- アイムス「インドアキャット チキン」は、安価ながら主原料に肉類を使用したキャットフード。スーパーやホームセンターに置いてあることも多く気軽に手に入りやすいのが魅力ですねぇ。
猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。
「本当に適切な食事がペットの健康を支える」
こうした栄養哲学をもとに開発されたアイムス。
アイムスのキャットフードは子猫用、成猫用、シニア猫用と年齢別に豊富な種類が取り揃えられています。
今回は、「安価ながら主原料に肉類を使用」した「アイムス インドアキャット チキン」についてご紹介します。
基本情報と特徴
※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。
- 安価ながら主原料に肉類を使用
価格 | 1,255円(税込)/1.5kg (1kgあたり約837円) |
原産国 | オーストラリア |
第一原料 | 肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール) |
主な成分 | たんぱく質:30.60%以上 脂質:12.60%以上 粗繊維:3.00%以下 エネルギー:366kcal/100g |
穀物類 | とうもろこし、大麦 |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT |
ミール、副産物など | チキンミール、家禽ミール |
人工酸化防止剤 | あり |
香料・着色料 | なし |
セルロース | なし |
賞味期限 | 未開封:製造日より18ヶ月 開封後:1ヶ月目安 |
販売元 | マースジャパンリミテッド |
原材料と成分
肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし、植物性タンパク、大麦、油脂類(鶏脂)、家禽類、食物繊維(ビートパルプ、オリゴ糖)、ユッカ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT)
たんぱく質 | 30.6%以上 |
脂質 | 12.6%以上 |
粗繊維 | 3.0%以下 |
灰分 | 8.0%以下 |
水分 | 7.5%以下 |
カルシウム | 1.1% |
リン | 1.1% |
マグネシウム | 0.08% |
タウリン | 0.27% |
ビタミンC | 180mg/kg |
ビタミンE | 400IU/kg |
オメガ6脂肪酸 | 2.5% |
「アイムス」は、スーパーやホームセンターなどでもおなじみの安価なキャットフードです。
多頭飼いでも安心して買い続けられる値段、フードをきらしてもすぐに買いに行ける便利さはとても魅力的ですね。
安価ではありますが、栄養バランスが良いフードです。
主原料が肉類なので動物性たんぱくを主に摂ることができ、タウリンも配合されているので、猫の必須栄養素がきちんと摂取できるのは嬉しいですね。
また、オリゴ糖が配合されており、お腹の弱い猫にも配慮されています。
- 身近で手に入りやすいのがアイムスの魅力ですねぇ。お値段もお安いですしお財布にも優しい。
- 近くのお店に行けばいつでも買えるのって助かりますっ。
安いフードはほとんどが穀物メインだったりしますけど、このお値段でお肉メインなのは嬉しいです。
家禽ミール使用・穀物アレルギーの猫は注意・家禽類・酸化防止剤にBHA・BHT使用
以下「アイムス インドアキャット チキン」の気になる点です。
- 家禽ミール使用
- トウモロコシ、大麦を多く含む
- 家禽類
- 酸化防止剤にBHA・BHT使用
- リコールあり
家禽ミール使用
家禽(かきん)ミールは、AAFCO(※1)の定義では鳥類の清潔な肉と皮をレンダリング(※2)して乾燥したものです。
骨は含まれている場合がありますが、羽毛・頭・足・内蔵は含まれていません。
定義上で危険性はありませんが、全てのペットフードメーカーがこの定義に沿って製造しているとは限りません。
中には粗悪な肉を使って製造されているフードがある可能性もゼロではありません。
※1 AAFCO・・・米国飼料検査官協会
※2 レンダリング・・・脂肪を溶かして油脂を抽出する
トウモロコシ、大麦を多く含む
トウモロコシ、大麦が多く配合されているので、穀物アレルギーのある猫は注意が必要です。
家禽類
家禽とは飼育される鳥の総称ですが、この表記ですとどんな鳥を使用しているのかが分かりません。
具体的な鳥の名前がしっかり記載されている方が飼い主さんにとっては安心ですね。
酸化防止剤にBHA・BHT使用
酸化防止剤に使われているBHA・BHTは発がん性などの可能性があると言われています。
体に影響が出ないとされる基準値を下回る量しか使われていませんが、猫の健康を考えると少量であっても気になりますね。
リコールあり
海外でのリコールは過去4回と非常に多く、日本でも2010年8月にサルモネラ菌汚染により自主回収されています。
生産者情報
アイムスは日本で大きなシェアを誇る「マースジャパンリミテッド」が取り扱うブランドの一つです。
マースジャパンリミテッドでは、アイムスのほか、シーバ、カルカン、ペディグリーなど多くのペットフードを扱っています。
アイムスの創業は1946年と古く、動物性たんぱく質を主原料に使った世界初のペットフードメーカーとして知られています。
また、ビートパルプの重要性に早くから着目し、ビートパルプ配合のレシピを初めて作った会社でもあります。
日本での発売が始まったのは1990年代。
2015年、アイムスはマースジャパンリミテッドにより買収されています。
リコール情報
海外では過去4回リコール報告があります。
- 2010.6 ビタミンB1(チアミン)不足
- 2010.9 サルモネラ菌汚染
- 2011.12 アフラトキシン(かび毒)による汚染
- 2013.8 サルモネラ菌汚染
日本でも2010年8月にサルモネラ菌汚染により自主回収されています。
公式サイトでは「基準を守った品質の高い製品こそ基本」と謳っていますが、猫の健康を考えるとリコール回数の多さはとても心配です。