- 猫の数ほど癒やされるという飼い主さんも多いようですが、多頭飼いには餌の横取り、トイレ不足、相性問題などなど、いろんな問題点も・・・。うまくやってくためには、事前にしっかり準備を整えておくことが大切。先住猫が嫉妬しないよう、必ず何をするにも先住猫優先で考えてあげてくださいねぇ。
猫同士が寄り添って寝ていたり、じゃれ合ったりする姿は何よりの癒しですよね。
遊び仲間ができ社会性も身につくなど、多頭飼いは猫にとってもメリットが多いものです。
しかし、相性、飼育環境、費用・手間、健康管理・食事管理などさまざまな問題点も・・・。
特に「餌の横取り」には注意!別部屋で与える、食事時間をずらすなど、、、食事の与え方には工夫が必要です。
また、トイレの数をしっかり確保し常に清潔に保つことも大切!
相性があわないと大きなストレスになるので、なるべく相性の良い組み合わせになるよう配慮も必要です。
新しく猫を迎え入れるときは事前準備が肝心。
何をするにも先住猫を優先させることが多頭飼いを成功させるコツです。
今回は猫の多頭飼いのメリット・デメリットと注意点を徹底解説!
食事の与え方、トイレの数と環境、猫同士の相性、新しく猫を迎え入れるときの注意点、スムーズに対面させるコツについても詳しく説明します。
多頭飼いのメリット
多頭飼いには、以下のようなメリットがあります。
- 飼い主が癒やされる
- 猫に遊び相手ができて寂しくない
- 猫に社会性が身につく
以下、それぞれのメリットについて説明します。
飼い主が癒やされる
猫同士が仲良く遊んでいたり、体を寄せ合って寝ていたりする姿を毎日見られるだけで、飼い主さんにとってはなによりの癒しになります。仲間が増えるほど、日々の楽しみも増すでしょう。
遊び相手ができて寂しくない
猫にとっては遊び相手が増えるので、運動不足も解消され楽しく過ごすことができます。
猫は基本的にクールでマイペースなところがありますが、なかには甘えん坊で寂しがり屋の猫もいますので、留守番中に寂しい思いをさせずに済むというメリットもあります。
社会性が身につく
他の猫とじゃれ合うことで、どれくらい噛むと痛いのかなどの加減や、降参する方法、攻撃をやめる方法などを学ぶことができます。
子猫のうちにこのような社会性を身につけることで、他の猫や人間に対する加減が分かり、良い関係を保っていくことができます。
多頭飼いのデメリット
一方、多頭飼いには以下のようなデメリットもあります。
- 猫同士の相性問題
- 飼育環境の問題
- 費用・手間がかかる
- 健康管理・食事管理が難しい
- 災害時の避難が大変
以下、それぞれのデメリットについて説明します。
猫同士の相性問題
最も大きな問題が猫同士の相性です。基本的に単独行動が好きで環境の変化に敏感な猫にとって、新しい猫が増えることがストレスになる場合があります。
猫同士の相性があわない場合、以下のような問題行為を起こすことがあります。
- 喧嘩
- 尿スプレー(いつもより濃いおしっこをかける)
- トイレ以外での排尿
- 不適切な場所での爪とぎマーキング
また、ストレスが原因となって以下のような健康上の問題が出てくる場合もあります。
- 食欲不振
- 下痢・軟便
- 膀胱炎
飼育環境の問題
ペット可のマンションやアパートなどで飼っている場合は、飼育頭数の上限が定められていることもあるため、事前に確認する必要があります。
また、猫の数が増えることで追いかけっこなども増えるので、騒音問題なども気をつけた方が良いでしょう。
そのほか、十分なトイレの数を確保できるだけのスペースがあるかどうかも重要です。
費用・手間がかかる
猫の数が増えるほど費用もかさみます。餌代はもちろん医療費の負担なども増えますので、その点は理解しておく必要があるでしょう。
また、猫の数に応じて食事やトイレ、ブラッシングなどの手間も増えます。猫に手間をかけてあげる時間が十分確保できるかどうかも、多数飼いを考えるときの大切なポイントです。
ただかわいさだけで猫の数をむやみに増やすと、費用や手間の問題から多頭崩壊してしまうこともありますので、無理な多頭飼いをしないことが大切です。
健康管理・食事管理が難しい
猫1匹であれば尿や便の状態を見て健康状態を把握しやすいですが、多頭飼いの場合は排泄物を特定することが難しく、体調の変化に気づきにくいというデメリットがあります。
また、食事に関してもどの猫がどれくらい食べたかが分かりづらく、餌の横取りなども起きやすいため、食事管理にも工夫が必要です。
多頭飼いの猫の食事に関しては、こちらの記事(多頭飼いの猫の食事)で詳しく説明しています。是非参考にしてみてくださいね。
災害時の避難が大変
地震などの災害時、多頭飼いの猫を移動させるのはとても大変です。キャリーを猫の数分用意し、キャリーカートを用意するなど日頃から対策を考えておくことが大切です。
関連記事:猫のための非常袋を備えよう~猫飼いさんが揃えたい防災グッズ~
- 仲良くじゃれあってる姿は飼い主さんにとってなによりの幸せですよねぇ。私達も一緒に暮らすことで学ぶことがありますし、なにより寂しくないですしねぇ。
ただ、相性が悪かったときは大変です、、、ンフフ。猫の数が増えればそのぶんお金も手間もかかりますし、食事や健康管理も大変になりますよぉ。
- たしかに毎日にぎやかで遊び相手がいるから楽しいですっ。ケンカもしますけどね!ただ、おかあさんは食事にトイレにブラッシングにとっても忙しそうですよー。
多頭飼いの食事の与え方
前述のように、多頭飼いでは「餌の横取り」が起きやすいため、食事の与え方には工夫が必要です。
ここでは、多頭飼いの食事の与え方について説明します。
餌の横取りを防ぐ食事の与え方は以下の通りです。
- 名前を呼んで食事を与える
- 別の部屋・ケージで与える
- 食事の時間をずらす
- 余った食事は早めに片付ける
以下、それぞれの方法について説明します。
名前を呼んで食事を与える
食事のときには、必ず「○○ちゃん、ごはんだよ」などと名前を呼んで与えるようにしましょう。
こうすることで、猫は誰の食事なのかを認識することができます。
それでも横取りしてしまう場合は、「食べてはいけない」「横取りはダメだ」ということを伝えてください。この時、決して感情的に怒るのではなく、諭すように何度も言い聞かせることが大切です。
別の部屋・ケージで与える
上の方法で上手くいかない場合は、別の部屋もしくはケージを使って与えましょう。
特に療法食などを与えている場合は、他の猫が食べてしまうことで健康を害する恐れがありますので、フードの種類によって食事する場所を変えた方が良いでしょう。
食事の時間をずらす
食事の時間は猫にとって寝る時間と同じくらい大切です。先住猫に一番最初に与えることで、飼い主さんの愛情を感じ先住猫としてのプライドを守ることができます。
余った食事は早めに片付ける
食事を残したら置きっぱなしにせず、その都度早めに片付けるようにしましょう。
猫はムラ食いをする動物ですが、置き餌は肥満にもつながります。20分以上たっても食べないときはさげるようにしましょう。
多頭飼いのトイレの数と環境
多頭飼いで気をつけたいのがトイレ問題です。
ここでは、多頭飼いする場合のトイレの数と環境について説明します。
縄張り意識が強く神経質なので他の猫の使ったトイレを嫌がる
猫は縄張り意識が強く神経質な一面もあるので、他の猫の使ったトイレを嫌がります。
そのため、猫一匹ごとに専用のトイレがあることが理想です。
猫の数+1のトイレを設置
多頭飼いの場合の理想のトイレの数は「猫の数+1」です。
とは言え、スペースの問題上、複数のトイレを設置するのが難しい場合もあるでしょう。
その場合は以下のような方法で対処すると良いでしょう。
- こまめに排泄物を処理し、清潔に保つ
- 複数の猫がストレスなく使える大きなトイレを用意する
猫はとてもきれい好きなので、汚れているトイレでは排泄しようとしません。そのため、こまめに掃除することが大切です。
また、大きなトイレを用意するという方法もあります。例えば、5~6匹の猫を飼っている家では、専用トイレを使わず衣類収納用のポリプロピレンのケースをトイレとして使っている場合もあります。
猫が落ち着く静かな場所に設置
トイレの数だけでなく設置する場所も大切です。
人間と同じく、なるべく人の出入りの少ない静かな場所に設置しましょう。
また、猫が落ち着く場所であることもポイントです。猫にも個性があるため、屋根つきのトイレが落ち着く猫、周囲を見渡せるトイレが落ち着く猫、高いところが好きな猫などさまざまです。
猫の個性にあわせて好む場所に設置してあげましょう。
トイレストレスは病気に繋がる
猫は以下のような状況のとき、ストレスを感じ排泄を我慢してしまいます。
- 排泄物が残ったまま
- トイレが汚れている
- 排泄したいときに他の猫がトイレを使っている
- トイレを使っているとき他の猫が覗きにくる
排泄を我慢することが続くと膀胱炎などの病気に繋がるため、猫が安心して排泄できる環境を整えてあげることが大切です。
関連記事:猫が喜ぶ快適なトイレの選び方とおすすめトイレ10選
- 多頭飼いで一番のネックは食事とトイレなんですねぇ。餌の横取りに困っている飼い主さんはとっても多いみたいですよぉ。
それとトイレの数も問題ですねぇ。充分にトイレがそろってないと私達はストレスでトイレを我慢してしまって膀胱炎になったりするんですよぉ。
- トイレについては、ぼく声を大にして言いたいですね!トイレが足りないと本当に困っちゃいます。新しい仲間を迎えたら必ずトイレも用意してあげてくださいね。
猫同士の相性
ここでは、多頭飼いをするうえで重要な猫同士の相性について説明します。
相性の良い組み合わせ
相性の良い組み合わせは以下の通りです。
- 子猫×子猫
- 成猫(7歳未満)×子猫
- 異性同士(避妊・去勢済み)
- 兄弟同士
以下、それぞれの組み合わせについて説明します。
子猫×子猫
最も相性の良い組み合わせです。子猫のうちは縄張り意識も強くなく、新しい環境にも順応しやすいと言われています。
また、猫が社会性を身につけるのは生後2~8週の頃です。この時期に触れ合った他の猫を自分の仲間と認識し、その後の性格を形成すると言われているため、なるべく小さいうちに多頭飼いを経験させた方が良いでしょう。
成猫(7歳未満)×子猫
成猫が受け入れてくれるかどうかにもよりますが、比較的相性の良い組み合わせです。
また、なるべく年齢が近い方が遊び相手にもなり相性は良いようです。
異性同士(避妊・去勢済み)
性別では、「オス×メス」の異性同士の相性が良いと言われています。
ただし、避妊・去勢手術は済ませておきましょう。
兄弟同士
まったく血のつながりのない猫よりも兄弟同士、姉妹同士を迎え入れた方が飼いやすいです。
ただし、オス同士は縄張り争いをする場合もあり注意が必要です。
相性の悪い組み合わせ
一方、相性の悪い組み合わせは以下の通りです。
- 成猫×成猫
- 高齢猫×子猫(成猫)
- オス×オス
以下、それぞれの組み合わせについて説明します。
成猫×成猫
今まで一度も他の猫と暮らしたことのない成猫同士の場合、うまくいかないことが多いようです。
もちろん、猫の性格によっては相性が良い場合もあります。
高齢猫×子猫(成猫)
先住猫が7歳を過ぎ高齢期に入ると、体の機能が衰え動きも鈍くなります。そのようなときに元気な子猫がじゃれてくるのは大きなストレスになります。
オス×オス
「オス同士」はお互いに縄張り意識が強く喧嘩が起きやすいため、避けた方が良いでしょう。
「メス同士」は、オス猫より縄張り意識が強くないため比較的良い相性です。
- 相性問題はかなり大事ですねぇ。クロベエくんのおうちみたいに子猫同士なら、環境にもすぐ慣れますし縄張り意識も少ないので相性バツグンですよぉ。
逆に私みたいに歳をとってからとか、オス同士だとちょっと大変かもしれませんねぇ。
- ぼくのとこは他の子がみんなメスだからか、なんだかんだうまくいってますよ。
たしかに静かに暮らしたい先輩くらいの歳の猫のおうちに、毎日飛び跳ねてる子がきたら参っちゃいますね。。。
新しく猫を迎え入れるときの注意点
ここでは、新しく猫を迎え入れるときの注意点について説明します。
新しく猫を迎え入れるときの注意点は以下の通りです。
- 先住猫・新入り猫の健康診断、ワクチン接種
- 先住猫の去勢・不妊手術
- 新入り猫に必要なものを準備
- 先住猫と新入り猫が落ち着いて過ごせる場所を確保
- 何をするにも先住猫を優先
以下、それぞれの注意点について説明します。
先住猫・新入り猫の健康診断、ワクチン接種
病気の感染を防ぐため、先住猫・新入り猫ともに健康診断を受けましょう。
ワクチンを接種していない場合は免疫がつく期間も考え、多頭飼いを始める2~3週間前までに接種をしておきましょう。
先住猫の去勢・避妊手術
性別の違う猫を迎え入れる場合、今後繁殖の予定がなければ必ず先住猫の去勢・避妊手術を済ませておきましょう。
関連記事:【獣医師監修】猫の避妊・去勢手術について
新入り猫に必要なものを準備
先住猫がなるべくストレスを感じないよう、多頭飼いを始める1週間前くらいには新入り猫用のグッズや用品を出してニオイに慣らしてあげましょう。
猫用品は共用ではなく、必ず専用のものを用意しましょう。
新入りの猫に必要な猫用品は以下の通りです。
- 専用ケージ(毛布・タオル・ベッドなど)
- 専用トイレ
- 専用食器(食事用・飲み水用)
- 年齢や健康状態にあわせたキャットフード
先住猫と新入り猫が落ち着いて過ごせる場所を確保
猫が増えるとそれぞれのテリトリーが狭まるので、なるべくそれぞれの猫が落ち着けるスペースを確保しましょう。
相性がよくない場合は部屋を分けるのもひとつの方法です。
何をするにも先住猫を優先
食事、遊び、スキンシップなど何をするにも先住猫を優先することが大切です。
新入り猫にかまいすぎてしまうと、先住猫が嫉妬してストレスを感じてしまいます。
喧嘩になった場合でも先住猫を叱ったりせず、新入り猫を抱っこして引き離してあげましょう。
スムーズに対面させるコツ
先住猫と新入り猫をいきなり対面させてしまうと、お互いにストレスになります。前項の注意点をしっかり守った上で、以下の流れで2週間ほどかけて徐々に慣らしていくことが大切です。
STEP1 1~3日目:新入り猫をケージの中で生活させてお互いのニオイを交換
まずは、新入り猫をあらかじめ用意しておいた大きめのケージに入れて生活させましょう。トイレや食事などのパーソナルスペースがあることで猫も安心し、新しい環境に慣れやすくなります。
ケージの中にはタオルを敷き、新入り猫のニオイをつけます。そして、新入り猫のニオイのついたタオルを先住猫に嗅がせることで、新しい仲間の存在を知らせます。新入り猫にも同様に先住猫のニオイのついたタオルを嗅がせて、お互いの仲間意識を高めていきます。
STEP2 4~7日目:ケージ越しに対面~ケージ外で対面
新入り猫が新しい環境に慣れ、落ち着いて食事や排泄ができるようになってきたら、ケージ越しに対面させてみましょう。ケージに先住猫を入れ、新入り猫に家の中を自由に探索させてあげてください。
ケージ越しでの対面に慣れてきたら、いよいよケージ外で対面させてあげます。必ず飼い主さんの目の届く範囲で、最初は1日5分からスタートし、徐々に時間を長くしていきます。
どちらかがいきなり噛み付くなど危険な行為をするようであれば、新入り猫をケージに戻してあげましょう。
2週間たっても攻撃的な状態が続く場合は、同居は難しいかもしれません。
STEP3 8~14日目:自由行動
飼い主さんが家にいるときに、2匹を完全に自由行動させてみましょう。様子を見ながら、徐々に一緒に過ごす時間を増やしていくと良いでしょう。
トラブルを防ぐため、留守にする場合はケージに入れておきましょう。
- 新しく仲間を迎えるときはしっかり準備をしておくことが大事ですよぉ。健診やワクチン接種、去勢・避妊手術のほか、ちゃんと新入りさん用の食器や寝床を用意してあげてくださいねぇ。
新しくきた子ばかりかまっちゃうと元からいた子が嫉妬しちゃうので気をつけましょう~。
- ケンカになってぼくがまっさきに怒られたときは、なんだかぼく悲しかったです。。。もともと住んでるのはぼくなのにって!
おかあさんが味方になってくれたときはすっごく嬉しかったですっ。
多頭飼いに関するよくある質問
ここでは、多頭飼いに関するよくある質問をまとめています。
猫が威嚇するのは、以下のような原因が考えられます。
- 相手の猫に恐怖や敵意を感じている
- 縄張りに入られた
- 飼い主に対して不満を持っている
先住猫が新入り猫に威嚇をするのはよくあることですが、こうした威嚇を防ぐためには、対面させる前に「お互いのニオイが付いた物(タオルなど)を嗅がせて存在を知らせておく」のがおすすめです。
もし、飼い主さんが新入り猫にばかりかまって先住猫にストレスを感じさせている場合は、先住猫をなによりも優先させてあげてください。
それでも威嚇が始まった場合には、猫任せにしないで、飼い主が猫の間に入り徐々にならすこともできます。
2匹同時におやつをあげたり、遊んであげたりします。その場合も先住猫を必ず優先します。理想は人間がひとりずつ、それぞれの猫をかまってあげるのがいいでしょう。
先住猫が激しい攻撃態勢を示し、新入り猫を攻撃する場合があります。この場合は猫ばかりではなく人間もケガをしないように、すぐにタオルを投げて猫を包み2匹をいったん別々の場所に隔離しましょう。
相性が良ければ良い遊び相手になりますが、相性が悪いと狭い部屋のなかで熾烈な縄張り争いや喧嘩が繰り返され、猫にとっては大きなストレスになります。
また、片方が感染症などの病気にかかった場合、隔離するのが難しいという問題もあります。
ワンルームで多頭飼いをする場合には、それぞれの猫が安心して過ごせるよう、家具などを利用して高さの変化をつけてそれぞれの活動できる範囲を作ってあげるのがいいでしょう。
多頭飼いをしていると猫同士が睨み合ったり、猫パンチをお互いに繰り出して取っ組み合いになったりすることがよくあります。
本気の喧嘩の場合は、威嚇する声が「シャー!」という声から「ウゥー!」という低い声に変わり、執拗に追いかけ回します。ただのじゃれ合いであれば、一方が飽きてしまったら追いかけ回すことはありません。
じゃれ合っているうちにお互いにエスカレートして喧嘩モードになることもありますが、執拗に追いかけ回すようでなければしばらく様子を見ても良いでしょう。猫のじゃれ合いは、どの程度噛むと痛くて怪我してしまうのか、攻撃をやめるにはどうすればよいのか、などを学ぶ訓練でもあります。
本気の喧嘩になっている場合は、すぐにタオルを投げて猫を包み2匹をいったん別々の場所に隔離しましょう。
まとめ
多頭飼いのメリット・デメリット、食事の与え方、トイレ、猫同士の相性、新しく猫を迎え入れるときの注意点、スムーズに対面させるコツについては以下のまとめを参考にしてください。
- 毎日猫がじゃれ合う姿を見られるのは飼い主にとってなによりの癒し
- 猫に遊び相手ができ寂しい思いをさせずに済む
- 社会性が身につくので他の猫や飼い主と良い関係が築ける
- 相性・飼育環境の問題、費用・手間、健康・食事管理、災害時の避難問題などデメリットもある
- 餌の横取りを防ぐには名前を呼ぶ、食事場所・時間を変える、余った食事を片付けるなどの工夫を
- 多頭飼いのトイレの数は猫の数+1が理想
- 猫の落ち着く静かな場所に専用トイレを設置することが大切
- トイレストレスは膀胱炎などの病気につながるので注意
- 子猫同士、異性同士、兄弟同士の組み合わせは相性◎
- 成猫同士、片方が高齢猫、オス同士の組み合わせは相性☓
- 新しく猫を迎え入れるときは健康診断、ワクチン接種、去勢・避妊手術を済ませる
- 新入り猫に必要な猫用品は専用のものを用意
- お互いの猫が落ち着いて過ごせる場所を確保
- 何をするにも先住猫を優先させることが大切
- いきなり対面させるのではなく2週間ほどかけて徐々に慣らしていくのがおすすめ
- 対面前にお互いのニオイを知らせることで仲間意識を高められる
- 最初の対面はケージ越しで、慣れてきたら飼い主の目の届く範囲のケージ外で
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。
- 【監修】
一級建築士 株式会社ネコアイ代表取締役
清水満「ねこ検定」監修者 「ぺット共生マンションの適正化推進ガイドライン」監修者
愛猫との路上での運命の出会いから、猫と幸せに暮らす住宅の必要性を感じ「猫専門建築士」として従事する。
「クロワッサン」「週刊朝日」「猫びより」など雑誌掲載多数、NHK「もふもふモフモフ」TBS「サタデープラス」等に出演。
現在は猫専門の総合コンサルタントとして猫用品開発や猫イベントの企画運営など広く活動している。愛猫は4匹。