き起こすことがあります。
常に涙目などの症状が見られたら、なるべく早く病院を受診することが大切です。
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)
まぶたが内側に反り返ってしまう病気です。先天性、喧嘩などの外傷、慢性的な結膜炎や角膜炎などが原因で発症すると言われています。
主な症状は以下の通りです。
- まばたきが増える
- まぶたの痙攣
- 目ヤニや涙が増える
- 目をこする
- 目が充血する
このような症状が見られたらなるべく早く病院を受診しましょう。
まぶたの形を整える、目の下の毛を除去するなどの外科手術を行います。眼瞼内反症が原因で角膜炎や結膜炎を引き起こしている場合は、その治療も行います。
角膜黒色壊死症(かくまくこくしょくえししょう)
目の角膜に黒っぽい壊死物ができる病気で、ペルシャ猫、ヒマラヤン、シャム猫に多く見られます。片目だけに発症する場合が多いですが、なかには両目に発症することもあります。
主な原因は以下の通りです。
- 角膜への慢性的な刺激
- 角膜炎
- 猫風邪(猫ヘルペスウイルス、カリシウイルス感染症)
- ストレス
- 免疫力低下
主な症状は以下の通りです。
- 目の角膜に黒っぽいかさぶたができる(かさぶたが剥がれる)
- 涙が増える
- 目元を気にする
- 色素沈着
- 目元の痛み
主な治療法は壊死した部分を切除する外科手術です。術後は点眼薬などを使って角膜炎や角膜潰瘍の治療を続け、再発しないよう経過観察します。
予防法としては感染症を防ぐため、ワクチン接種や室内飼いの徹底が挙げられます。また、角膜の傷が原因となることもあるため、多頭飼いの場合などは爪をこまめに切っておくことも大切です。
瞬膜突出(しゅんまくとっしゅつ)
まぶたの内側にある白い膜(瞬膜)が突出してしまう病気です。
主な原因は以下の通りです。片目だけに発症した場合は異物混入や怪我が考えられますが、両目に発症した場合は何らかの病気などが原因となっていることが多いようです。
- ウイルス
- 結膜炎
- 異物混入
- 怪我
- 慢性疾患・栄養不良
- ストレス
主な症状は以下の通りです。
- 目の痛み
- 目をこする・引っ掻く
- 目やにが増える
- 涙が増える
主に点眼薬を使った治療、原因となっている病気の治療を行いますが、症状によっては瞬膜の切除など外科手術が必要になることもあります。少しでも気になる症状が見られたら早めに病院を受診することが大切です。
毛球症(もうきゅうしょう)
毛づくろいの時に飲み込んだ毛を吐き出すことも排泄することもできず、腸の中にためこんでしまう病気です。長毛種のため特にかかりやすいと言われています。
主な症状は以下の通りです。
- 食欲不振
- 元気がない
- 毛玉を吐こうとするが吐き出せない
- 便秘
- 下痢
- 嘔吐
- お腹を触られるのを嫌がる
軽度であれば毛球除去剤を使って毛の排出を促しますが、それでも改善されない場合や腸閉塞の危険があると言われた場合は、開腹手術を行って直接毛玉を取り出します。
熱中症
フサフサとゴージャスな被毛ゆえ、寒さには強いですが暑さには弱く、体内にこもった熱をうまく外に逃がすことができなくなる場合があります。
熱中症の主な症状は以下の通りです。
- 口を開けて苦しそうにする
- ヨダレが出る
- 嘔吐や下痢
- ふらつきや震え
- 元気がない
最悪の場合は命に関わることもあるため、このような症状が見られたらまず涼しい場所に移動させ水をかけるなどして体温を下げ、すぐに病院を受診しましょう。
熱中症を防ぐため、暑くなる夏場は特に部屋の温度に注意しましょう。エアコンは28℃くらいの除湿運転がベストです。また、脱水にならないよう水飲み場を複数用意しましょう。夏場だけサマーカット(毛を短く切ること)にしてあげるのもひとつの方法です。
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- 目の病気、鼻の病気にかかりやすい猫なので注意が必要ですよぉ。遺伝が原因の場合もありますが、日頃から目や鼻のお手入れをこまめにしてあげることが大切ですよぉ。長毛種なので「毛球症」「熱中症」などにも要注意ですねぇ。
- ペルシャってエキゾチックショートヘアみたいに鼻が潰れてるから、目や鼻の病気にかかりやすいんですね。。。
飼い方
ペルシャ猫を飼うときには、以下のような点に注意しましょう。
- しつけできつく叱らない
- こまめな被毛・目・鼻のお手入れ
- 適度な運動・食事量の調整
- 適切な温度管理・快適な寝床
しつけできつく叱らない
温和で穏やかな性格のため、しつけを厳しくしすぎると飼い主さんを怖がり心を開かなくなってしまうことも…。
トイレの場所や入ってはいけない場所をなかなか覚えなくても、決して怒鳴ったりせず繰り返し優しく諭してあげましょう。
こまめな被毛・目・鼻のお手入れ
ダブルコートのゴージャスな被毛ゆえ、絡まりやすく抜け毛も非常に多い長毛種です。
毛球症を予防するためにも普段からこまめなブラッシングは欠かせません。1日2回はブラッシングをして抜け毛を取り除き、被毛にこもった熱を逃がしてあげるようにしましょう。
また、被毛は皮脂でコーティングされているため、汚れがたまってしまうと雑菌が繁殖し皮膚炎になりやすくなります。そのため、月1回程度シャンプーをして清潔を保つようにしましょう。特にオーバーコートと呼ばれる外側の被毛は水を通しにくいため、毛をよくかき分けて行うのがポイントです。
また、潰れた鼻の構造上、目や鼻の病気にかかりやすいため、普段から目・鼻のお手入れを行うことも大切です。
濡れたガーゼやコットンなどで目のまわり、鼻のまわりを定期的に拭き取ってあげましょう。
関連記事:猫のブラッシングのやり方、猫のシャンプーのコツ
適度な運動・食事量の調整
のんびり屋で運動が好きな方ではありませんが、運動不足は肥満の原因になりますので、食事量に気をつけ適度に運動させることが大切です。とは言え、あまりしつこく構われるとストレスに感じてしまうタイプなので適度な距離感で接しましょう。
キャットタワーを設置したとしてものんびりくつろいでいることが多いため、それほど高さのあるものは必要ないでしょう。
ペルシャ猫の食事について詳しくは、こちらの記事でご紹介しています。是非参考にしてくださいね。
適切な温度管理・快適な寝床
ふさふさの被毛ゆえ寒さには強いものの暑さには弱く、熱が体内にこもり熱中症になる恐れがあります。また、潰れた鼻の構造上、呼吸もしづらくなります。
暑くなる夏場は特に部屋の温度に注意しましょう。エアコンは28℃くらいの除湿運転がベストです。
また、寝るのが大好きな猫で、1日16時間以上寝るとも言われているため、快適に眠れる環境を整えてあげることも大切です。
寿命
ペルシャ猫の平均寿命は15~20年と言われています。
猫全体の平均寿命は15.33歳と言われており、猫全体の平均寿命より長いようです。
長生きな猫種ではありますが、さらに寿命を延ばすためには良質なフードとストレスのない生活環境を整えることが大切です。予防接種や定期健診などを積極的に受け、いざというときのためのかかりつけの病院を決まめておくことも長寿の秘訣です。
また、室内で飼育された猫の方が外に出る猫より寿命が長いことから、室内で飼育することをおすすめします。
犬全体の平均寿命は14.19歳、猫全体の平均寿命は15.33歳でした。犬は、超小型犬、 小型犬の寿命が長く、また、猫の場合、「家の外に出ない」猫の平均寿命は16.25歳、「家 の外に出る」猫の平均寿命は13.83歳と寿命に大きな差がありました。
よくある質問
ここでは、ペルシャ猫に関するよくある質問をまとめています。
販売価格の相場は10~40万円程度と言われています。メジャーな猫なので、ペットショップやブリーダーなど入手できる場所は比較的多いようです。特に毛色が真っ白なものほど高値で販売されているようです。
チンチラとヒマラヤンはペルシャ猫のなかで特定の毛色の猫のことを指します。同じペルシャ猫の種類ですが、顔立ちにも違いがあると言われています。
以下、チンチラとヒマラヤンの主な特徴です。
■チンチラ
- 毛先の5分の1以下に黒や青の毛色がある
- ゴールドやシルバーの毛色が一般的
- アンダーコートの毛色が明るい
- ドールフェイス(ペルシャに比べると鼻筋が通っている・目の周りにアイラインのような縁取り)
■ヒマラヤン
- 顔、手足、しっぽなどに濃いポイントカラーがある
- 顔立ちは「ドールフェイス」と「エクストリームフェイス」の二種類
- 「エクストリームフェイス」はペルシャの「エクストリームタイプ」と比べるとさらに鼻が潰れている
- サファイヤブルーの目
- 飼うときのポイントとしては「きつく叱らない」「被毛・目・鼻のこまめなお手入れ」「適度な運動と食事管理」「適切な温度管理・快適な寝床」ですよぉ。とても穏やかな性格で、しつけを厳しくしすぎると怯えてしまうので優しく諭してあげてくださいねぇ。
- 温和で穏やかな性格、、、見習いたいです。。。短気、感情のまま、せかせかしてる、、、ぼく(T_T)
まとめ
ペルシャ猫のルーツ、特徴、大きさ、性格、病気、飼い方、寿命については以下のまとめを参考にしてください。
- ペルシャ猫はさまざまな猫種の交配に使われており「猫の王様」と呼ばれる
- ふさふさなダブルコートの長毛種
- 美しく丸い目の色は毛色によって異なる
- 鼻ぺちゃタイプには「トラディショナルタイプ」と「エクストリームタイプ」がある
- 筋肉質な中型コビータイプ
- 運動量が少ないため太りやすい
- 穏やかで落ち着いており鳴き声も静か
- 寝るのが大好きでのんびりマイペースな性格
- おおらかだがしつこく構われるのは苦手
- 多発性嚢胞腎、肥大型心筋症、白内障などの遺伝性疾患に注意
- 顔の骨格構造上、流涙症などの目の病気にも注意
- 長毛種のため毛球症、熱中症にも注意
- 温和な性格のためしつけできつく叱らないことが大切
- こまめな被毛・目・鼻のお手入れが重要
- 太りやすいため食事量に気をつけ適度な運動をさせることが大切
- 暑さに弱いため適切な温度管理を、快適な寝床を準備することも大切
- チンチラとヒマラヤンはペルシャ猫のなかで特定の毛色の猫のこと
- 寿命は15~20年
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。