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恋愛をして結婚相手を探すように家族を迎えてほしい~和猫かふぇ

2019-09-09

猫ねこさん

その子にあったお家に~その子にあったタイミングで

さて。ここでまだご紹介していないもう一匹の保護猫ちゃんのご紹介を。

2歳の男の子「たま」。今は2階のお部屋で一人暮らし。

たま

他の猫のことが大好きな子なのだけど、猫とのコミュニケーションがすごく苦手。

「シャーって言われてるのにゴロゴロ言いながらすり寄っていっちゃう。ねーねー、僕と遊ぼうよ~って鼻ツンしようとするんですよ。シャーってやってる側がびっくりしてひいちゃう。。。自分のことを猫だと思ってなくて、ハーネスとリードでおうちの中を散歩できる子なんです。全然ジャンプとかしないし、ちょっと犬っぽい。お客さんにはたまくんのお父さんコーギーだよねって言われるくらい^^」

犬嫌いのにゃんまるには”犬判定”されてしまい、たまが下に降りていくとあの大きな体を一生懸命隠そうとするほど怯えるのだとか。

にゃんまるだけでなく見事他の猫全員に総スカンを食らってしまったたま。他の猫たちがストレスでごはんを食べなくなってしまったそう。

「あぁ、これは他の子と一緒にいるとお互いによくない。」そう思った柳沢さんは、たまだけ隔離することを決めたという。

初対面の私にもとっても人懐っこくて、お腹をごろ~んと見せてくれるとっても可愛らしい子。

「もしうちに猫がいなかったら飼いたいなと思うくらい。でもうちには猫嫌いな”だいふく”がいる。この多頭飼いの環境でそういう他の猫がダメな子が2匹いるというのはちょっと・・・。1階でカフェもやっていますから、どうしてもこの子にかける時間も少なくなってしまいます。普通のおうちでパパとママと暮らした方が幸せだろうなって。」

たま

「どうしたらその子が一番ストレスなく暮らせるかを考えて。一人っ子限定、他に猫さんを飼わないことをたまの募集条件にしています。」

先住猫ちゃんがいる方から「うちの子他の猫にちょっかい出さないから、きっとたまくんも大丈夫よ!」と声をかけてもらったそうだが、むしろ先住猫さんの具合が悪くなることを心配し、お断りした数も相当だとか。

「この先20年のことなので、即決ではなく、一生面倒見ていけるかどうかゆっくり相談して気持ちを固めてほしい。」そう柳沢さんは語っていた。

そんなたま、実は取材後にめでたくトライアルが決定!!

その子にあったタイミング、そしてその子にあったお家が必ずあるという。

「一匹の猫に問い合わせが殺到するときもあれば、お話が来ないまま大人になっちゃって、もううちの子になるのかなぁなんて思ってた矢先にものすごくいいご縁がきたり。譲渡の話が進んで、もうあとはトライアルの開始日を決めるだけっていう時に、希望者さんから猫拾っちゃいましたって言われて断られたことも・・・。でも、その後にまた違う方からすぐ応募があって。あっ!こっちの縁だったのね~って。」

たまにはこれから先とてつもなく幸せな未来が広がっているはず。どうか、たくさんの愛情に包まれて楽しい毎日を過ごせますように。

実家だと思って便利に使って欲しい

はく▲イケメンはくに隙あり!

里子に出したあとは、ある意味里親さん側にお任せという部分も大きいとか。

「こっちからいろいろ言うと嫌な小姑になっちゃうんでw お声かけていただいた時にだけ反応しようかと。元気ですか?元気ですか?ってあまり頻繁だと信用してないみたいになっちゃうんで。」

しばらく連絡ないな、どうしてるかな?と思ってもここはグッと我慢。少し待ってみる。そうこうしている時に連絡が来るなんてこともよくあるそう。

「里子にだすと言うより嫁がせるみたいな感じなので、実家だと思って便利に使ってくださいねーって話してます。」

いいご縁があれば横浜や川崎あたりまでお届けに行く場合もあるが、なるべくサポートしやすいよう横須賀周辺の方にお届けしている。

「特に初めて猫を飼う方は爪切りからすごく悩まれます。。。大人の猫を初めて飼います、爪切り初めてですって方のところには爪切りを教えに行ったり。あとはご旅行中のお預かりもしています。頻繁に里帰りする子の場合は、もう猫自身が覚えてて、お預かりした当日の夜にはここで普通に一緒に遊んでたりしてますね。」

困った時に頼れる実家。初めて猫を飼う人にとって、近くにそんな場所があるのはきっと心強いはず。

親戚やお友達の家に遊びに行ったような雰囲気になれば

内観

「好き嫌いがすごく分かれるお店だと思います。おしゃれ~な流行りの猫カフェみたいな感じとはちょっと違う。全然インスタ映えもしませんしw」

とても穏やかな柳沢さんだが、猫扱いのルールを守れない人には毅然とした態度で接する。

「子猫をじゃらすとき絶対ジャンプさせないでって伝えているんですが平気でジャンプさせたり。追いかけまわさないでって言ってるのに追いかけまわした上に首根っこを掴んだり。大人の方でもたまに小学生みたいな行動をとられる方っていらっしゃるんです。知らない方の前でもそこは関係なく注意しますので、うるさいおばさんって思われてると思うんですけど^^」

柳沢さんはそう笑って話すが、これも猫を大切に思ってのこと。猫への負担を考えてのこと。

でもそんなお店のことを気に入って、毎週のようにきてくださるリピーターさんも多いとか。

「気づいたら猫がスタッフ扱いしてる。あ、いつものスタッフさんがきた!みたいな。全然お客さん扱いしてなくて、ねーねーねー遊んでよ♡って。お店というよりも本当に知っている人、親戚とかお友だちの家に遊びに行かせてもらっている雰囲気になれば。」

まるで田舎のおばあちゃんちのような自然豊かな場で、愛しの猫たちとゴロゴロできる幸せ。ハマると何度も来たくなるファンの方が多いのも頷ける。

家族をお金で買わないで|どんな猫でも可愛さに違いはないから

猫じゃれあい

以前に比べてずいぶん保護猫を迎える人が多くなってきたとはいえ、まだまだ知らない人も多い。最後に、柳沢さんに「これから猫を飼おうと思っている方へ向けて」メッセージをいただいた。

「血統書付きでも雑種でも生まれがどこでも・・・可愛さに違いはない。本当に相性のいい子を見つける為にも、保護猫を一度見に来てください。

保護猫は汚いとか懐かないとか病気持ちなんてイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、日本の風土にあった昔から日本で生きてきた子は、洋猫さんに多い遺伝的な病気も少ないですし。何より本当に可愛いです。」

猫

とは言え、ペットショップを選ぶ方の気持ちも分からなくはないという。

「譲渡する方も条件が厳しいですし、ペット可物件で猫ちゃんOKのところも少ない。そうするとペットショップへ行っちゃうんだろうなと。一人暮らしの方でもものすごく真面目に、私よりも猫のこと考えて暮らしてるっていう方もいらっしゃるので一概に基準をつけてしまうのはいけないんですけど、どうしてもハードルが高くなりますよね。」

猫

でも。それでもやはり伝えたいこと。それは・・・

「家族をお金で買わないでって。ただ見た目だけで判断するんじゃなく、恋愛をして結婚相手を探すように、ここに来て実際にその子の性格を見て家族に迎えてもらえたらいいかなって思ってますね。」

20年という長い年月を共に過ごすパートナーだからこそ、慎重に。その子の一生を背負う覚悟と責任を持って。安易な考えで飼って不幸になる猫が増えてしまうことだけは避けなければならない。

元気に追いかけっこする猫たち。のんびりと外を眺める猫たち。どの子にもそれぞれの良さがある。個性がある。猫をすでに飼っている人もそうでない人も、そんな猫それぞれの可愛さを堪能できる「和猫かふぇ」を是非一度訪れて欲しい。

保護猫カフェ「和猫かふぇ」

住所神奈川県横須賀市坂本町6-3
営業時間12:00~17:00
定休日月・木・金(猫が急病の場合は臨時休業する場合がありますので、来店前にご確認ください)
最寄り駅京急汐入駅より徒歩20分
※汐入駅前より「池上経由衣笠行き」または「湘南国際村センター前行き」のバスに乗車(乗車時間約5分)。「坂本郵便局」下車 徒歩3分
※お車でお越しの場合は、お店から約2分の場所にコインパーキングあり
料金(税抜)60分まで:1,200円(税込)1ドリンク(ペットボトル飲料)付き
以降30分ごとに500円(税込)の延長料金がかかります。
※男性のみでの入店、15才以下のお子様のご入店はできませんのでご注意ください。
公式サイトhttps://www.wanekocafe.com/
公式SNSTwitter:保護猫カフェ和猫かふぇ
猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。