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【看板猫】一匹の元保護猫がつなぐ縁~Atelier Ai(アトリエアイ)

2019-06-24

猫ねこさん

ふたりの相性

置物感キャスパー▲置物感^^(愛さん提供)

キャスパーはとても甘えん坊で人見知りもあんまりしない。最初こそ愛さんの影に隠れていることもあったけれど、わんちゃんや小さい子とも仲良しなんだそう。

犬とキャスパー▲キャスパーのおともだち(愛さん提供)

「入り口のドアが開いても出ていかないし、お客さんがいっぱい来ても動じない。まるで置物のように(笑)」ストレスになったらかわいそうと思っていたそうだけど、キャスパーと愛さんの相性は相当良かったよう。

「攻撃もしないですね、猫パンチとか。お子さんがどんなにバシバシやっても。息子にもじゃれて優しい攻撃しかしたことないし、その辺が安心。時々優しい猫パンチもどきをしようかと迷ってる姿を見ますが(笑)ほんとに優しい性格なんだなと。」

キャスパー▲まんまるの瞳に吸い込まれていいですか^^

「ねこねっとにいるとき、キャスパーの育ての母のような三毛猫ちゃんがいて、その子にすごい甘えてました。連れて帰るときも誰にも見えないところでお母さんに甘えてたんですね。だから引き離してかわいそうかなーなんて思ったけど。代わりになってあげなきゃなって思ったし、きっと甘えん坊な子だからそういう存在が必要なんだろうなぁと。今のところ、心許してくれているので良かったなと。」と愛さんは笑う。

キャスパーは自宅でこたろうくんと過ごすこともあれば、お店で過ごすことも。実家や友達の家に連れていっても全然平気だという。夏や冬に旅行に行くときには、信頼している保科さんのところにあずけて行くそう。

「猫って一箇所にいるのがいいかなと思ってたけど…。キャスパーは5箇所は行ける(笑)」と愛さん。

お互いに一緒にいて、ストレスもなく心地いい。相性がいいって本当にこういうことなんだと思った。

自由気ままに甘えてくれるのが一番

置物感パート2▲置物感Part2(笑)(愛さん提供)

「同じ家族でも、息子と私で甘え方が違ってて。息子とは仲いい兄弟みたいにたくさん遊ぶけれど、私のようにひざに乗ったり抱っこなんかはしない。」と話す愛さん。そんなところもまた猫の面白さのひとつ。

「お風呂からあがれば待ってるし、トイレから出ても待ってるし。トイレに入っていると、むしろ入れろってドアをコンコンコンってたたくんですね。」と笑う。

寝るキャスパー▲なんせ昼間は眠いのです(笑)(愛さん提供)

「自由気ままに甘えてくれて幸せそうにしてる顔が一番嬉しい。心許して寝てるときなんか、もうそれだけでいいっていうような気がしますね。布団に入りたい時も「開ーけーてー」ってトントントンと肩をたたく。勝手に入ってこれると思うんだけどね(笑)」

愛くるしい表情で甘えてくる犬みたいな猫。そんなキャスパーは愛さんにとって「本当に愛おしくてしかたない存在」というのがひしひしと伝わってきた。

キャスパーがみなさんの縁をつないでいるような気がする

キャスパーを探せ▲い、いたーーーー^^(愛さん提供)

「キャスパーみたいな猫だったら飼いたい!」と言われることも多いという。
「キャスパーちゃん見たら飼える気がしてきたとか、お子さんが何回かキャスパーと接して猫飼いたいってなることも。飼うのがちょっと不安だったけどいける気がしてきたとか。」

これまでに、愛さんが間に入り、ねこねっとの保護猫を10匹近くお客さんに紹介してきたのだそう。実際に譲渡が決まった方も多いのだとか。

「横浜支部宣伝部長に任命されてます(笑)」と愛さん。

保科さんから新しい保護猫の情報が入れば、愛さんがInstagramでUPすることもある。投稿を見たお客さんから声がかかり実際に譲渡が決まった子もいるのだとか。

置物感キャスパー(愛さん提供)

「キャスパーと出会えた幸せのお礼として、私にできるとしたらそのくらいしかないのかなと。」

保護団体にいる猫たちがみんな健康というわけではなく、病気をして手術が必要ともなれば、医療費はかさんでいく。愛さんはそんな保護猫たちを救うためにときどき寄付もしているのだそう。

「保護猫を飼いたいって言ってもらえることが一番嬉しいですね。キャスパーがみなさんの縁をつないでいるような気がして。」と嬉しそうにキャスパーを見つめる。

Instagramのおかげで身近に感じてもらえている

愛さんのInstagramのフォロワーは15,000人以上。キャスパーに会いに、とわざわざ九州からお店を訪れるファンの方もいるほど。

「『愛ちゃん、疲れたでしょー』とか『甘い物どうぞ』とか、『疲れてるみたいだから休んで!』とか(笑)」お店とお客さんというよりは、家族のような形でたくさんの人がアトリエアイを応援している。

癒やしを求めてお店を訪れる方も多いとか。「愚痴って帰るとスッキリするとかね。『ここに全部置いていくの。大丈夫!植物いっぱいあるから浄化されるんじゃない?』なんて言われたりね。」とても親しみやすく、つい相談してしまいそうになるその人柄が、多くの人に愛されている理由なんじゃないかなと思う。

笑顔がとても素敵な女性で、ほんわかした雰囲気にとても癒やされる。でも、ここあざみ野に店を開くまでには大変なこともいろいろあったそう。

花

以前は厚木にアトリエを構えていたが、体を壊し店を閉めることに…。全く土地勘もない地に来て、一からスタートした。「花屋はもうやるつもりはなかったんですけどね。」と愛さん。

厚木のお店で使っていた什器もほとんど閉店セールで処分したのだとか。ただ処分しきれなかったのは、どこかでまたやりたい気持ちがあったのかもしれないと…。

あざみ野に越してきて飲食店のパートで働いている時、厚木のお客さんからたくさん声をかけてもらったそう。「愛さん、今どこにいるの?どっかでやってるんじゃない?やってるんだったら行くから教えて!(笑)とかね。」そんな声に自分でも動き出さなきゃいけないと思っていたちょうどその頃、たまたま見つけたのが今の物件だったそう。

「なんだか暗かったんですよ。外はガラクタだらけだし、自動販売機がズラーッと並んでたり。誰も気にもとめないようなところで。」
でも愛さんはここをとても気に入った。

花を食べるキャスパー▲高いお花や葉っぱばかり食べてしまうキャスパー(笑)確信犯?w

「なんだかんだ大変なことはあったけれど、無事に借りることができて…。そこからはもう頑張るしかないってことかなと思いましたね。」

自分で壁を塗るところから始めた。親切な方や知り合いにもたくさん助けられたという。同世代のお隣さん兄弟は本当に優しく、困ったことがあると今もすぐに駆けつけてくれるとか。

内観

内観

内観

内観▲グレーの壁と店内のいたるところにある間接照明が、お花やこだわりの雑貨を一層ひきたてる。

オープン当初はひとりでやっていたお店も、今では2人のスタッフが支えてくれているのだそう。「今はいろんなことを人に頼れるようになってきて、できる範囲でなるべく長くやっていきたいと思えるようになりましたね。」

そんな愛さんの頑張りをみんな分かっているからこそ、応援したくなるんだろう。

じぶんちの子になればどんな子でもかわいい

プロフィール写真▲今よりまだちっちゃなキャスパーと愛さん(愛さん提供)

「保護猫も個性がいろいろあるけれど、それぞれ本当にかわいい。じぶんちの子になったら、ツンツンしててもかわいいし。保護猫を迎えてよかったって周りの方もみんな言ってますね。」と愛さん。

飼う前にしっかり相性も見てくれて、もしどうしても環境などが合わないときは他の子に、などしっかり考えてもらえる。

「だから、環境が許すのであれば、ぜひトライしてみてほしい。最初はちゃんと飼えるかなぁって不安もあるかもしれないけれど、猫って意外と柔軟性があって。好きな場所は自分で見つけるし、好きな時間に寝るし、おなかがすけばちゃんとアピールしてくる。こういうケージがなきゃダメとかそういうんじゃなく‥・。その子が家になじむんじゃないかなって思うんですね。」

信頼できるかどうかが大切

抱っこキャスパー▲愛さん、キャスパー、インコのコジロウ。みんな大切な家族。

「猫の譲渡って信頼関係がすごく大事だと思うんですね。私も保科さんに紹介するときは、しっかりその人のことを見ますし、信頼できる人を紹介したいと思っているし。私も信頼してもらえるように努力しますね。」

何かトラブルが起きてしまうのは、やっぱり譲渡する側とされる側の信頼関係がしっかりできていないのかなとも思うんですね。どんな人なのか相手の人となりを知っているかどうかで、気持ちって全然違うと思いますし。」

「保護団体さんとの相性もあると思います。自分の都合で飼育放棄してしまうような人がいるのは事実だけど…。でも「そんなことも知らないのに飼う気ですか?」なんて言われると「なんかすみませんでした、私無理です!」ってなってしまう方も多いんじゃないかと。だから、柔軟性は大切かなと思いますね。まずは自分の状況を嘘なく伝えて、そのうえでどう対処してくれるかだと思います。」

緑とキャスパー(愛さん提供)

ねこねっとの場合、”昼間家にいない方であれば、落ち着いていてお留守番向きの性格の成猫がおすすめだったり、子猫が良い場合も最善のタイミングや性格をしっかり見極めてくれる。兄弟でのお迎えもおすすめ。”など状況に応じて一番いい方法を提案してもらえるのだとか。

毅然とした態度で、でもなるべく希望を叶えられるように努力してくれる。そんな自分にあった信頼できる保護団体を見つけられるのが一番理想的なのかなと。

「いい人間関係ができていれば、きっとそれも猫に伝わるし、そのうえでお迎えするのがいいのかなって思うんです。」

「義務にしなくても、しっかりつながっていれば、自然と猫の様子も伝えたくなる。あ、やんなきゃって思うのは辛いし、自然と報告したいときにできるのが私はいいかな、と。」

抱っこキャスパー▲撮影したなかで一番大好きな写真

「なにしろ、猫はかわいい。」
そう話す愛さんと寄り添うキャスパーの姿は幸せにあふれていた。

Atelier Ai(アトリエアイ)
電話:045-877-3222
住所:神奈川県横浜市青葉区黒須田24-19
営業時間:13:00~18:00
定休日:水曜日、木曜日、日曜日
最寄り駅:東急田園都市線あざみ野駅より東急バス「すすき野一丁目」下車徒歩3分
公式サイト:https://www.instagram.com/ai.makabe/

猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。