- 保護猫のわ通信 vol.1
- 2019年7月。ねこねっと山中湖さまに初めての訪問。保護猫たちの様子と、現状をお話いただきました。
- 保護猫のわ通信 vol.2
- 第2回となる今回は保護猫活動の要となるTNRについて詳しくお話を伺ってきました。
- 保護猫のわ通信 vol.3
- 第3回となる今回は里親になるための譲渡について詳しくお話を伺ってきました。
- 保護猫のわ通信 vol.4
- 今回ご紹介するのは、主に看取り・他のところで飼うのが難しい猫・犬のお世話をされているボランティアの方のお話です。
- 保護猫のわ通信 vol.5
- 今回は野良猫のための病院のお話。貴重な手術画像交えた「ふー動物病院」の亀田博之先生のインタビューです。
- 保護猫のわ通信 vol.6
- いまだに止まない動物遺棄。動物遺棄は犯罪です。今回は動物遺棄を少しでも減らすための正しい知識をお伝えします。
- 保護猫のわ通信 vol.7
- 「少しでも多くの猫の命を救うため。」その一歩を踏み出すヒントを。様々なボランティアのかたちをお伝えします。
- 保護猫のわ通信 vol.8
- 今回は、後を絶たないトラバサミによる動物の被害についてご紹介します。
- 保護猫のわ通信 vol.9
- 決して楽ではない外での暮らし。さくらねこから家猫になった「くまお」&「いわお」のお話です。
保護猫たちの現状を知ってもらいたい。
現在、猫の殺処分は年間およそ3.5万匹。(2017年時点)
行政機関の引き取り拒否の導入や民間ボランティア団体の活動により、年々数は減ってきているものの、0という数字にはなっていません。
どうすれば望まれない殺処分を減らせるかを少しでも多くの方に知っていただきたい。
こうした想いから、猫を取り巻く状況を変えていくためにお手伝いできることはないかと思い、この度、保護猫プロジェクトを立ち上げました。
そこで、保護猫・犬のボランティア活動をされている「ねこねっと山中湖」様のご協力のもと、保護活動の現状を保護猫たちの様子とともに配信させていただくこととなりました。
殺処分0は、人の意識がつくる。
殺処分される猫のうちおよそ6割が1歳未満の子猫です。
これはどういうことかというと、「野良猫に餌を与え、繁殖した結果生まれた子猫」や「不妊手術をしていない飼い猫が産んだ子猫」などが保健所などに持ち込まれ、殺処分されているのです。
こうした子猫の殺処分の背景にあるのは、飼い主の避妊、去勢における怠慢と、野良猫たちにエサを与えるどちらも「人」の存在。
猫を飼うということ、育てるということ。
猫は生き物です。
「自身の体調不良、飽き、問題行動に対する諦め、費用、病気の介護」
人間と同じように、猫を育てるには上記のような事実も出てきます。
これらは猫に対する知識・認識不足が招く悲劇です。
ただ可愛いから、目の前にいる命を助けたいからと言う認識だけではかえって猫たちの命を放り投げてしまうことに繋がるのです。
殺処分の救いとなるTNR活動。
ご存知ですか、「TNR」活動。
Trap(トラップ): 捕獲する
Neuter(ニューター): 不妊手術する
Return(リターン): 猫を元の場所に戻す
こちらを行った目印として、耳先をv字にカットされた猫が「さくらねこ」。
「さくらねこ」ならば繁殖しないので、殺処分する必要もありません。
しかし、何十匹もの野良猫の不妊手術を行うとなると、莫大な手術費用がかかってしまいます。
こう言ったTNR活動を多くの方に認識してもらい、活動を広げることで救える命は広がっていくはずです。
猫ねこ部は民間のボランティアさんが行なっているこのような活動を支援し、情報としてより多くの方に知ってもらえるよう、プロジェクトを推し進めてまいります。
私たちにできること。
私たちはこういった現状を重く受け止め、この度月に一度ねこねっと山中湖さまに取材をさせていただくこととなりました。
ボランティアメンバーたちの力で救われた猫たちは今とても幸せに暮らしていますが、外には保護されるか確証のない猫たちがあふれています。
猫を守るにはまず、こういった「保護猫たちの数を減らす」ことが大切です。そのためには猫に対する知識をもち、意識を持つこと。
皆さまから猫たちへ。猫たちから皆さまへ。このプロジェクトを通して保護猫が繋げる命の「わ」を増やしたい。
少しでも多くの方にこの記事が目に触れるよう、猫ねこ部ではねこねっと山中湖さまを通して、毎月この活動をこちらで報告させていただきます。
また、猫ねこ部は売り上げの一部をねこねっと山中湖さまの保護活動に役立てていただきます。