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夜中はやめて~「猫の大運動会」なぜ起こる?何歳まで?対策は?など大調査!

2019-09-04

猫ねこさん

夜中はやめて~「猫の大運動会」なぜ起こる?何歳まで?対策は?など大調査!

猫ねこさん
われわれ猫って急に運動会スイッチが入るんですよねぇ。なんだか、とってもとっても楽しくなっちゃうんですよぉ。あ、飼い主さんの参加も大歓迎ですからねぇ。

夜中や明け方になると繰り広げられる猫の運動会。元気なのはいいことだけれど毎日寝不足…。そんな飼い主さんも多いのでは?

「どこのおうちも?うちだけ?」「何歳まで?」「そもそもなぜ?理由は?」「対策はないのかな?」「病気とかじゃないよね?」などなど気になっちゃいますよね。

そこで今回は猫の運動会について大調査!理由や対策などをご紹介します


猫の運動会とは

猫の運動会

さあ寝るか、といった遅い時間に急に始まる運動会。野生時代の本能から起こる行動とみられ、正式には真空行動と呼ばれます。

猫は本来夜行性で、夜中に狩りやパトロールといった活動をして生活していました。その本来のエネルギーを発散させる行動が、現代の猫の運動会となっていると言われています。

多頭飼いの家では一匹が運動会を始めると、他の猫もつられ一斉に大大大運動会!となることも。

(一般的に猫は夜行性と信じられていますが、じつのところ猫は薄明性で、夕暮れや早朝の薄暗い時間帯にもっとも活動する動物です。室内で生活していると照明があり夕暮れなどの薄暗い時間が判断しずらく、また、同居する人間の生活時間に合わせるなどで、エネルギーを発散する時間がずれているのかもしれません)

いつまで続く?

子猫でも生後2~3カ月くらいから運動会に参加し始めます。その後、最も激しい動きを繰り広げるのは生後半年から2歳くらいの時期。そして3歳くらいには少しずつ落ち着いてくると言われています

個体差が大きく、何歳まで、いつまで、と一概には言えませんが、年を重ねるごとに激しさは減ってくるでしょう。

猫の運動会が起こる理由

猫の運動会

では気になる運動会が起こる理由をみていきましょう。主に以下の2つが挙げられます。

  • 野生時代の名残
  • ストレス

野生時代の名残

本来夜行性で昼間はしっかり休息をし、暗くなってから狩りの活動をしてきた猫。

現在の飼い猫は狩りにでる必要はないものの、本来の野生時代の本能が残っているため、暗くなると本来の狩りたいスイッチがオン!となり運動会開催…となると言われています。

ある意味自然なこととも言えますね。

ストレス

猫は環境の変化が苦手なことで知られている繊細さんですよね。生活環境の変化はもちろん(ちょっとした部屋の模様替えだけで体調を崩しちゃう子も!)、飼い主や家族の態度や心境にも影響されると言われています。

そのためストレスが原因となっている可能性もあまりに過度な暴れようなら、何か溜め込んでいることはないかな?と気にしてあげましょう。

猫の運動会対策法

猫の運動会

運動会は猫の本能からきているため完全にやめさせることはできませんが、いくつか対策はあります。

  • おもちゃを使ってたくさん遊んであげる
  • 一人遊びのできるおもちゃを用意する
  • キャットタワーを設置する
  • ストレスの原因を取り除く

以上を試してみることで運動会時の運動量、騒音などが軽減される可能性がありますよ^^。

おもちゃを使ってたくさん遊んであげる

おもちゃを使ってたくさん遊んであげて、ストレスやエネルギーを発散させちゃいましょう。大好きな飼い主と遊ぶことで猫の心も満たされ、心身ともに安定するでしょう。

なお、おもちゃに飽きさせないコツはおもちゃへの新鮮さを保つこと。遊び終わったらすぐにしまい込むか、数種類用意して日替わり、週替わりにしてバリエーションをもたせましょう。

一人遊びのできるおもちゃを用意する

猫とたくさん遊んであげることは大切ですし運動会対策として非常に有効ですが、飼い主が相手をしてあげられない場合もありますよね。そんな時のために猫が一人でも遊べるようなおもちゃを用意できるといいですね。電動のおもちゃは狩りの欲求も満たしてくれるのでおすすめです

しかし何はともあれ、こちらもまずは飽きさせない対策が重要と言えます。出しっぱなしにしない「たまにしか出さない作戦」が有効です。おもちゃで楽しく長く遊んでもらうためには、飼い主のそんな一手間が大切となってきます。

猫じゃらシッター

※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。

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サイズ直径17×高さ7cm
仕様単3乾電池×4本使用
メーカー猫の友社

関連記事:猫が喜ぶおもちゃはどれ?飼い主さんの生の声を聞きました!

キャットタワーを設置する

キャットタワーは猫のストレス解消、運動不足解消に効果的です。上下運動で運動量をより増やしましょう。また家具の高さを工夫して配置することで、お手製のキャットウォークを作るのもおすすめです。

ストレスの原因を取り除く

ほんの些細なこともストレスになり得る繊細さんたち。ストレス解消にはそのストレスの原因を紐解いて、取り除いてあげる必要があります

考えられるストレスの原因は主に、本能である狩りができない、安心できる居場所がない、飼い主との触れ合い不足など。まずは原因を探りましょう。

猫の運動会が始まったら

猫の運動会がはじまっても叱ることはやめましょう。叱ってやめられることではありませんし、逆効果となることも。静観するのが一番です。

走り回っている間は見守り、落ち着いてきたら優しく声をかけて触れあう。それを何度も繰り返すことで、夜は静かに過ごすものだという事が分かってくる場合もあります。

怪我することのないよう安全な環境に

運動会真っ最中の猫は大変興奮しています。見守りながらも、猫も飼い主も怪我のないよう気をつけましょう

事前の対策としては、高い場所に重い物や大切なものは置かないなどして落下物からの危険を回避すること

開催中の対策としては、騒がないことが大切。「やめなさい!」「静かにしなさい!」とこちらが騒いでしまうと「わ~い一緒に遊んでくれるの?」と興奮を助長してしまい危険性が増す可能性が。また逆に叱られた恐怖心からの逆切れパターンも。どちらにせよ「猫を落ち着かせる」ことからはかけ離れるので騒がず静観しましょう

よくある質問

ケージで寝かせれば運動会しない?

猫自身がケージに入ることにストレスを感じないようなら、朝までケージで寝てもらうというのも一つの手でしょう。その際はケージに入れる前に思う存分遊んであげられるといいですね。しかしケージそのものを嫌がる子であれば大きなストレスとなる得るので注意が必要です。

関連記事:猫をケージ飼いするメリットとおすすめケージ5選

病気ではない?

運動会は本能から起こるもので自然な行動ではありますが、甲状腺機能亢進症副甲状腺機能低下症といった病気が隠れている場合もあります。いつもの運動会の様子とは違う暴れ方が見られたら、かかりつけの動物病院で相談してみることをおすすめします。以下が主な症状となります。

  • 甲状腺機能亢進症…落ち着きが無くなる、甲状腺の腫れ、体重減少、水を飲む量が増える、おしっこの量と回数が増える、など
  • 副甲状腺機能低下症…そわそわが目立つ、神経が過敏になる、筋肉の震え、歩き方がふらふらに、など
猫ねこさん
猫に運動会をやめさせることはなかなか難しいんですよねぇ。だって本能ですからねぇ。
ぼくもスイッチ入ったら楽しくて楽しくてっ!でも飼い主さんができるいろんな対策はあるんですねっ。
クロベエ

まとめ

猫を飼っている人ならだれでも経験しているだろう大騒ぎの猫の運動会。何度もお伝えした通り本能からくる行動なのでやめさせることはできません。永遠に続くわけではないので静観が一番です

と言っても飼い主さんが寝不足や苦情などに悩まされないよう、今回ご紹介した対策をぜひ試してみてくださいね。

  • 猫の運動会とは本能の行動で、別名は真空行動
  • 一般的には3歳くらいから少しずつ落ち着く
  • 起こる理由は野生時代の名残、ストレス、ハンターとしての本能
  • 対策①おもちゃを使ってたくさん遊んであげる
  • 対策②一人遊びのできるおもちゃを用意する
  • 対策③キャットタワーを設置する
  • 対策④ストレスの原因を取り除く
  • 運動会が始まったら叱らず静観し、安全な環境にする
  • ケージを嫌がらない子ならケージで寝かせるのも一つの手
  • 甲状腺機能亢進症や副甲状腺機能低下症といった病気が隠れている場合も
猫ねこ部編集室 ライター ほりえかよこ
この記事を書いた人
ほりえかよこ
猫ねこ部編集室 ライター

猫のお役立ち、猫との暮らすための記事など「ニャイフスタイル」記事担当。

猫と暮らすためのヒントや飼い主さんのお悩みに寄り添った記事などを楽しくお届けするほか、キャットインストラクター坂崎清歌さんや猫カフェへの取材も行う。
主婦の視点を生かし、「猫×ライフスタイル」により共感がわくアイデアづくりを目指している。

一級建築士 株式会社ネコアイ代表取締役 清水満
【監修】
一級建築士 株式会社ネコアイ代表取締役
清水満

「ねこ検定」監修者 「ぺット共生マンションの適正化推進ガイドライン」監修者
愛猫との路上での運命の出会いから、猫と幸せに暮らす住宅の必要性を感じ「猫専門建築士」として従事する。
「クロワッサン」「週刊朝日」「猫びより」など雑誌掲載多数、NHK「もふもふモフモフ」TBS「サタデープラス」等に出演。
現在は猫専門の総合コンサルタントとして猫用品開発や猫イベントの企画運営など広く活動している。愛猫は4匹。