鍵付きのキャットドア~小さなお子さんの転落事故を防ぐために
こちらはリビング吹き抜けのキャットウォークから繋がっている3階のキャットドア。
猫にとっては最高の通り道。でもこの家に住むのは猫だけじゃないわけで、、、。人間が住むことを考えてある工夫をしたとのこと。
「建売の場合、どんなご家族が入居されるか分からないので、いろんな場面を想定しないといけない。猫だけじゃなく人間の事故も絶対に起こさないようにしないといけない。ハイハイするようなちっちゃいお子さんがいる場合、猫を追いかけていってこのドアにハマってしまう可能性も。ハマるだけじゃなく上から落ちてしまったら大事故になってしまう。」と清水さん。
こうしたリスクも考えて、反対側からも蓋で塞げるように鍵付きのドアにしたのだとか。
家族全員が心地よく安心して暮らせるための配慮が随所に感じられますね。
優しい陽射しが降り注ぐ3階の廊下は猫にとって絶好のお昼寝スポット。暖かい日にはポカポカ陽気に誘われて、全員3階に大集合してる可能性も大いにあり^^猫ベッドの置き場としても最高の場所だそうですよ。
猫も人も嬉しい細やかなこだわり
これまでご紹介した以外にも、まだまだたくさんのこだわりが。
猫が自由に出入りできるキャットドアは全居室に。
窓には爪が引っかかっても破れにくいペット用網戸&安心の網戸ロックを。
滑りにくく傷つきにくいフローリング&汚れや傷に強い機能性クロス。
猫がコードをいじらないようコンセント位置は高めに。
隣地とのプライバシーや風通しなどを考慮し、建物と建物の間を狙ってつけた窓。
バルコニーには猫トイレを洗いやすいように水栓を設置。夜でも使いやすい照明付き。
猫トイレも楽々干せる奥行きのあるバルコニー。外干し派の奥様もこれなら干すのも格段と楽になりそう!
これだけの工夫が凝らされた住宅でありながら、建売とは。。。飼い主さんにとっても猫にとっても夢のような楽園ですね!
行き場のない保護猫たちがいることも知ってもらいたい
今回行われた住宅完成見学会のもう一つの見どころ。それは同時開催された里親募集写真展とアウトレット即売会。
3階の居室には、生後3ヶ月から12歳まで、全部で43匹の保護猫たちの写真がずらり。
複数の保護団体や個人の方に協力いただいて展示することになった保護猫たちの写真。里親希望の方は後日希望の猫と面談できるとか。
「分譲住宅のオープンルームって興味はあっても、あとあとしつこく営業電話かかってきたら嫌だなと思って敬遠しがちじゃないですか。そういうのをなくしたくて。猫を迎えたいと思っている方に、こういう行き場のない保護猫ちゃんのことも知って欲しい、もっと気軽に見て感じて欲しいっていうのが基本的な考えです。」と清水さん。
こちらは愛猫と猫好きさんのためのセレクトショップneko sekaiのアウトレット即売会。
2日間の売上は全額保護団体に寄付されるそう。
ただの猫住宅見学会ではない、猫のことをもっと知ってほしいというお二人の想いがしっかりと伝わってきます。
猫好きさんなら一度は住んでみたい!と思えるこだわりが満載の「ichineko」。いかがでしたでしょうか?
また、これからどんな新たな”猫愛溢れるけしからん猫住宅”が生まれるのか^^今後も注目していきたいと思います。
取材協力:株式会社ネコアイ・株式会社第一住宅
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。