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なないろ猫物語Vol.7|「ミュウミュウ&アンナ」ー死の淵にいた2匹を保護して

2019-08-29

猫ねこさん

なないろ猫物語Vol.7|「ミュウミュウ&アンナ」ー死の淵にいた2匹を保護して

猫ねこさん
飼い猫との幸せエピソードをお届けする”なないろ猫物語”。今回ご紹介するのは、3歳の男の子「ミュウミュウ」と1歳の女の子「アンナ」。出会ったきっかけや印象的なエピソード、お互いに幸せと感じる瞬間について、飼い主さんにお話しいただきましたよぉ。

正反対の性格のふたり

シンクロ具合がなんともキュートなハチワレコンビ。

「2匹ともファッションブランドの名前にちなんで名付けました。」そう話すのは飼い主のワサイ(@hacci_wasa)さん。

ミュウミュウとアンナ

保護されたときに「ミュウミュウ」と鳴いていたのと、ファッションブランド”Miu Miu”のポスターの猫に似ていたことから名付けられた「ミュウミュウ」(左)
ANNA SUIのように魅惑的な女の子になりますようにという想いが込められた「アンナ」(右)

ふたりの性格はというと・・・まるで正反対。

孤独がとても苦手、甘えん坊で寂しがり屋男子のミュウミュウ。
「お手洗いに行ったりお風呂に入ったり一瞬でも姿が見えないと鳴いて探し回るほど。『ここよ』と声をかけるとホッとするのか、必ずお手洗いやお風呂のドアの前で出てくるのを待っています。」
夕暮れ時になると外の景色を見つめていたり、クラシックをつけていると必ず眠り猫になったりと感受性豊かな面もあるとか。

そんなミュウミュウとは正反対で、とにかく遊び好きなアクティブ女子アンナ。
「保護して断尾の手術をした後も、痛いはずなのにすぐにおもちゃを持ってきて遊んで!と言ってきたのを覚えています。」
どこにおもちゃが置いてあるかをしっかり覚えているなどとても頭がいい面も。おもちゃ=遊んでもらえると思っているので、遊んで欲しい時は必ず自分からおもちゃを持ってくるんだそう。
「朝起きたとき、ベッドの周りがおもちゃだらけの時もありました^^」

2匹とも死ぬ一歩手前だった・・・

そんなふたりとワサイさんはどんな出会いだったのか。。。実は今のこの幸せそうな姿からは想像もできないような状況だった。

ミュウミュウとの出会いはまるでラピュタのようだったと話すワサイさん。
「朝からカラスの鳴き声が激しくて目を覚ますと、カラスが子猫を咥えて自宅の庭の上を飛んでいるのが見えたんです。大声でカラスを追い払って落ちてきたのを保護しました。」
栄養失調と脱水症状で一時は意識不明の状態に陥ったそう。

アンナとの出会いはさらに壮絶で…。
「隣塀のブロックで、猫風邪がひどく目やにが固まり目も開かない瀕死の状態のところを保護。尻尾も腐っていました。衰弱がひどく、動物病院に連れていくタクシーの中でどんどん顔色が悪くなっていき、鼻も口も青くなってきたのを見て、必死に生きて欲しいと願ったのを覚えています。医者には90%の確率で助からないだろうと言われました。」

死ぬ一歩手前だったふたり。
「そんな2匹が今では元気に私の帰りを玄関で待ってくれる姿を見ると、あの時本当に保護して良かったなと。命の尊さと生命力の強さを心から感じています。」

ミュウミュウとアンナ

お互いが健康で元気でいられるように

ふたりから健康で元気でいることの大切さを学んだというワサイさん。

「猫ちゃんは不思議と飼い主が今どういう状態かって分かっていると思うんです。いつもはケージで寝るのですが、私が入院して不在にした時はその日だけ私のベッドで寝ていたり。私が怪我をして階段をなかなか降りれなかった時も一段一段一緒に降りてくれたり。『あぁ、ちゃんと分かってくれて心配してくれるんだな』そう思いました。

私も2匹が病気したり怪我したりするのが本当に悲しいので、元気で健康でいることが何よりも大事ですね。」

ミュウミュウとアンナ野良猫たちの暮らす環境は想像以上に過酷で厳しい。危険やストレス、暑さ・寒さ、、、生き延びていくにはたくさんのハードルを乗り越えなきゃいけない。

一度は死の淵にいたミュウミュウとアンナがこんなにも愛らしく成長したのは、ワサイさんの猫を救いたいと思う強く優しい心があったから。

少しでもそんな野良猫の現状を理解し、ワサイさんのように手を差し伸べてくれる人が増えてくれたら。そして無責任に猫を捨てるような人が減れば。

「ただいま」「おかえり」そんな何気ないミュウミュウ・アンナとの毎日がこれからもずっと続いていくことを心から願って。

なないろ猫物語 エピソード一覧

猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。