- 「猫町珈琲研究所」なんとも不思議なネーミングのお店ですねぇ。猫の町で研究??聞いただけでワクワクしてきちゃいましたよぉ。
ー愛する猫さまを膝に乗せ、大好きな珈琲を飲む時間ーなんとも幸せな気持ちになる極上のひとときですよね。
今回はそんな猫好きさん、珈琲好きさんに是非オススメしたい「猫町珈琲研究所」のご紹介です。
「珈琲を通して猫に恩返しがしたい」そう話すオーナーさんの想いとは?お店を作るキッカケとなった猫ちゃんの話から珈琲に対する熱いこだわりまで、たっぷりとお届けするロングインタビューです♬
\ネコの日のワークショップ「lovenekoブレンド作ろうよ!」開催!/
日時:2020年2月22日(土)14:00~16:00
参加費:¥2,222(一部を保護猫への寄付金に)
3種類の珈琲豆を猫に見立て、お好みの猫ちゃん(豆)を選んで「世界で一つの愛猫オリジナルブレンド珈琲」を作るチャリティーワークショップ。
お問い合わせはDMもしくは店頭にて。
公式サイト→https://necomachicoffee.jimdofree.com/
公式Instagram→@necocorocoffee
焙煎アカウント→@coffee_tanaka
公式ブログ→https://ameblo.jp/neco221031/
公式Twitter→@necocorocoffee
シェリー&クーちゃんとの出会い
幼少の頃から動物が大好きだったというオーナーのタナカサチさん。家には犬も猫もいたそうだが、当時はどちらかというと犬と触れ合うことの方が多かったのだとか。
そんなタナカさんが初めて自分で飼った猫。それがハチワレの「サブロー」という猫だった。ナポリへピザ修行に行くという友人から、飼っている猫を預かってほしいと頼まれ、その友人が戻ってくるまで2年ほど飼っていたという。
▲サブローくん。細身だったけれど、よく食べよく鳴く猫だったそう。@necocorocoffee
お預かりと分かってはいたものの、いざ友人に返す時には寂しさが込み上げてきたというタナカさん。その後、しばらくは仕事が忙しくなり、「自分の猫がほしいな」と思いつつもなかなか飼えないでいたそう。
「周りの猫好きの友人の家に猫を触りに行ったり、猫のいる陶芸教室に”猫を触るためだけに”通ったり(笑)」こうして猫と触れ合って癒されつつ、いつか猫とのご縁が繋がることを願っていたという。
▲タナカさん曰く「私の数少ない陶芸作品(笑)」教室でももっぱら話すのは猫のことばかり。「陶芸の質問はしたことがない」と言い切るタナカさん^^
そんなある時、友人から「猫いる?」との連絡が。なんでも、知り合いの飼い主さんが病気になってしまい、猫を飼えなくなってしまったのだとか。そして、2匹いるのでできれば一緒に迎えてくれる新しい飼い主さんを早急に探しているとのこと。その話を聞いたタナカさんは、即座に迎えることを決めた。
とはいえ、当時住んでいたのはペット不可の家・・・。でもやっと出会えたご縁に、その気持ちが揺らぐことはなく、すぐさま物件探しをスタートしたという。猫たちの写真を見たのは、引っ越しを決めた後だったとか^^
こうしてタナカ家にやってきたアメリカンショートヘアのシェリーちゃんと、ハチワレのクーちゃん。今から約4年前の2016年4月、念願の猫との暮らしが始まった。
▲警戒心の強いクーちゃんは最初押入れに住んでいたとか^^でもあっという間に仲良く眠るように。@necocorocoffee
「生きる喜び」を教えてくれたシェリー
タナカさんにとって初めての”自分の猫”との暮らしは、「めちゃめちゃ楽しかった!」という。
「お友達のお家の猫や陶芸教室の猫、道端の猫と触れ合うともちろんすごく癒されるんですけど、やっぱり自分の猫ってすごく懐いてくれるんですよね。ずっと一緒にいても全然飽きない。ただボーッと猫を見てるだけで一日が過ぎてしまうような^^こんな幸せでいいの?と思うような毎日でしたね。」
でも、実は迎えた時からタナカさんにはシェリーちゃんを看取る覚悟があったという。というのも、シェリーちゃんは迎えた当時すでに12歳のおばあちゃんで、腎臓の病気を抱えていたのだとか。
「初めて会ったときありえないくらい太ってたんですよ。このままだと長く一緒にいられないと思いました…。少しでも長生きできるようにと、ご飯を変えたりいろいろと頑張りましたね。」
闘病生活のことを思い出すと、今でも涙が止まらないというタナカさん。その影には、シェリーちゃんに対して「もっとしてあげられることがあったんじゃないか」という、どこか後悔のような思いがあった。
「病院に連れて行かなければ、もっと早く亡くなってしまったのかもしれないですけど…。でも最期の2年だったから、もっと美味しいご飯を食べさせてあげればよかったのかなとか、他の病院でも診てもらえばよかったのかなとか。。。後から考えても仕方のないことなんですけどね。」
もちろんいつかはお迎えがくる覚悟もしていたという。「ご飯を食べていたら突然お箸が折れたり、、、家にアリの行列が入ってきたり。」亡くなる2週間ほど前から起こった数々の”虫の知らせ”に、刻々とその時が近づいていることも感じていた。
とはいえ、亡くなってしばらくはその事実を受け止められず、気持ちが沈んでばかりだったそう。シェリーちゃんと過ごした2年4ヶ月は、タナカさんにとって、今までにないほど猫と集中して向き合った濃厚な時間だった。だからこそ、その別れはとてつもなく辛く悲しいものだったのだ。
でも、そんな悲しみを乗り越えるきっかけとなったのが「クーちゃん」だったという。それまでは、どちらかというとご主人にベッタリだったクーちゃんだが、シェリーちゃんが亡くなってからは、寂しさからかタナカさんにも甘えるように。
「クーちゃんがいるのにこんなに落ち込んでる場合じゃない!」そう思ったタナカさんは次第に前を向き、元気を取り戻していった。
タナカさんは、シェリーちゃんから「生きる喜び」を教えてもらったという。最期の瞬間まで、一生懸命生きようとしたシェリーちゃん。「亡くなる寸前までゴロゴロいったり、まるで死ぬ気なんてないよって言ってるようでした。本当に”生きる気満々”だったんです。」
そんなシェリーちゃんの姿を見て、タナカさんはこう思うようになった。「私は自分の人生を必死に生きてるのだろうか?」「自分たちにできることは何なのか?」と。シェリーちゃんの死をきっかけに、自分たちの人生について改めて考えさせられたタナカさんご夫婦は、その後何度もお互いの想いを語り合ったという。