- さあさあ、いよいよわれわれとの猫ライフがスタートするのですねぇ。と、その前に、猫ライフへの心構えができているか今一度考えてみるといいですよぉ。
猫との新生活。もう想像しただけでニヤニヤが止まらないですよね。あんなことしたい、こんなことしたい…期待は膨らむばかりかと思います。でも楽しいことばかりではない猫ライフ。
猫は自由です。それが猫です。飼い主さんになろうとしているあなたはこれから猫に尽くす毎日を送ることになります。そしてそれにはいくつかの心構えが必要です。
今回はその心構えについて確認してみましょう。
室内飼いのできる環境?
猫と言えば気ままに外を散歩したりお腹がすいたら帰ってきたりと、寅さん的な自由な生き方を連想しがちですよね。
でも近年は考え方がずいぶん変わり、体調面や危険性などを考慮して完全室内飼いをされる飼い主さんが増えています。
え、外に出してあげなくていいの?ストレス溜まらない?と心配を抱く人もいると思いますが、室内飼いのメリットは非常に大きいもの。
まず外での交通事故や猫同士のけんか、また妊娠や感染症などさまざまな危険やアクシデントを防ぐことができます。そして体調管理にもしっかり気を配ることができ、食事やトイレの様子を知ることで小さな体調の変化を感じ取ることもできます。そういった理由から、室内飼いの猫は外飼いの猫よりも寿命が2年以上長いとも言われているんですよ。
飼い主の1番の望みは、やはりできるだけ長生きをして欲しいということ。猫が室内で安全に健康的に過ごせる環境を整えてあげましょう。
また、住まいがマンションやアパートの場合、飼育可の物件でなければ色々な方に迷惑がかかります。飼うとなるとペット礼金なども発生しますし、住環境を変えることによる経済的な負担もかかります。
自分の生活が成り立つエリアに物件はあるのか、家賃は払い続けることのできる範囲か、などを考えておく必要があります。
家族全員の理解は得られてる?
家族は全員賛成してくれていますか?家族に猫嫌いや猫アレルギーの方はいませんか?
猫も人も幸せであるために、一つ屋根の下に暮らす家族全員の理解はしっかりと得たいところです。
また、赤ちゃんが生まれるなどの予定がある場合、新生児や妊婦さんには猫が負担となる場合があります。
赤ちゃんと猫がスヤスヤと仲良く一緒に寝ている姿は可愛いものですが、猫の毛やフケなどによるアレルギー発症の心配などもあります。
妊娠中は猫からうつる感染症(トキソプラズマ)などもあり、猫のトイレの世話は別の方がやった方が良い場合もあるため、お世話の面でも家族の了承を得られていないと飼うことは難しいでしょう。
このような場合、猫と人とが棲み分けできるスペースがあるなど、対策ができるよう配慮しましょう。
勿論、猫を飼うことで赤ちゃんへの良い影響もあります。
- 免疫力の向上が期待できる
- 心の発達によい影響を与える
このように色々な場合を想定し、猫が家族みんなにたっぷりの愛情を注がれながら毎日を送れるよう、迎え入れに課題があるならとことん話し合い、努力工夫をし乗り越えましょう。
自分のライフスタイルにあってる?
猫は犬に比べると散歩の必要もありませんし、ワンワンと大きな声で吠え続けたり、留守番が苦痛で苦痛で…、といったこともほぼありません。基本的には単独行動を好むマイペースな性格なのでやたらめったら飼い主さんに依存することもなく、一人暮らしの人や仕事の忙しい人でもわりと飼いやすいといえます。
しかしその昔狩りをしていた習性から、夕暮れや明け方にもっとも活動的になる子も多く、大運動会で起こされ寝不足が続く…、なんてこともこれからはあるでしょう。
また出張が多い、旅行が趣味、という人の場合、その都度ペットシッターにお願いをしたりペットホテルに預けたりする必要があります。その数が多ければ多いほど猫にとってはストレスになりますし、人にとっても時間や経済的負担がかることに。
自分のライフスタイルと猫との生活をよく照らし合わせて考えてみる必要があります。
お世話にかける時間と体力の覚悟はできてる?
猫を飼うということは、猫に癒される~とお花畑なことばかりではありません。毎日のお世話に終わりはないのです。トイレ、食事、遊び相手、ゲロ攻撃、体のお手入れ、病気やけがやワクチンなどの病院通い。
これから猫を飼うあなたは、猫を飼っていなかった時に比べ忙しくなること、そしてなんだかやたら体力を消耗することを潔く覚悟してください。猫を愛すれば愛するほど、猫奉公時間はとめどなく増えていくでしょう。
しかし、お世話をすればするほど可愛く思えるもの。一生懸命尽くすことでかけがえのない絆が生まれます。
経済的負担も覚悟できてる?
猫を飼うにはもちろんお金がかかります。
まずざっとですが、飼いはじめに生活用品とワクチンで1頭あたり最低15,000円ほどが必要に。
しかしはじめだけではありません。お金はその後継続してかかってきます。ペット保険大手アニコムの調査では年間200,000円程度必要との結果が出ています。
関連記事:猫を迎えよう!その2 費用編
飼えなくなった時どうする?
辛いことではありますが、病気や事故など予期せぬ事情によりどうしても猫と暮らせなくなってしまう可能性は誰にだってあります。あまり考えたくない事態ではありますが、そういう時にどうするかを考えておく必要があります。
家族や親せき友人を頼れる場合は、万が一の時のことを想定してお願いしておきましょう。また飼えなくなった猫を保護して里親を探してくれる団体もあります。新しいお家として一生預かってくれる猫ホームも。
万が一の事態を想定し、しっかり下調べや根回しの準備をしておきましょう。
関連記事:老猫ホームってどんなところ?実際に取材してきました
一生の面倒をみる心構えを!
本当に猫を我が家に迎え入れることができますか?今一度、環境面の準備ができているか、そして一生の面倒をみるという心構えができているかを確認しましょう。
猫を飼うということは手もかかりますし、お金もかかります。これから長い月日を共にする家族です。命です。
猫も人も幸せであるために、最期までちゃんと飼い続ける覚悟ができているかしっかり考えてみましょう。
- たくさんの心構えがありますよねぇ。でもわれわれ猫はもちろん、飼い主さんや家族みんなが幸せに暮らすために、とっても大切なことなんですよぉ。
- そうなんですねっ。幸せな猫仲間や幸せな飼い主さんがひとりでも増えるといいなって思います!
まとめ
今回は新しい猫ライフを楽しくお送るための、いくつかの心構えについてご紹介しました。ご自分で、また家族でよく考え話し合うなどしてその先にある癒しのメロメロ猫ライフにたどり着いてくださいね。
- 室内飼いのできる環境?
- 家族全員の理解は得られてる?
- 自分のライフスタイルにあってる?
- お世話にかける時間と体力を覚悟はできてる?
- 経済的負担も覚悟できてる?
- 飼えなくなった時どうする?
- 一生の面倒をみる覚悟を!
- この記事を書いた人
ほりえかよこ
猫ねこ部編集室 ライター猫のお役立ち、猫との暮らすための記事など「ニャイフスタイル」記事担当。
猫と暮らすためのヒントや飼い主さんのお悩みに寄り添った記事などを楽しくお届けするほか、キャットインストラクター坂崎清歌さんや猫カフェへの取材も行う。
主婦の視点を生かし、「猫×ライフスタイル」により共感がわくアイデアづくりを目指している。