猫の発情期はいつ?知っておきたい5つの対処法

2019-06-24

猫ねこさん

(仮)猫の発情期はいつ?知っておきたい5つの対処法

猫ねこさん
生後6ヶ月を過ぎると、ワタシたち猫には発情期が訪れるんですねぇ。大きな鳴き声、スプレー行為、脱走など発情期特有の行動を防ぐには避妊・去勢手術を受けるのが一番。でも、すでに発情してしまった場合は叱ったりせず見守ってあげてくださいねぇ。
猫ねこ部編集室 ディレクター 木原優子
【監修】ペットフード販売士
猫ねこ部編集室 ディレクター

木原優子

猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。

一晩中続く大きな鳴き声、ところかまわずまき散らすおしっこ、度重なる脱走…。
猫の発情期にはこうした行動がよく見られます。

突然訪れる猫の問題行動に「どう対処すれば良いのか分からない…」という飼い主さんも多いのではないかと思います。

そこで今回は、猫の発情期にできる5つの対処法について徹底解説!
子猫を望まない場合は避妊・去勢手術を受けるのが一番の対策ですが、手術を受ける前に発情を迎えてしまった場合は決して叱ったりせず見守ることが大切です。
初めて発情を迎える時期、発情する季節、発情期の行動についても詳しく説明していますので、是非参考にしてくださいね。

初めての発情を迎えるのはいつ?

猫の世界には子孫を残そうとする本能が働く「発情期」があります。
まずは、猫が初めての発情を迎えるのはいつなのか見ていきましょう。

メス猫|生後6ヶ月~7ヶ月

メス猫の多くは生後6ヶ月~7ヶ月頃に初めての発情を迎えます。
ただし、個体差も大きく、早ければ生後4ヶ月頃に最初の発情を迎えることもあります。

オス猫|生後9ヶ月~12ヶ月

オス猫は生後3ヶ月頃から性成熟が始まり、早ければこの頃から交尾に似たような仕草を見せることもあります。
生後6ヶ月頃には精巣も発達し、繁殖可能な体へと成熟していき、生後9ヶ月~12ヶ月頃に初めての発情を迎えます。

オス猫は発情しているメス猫の鳴き声やフェロモンによって発情します。
つまり、オス猫の発情はメス猫が主導権を握っていると言えます。

発情する季節

発情期を迎えたメス猫は一年中発情するわけではなく、季節によって発情します。
ここでは、発情する季節について説明していきます。

日照時間の長い2~4月と6~8月頃

メス猫は、1年のうち2~4月と6~8月頃に発情します。

発情を左右するのは日照時間の長さです。
猫は、日が長くなると繁殖する「長日繁殖動物(ちょうじつはんしょくどうぶつ)」です。
暦も時計も読めない猫がなぜ日の長さを測れるのか不思議に思うかもしれませんが、これは猫自身の体内時計が関係していると言われています。
具体的には日照時間が14時間以上になると、発情を迎えます。

しかし「日照時間が長いと発情する」というメカニズムは、太陽光だけでなく人工的な光の場合にも当てはまります。
そのため、人工照明のある環境で過ごす室内飼いの猫の場合、季節に関係なく発情するようです。
また、夜間でも明るいエリアの多い地域で暮らす野良猫も、年中発情しやすくなります。

暖かい時期に出産できるよう、猫自身の体が本能的に働いているとも考えられています。

猫ねこさん
年中発情するのではなく、発情する季節はだいたい決まっているんですねぇ。春や夏などあったかい時期に出産する子が多いんですよぉ。
日の長さで発情が左右されるって初めて知りましたっ!でも、ぼくたちみたいな室内飼いの子は、季節問わず発情するんですね。
クロベエ

発情期のメス猫の行動

メス猫の発情には以下のような4つのサイクルがあります。これを「発情周期」と呼びます。
平均的な発情周期は14~21日です。

  • 発情前期:1~5日
  • 発情期:4~10日
  • 発情後期:1日
  • 発情休止期:5~16日

それぞれの期間の猫の行動を見ていきましょう。

発情前期:1~5日

「発情前期」にはまだオス猫の交尾を受け入れようとはしませんが、以下のような行動が見られるようになります。
この期間は通常1~5日程度です。

  • 活発になる
  • 甘えてくる
  • 落ち着きがなくなる
  • 食欲が減る
  • おしっこの回数が増える
  • おしりを気にする
  • 体を飼い主や床、家具にこすりつける

発情期:4~10日

本格的な「発情期」になると、しっぽを片側にそらし積極的にオス猫の交尾を受け入れるようになります。
この期間は通常4~10日程度です。

発情前期の行動に加えて以下のような行動が見られるようになります。

  • 大きな声で鳴く
  • お尻を高く持ち上げる
  • 背中を床につけてクネクネする
  • 粗相をする
  • オス猫のように濃い霧状のおしっこをまく(スプレー行為)
  • 脱出しようとする
  • マーキングをする
  • 陰部をしきりに舐める

発情期に多い「大きな鳴き声」は通常1週間程度続きますが、早ければ1日で終わったり長ければ2週間続くなど、個体差が大きいようです。

発情後期:1日

発情期に交尾をした場合、交尾後50時間で排卵(※)して卵胞が退化「発情後期」に入ります。
この時期のメス猫はオス猫の交尾を受け入れようとしません。
この期間は通常1日程度です。

※猫は人間のような排卵周期はなく、交尾の刺激によって排卵する「交尾排卵動物」。そのため交尾をしたメスが妊娠する確率は約90%と高い。

発情休止期:5~16日

「発情休止期」は、次の発情までの休憩期間です。
この時期のメス猫はオスに興味を示しません。

交尾をしなかった場合、もしくは交尾しても排卵しなかった場合は5~16日ほどで再び発情します。
妊娠した場合は次の繁殖期まで発情することはありません。

発情期のオス猫の行動

オス猫は発情したメスに反応して発情するため、メス猫のような発情周期はありません。
発情期になると、次のような行動が多く見られるようになります。

  • 大きな声で鳴く
  • 濃い霧状のおしっこをまく(スプレー行為)
  • 脱走しようとする
  • 落ち着きがなくなる
  • 攻撃的になる
  • メス猫が近づくとフレーメン反応(※)を見せる

※フレーメン反応・・・口をぽかーんと開ける仕草。口の中にある「ヤコブソン器官」でメス猫のフェロモンを感じ取っている。

発情期のオス猫は、メス猫を求めて脱走しようとしたり、「うるさい!」と感じるほど一日中大きな声で鳴き続けます。
また、攻撃的になったりスプレー行為をして飼い主さんを困らせる子も多いです。

猫ねこさん
オスはメスの発情に反応して発情するので、メスみたいに周期は決まっていないんですねぇ。大きな鳴き声やスプレー行為などは特に飼い主さんの頭を悩ませてしまいますよねぇ。。。
一晩中鳴き続けたりすることもあるって聞きます。。。脱走には特に注意しなきゃいけませんね!
クロベエ

発情期にできる対処法

では、発情期の猫にはどのように対処していけばよいのでしょうか。
発情期の行動が見られるようになったら、次のように対処していきましょう。

  • 必要以上に構わず見守る
  • 猫の生活に合わせる
  • 昼間に運動をさせる
  • 脱走に注意する
  • 獣医に相談する

必要以上に構わず見守る

メス猫は発情するといつもより甘えてくることが多くなります。
甘えてきた猫を構いすぎるとかえって発情を刺激してしまうので、必要以上に構わず見守るようにしていきましょう。

猫の生活に合わせる

発情は猫の本能なので、無理やりやめさせたり叱っても効果はありません。
それどころか、かえって猫にストレスを感じさせてしまい攻撃的になることもあります。

そのため、発情中は猫の行動をやめさせるのではなく、私たち人間が猫の生活に合わせるようにしましょう。
例えば、粗相やスプレー行為が多く困っている場合は「あらかじめ撥水性のシートなどを敷いておく」
決まった場所にスプレーする場合は「ビニールシートや粘着テープなどを貼っておく」など、工夫してみてください。

昼間に運動をさせる

猫は夜行性なので、毎晩の夜鳴きに悩む飼い主さんも多いようです。
少しでも夜鳴きを減らすためには、昼間にしっかり運動させるのもひとつの方法です。
キャットタワーやおもちゃなどを用意して、たくさん遊ばせてあげましょう。

脱走に注意する

発情期には、交尾する相手を求めて外へ出ようとするトラブルが多くなります。
開いているドアの隙間から一瞬で逃げてしまったり、自分で網戸を開けて出ていってしまったり…

外の世界は、交通事故や他の猫との喧嘩など危険と隣り合わせです。
また、他の猫と交尾することで感染症にかかる場合もあり、メス猫の場合は妊娠してしまう確率が非常に高いです。
なによりそのまま行方不明になってしまう心配もあります。

そのため、発情中は特に脱走しないよう注意しましょう。

獣医に相談する

発情中は、いつもと比べて食欲がなくなったり、おしっこの回数が増えたりすることがあります。
しかし、これが発情によるものなのか、何らかの病気によるものなのか判断できないこともあるでしょう。

少しでも気になることがあれば、すぐにかかりつけの獣医さんに相談することをおすすめします。

発情期の問題行動を防ぐ方法

子猫を望まない場合は、初めての発情を迎える前に避妊・去勢手術を行うのが一番の対策です。
避妊・去勢手術を受けることで病気の予防や発情期の「交尾できないストレス」を減らすこともできます。

ただし、一度発情を経験している猫の場合、手術をしても再び発情してしまうことがあるため、手術を受ける時期についてはかかりつけの獣医さんによく相談して決めましょう。

※猫_去勢リンク

よくある質問

綿棒で鳴き声を抑えられるって本当?

猫は排卵すれば発情しなくなります。
猫は交尾をした後に排卵をする動物なので、交尾と同じような刺激を与えることで排卵を促すことも可能です。

こうしたことから、「湿らせた綿棒で性器を刺激して排卵を促し発情を止める」という方法がYoutube上では多く紹介されているようです。

しかし、綿棒で性器を刺激するという行為自体非常に危険です。
発情中の猫の鳴き声に悩まされる飼い主さんはとても多いと思いますが、猫の体に負担をかけるようなことはしないようにしましょう。

マタタビを与えれば鳴き止ませることができる?

たしかに、マタタビを与えることで一時的に鳴き声を落ち着かせることはできます。
しかし、これはあくまで一時的な解決策です。

猫にマタタビを与えすぎると、呼吸困難を引き起こす恐れがあります。
発情で鳴くたびにマタタビを与えるのはやめましょう。

鳴き声がうるさい。どうにかして鳴き止ませる方法はない?

残念ながら鳴き止ませる方法はありません。
猫の本能的な行動なので、いくら叱っても効果はなくかえってストレスになってしまいます。

発情期はいつ終わる?

避妊・去勢手術をしない場合、繁殖能力がある限り発情し続けます。
個体差はありますが、メス猫の場合、12~15歳くらいまで発情期が続くと言われています。

発情中でも避妊手術はできる?

メス猫の場合、発情中は出血が多くなるためなるべく避けた方が良いでしょう。

まとめ

猫は生後6ヶ月以降に初めての発情を迎えます。
発情期特有の問題行動を防ぐためには、避妊・去勢手術を行うのが一番です。
しかし、手術前に発情を迎えてしまった場合は、無理やりやめさせたりせず静かに見守ることが大切です。
どうしても不安なことがある時は、すぐに獣医さんに相談してくださいね。

  • メス猫の初めての発情は生後6~7ヶ月頃
  • オス猫の初めての発情は生後9~12ヶ月頃
猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 エディター