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保護猫のわ通信Vol.9|さくらねこから家猫へ〜幸せを掴んだ猫たち〜

猫ねこさん

子猫の保護に追われた日々

くまおがさくらねこになってしばらくたったある日のこと、近所で鳥の鳴く声を耳にしたKさん。でも、声は聞こえるものの、姿はどこにも見当たらなかったという。あまりの鳴き声に気になって再び見に行ったところ、そこには小さな小さな子猫の姿が。驚いたKさんは急いで保科さんへ連絡。保科さんのアドバイスのもと、まずは体を温め、歯が生えているか確認をしたのち手持ちのちゅ~るを食べさせ、保科さんへとバトンタッチをしたという。

さらにその2日後、今度は子猫の鳴き声が。上の方から聞こえるその鳴き声に、姿を探しに行くと、なんと近所の家の屋根の隙間に2匹の子猫の姿が。その家の方へ声をかけ、ねこねっとのボランティアさんにも手伝ってもらって、無事2匹を保護。でも、屋根の奥にはまだ子猫と母猫の姿があったという。その母猫というのが、あのグレー×白の美形の猫。その猫は、なんと7匹もの子猫を産んでいたのだ。

そしてその数日後、ちょうど下へ降りてきていた子猫2匹を保護。すぐさま保科さんへ連絡をして、小さな命を繋ぐリレーを行ったという。

こちらが、その時に保護されたローザ(左)とメリッサ(右)。

ローザメリッサ

以前の連載でご紹介したこともある彼女たち。一時は肺炎で入院するなど命の危険もあったが、今ではすっかり元気になりこんな美人猫へ成長。現在は、優しい里親さんの元でスクスクと育っているという。

ローザ▲ローザbefore

ローザ

▲ローザafter

メリッサ

▲メリッサbefore

メリッサ

▲メリッサafter

ちなみに、子猫たちを保護した後、姿を消してしまった母猫と残りの子猫たちは、しばらくして別のご近所さんのお家で餌をもらっているところを発見されたとか。その後無事に不妊手術も受け、今では親子3匹で仲良く暮らしているのだという。

台風の翌日に玄関を開けたら・・・いわおとの出会いも突然に

猫を迎え入れたとたん、TNR、子猫の保護・・・と一気に猫一色になったKさんの生活。実際に経験することで、「子猫はとても可愛いけれど全部は保護できない。もし、また野良の子がやってきたら手術をしなきゃ・・・」とTNRの重要性も身にしみて感じるようになったという。

そんな時に出会ったのが「いわお」だった。

いわお「台風の翌日、玄関を開けたら突然でっかいのがいて。あなたはどこの子誰?って(笑)その大きさにまず衝撃を受けました^^」と、Kさんはいわおとの出会いを振り返る。

突如現れたいわお。餌を出したらガツガツと食べ、それ以来Kさんのお家へ通うようになったという。

そして昨年11月の分院日に無事不妊手術を受け、いわおもさくらねこになった。

いわお

くまおの病気を機に

いわおくまお

くまおが餌場に通うようになってしばらくして、Kさんはくまおの足の様子がおかしいことに気がついたという。

「アスファルトに血がついていたんです。ひどい時には前足を地面につけることができず、3本足で歩いていて・・・」怪我でもしているのかと心配で心配で、去勢時に亀田先生に診察してもらったところ、形質細胞性足皮膚炎との診断が。

 

これは猫に稀に見られる病気で、肉球の軟化、腫脹、潰瘍化などが主な症状だとか。激しい痛み、痒みをともなうことが多く、外で暮らす猫にとってはとても辛い病気のひとつだ。

ひとまず抗生剤を打ってもらったそうだが、先生から「外で生活している限り、残念ながらよくなることはない。お家の中に入れてあげて、術後の経過をきちんと見れるようになるのであれば手術も可能。」との話を聞き、ならば家に入れてあげなきゃと次第に思い始めたという。

いわおのおかげで縮まったくまおとの距離

でも、くまおは野良気質が強く、餌は食べに来るものの一向にKさんに懐いてくれなかったという。そんなくまおの様子に、Kさんは「これはちょっと無理かも」と思ったそう・・・。でも、くまおの辛そうな表情を見るたび心が痛み、何かしてあげられることはないかと先生へ相談。そして先生のアドバイスにより、プレドニンというステロイド剤をご飯に混ぜることに。すると、少しずつではあるけれど、症状は良くなっていったそう。

ただ、くまおとの距離はなかなか縮まらなかったという。「だんだん手の上に餌を乗せて食べてくれるようにはなってきたんですけど、ちょっと触ろうとすると逃げてしまったり・・・。食べさせるだけで精一杯でしたね。」

いわおくまお

そんな状態の時に現れたのがいわおだった。いわおも最初は全く触ることができないくらいの生粋の野良だったが、徐々にその距離が縮まっていき、気づけば触れるほどまでになったという。そして、なんとブラッシングまでできるように。

すると、そんな様子をそばで見ていたくまおが徐々に近寄ってくるようになったという。「いわおの様子を見て気が変わったのかもしれない」とKさんは言う。

いわおのおかげでKさんとくまおの距離が縮まった。いわおは、まさに「救世主」のような存在だった。

祈る思い~どうしても2匹一緒に迎えてあげたい

こうしてだんだんと懐いてくれるようになったくまおといわおの様子を見て、やっぱりどうしても家に入れてあげたいという気持ちが強くなったKさん。でも、家にはすでに先住猫が2匹・・・。ご主人も最初は反対していたという。「2匹は無理だよ。お外で飼おうよ。」と。

Kさんは、少しでも寒い思いをしないようにと材料を揃え、保科さんのアドバイスを参考にこんなに立派な外猫用ハウスまで作ってしまうほど、本当に熱心で心優しい餌やりさんだった。

ハウス

でも、だからこそ、くまおといわおのことが心配で心配でいてもたってもいられなかったのだ。

どうしても諦めきれなかったKさんは保科さんに再び相談。「お外で暮らしている彼らは全身泥まみれ、お尻には虫の卵がついているような状態だったんです。自分の家で野良猫を洗うなんて無理だと思って・・・」とKさん。

そんなKさんに、保科さんは動物病院でのトリミングサービスを提案したという。「猫エイズ(FIV)と猫白血病(FeLV)の検査をしてからでないと、お家には入れられないので、うちのトニーを診てもらっている御殿場の病院に連絡をして予約をしたんです。」と保科さん。

「検査当日ちゃんと捕まえられるかという不安があったんですけど、いわおは用意していたキャリーに自分から勝手に入ってました(笑)でも、問題はくまお・・・。去勢手術の時と同じで、また当日の朝に限っていなくなっちゃったんです。時間も迫っていてどうしよう、、、と思っていたら、家の裏から喧嘩する声が聞こえてきて。見知らぬ子とバトルしてました・・・。」

こうして、なんとか二匹をキャリーに入れ、いざ病院へ。初めての病院に興奮して暴れるかと思いきや、なんと二匹ともとっても静かだったそうで^^「野良猫だったんだよね?」と先生もビックリするほどいい子にしていたそう。トリマーさんたちが「お家に入れてもらえるんだね~」と言いながら体を洗うと、二匹ともとても気持ちよさそうな顔をしていたのだとか。

いわおくまお

▲あまりの汚れに3回洗っても茶色かったという二匹^^でもトリマーさんたちのおかげでこんなに綺麗に♡

でも、実は病院に行く前日まで、Kさんはとても悩んでいたという。「もし検査をしてどちらかが猫エイズや白血病陽性だったら?と思うと、どうしたらいいのか分からなくて。もし、どちらかが陽性だった場合、片方だけを迎えるなんてかわいそうでできない。でもそうすると結局二匹ともお外になってしまう、と。」

「どうか病気じゃありませんように・・・」ただただ祈るしかなかった。

結果、二匹とも陰性だと分かった時、嬉しさと安堵で涙が溢れたという。

おじさん二人登場^^その時幸くん、福ちゃんは?

そしていよいよくまおといわおがお家へ。ずっと網戸越しに交流はあったものの、やはり最初は徐々に慣らしていった方が良いとアドバイスをもらい、当初は一匹ずつ隔離して慣らしていく予定だったとか。

でも、そこで思わぬハプニングが。「洗面所にくまおを連れていき、別の場所にいわおを連れていこうと思ってたら、くまおが洗面所から脱走しちゃって・・・。幸くんと家じゅう探検を始めてしまったんです。」

お初のおじさまふたりを案内する幸くんのフレンドリーすぎる行動で、Kさんの予定した計画はグダグダに^^すっかりくつろいでいる様子に「隔離しなくても大丈夫かな」と思ったKさんは、いきなりフリーにしてしまったという。でも、「それが間違ってた・・・」とKさんは言う。

いわおくまお

いきなり現れたおじさま2人を受け入れられなかったのが福ちゃん。「今日から知らないおじさんと一緒に住むよ~、ご飯も一緒~、トイレも~ってそれは怒りますよね^^福ちゃんにはかわいそうだったかなと思います・・・。」

いまだに小競り合いやバトルはあるというが、それでもちょっとずつその距離は縮まってきているという。

くまお

▲一番強いのはくまお。いわおはとても穏やかな性格で、やられても絶対にやり返さない。

一番野良気質の強かったくまおは、今も猫たちの中では一番威張っているけれど、家の中では一番の甘えん坊に。Kさんが歩けないくらい足にまとわりついてくるのだとか^^

「餌だけ食べに来て触ろうとするとさっと逃げていた頃が嘘のよう・・・」とKさんはくまおを優しく見つめる。

いわおくまお