- ウェルネス「穀物不使用 室内猫用(1歳以上)サーモン」は、主原料にサーモンを使用した高たんぱくフード。高たんぱくながら低脂肪のレシピなので、室内猫の体重管理にも対応しているフードですよぉ。
猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。
動物性たんぱく質源を主原料に、厳選素材をバランスよく配合したナチュラルペットフード「ウェルネス」。
今回は「主原料にサーモンを使用した高たんぱくフード」の「穀物不使用 室内猫用(1歳以上)サーモン」についてご紹介します。
基本情報と特徴
※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。
- 主原料に動物性たんぱく質の豊富なサーモンを使用
- 4種類の生きた乳酸菌を配合し、腸内環境の健康を維持
価格 | 1,276円(税込)/400g(1kgあたり約3,190円) |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | サーモン |
主な成分 | たんぱく質:34.00%以上 脂質:11.00%以上 粗繊維:7.00%以下 エネルギー:364.00kcal/100g |
穀物類 | グレインフリー |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール |
ミール、副産物など | メンハーデンミール、ニシンミール |
人工酸化防止剤 | なし |
香料・着色料 | なし |
セルロース | なし |
賞味期限 | 未開封:パッケージに記載 開封後:1ヶ月目安 |
販売元 | ウェルペットジャパン合同会社 |
原材料と成分
サーモン、エンドウ豆、メンハーデン(魚)ミール、じゃがいも、ニシンミール、ひよこ豆、エンドウ繊維、トマトポマス、キャノーラ油(ミックストコフェロールで酸化防止)、粗挽き亜麻仁(オメガ-3脂肪酸源)、フィッシュエキス、クランベリー、チコリ根抽出物、乾燥こんぶ、ラクトバチルス・プランタルム※、エンテロコッカス・フェシウム※、ラクトバチルス・カゼイ※、ラクトバチルス・アシドフィラス※、ユッカ抽出物、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、L-カルニチン、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、A、アスコルビン酸、B1、パントテン酸、B6、B2、K、D3、ビオチン、B12、葉酸)、ミネラル類(塩化カリウム、亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、炭酸カルシウム、鉄タンパク化合物、硫酸第一鉄、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、スペアミント抽出物)
※乳酸菌
たんぱく質 | 34.0%以上 |
脂質 | 11.0%以上 |
粗繊維 | 7.0%以下 |
灰分 | 10.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 1.4%以上 |
リン | 1.0%以上 |
オメガ6脂肪酸 | 3.0%以上 |
オメガ3脂肪酸 | 1.75%以上 |
ビタミンA | 25,000IU/kg以上 |
ビタミンE | 200IU/kg以上 |
タウリン | 0.2%以上 |
L-カルニチン | 150mg/kg以上 |
グルコサミン | 250mg/kg以上 |
コンドロイチン硫酸 | 200mg/kg以上 |
総乳酸菌数 | 1.7×105CFU/g以上 |
主原料に動物性たんぱく質の豊富なサーモンを使用
ウェルネス「穀物不使用 室内猫用(1歳以上)サーモン」は主原料にサーモンを使用した高たんぱくフードです。
サーモンには、良質なたんぱく質をはじめ「EPA、DHA、ビタミンE、ビタミンD」などの栄養が含まれており、消化吸収にも優れた素材です。
サーモン以外にも、メンハーデンやニシンなどの乾燥肉(ミール)を配合することで、「オレイン酸などの良質な脂質やビタミンB6、B12」などの栄養もしっかり摂取できます。
また、4種類の生きた乳酸菌(ラクトバチルス・プランタルム、エンテロコッカス・フェシウム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・アシドフィラス)とチコリ根抽出物を配合することで、お腹の調子を保ち健康を維持。
運動不足で太りやすい室内猫の体重管理に配慮して、同じ穀物不使用シリーズの「成猫用骨抜きチキン」に比べ約38%低脂肪になっているのも嬉しいですね。
- 主原料がサーモンで高たんぱくですが、脂質は11%と控えめなレシピ。私のようにちょっとおなかのでっぱりが気になり始めた子にも嬉しいですねぇ。。。ンフフ。
- ぼくは毎日ひたすら走り回ってる方ですけど、1日中寝てばっかで肥満気味、なんて子もいますもんね。。。そんな子に良さそうなレシピですね!
サーモンの次に多いのが豆類、オメガ3の割合が高い、リコールあり
第一原料のサーモンに次いで多いのが豆類となっています。
配合率は公開されていないのですが、植物性たんぱく質が多く含まれているかもしれません。
猫の必須栄養素は肉や魚などの動物性食材にしか含まれておらず、吸収率からしても動物性たんぱく質が多いほうが好ましいでしょう。
魚を多く使用しているためか、オメガ3の割合が高いです。
オメガ3とオメガ6のバランスは、「オメガ6:オメガ3=5:1~10:1」が適当と言われていますが、ウェルネスは「オメガ6:オメガ3=1.7:1」となっています。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスが崩れてしまうと、皮膚やお腹の調子に影響が出る猫もいます。
過去に5回リコールがあったのも気になる点。
リコール回数の多さから、安全面ではやや不安が残ります。
生産者情報
ウェルネスを製造しているのは、アメリカのペットフードメーカー「ウェルペット社」。
2008年にオールドマザーハバード社とイーグルパック社の統合で誕生した会社です。
米国マサチューセッツ州の海軍用乾パンを製造するベーカリーから生まれたオールドマザーハバード社。
海軍兵士が自分の犬に投げた乾パンを喜んで食べたことがきっかけとなり、1926年に犬用ビスケットの製造をスタートしました。
1960年代に、動物栄養学の研究者が製造に関わるようになってからは、「ペット達の健康を支えるフードを!」という思いから、100%ナチュラルのホームメイドスタイルへと改良が進みました。
1990年代、さらに研究開発が進められ、1997年にウェルネスドッグフード、2000年にウェルネスキャットフードが誕生。
オールドマザーハバード社とイーグルパック社の統合により、各社のノウハウを活かして改良を重ね、ウェルネスは健康にこだわるナチュラルペットフードのパイオニアとなりました。
「ペットの健康と幸福のために厳選自然素材を配合した、栄養バランスのとれたフードを提供すること」を目標に掲げ、たんぱく質、脂肪、炭水化物の配合を重視。
特に厳選された高品質なたんぱく質源を使うことを重視し、第一原料に肉や魚を使用、肉副産物・家禽ミールなどは一切使用していません。
また、フードの安全性を維持するため、バクテリアの繁殖、害虫の混入防止対策、施設内の温度モニタリング、最終製品分析テストを実施。
よりよい原材料を調達するために、原材料サプライヤーを定期的に訪問し、積極的なコミュニケーションを図っています。
リコール情報
過去に5回ほどリコール報告があります。
- 2009.09 不当表示(ドッグフード)
- 2011.03 チアミン不足(猫用缶詰)
- 2012.05 サルモネラ菌汚染
- 2017.02 異物混入(猫用ウェットフード)
- 2017.03 高レベルの甲状腺ホルモン混入(ドッグフード)
ドッグフードのリコールも含まれていますが、リコール回数の多さはやはり気になります。
厳選した良質な素材を使っているだけに、フードの安全性がやや不安に感じます。