多頭飼いの猫の食事 | 多頭飼い向けキャットフード

2018-11-20

猫ねこさん

多頭飼いの猫の食事 | 多頭飼い向けキャットフード

猫ねこさん
猫をたくさん飼っていると毎月の餌代もかさみますよねぇ。ついつい安くて大容量のフードを選びがちですが、安いものは原材料や栄養バランスに不安があるものが多いんですねぇ。もちろん、安くても良いフードもありますので、選ぶポイントをご紹介いたしますよぉ。
猫ねこ部編集室 ディレクター 木原優子
【監修】ペットフード販売士
猫ねこ部編集室 ディレクター

木原優子

猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。

猫を2匹以上飼っている場合、毎月の餌代もけっこうかかりますよね。
「なるべく安い方が嬉しいけれど、安全性に問題はない?」そんな悩みを抱えている飼い主さんも多いと思います。

今回は、多頭飼いの人におすすめのキャットフードの選び方、おすすめフードをご紹介します!
また、餌の与え方のポイントについても詳しく説明します。

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多頭飼いの特徴

多頭飼いの特徴

「多頭飼い」とは複数の猫を一緒に飼うことです。

猫同士が仲良く遊んでいたり、体を寄せ合って寝ていたりする姿は、飼い主さんにとってなによりの癒しです。

猫にとっても遊び相手が増えるので、留守番中でも寂しい思いをせずに楽しく過ごすことができます。
また、他の猫とじゃれ合うことで、どれくらい噛むと痛いのかなどの加減や、降参する方法、攻撃をやめる方法なども分かり、社会性も身につきます。

多頭飼いにはたくさんのメリットがあります。しかしその半面、猫同士の相性問題、飼育環境、健康管理の問題などもあります。

そのひとつとして挙げられるのが、費用の問題です。

なかでも、毎月の食費は経済的な負担も大きいものでしょう。しかし、安いフードを選べば、節約が可能な部分でもあります。

餌代が月10,000円以上かかることもある

例えば、猫を4匹飼っていて、1日の給餌量があわせて300gくらい必要だとします。
1kgあたり1,500円のフードを与えた場合、1日の餌代は450円。餌代だけで、月13,500円、年間162,000円ものコストがかかります。

実際、猫ねこ部で行ったアンケートでも、餌代が月10,000円を超える人の約半数が多頭飼いでした。

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食費を抑えるために安いフードを選ぶ

しかし、市販のキャットフードのなかには非常に安価なものもあります。

1kgあたり300円の激安フードにすれば、1日の餌代はたったの90円。4匹飼っていても月2,700円、年間32,400円の食費でまかなえます。

このように、与えるキャットフードで食費は大きく変わるため、できるだけ安いフードを選ぶ人も多いのですが、安いフードには注意点もあります。

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多頭飼いをする上でのフード選びのポイント

いくら安い餌を選んでも、猫が体調を崩し病気になってしまったら、高額な治療費がかかってしまい元も子もありません。

毎日食べるごはんは猫の将来の健康も左右しますので、値段の安さだけではなく、安全性が高いかどうかを重視して選ぶことが大切です。

安くても安心かつ、動物性のたんぱく質がきちんと摂れるコスパの良いフードを見極めることが、多頭飼いのフード選びで一番重要なことです。

多頭飼いの猫向けのコスパの良いフードを選ぶポイントは以下の4つです。

  • 不鮮明な原材料・危険性のある添加物を使用していない
  • 原材料生産地の表記がある、中国産原材料を使用していない
  • 肉や魚などの動物性食材が主原料
  • 植物性たんぱく質に注意
  • フードの成分・原材料表記チェック項目

不鮮明な原材料・危険性のある添加物を使用していない

必ずパッケージの原材料欄を確認し、危険性のある低品質な原材料・添加物を使用していないか確認しましょう。

特に注意したい原材料は以下の5つです。

  • 肉副産物・家禽ミール・ミートミール
  • BHT・BHA・エトキシキン・没食子酸プロビル
  • 香料・着色料
  • セルロース
  • 低品質な動物性油脂

肉副産物・家禽ミール・ミートミール・動物性油脂などは何の動物の、どの部分を使用しているのか不鮮明な表記なので、できればより明確に原材料名が書かれている方が安心です。

また、香料・着色料などは人工添加物であり、不必要なものです。
セルロースは食物繊維ですが、消化がされないので、量が多いと消化の負担となってしまいますので、注意を。
BHT・BHA・エトキシキン・没食子酸プロビルは人工酸化防止剤ですが、発がん性やDNAなどの突然変異などのリスクがあるとされ、摂取量が問題となります。

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原材料生産地の表記がある、中国産原材料を使用していない

キャットフードのパッケージには原産国が表記されています。原産国とは「最終加工工程(パッケージングは含まない)を行った国」です。ドライフードならばフードの成形を行った国、ウェットフードではレトルト加熱殺菌工程を行った国となります。
しかし、原材料の生産地について表示義務がありません。例えば、中国産の原材料を使用していたとしても、日本で最終加工を行えば原産国は「日本」となるわけです。

2007年アメリカで中国産フードを食べた犬や猫が大量死した事件があったことから、危険性の高い中国産原材料が使用されていないかどうかは最低限確認しておきたいですね。

メーカーによっては原材料生産地を表記している場合もあるため、パッケージや公式サイトで確認してみましょう。パッケージや公式サイトを見ても分からない場合は、各メーカーの問い合わせ先などに確認をとってみても良いでしょう。

肉や魚などの動物性食材が主原料

肉食動物である猫の主なエネルギー源は、肉や魚などの動物性たんぱくです。
安くても動物性たんぱくの豊富な肉や魚などの動物性素材が主原料のキャットフードを選ぶことが大切です。

パッケージの原材料を確認し、肉や魚などが最初に記載されているものを選びましょう。

また、肉類といっても「肉副産物、家禽ミール、ミートミール」などが原料になっているものは避けた方が良いです。
原材料が明確な動物かつ部位であるものを選びましょう。

成分表

植物性たんぱく質に注意

動物性たんぱく質が主原料ならば、基本的に良いのですが、主原料が植物性たんぱく質の場合、「たんぱく質量のカサ増し」を目的として使用されている場合が多いです。 もちろん植物性たんぱく質もそれぞれの栄養があり、副原料としてあくまでも動物性原材料のサポートとして配合されている分にはとても良いのですが、こちらが主原料となると、猫が必要な栄養が十分に摂れていない可能性があります。 猫の必須アミノ酸である「タウリン」は動物性たんぱく質にしか含まれておらず、こちらが欠乏した場合、健康を損なう可能性があります。

成分・原材料表記チェック項目

以上から、安くても良いフードを選ぶ際、キャットフードのパッケージに記載されている成分・原材料表記を見てチェックすべき項目まとめをご紹介します。 こちらを参考に多頭飼い向けのキャットフードを選びましょう。

  • 特に注意したい原材料5つが入っていないか
  • 原材料生産地が明確か。中国産などは入っていないか
  • 肉類が第一原料かどうか
猫ねこさん
ついつい安くて大容量のものを選びがちかもしれませんが、安いフードには原材料や栄養バランスが安全とは言えないものが多いんですよぉ。
ついつい聞いたことあるブランドなら安心!と思って手にとりがちですけど、良くないフードを食べて猫が体調を崩したら結局医療費もかかっちゃいますもんね。
クロベエ
猫ねこさん
多頭飼いだと餌代もバカになりませんから、「少しでも安いものを」という気持ちもわかるんですが、安いフードは原材料や成分に不安が残るものが多いんですよねぇ。食事で健康も左右されるので、安さだけで選ぶのはオススメできませんねぇ。
うちも、ぼく以外にあと2匹いるんですけど、みんな子猫でよく食べますし、フードはあっという間になくなりますっ。
安い方がもちろんおかあさんも助かるんですけど、添加物とか多いって聞くとやっぱり心配です。。。
クロベエ

安価なキャットフード比較表

では、安くてもこれらの注意点をクリアした品質のものがあるか見ていきましょう。

以下の表は、安価なキャットフードの1kgあたりの価格、主原料、穀物、人工添加物の有無、リコール回数について比較したものです。

肉類を豊富に含み素材がとてもいいものと、原料に粗悪なものが含まれたり添加物、着色料などが入っていたり、穀物が第一原料もしくは多いものを比較しましたが、実は価格がさほど変わらないことがお分かりいただけるかと思います。

もちろん初回限定価格というものもありますが、とても良心的な価格です。

 ブランド価格(1kgあたり)主原料穀物人工添加物リコール回数
ファインペッツ約667円(初回限定)アヒル肉不使用不使用なし
モグニャン約1,320円(初回限定)白身魚不使用不使用なし
テイストオブザワイルド約863円チキンミール不使用不使用なし
メリック約1,656円骨抜きチキン不使用不使用なし
ホリスティックレセピー約1,031円鶏肉米、オーツ麦繊維不使用なし
ヒルズ約742円鶏肉(チキン、ターキー)小麦、トウモロコシ、コーングルテン、米不使用2回
アイムス約730円肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミールトウモロコシ、大麦不使用4回
ロイヤルカナン約1,014円サーモン米、小麦、トウモロコシ、小麦粉BHA、没食子酸プロビル1回
JPスタイル約824円穀類(小麦全粒粉、コーングルテンミール、中白糠、トウモロコシ、ホミニーフィード、小麦粉)小麦全粒粉、コーングルテンミール、中白糠、トウモロコシ、ホミニーフィード、小麦粉)不使用なし
銀のスプーン約771円穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉二酸化チタン、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、赤色1号なし

猫ねこ部のアンケートで多く見かけたブランドも、こうして比較すると実は価格の割に穀物が多かったり、なかにはたんぱく質が基準値を満たしていないものも…!
リコールも気になりますよね。

一方、価格が安くてもグレインフリーで肉類が豊富で無添加、素材にこだわったものもあるのです。

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多頭飼いの食事の与え方

多頭飼いでは「餌の横取り」が起きやすいため、食事の与え方に工夫が必要です。

餌の横取りを防ぐ食事の与え方は以下の通りです。

  • 名前を呼んで食事を与える
  • 別の部屋・ケージで与える
  • 食事の時間をずらす
  • 余った食事は早めに片付ける

以下、それぞれの方法について説明します。

名前を呼んで食事を与える

食事のときには、必ず「○○ちゃん、ごはんだよ」などと名前を呼んで与えるようにしましょう。

こうすることで、猫は誰の食事なのかを認識することができます。

それでも横取りしてしまう場合は、「食べてはいけない」「横取りはダメだ」ということを伝えてください。この時、決して感情的に怒るのではなく、諭すように何度も言い聞かせることが大切です。

別の部屋・ケージで与える

上の方法で上手くいかない場合は、別の部屋もしくはケージを使って与えましょう。

特に療法食などを与えている場合は、他の猫が食べてしまうことで健康を害する恐れがありますので、フードの種類によって食事する場所を変えた方が良いでしょう。

食事の時間をずらす

食事の時間は猫にとって寝る時間と同じくらい大切です。先住猫に一番最初に与えることで、飼い主さんの愛情を感じ先住猫としてのプライドを守ることができます。

余った食事は早めに片付ける

食事を残したら置きっぱなしにせず、その都度早めに片付けるようにしましょう。

猫はムラ食いをする動物ですが、置き餌は肥満にもつながります。20分以上たっても食べないときはさげるようにしましょう。

多頭飼いにおすすめのキャットフード

モグニャン

※ワンランク上の品質でも初回購入がお得!

モグニャン

  • 高たんぱく・低脂肪・低アレルゲンの白身魚を63%使用
  • 食べてくれることを第一に考えたレシピ
  • FEDIAF認定の製造工場、厳格な品質管理体制
価格3,960円/1.5kg(1kgあたり約2,640円)
原産国イギリス
第一原料白身魚
主な成分たんぱく質:30.00% 脂質:16.00%以上 粗繊維: 3.50%以下 365kcal / 100g

ファインペッツ

※ワンランク上の品質でも初回購入がお得!

  • 初回1.5kg1,080円でお試しできる
  • アレルギー性の低いアヒルとニシンが主原料
  • 中国産の原材料不使用
  • 食品安全先進国オランダの工場で厳しい品質管理のもと生産
価格3,704円/1.5kg(1kgあたり約2,469円)初回購入1,000円
原産国オランダ
第一原料アヒル肉
主な成分たんぱく質:32.50% 脂質:21.00%以上 粗繊維:5.00%以下 420kcal / 100g

テイストオブザワイルド

テイストオブザワイルド

  • 安価なグレインフリー、大容量で多頭飼いの家向け
  • 主原料にはチキンミール(乾燥鶏肉)を使用
  • 原材料は信頼できる生産者から仕入れたものを使用
価格5,870円/6.8kg(1kgあたり約863円)
原産国アメリカ
第一原料チキンミール
主な成分粗たんぱく質:42.00%以上 粗脂肪:18.00%以上 粗繊維:3.00%以下  374.5kcal / 100g

ピュリナワン グレインフリー

ピュリナワングレインフリー

  • 主原料にチキンを使用
  • 身近で手に入りやすい
  • 安価なグレインフリー
価格1,880円/2.2kg(1kgあたり約855円)
原産国アメリカ
第一原料チキン
主な成分粗たんぱく質:35.00%以上 粗脂肪:14.00%以上 粗繊維:2.00%以下 約413kcal / 100g

ホリスティックレセピー

ホリスティックレセピー

  • 安価なわりに素材・栄養バランス◎
  • 中国産原材料不使用
  • 良質なアメリカ産鶏肉が主原料、菌類を多く使用
価格1,650円/1.6kg(1kgあたり約1,031円)
原産国アメリカ
第一原料鶏肉
主な成分粗たんぱく質:32.00%以上 粗脂肪:19.00%以上 粗繊維:5.0%以下  365.0kcal / 100g

まとめ

  • 猫の数が増えるとそのぶんお金がかかる
  • 専用の猫用品やキャットフードが必要、医療費もかさむ
  • 食費を抑えるために値段の安さだけでフード選びをするのはおすすめできない
  • 安いキャットフードは原材料が不鮮明、危険性のある添加物、主原料が植物性たんぱく質や穀物のものが多い
  • 価格のわりに良質なキャットフードもあるため見極めが大切
  • 不鮮明な原材料・危険性のある添加物を使用していないか確認
  • 原材料生産地の表記がある、中国産原材料を使用していないフードを選ぶ
  • 肉や魚などの動物性食材が主原料のフードを選ぶ
  • 自社工場で生産しているフードを選ぶ
  • 多頭飼いでは餌の横取りを防ぐために食事の与え方を工夫する
猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。