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【獣医師監修】避妊・去勢後の猫の食事|避妊・去勢後向けキャットフード

2018-05-16

猫ねこさん

【獣医師監修】避妊・去勢後の猫の食事|避妊・去勢後向けキャットフード

猫ねこさん
避妊・去勢手術を受けると食欲旺盛になって太りやすくなるので、しっかり体重管理をすることが大切。ただし、すぐにフードを切り替える必要はなく、まずは傷の回復が最優先。栄養をしっかりとることが大切ですよぉ。

猫の避妊・去勢手術後は太りやすくなるので、しっかり体重管理をすることが大切。

ただし無理にフードを切り替える必要はなく、まずは傷の回復を最優先に考えて。その子にあわせてフード量を調整してあげると良いでしょう。

今回は、避妊・去勢後の食事の与え方やフード選びのポイントをご紹介します。

避妊・去勢手術について

猫を飼う上で必ず考えなければならないのが「避妊・去勢」のこと。

望まない妊娠を防ぐため、また病気や発情期特有のストレスを減らすためにも、必ず手術を受けておきましょう。

避妊・去勢後向けフード選び方のポイント

避妊・去勢手術を行った後は、運動量が減るため太りやすくなると言われています。しかし、個体差があるため、必ずしも低カロリーの食事にしなければならないわけではありません。手術後はまず傷の回復を優先し、栄養をしっかりとることが大切です。

避妊・去勢後のキャットフード選びのポイントは以下の3つです。

下部尿路ケアに配慮されている

去勢後のオス猫は尿石症を発症する確率が高いと言われており、排尿できなくなると急性腎不全~尿毒症を引き起こし亡くなることもあります。そのため、下部尿路ケアに配慮したキャットフードを選ぶことが大切です。

カルシウム:リン:マグネシウムのバランスが崩れると、尿のpHバランスが崩れ尿結石ができやすくなると言われていますのでバランスよく配合されているものを選びましょう。理想的なバランスはカルシウム:リン:マグネシウム=1.2:1:0.1です。

※尿石症・・・尿中に結晶ができることで、膀胱炎や尿道炎を起こす病気

去勢手術と術後の肥満傾向

去勢手術を行うことで男性器は小さくなってしまいます。その結果、尿の通り道(尿道)が狭くなります。その上、肥満傾向に陥ることで尿 道は脂肪により圧迫を受けさらに狭くなります。

去勢した雄猫は、尿道が狭くなっているため、尿石が出来てしまうと、尿道に炎症を起こしたり、尿道に石がつまりやすくなってしまうので、注意が必要です。

引用:だて動物病院

高たんぱく、カロリー・脂質は控えめ

猫は肉食動物なので、動物性たんぱくが豊富な肉・魚メインのキャットフードを選ぶことが大切です。

また、手術後は太りやすいため、カロリー・脂質が少し控えめのフードを選んだ方が良いでしょう。また、ごま、亜麻仁、豆、野菜、魚など良質な脂質であることも重要です。

食物繊維がバランスよく含まれている

食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があります。

セルロースなどの不溶性食物繊維は胃で消化されず、水分を含むと膨らむ性質があるため、便のかさが増え大きくなってしまうことがあります。不溶性食物繊維をとりすぎると猫が便秘になることもあるため、不溶性食物繊維の量には注意しましょう。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がどちらもバランスよく含まれているキャットフードを選ぶことが大切です。

腸内環境がよくなり食べ物をしっかり消化できれば、手術後の太りやすい猫の体重管理にも役立ちます。

水溶性食物繊維
水に溶けやすく、水に溶けるとゲル状になる。

  • 血中コレステロール値を下げる
  • 食後の血糖値の急上昇を抑える
  • 腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える

不溶性食物繊維
水に溶けにくい繊維質。

  • 水分を吸収しやすく、便のかさをふやし排便を促す
  • 有害物質を体外へ排出、大腸がんの予防効果がある

引用:マンナンライフ

避妊・去勢後のキャットフード切り替えのポイント

避妊・去勢後にキャットフードを切り替えるかの判断ですが、術後の抜糸を行う際に体重が増えている猫は、その後も体重増加が加速する傾向があります。
また、抜糸時に体重が増えていなくても、術後1ヶ月目に体重が増加している場合、切り替えをしないと雪だるま式に体重増加する可能性があります。

避妊・去勢手術2週間後の食事量はコントロールに比べ31%増えることから、術後に理想体重を維持するには3割カロリーを減らす必要があると言われています。

こうしたことから、以下のような猫は術後にフードを切り替えた方が良いでしょう。

  • 抜糸の時に体重が増加している
    抜糸時に体重増加はしていないが術後1ヶ月目に体重が増加している

避妊・去勢後の食事の与え方に関する注意点

では避妊・去勢後の食事の与え方の注意点を見ていきましょう。

術後は獣医の指示に従ってキャットフードを与える

術後は、獣医の指示があるまでキャットフードを与えてはいけません。指示された時間になったら、通常どおりキャットフードを与えましょう。その際は、今まで与えていたフードでかまいません。

術後は少量ずつ数回に分けてキャットフードを与える

術後は少量ずつ1日数回に分けてキャットフードを与えましょう。食欲が戻ったら今までの食事回数に戻します。

すぐに食欲が戻る猫もいればそうでない猫もいるので、食べる様子をしっかりチェックしましょう。もし丸2日以上食べない場合は獣医に診てもらいましょう。

避妊・去勢用キャットフードへの切り替えは術後1ヶ月たってから

術後は食欲が増える一方、エネルギー消費量が減るため、術前と同じ量のキャットフードをあげてしまうと太りやすくなります。

今までと同じフードで量を調整する方法もありますし、避妊・去勢用の低カロリーフードに切り替える方法もあります。避妊・去勢用フードは低カロリーなだけでなく、太りにくいような工夫もされています。切り替えを行う場合は、術後1か月ほどたってから少量ずつ様子を見ながら進めていきましょう。

1歳未満の子猫には無理にカロリーを抑えたフードに変える必要はない

避妊・去勢手術は一般的に6~10か月の子猫期に行います。1歳までは体をつくる大切な成長期なので、無理にカロリーを抑えたフードに変える必要はありません。体重の変化などを見ながら、術前の量の9割くらいを目安に調整しましょう。ただし、体重が増加していく場合は避妊・去勢用フードに切り替えてください。

避妊・去勢用キャットフードフードと全年齢用キャットフードのメリット

避妊・去勢用キャットフードは術後の体の変化に対応できるよう作られています。一方、全年齢用キャットフードは、術前の90%の量に調整することで術後も与え続けることができます。

キャットフードの切り替えはスムーズにいく場合もあれば、「食べてくれない」「からだにあわない」など切り替えが上手くいかない場合もあります。そういった意味では、全年齢用フードは猫も飼い主もストレスなく、長期にわたって使えるキャットフードだと言えます。

猫ねこさん
術後は太りやすいですけど、1歳前なら無理して低カロリーのフードに変える必要はないんですよぉ。体重をチェックしながら、量を調整してあげると良いですねぇ。
術後すぐに食欲が戻る子も、、、これも自信ありますっ。手術はドキドキですけど、健康のためでもありますもんね。がんばります!
クロベエ

避妊・去勢後向けキャットフードのご紹介

※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。

ピュリナワン  避妊・去勢した猫の体重ケア

ピュリナ避妊去勢

  • 低脂肪・低カロリーで避妊去勢後の体重管理をサポート
  • 天然の食物繊維を配合、毛玉ケアにも配慮
  • 尿pHを弱酸性にコントロール、下部尿路に配慮
価格1,915円/2.2kg(1kgあたり約870円)
原産国アメリカ
第一原料ターキー
主な成分たんぱく質:38.00% 脂質:8.50%以上 粗繊維:5.00%以下 330kcal / 100g

年齢やライフステージにあったフードのバリエーションの豊富さと、お手頃価格で人気のピュリナの「避妊去勢後用」フード。1kgあたり約870円という価格の安さがなんといっても魅力的!

低価格ながら、主原料にターキ―を使っていて動物性たんぱく質もしっかり配合。トウモロコシや大豆が含まれているので穀物アレルギーの猫は注意が必要ですが、避妊去勢手術後のどの年齢の猫にも与えられるのは嬉しいポイントです。

ピュリナワン500円バナー

モグニャン

モグニャン

  • カロリー、脂質が控えめで避妊・去勢後の猫の体重管理に
  • 原材料の63%に低脂肪で高たんぱくな白身魚を使用
  • 食物繊維の豊富な豆、サツマイモなどを使用
価格3,960円/1.5kg(1kgあたり約2,640円)
原産国イギリス
第一原料白身魚
主な成分たんぱく質:30.00%以上 脂質:16.00%以上 粗繊維:3.50%以下 365kcal/100g

原材料の63%に白身魚を使ったイギリス産プレミアムフード。動物性たんぱく質がしっかり含まれていながら、ヘルシーなので避妊・去勢後の体重管理にも◎。

食物繊維の豊富な豆、サツマイモなどを多く配合しているので腹持ちが良いのも嬉しいポイント。食レポではお魚好きの子はもちろん、肉好きの子も喉を鳴らしながら食べてくれました!食いつきの良さを実感できるフードです。

フォルツァ10(FORZA10)ミスターフルーツ 避妊・去勢猫 

FORZA10避妊去勢用

  • 新鮮な果物(イエロープラム・セドロ・イエローメロン・バナナ)から抽出した濃厚な抗酸化物質を配合
  • 良質な繊維源で満腹感が得られる
  • イタリア獣医師会認定商品
価格2,074円/1.5kg(1kgあたり約1,380円)
原産国イタリア
第一原料スイートコーン
主な成分粗たんぱく質:27.5% 粗脂肪:10.5%以上 粗繊維:4.0%以下 水分9.00%以下 333kcal / 100g

イタリアの獣医師会認定「FORZA10」の避妊去勢後用フード。主原料のトウモロコシには消化しやすい「粗挽きトウモロコシ粒粉」を使用。使用するのは遺伝子組み換えをしていない粒部分だけ。また農薬を使っていない契約農場のもののみ使用しています。

マグネシウム配合量にも配慮し、避妊去勢後の尿路ケアにも配慮しているのは嬉しい工夫ですね。

サイエンス・ダイエット 避妊・去勢猫 チキン(避妊・去勢後~6歳/シニア)

サイエンスダイエット避妊去勢猫用

  • 低脂肪、低カロリーで避妊・去勢後の太りやすい猫の体重を適正にキープ
  • 必須アミノ酸のリジン・カルニチン配合で猫の健康な筋肉量をバックアップ
  • 猫の健康をサポートするオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸をバランスよく配合
価格2,245円/2.8kg(1kgあたり約801円)
原産国オランダ
第一原料トウモロコシ
主な成分たんぱく質:29.00%以上 脂質:8.00%以上 粗繊維:3.00%以下 水分8.00%以下 359kcal / 100g

アメリカの獣医師がNO.1に推奨する「ヒルズ」のサイエンスダイエットシリーズ。脂質・カロリーともに同シリーズの「アダルトチキン成猫用」に比べると約13%もカット。

必須アミノ酸のリジン・カルニチン配合で、避妊・去勢後も健康な筋肉維持をサポート。猫の健康に欠かせないオメガ3・オメガ6脂肪酸のバランスが良いのも嬉しいですね。

ニュートロ ナチュラル チョイス 避妊・去勢猫用 アダルト

ニュートロナチュラルチョイス避妊去勢猫用

  • カロリー、脂質が控えめで太りやすい避妊・去勢後の猫も安心
  • ミネラルバランスが調整されているため尿石ができにくい
  • プレバイオティクス配合で腸内環境をサポート
価格2,520円/2kg(1kgあたり約1,260円)
原産国アメリカ
第一原料生白身魚
主な成分たんぱく質:33.00%以上 脂質:14.00%以上 粗繊維:7.00%以下 370kcal / 100g

素材本来のおいしさにこだわったアメリカブランド「ニュートロ」の避妊去勢用フード。高たんぱくでヘルシーな白身魚を主原料に使ったフードは、カロリー脂質ともに控えめ(※)なので体重管理に役立ちます。

尿路の健康維持に配慮して、ミネラルバランスが調整されているのも嬉しい工夫です。ただし、こちらのフードは「生後12か月からの成猫用なので注意してくださいね。

※室内猫用アダルトサーモンよりカロリー約5kcal/100g、脂質約12%オフ

まとめ

猫の避妊・去勢手術後は体重の変化にあわせてフード切り替えの検討を。ただし切り替える場合は術後1か月後を過ぎてからにしてくださいね。まずは傷の回復を優先し、栄養をしっかりとることが大切です。
  • 術後はまず傷の回復を優先し栄養をしっかりとる
  • 去勢後のオス猫がかかりやすい尿石症などに配慮したフードがおすすめ
  • 高たんぱくで、低脂肪・低カロリーが体重管理に最適
  • バランスよく含まれる食物繊維が、手術後の猫の腸内環境を整える
  • 術後の食事は獣医の指示に従って
  • 術後は少量ずつ数回に分けてキャットフードを与える
  • 避妊・去勢用キャットフードへの切り替えは術後1ヶ月を過ぎてから
  • 1歳未満の子猫は無理に低カロリーのフードに変える必要はない
  • 全年齢用フードなら量を調整することで術後も食べ続けられる

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猫の避妊・去勢手術について

猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。

ふくふく動物病院 院長 平松育子
【監修】ふくふく動物病院 院長
獣医師・YICビジネスアート専門学校ペット科講師
平松育子

京都市生まれ
山口大学農学部獣医学科(現 山口大学共同獣医学部)卒業/山口県内の複数の動物病院にて勤務/2006年3月3日 阿知須にてふくふく動物病院開業