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【獣医師監修】猫が喜ぶ快適なトイレの選び方とおすすめトイレ10選

2019-02-05

猫ねこさん

猫が喜ぶ快適なトイレの選び方とおすすめトイレ10選

猫ねこさん
ワレワレ猫のトイレのしつけは比較的簡単ですが、設置場所やしつけ方には少し注意しましょう~。失敗しても優しく見守るのがポイント!いろんなタイプのトイレがありますけど、猫にあったサイズや種類、掃除のしやすさなど考えて選ぶと良いですよぉ。

猫のトイレのしつけは比較的簡単ですが、設置場所やしつけ方には注意!
人通りの少ない静かな場所に設置し、失敗しても優しく見守るのがポイントです。

今回は猫のトイレについて徹底解説!

しつけ方や設置場所をはじめ、用意すべき数、トイレや猫砂の種類、掃除方法、失敗の原因と対策まで詳しく説明します。
快適なトイレの選び方やおすすめトイレも紹介しますので、是非参考にしてください。

猫のトイレのしつけ方

猫は元々砂漠で生活をしていた動物で、砂の上におしっこやうんちをする習性があります。
そのため、猫のトイレのしつけは比較的簡単と言われています。

ここでは、猫のトイレのしつけ方について説明します。

しつけ始める時期

子猫は自力で排泄できるようになる生後1ヶ月頃から

猫は生後1ヶ月を過ぎたら、母猫のサポートなしに自力で排泄できるようになります。

子猫のトイレトレーニングを始めるのはこの頃が最適です。

しつけの済んでいない成猫は迎えたその日から

しつけの済んでいない成猫や野良猫を飼うことになった場合は、飼い始めたその日からしつけを始めましょう。

トイレサインを見逃さないことが大切

トイレのしつけで重要なのは、猫のトイレサインを見逃さないことです。

猫はうんちやおしっこをしたくなったら、以下のような仕草を見せます。

  • ぐるぐると落ち着きなく動く
  • 床のニオイを嗅ぐ
  • 床を掘るような動き
  • かがむような動き
  • お尻を左右に振る

このようなサインが見られたら、優しく抱っこしてすぐにトイレに連れていきましょう。
猫によりますが、だいたいの猫は砂の上に置いてあげると用を足してくれますよ!

このとき、強く抱っこしたり焦ってバタバタと移動したりすると、猫を怖がらせてしまいます。
慌てずに落ち着いて対応することが大切です。

数回繰り返せば自然とトイレの場所を覚える

猫によって個体差はありますが、数回トイレの場所を教えてあげれば、ほとんどの猫がその日のうちにトイレで排泄できるようになります。

便はあとから処理する

便の処理は、必ず猫がトイレから立ち去ったあとに行います。
その際、処理しているところを猫に見せないようにするのがポイントです。

何度か繰り返し行い、自分の便のニオイがある場所を覚えさせましょう。

粗相しても焦らず優しく見守る

うまくできなくてもすぐに怒ったりせず、焦らず優しく見守ることが大切です。
成功した時はしっかり褒めてあげましょう。ご褒美におやつをあげるのもオススメです。

ただし、トイレ以外の場所で粗相をしたときには、ニオイが残らないようすぐに掃除をしてください。
なぜなら、猫はニオイのある場所をトイレだと認識してしまうからです。

トイレを設置する場所

ここでは、トイレの設置場所について説明します。

トイレ設置場所のポイントは以下の通りです。

  • 静かで人通りが少なく、猫がリラックスできる
  • ニオイがこもりにくく風通しが良い、人の生活場所から離れている
  • 掃除しやすい
  • 飼い主の目が届きやすい
  • コンセントが近くにある
  • 戸建ての場合はそれぞれの階に設置

静かで人通りが少なく、猫がリラックスできる

玄関先など人の出入りの激しい場所では、気が散って嫌がる猫も多いです。

人通りが少なく、猫がゆっくり落ち着ける静かな場所であることが重要です。

ニオイがこもりにくく風通しが良い、人の生活場所から離れている

リビングやダイニングなど人が生活する場所に設置すると、ニオイが気になるという飼い主さんも多いでしょう。

人が集まる場所から離れたところでかつ小窓や換気扇などがあり風通しの良い場所であれば、ニオイも気にならないでしょう。

人の出入りをあまり気にしないタイプの猫の場合、リビングなどに設置しても良いですが、大きな窓の下など十分に換気できる場所がオススメです。

掃除しやすい

トイレのまわりに猫のおしっこや便が飛び散ってしまう場合もありますので、掃除しやすい場所であることも大切です。

ビニール製のクッションフロアなどの洗面所は、水栓も近くにあり汚れてもさっと拭き掃除できます。

ただし、洗面所に洗濯機がある場合、大きな振動音で猫を驚かせてしまうことがあるため注意が必要です。

飼い主の目が届きやすい

猫のおしっこやうんちの回数・状態は、健康のバロメーターです。
毎日の健康チェックがしやすいよう、飼い主の目が届く場所に設置しましょう。しかし、じろじろ見られると猫も落ち着いてトイレに入れませんので、考慮が必要でしょう。

コンセントが近くにある

コンセントが近くにあれば、ニオイがどうしても気になるときに空気清浄機などを置いて対処できます。

戸建ての場合はそれぞれの階に設置

戸建てで、複数の階を猫が自由に動き回っているような場合は、各階にトイレを設置してあげましょう。

用意すべきトイレの数

ここでは、用意すべきトイレの数について説明します。

理想的なトイレの数は以下の通りです。

  • 猫の数+1個
    (猫1匹の場合2個、2匹の場合3個)

ただし、多頭飼いの場合、スペースなどの問題から猫の数分のトイレを用意することが難しいことも多いです。
その場合は、排泄後こまめに掃除をして、常に清潔な状態を保つことが大切です。
また、3匹以上猫を飼っていて、一緒にいることの多い仲良しグループができている場合、グループごとにトイレを用意するというのもひとつの方法です。

猫ねこさん
我々ネコのトイレのしつけって比較的簡単で、何度か繰り返せば自然にトイレで用を足せるようになるんですよぉ。
ただ、トイレの場所やしつけ方によってはストレスを感じてうまくできないときもあるんですねぇ。しつけのポイントは人間の子どもに教えるように焦らずゆっくりですよぉ。
場所って大事ですよね!ぼく、こう見えてトイレだけは誰かに見られるのがイヤなタイプで。。。汚れてるときも絶対使わないですっ。
クロベエ

猫のトイレの種類|底の形状別

猫のトイレの底の形状は大きく分けて以下の2種類で、使用するトイレによって猫砂が異なります。

  • 平面タイプ:固まるタイプの砂を使用
  • システムトイレ:専用の砂を使用

以下、それぞれのトイレの特徴とメリット・デメリットを説明します。

平面タイプ

平面タイプ

底が平らになっているプラスチックの箱に、固まるタイプの猫砂を入れて使用します。

平面タイプには以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット
  • 体調の異変に気づきやすい(固まった猫砂の大きさや色から尿の異常が分かる、など)
  • 砂が細かく猫が気に入りやすい
  • シンプルな構造で、値段が安い
デメリット
    • 砂が細かく飛び散りやすい
    • 毎日の掃除が必須
    • ニオイが広がりやすい
    • 砂の処分が大変

システムトイレ

システムトイレ

二層タイプのトイレです。

  • 上段:メッシュの形状になっていて、専用の猫砂(チップ)を入れて使う。
  • 下段:専用のマットやシートを敷いて、上から落ちてくるおしっこを吸収。シート1枚で数日分の尿を吸収できる。

システムトイレには以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット
  • おしっこはシートで吸収するため、毎日の掃除が不要
  • 二層式なのでニオイを分断!専用シートで消臭効果◎
デメリット
  • 健康管理がしづらい(シートに赤いシミがあってもいつの尿なのか分からない、など)
  • 専用の猫砂とシートを用意する必要がある
  • 専用の猫砂やシートの消臭剤が猫にあわない場合がある
  • 便はシートに吸収されないため、毎回掃除が必要

猫のトイレの種類|デザイン別

前述のように、猫のトイレは大きく2種類のタイプに分かれます。
そのなかでも、最近はさまざまなデザインや機能をもつトイレが増えています。

主なトイレは以下の6つです。

  • オープンタイプ
  • ハーフカバータイプ
  • ドームタイプ
  • 上から入るタイプ
  • 自動タイプ
  • ポータブルタイプ

以下、各トイレの特徴とメリット・デメリットについて説明します。

オープンタイプ

オープンタイプ

浅い箱型の形で、従来からある標準的な猫のトイレです。

トイレを囲うカバーの高さが低く猫が出入りしやすいのが特徴ですが、最近では猫砂の飛び散りを考慮した高さのあるカバーのものも増えてきています。
また、ケージ内に設置できる小型タイプもあります。

メリット

  • 猫が出入りしやすい(足腰の弱くなった高齢猫にも便利)
  • 猫砂を交換しやすい
  • 掃除しやすい

デメリット

  • 毎日の掃除が必須
  • ケースが軽いとひっくり返してしまうことがある

ハーフカバータイプ

ハーフカバー

トイレの入り口部分だけカバーの高さが低く、ドームで覆われていないトイレで、ハーフドームタイプとも呼ばれます。

メリット

  • カバーに高さがあるため、猫砂が飛び散りにくい
  • カバーを取り外せるタイプなら掃除しやすい

デメリット

  • カバーを取り外せない場合、少し掃除しづらい
  • 猫が砂を掘る方向によっては、猫砂が飛び散ることがある

ドームタイプ

ドームタイプ

トイレ上部がドームで覆われているトイレです。

メリット

  • ドームで覆われているため、砂が飛び散りにくい
  • ドームで覆われているため、排泄物のニオイが広がりにくい
  • 薄暗く周りに見られないため、猫が安心できる
  • トイレっぽくない見た目

デメリット

  • 掃除箇所が多い
  • 鉱物系の猫砂を使用する場合、中で粉が舞いやすい
  • サイズが若干大きいので場所を取る

上から入るタイプ

上から入るタイプ

上から猫が入る縦型トイレで、トイレ上部に猫が出入りする穴があります。

メリット

  • 猫砂が飛び散りにくい
  • 排泄物のニオイが広がりにくい
  • 穴ぐらが好き・砂掘りが好きな猫に最適
  • トイレっぽくない見た目

デメリット

  • 排泄物の確認がしづらい
  • 鉱物系の猫砂を使用する場合、中で粉が舞いやすい
  • サイズが大きいので場所を取る
  • 出入りするときに蓋が取れる場合がある
  • 足腰が弱い猫には不向き
  • 慣れるまでは猫が穴に入ることを嫌がることがある

自動タイプ

自動タイプ

トイレの中に猫砂を入れておくだけで、本体の底にある収納ボックスに排泄物を自動で集めてくれる便利なトイレです。

おしっこの掃除のみ簡単なシステムトイレと違い、おしっこもうんちも両方掃除してくれる便利アイテムです。

メリット

  • いつでもきれいな状態が保てる
  • 毎日掃除をしなくて済む
  • 排泄物のニオイが広がりにくい
  • 見た目がスタイリッシュ
  • 入り口が広く猫が出入りしやすい

デメリット

  • 値段が高い
  • コンセントが必須
  • 猫が慣れるまで時間がかかる
  • 掃除箇所が多い

ポータブルタイプ

携帯タイプ

外出時や、災害時などに役立つ携帯トイレです。

メリット

  • 軽量でコンパクト、持ち運びに便利

デメリット

  • カバーの高さが低く、猫砂が飛び散りやすい
  • ケースが軽いとひっくり返してしまうことがある

猫砂について

猫砂とは、トイレに敷き詰め排泄物を吸収するもので、さまざまな材質からできています。

ここでは、猫砂の種類と特徴、それぞれの猫砂のメリット・デメリットについて説明します。

猫砂には、以下の種類があります。

  • 鉱物
  • 木材
  • おから
  • シリカゲル

鉱物

古くから使われている材質で、自然の土や砂に近いため猫が好みやすいと言われています。

メリット

  • 吸収性が高く固まりやすいため、掃除しやすい
  • 猫が穴掘り、砂かけしやすい
  • 値段が安い

デメリット

  • 重さがあり持ち運びに不便
  • 燃えるゴミに出せない
  • 砂が細かく舞い上がりやすい

木材

ヒノキのおがくずなどを使った環境に優しい猫砂です。

メリット

  • 木の香りがよく消臭効果が高い
  • 吸収力が高い
  • 軽いため持ち運びに便利
  • 燃えるゴミに出せる
  • 長毛種でも毛に付着しにくい

デメリット

  • 飛び散りやすい
  • 固まりづらい
  • 尿の色が分かりづらい

パルプや再生パルプを使った猫砂です。

メリット

  • 吸収性が高い
  • トイレに流してよいものもある
  • 軽いため持ち運びしやすい
  • 白いものを選べば尿の色が分かりやすい
  • 長毛種でも毛に付着しにくい
  • デメリット

デメリット

  • 飛び散りやすい
  • 固まりづらい

おから

大豆の絞りカス「おから」を使った猫砂です。

メリット

  • 軽いため持ち運びしやすい
  • 万が一口にいれても安心
  • トイレに流してよいものもある

デメリット

  • 猫が食べてしまうことがある
  • 雑菌でカビが生えやすいため、こまめな処理が必要
  • 湿気を含みやすい
  • 固まりづらい
  • 原料が茶色なので、尿の色が分かりづらい

シリカゲル

乾燥剤として使われるシリカゲルを使った猫砂で、水分を乾燥させてニオイを抑えるタイプです。

メリット

  • 消臭効果が高い
  • 長期間取り替え不要
  • トイレに流してよいものもある

デメリット

  • 固まらない
  • 尿量を把握しづらい
  • 重さがあり持ち運びに不便
  • ゴミの出し方は地域によって異なる
猫ねこさん
ひとくちにトイレといってもこんなにたくさん種類があるんですねぇ。メリットとデメリットを知ったうえで、猫にあうタイプを選んであげましょう~。
猫砂にもこんなに種類があるなんて知らなかったですっ。トイレによって猫砂の種類も違ってくるんですね。猫のトイレってとっても奥深いです~。
クロベエ

トイレ掃除方法

ここでは、猫のトイレ掃除方法について説明します。

掃除の頻度

排泄物の掃除、本体の丸洗いの頻度について説明します。

トイレを使うたびに掃除

猫の排泄物はニオイが強く、放置すると雑菌が繁殖してしまいます。

そのため、猫がトイレを使ったその都度掃除するのが基本です。

長時間家を留守にする場合でも、最低1日1回は便を取り除いたり、固まっている砂をのけるなどトイレ掃除を行いましょう。

システムトイレは長期間シートを取り換えなくてもよいものもありますが、飼育頭数によっては1週間持たないこともあります。やはり、こまめに掃除をするにこしたことはないでしょう。

トイレ本体を洗うのは月1~2回程度

トイレは毎日使うものなので、こまめに掃除をしていてもトイレ本体に汚れやニオイがたまってしまいます。

そのため、最低月に一度は本体を丸洗いしましょう。

掃除方法

猫のトイレ掃除は以下のように行います。

おしっこは固まったらスコップですくって取る

おしっこをして猫砂が固まったらスコップですくって取り除きます。

おしっこをしてすぐは砂が固まっていないため、しばらく時間がたってから行いましょう。

減ったぶんの砂を補充し、表面を慣らしておきます。

※システムトイレの場合は、下のシートに吸収されるのでシートの交換だけ行います。

うんちは専用のスコップで取り除く

うんちは専用のスコップですくって、余分な砂を落としながら取り除きます。

スコップが使いづらい場合は、ビニール袋を使ってつかんでも良いでしょう。

減った砂を補充し、表面を慣らしておきます。

トイレ本体の洗い方

トイレ本体の洗い方は以下の流れで行います。

①猫砂をすべて取り出す(汚れていたら処分)
②トイレ本体にぬるま湯を張り、30~1時間つけ置き(ペット用洗剤、クエン酸など)
③柔らかいスポンジや古い歯ブラシなどを使って、網の細かい部分の汚れやふやけてきた汚れを落とす
④洗い終わったらよくすすいでタオルで水気を拭き取り、乾かす
⑤乾いたら、最初に取り出した使用済みの猫砂少し+新しい砂を約3cmの高さまで入れる

猫砂の捨て方

猫砂の種類によって捨て方も異なります。

燃えるゴミとして出せるかどうかも地域によって異なるため、お住まいの自治体に確認しましょう。

また、人間のトイレに流せる猫砂もありますが、大量に流してしまうと詰まりの原因になるため注意が必要です。

ニオイ対策

トイレのニオイが気になるときは、以下のような方法を試してみると良いでしょう。

  • システムトイレにする
  • 上から入るトイレやドームタイプにする
  • 消臭効果の高い猫砂を使う
  • 炭配合のペットシーツを使う
  • 消臭スプレーやクエン酸スプレーを使う
  • 空気清浄機を使う
  • こまめに掃除をする

猫砂の飛び散り対策

猫砂が飛び散るのは以下のような理由からです。

  • 排泄後に砂をかける、排泄前にうんちの穴を掘る
  • トイレサイズが猫にあっていない
  • 肉球の間に猫砂が挟まっている

飛び散りが気になる場合は、以下のような方法を試してみると良いでしょう。

  • 上から入るトイレやドームタイプにする
  • トイレ専用の囲いを用意する
  • トイレ前にマットを敷く
  • 肉球に挟まりにくい大きめの猫砂にする
  • トイレの置き方を変える(入り口を壁側に向ける)

猫がトイレを失敗する原因と対策

猫がトイレを失敗するのには、以下のような原因が考えられます。

  • トイレが気に入らない(汚れ・サイズ・カバー)
  • トイレの数が足りない
  • 砂が気に入らない
  • 設置場所が気に入らない
  • トイレで嫌な思いをした
  • ストレス
  • 分離不安
  • 老化・病気
  • 発情期

以下、それぞれの原因と対策について説明します。

トイレが気に入らない(汚れ・サイズ・カバー)

以下のように、トイレ自体が気に入らないことで失敗してしまうことがあります。

  • 汚れている
  • 大きさがあわない
  • 種類が気に入らない

猫は基本的にきれい好きな動物なので、トイレが汚れていると別の場所で粗相をしたり、我慢してしまう場合があります。
トイレをしたらその都度掃除をしてあげるのが理想的ですが、難しい場合は朝晩2回必ずきれいに掃除をしましょう。
それでも汚れが気になる場合は、トイレの数を増やしてみても良いでしょう。

また、猫の大きさにあわせてトイレを選ぶことも大切です。
体長の1.2倍くらいのサイズであれば、猫も座りやすく、砂かけのときも体を動かしやすいでしょう。

猫によっては、周囲にトイレを見られるのを非常に嫌うことがあります。
このような猫の場合は、ドームタイプなど周囲からの視線を気にせずリラックスして排泄できるタイプがオススメです。

トイレの数が足りない

トイレの数は「猫の数+1」が基本です。

多頭飼いの場合、トイレの数が足りずに失敗してしまうことがあるため、余裕をもったトイレ数を確保することが大切です。

砂が気に入らない

猫砂の大きさ、形、硬さ、ニオイなどが気に入らず、粗相をしてしまうことがあります。

トイレ環境を改善しても失敗してしまう場合は、猫砂を変えてみるのもひとつの方法です。

設置場所が気に入らない

前述のように、猫のトイレは設置場所が肝心です。

人の出入りの多い場所や大きな音がする場所などは避け、静かでゆっくりリラックスできる風通しの良い場所に設置しましょう。

トイレで嫌な思いをした

「トイレで用を足しているときに大きな音がした」「子どもや他の猫に邪魔された」など、トイレで以前に嫌な思いをした場合、失敗を繰り返すことがあります。

このような粗相が長期化することは稀ですが、失敗が長く続くようであれば、別のトイレを用意して「トイレ=安心できる場所」と認識してもらう必要があります。
新たなトイレを設置してうまくいけば元のトイレと入れ替えるなどして、トイレへの嫌悪感を徐々になくしていくことが大切です。

ストレス

何らかの原因でストレスを感じると失敗してしまうことがあります。

よくある猫のストレスは以下の通りです。

  • 多頭飼い(相性・トイレ不足)
  • 引っ越し
  • 来客
  • 騒音
  • 匂い
  • 普段使っているものの変化(食器・トイレ)
  • 運動不足
  • 急激な気温の変化

猫の目線になって、ストレスの原因となっているものを探し取り除くことが大切です。

分離不安

飼い主さんと離れることを嫌がる「分離不安」から、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうことがあります。

猫の気持ちに寄り添い、積極的にコミュニケーションをとることが大切です。

老化・病気

老化や病気(泌尿器系、便秘など)による粗相もあります。

特に高齢猫の場合、以下のような失敗が考えられます。

  • 認知症→トイレの場所が分からない
  • 筋力の低下→トイレの場所までたどりつけない

病気の場合は治療が最優先となりますが、老化が原因の場合はなるべく猫がトイレまで移動する労力を少なくする対策が必要となります。

高齢猫への対策は以下の通りです。

  • 生活スペースの近くにトイレを設置
  • 生活スペースにシートを敷く
  • 猫用オムツを利用

発情期

発情期のオス猫は、濃い霧状のおしっこをかける「スプレー行為」を行います。

こうした発情期特有の行動をなくすためには、初めての発情を迎える前に去勢手術を受けるのがオススメです。

1日のトイレ回数

ここでは、一般的な成猫の排泄回数の目安について説明します。

猫の1日のトイレ回数の目安は以下の通りです。

  • おしっこ:1日約2~4回
  • うんち:1日約1~2回

ただし、回数には個体差があるため、健康管理のためにも日頃から排泄回数をチェックしておくと良いでしょう。

排泄回数や排泄物の状態がいつもと違う場合は獣医に相談

以下のような場合は、何らかの病気やトラブルが考えるため、獣医に相談した方が良いでしょう。

  • トイレの回数がいつもより多い(1日5回以上)
  • トイレに行く回数が少ない、トイレに行っても尿が出ない
  • 尿や便の色や状態がいつもと違う
  • 排泄後も落ち着きがない

なかでも危険なのは、尿が出ない状態です。
尿が出ず「尿毒症」になってしまうと、尿中の毒素が全身にまわり最悪の場合わずか3日で死に至ることもあります。
尿が出ていないことに気づいたらすぐに病院に連れていきましょう。

快適なトイレの選び方4つのポイント

快適で使いやすいトイレを選ぶポイントは、以下の4つです。

  • 掃除が簡単でいつもトイレが綺麗
  • 猫の大きさにあっている
  • ニオイが広がりにくい
  • 年齢や性格にあっている

掃除が簡単でいつもトイレが綺麗

きれい好きの猫のためには、トイレをいつも綺麗な状態に保つことが大切です。

パーツが少なく分解しやすいなど、掃除しやすいトイレを選ぶようにしましょう。

排泄後にその都度片付けるのが難しい場合は、システムトイレや自動タイプなど毎日掃除をしなくても良いタイプを選ぶのもオススメです。

猫の大きさにあっている

猫の大きさにあったトイレを選ぶことも大切です。

猫のサイズにあっていない小さめのトイレは、使いづらく嫌がることも多いです。
体長の1.2倍くらいのサイズであれば、猫も座りやすく、砂かけのときも体を動かしやすいでしょう。

ニオイが広がりにくい

ドームタイプや上から入るタイプなど、トイレが覆われているタイプであれば嫌なニオイが広がりません。

消臭効果の高いマットやシーツを使用するシステムトイレもオススメです。

年齢や性格にあっている

「高齢で足腰の弱い猫の場合は出入りのしやすいトイレを選ぶ」
「周囲の視線を気にするタイプならドームタイプを選ぶ」
など、年齢や性格にあったトイレの種類を選ぶことも大切です。

猫ねこさん
トイレの選び方で大事なのはお手入れの簡単さやサイズ、消臭効果などですねぇ。その子の性格もふまえてカバーありにするかも決めると良いですよぉ。
ぼくの場合は絶対見られたくないからドームタイプがいいですっ。お値段は高いけど、いつか全自動タイプも使ってみたいっ!
クロベエ

よくある質問

ここでは、猫のトイレに関するよくある質問をまとめています。

トイレシートって何?どんなメリットがある?注意点は?

猫のおしっこを吸収するシートのことで、猫砂のかわりや猫砂と併用して使います。

トイレシートを使うメリットは以下の通りです。

  • 掃除が楽
  • 消臭効果が高い
  • 猫砂に比べて軽い

トイレシートを使うときの注意点は以下の通りです。

  • 砂かけ動作でトイレシートが破れてしまう
  • 猫がトイレシートを食べてしまう
  • 排泄物が猫の足にくっつきやすい
人間のトイレに設置してもいい?

小窓や換気のあるトイレはニオイがこもりにくく掃除もしやすいため、設置場所としては適当ですが、スペース的に難しい場合が多いようです。

広さに余裕がある場合は設置しても良いでしょう。

猫のうんちは人間のトイレに流していい?

猫のうんちを人間のトイレに流す場合は、以下の点に注意が必要です。

  • 人間の排泄物に比べて水に溶けにくいため、トイレが詰まる可能性がある
  • トイレに流せるタイプの猫砂を使っていることが条件
  • トイレに流せる猫砂でも、大量に流すと詰まる可能性がある

トイレに流せない場合は、燃えるゴミとして出しますが、必ず自治体のルールに従いましょう。

また、生ゴミ処理機などを使う方法もあります。

場所を変えるときの注意点は?

場所を変える場合は以下の点に注意してください。
猫がなるべく戸惑わないよう、慣らしながら移動させるのがポイントです。

  • トイレを2つ使っている場合:新しい設置場所に片方だけ置き、排泄できるようになったら元のトイレを閉鎖する
  • 1つのトイレを移動させる場合:徐々に場所をずらしていき、数日かけて新しい設置場所に移動できるようにする
留守番中の注意点は?

留守番中に何らかの原因でトイレが使えなくなった、などのトラブルに備え、2つ以上(猫1匹の場合)のトイレを用意しておくと安心です。

去勢・避妊手術後もスプレー行為をする猫の対処法は?

去勢・避妊手術後は、多くの猫がスプレー行為をしなくなります。
しかし、手術の時期(すでに発情を経験した後に手術をした)によっては術後も繰り返してしまうことがあるようです。

スプレー行為をしそうになっている猫には、猫のお尻あたりを押さえ座らせるような体勢にしてあげると良いでしょう。
決して大声を出したり叱ったりしないことが大切です。
ただし、これは一時的な対処法ですので、頻繁に繰り返す場合は獣医に相談することをオススメします。

トイレに行くと鳴き声をあげるのはなぜ?

猫がトイレで鳴くときは、以下のような理由が考えられます。

  • 病気(膀胱炎・尿路結石など)
  • トイレハイ(元気の良い証拠)
  • トイレが汚れている
  • トイレをした報告

鳴く以外に尿に異常が見られる場合は、早めに病院を受診することが大切です。

また、現状のトイレに対して不満をアピールしている可能性もあるので、トイレ環境を見直すようにしましょう。

おすすめトイレ

※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。

【オープンタイプ】リッチェルコロル F60

リッチェルコロル

  • 猫が出入りしやすい
  • 猫砂が飛び散りにくい深型タイプ
  • 大型猫、多頭飼いにも使いやすいサイズ
価格1,150円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)60×44×21cm
重量1087g
付属スコップ

【オープンタイプ】ボンビアルコン ラクラク猫トイレ Wブロック

ボンビアルコン

  • 二重構造で猫砂の飛び散りを軽減
  • 小型猫向けのコンパクト設計でケージ内に設置しやすい
  • スタイリッシュなデザイン
価格2,070円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)40.3×30.0×20.0cm
重量843g
付属スコップ

【ハーフカバータイプ】デオトイレ 1週間消臭・抗菌 ハーフカバー本体セット

デオトイレ

  • シートとサンドのW脱臭!ニオイが広がりにくいシステムトイレ
  • 飛び散らず粉立ちしにくいサンド
  • 1週間分のおしっこをパワフル吸収!裏面防水シートで片付け簡単
価格2,280円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)40×52.5×26cm
重量4333g
付属うんち専用スコップ、飛び散らない消臭・抗菌サンド2L(約1ヶ月分)、消臭・抗菌シート1枚(約1週間分)※体重8kgまでの猫使用時

【ハーフカバータイプ】メガトレー

メガトレー

  • 大容量28L!大型猫や多頭飼いにオススメの大型トイレ
  • 飛び散り防止カバーは取り外し可能でお手入れ簡単
  • ベルギー産おしゃれトイレ、重厚感のあるブルーベリーカラー
価格4,680円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)48×65×28.5cm
重量約1.3kg
付属

【ドームタイプ】花王 ニャンとも清潔トイレセット ドームタイプ

ドームタイプ

  • 屋根つきでチップの飛び散りやニオイを防ぐ
  • 針葉樹のチップと3つの脱臭成分のシートで強力脱臭
  • 大きめの粒で飛び散りにくい、シートは1週間分の尿をたっぷり吸収
価格3,479円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)40×55×43cm
重量5.7kg
付属専用トレー1組(スコップ付)、脱臭・抗菌チップ大きめの粒2.5L、脱臭・抗菌シート1枚入り

【ドームタイプ】デオトイレ 1週間消臭・抗菌 フード付き本体セット

デオドーム

  • シートとサンドのW消臭でニオイが広がりにくい
  • フード部分が開閉できてお手入れしやすい
  • 1週間分のおしっこをパワフル吸収!裏面防水シートで片付け簡単
価格2,510円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)40.5×54×43cm
重量5,340g
付属ウンチ専用スコップ、飛び散らない消臭・抗菌サンド2L(約1ヶ月分)、消臭・抗菌シート1枚(約1週間分)※体重8kgまでの猫使用時

【上から入るタイプ】アイリスオーヤマ 上から猫トイレ

上から入るタイプ

  • 猫砂が飛び散りにくく、ニオイが広がらない上からタイプ
  • フタのくぼみが肉球に挟まった猫砂を落とす
  • フタは取り外せるのでお手入れ簡単
価格2,473円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)41×53×37cm
重量約2.39g
付属スコップ

【上からタイプ】モデコ モデキャットリターボックス

モデコ

  • NYブルックリンのブランド「Modkatモデキャット」がデザインしたおしゃれなトイレ
  • 上から出入りするタイプで猫砂が散らばりにくい
  • 洗って繰り返し使えるライナーで手を汚すことなく猫砂を交換
価格13,368円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)40.5×40.5×37cm
重量2.4kg
付属リユーザブルライナー、スコップ、リプレースメントリド

【自動タイプ】オートメーテッドペットケア キャットロボット オープンエアー

オートメーテッド

  • 猫がドーム内部に入るとセンサーで自動的に回転し排泄物を処理
  • 専用の消耗品は不要!鉱物系の猫砂と45L袋があれば利用できる
  • 分解可能でお手入れ簡単
価格56,100円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)62.0×68.0×74.0cm
重量10.5kg
付属電源アダプタ(砂は別途必要)

【ポータブルタイプ】猫壱 ポータブルトイレ

携帯タイプ

  • 足掛しやすいサイズ、猫砂が飛び散りにくいポータブルトイレ
  • 緊急時の備えや移動中の簡易トイレに最適
  • 小さく折りたたんで収納できる
価格986円(税込)
本体サイズ(幅×奥行×高さ)37×28×12.5cm
重量418g
付属

まとめ

猫のトイレのしつけ方、設置場所、数、種類、猫砂、掃除方法、失敗する原因と対策、選び方については以下のまとめを参考にしてください。

  • 子猫のしつけは自力で排泄できるようになる生後1ヶ月頃から
  • しつけの済んでいない成猫を迎える場合は飼い始めたその日から
  • トイレサインを見逃さないことが大切
  • 数回場所を教えればほとんどの猫がその日のうちにトイレで排泄できるようになる
  • 粗相してもすぐに怒らず、焦らず優しく見守る
  • 設置場所は人通りが少なく猫がリラックスできるところ
  • 風通しがよく人の生活場所から離れているところならニオイがこもりにくい
  • 掃除がしやすい、飼い主の目が届く場所であることも大切
  • トイレの数は猫の数+1匹が基本
  • 猫の数分用意できない場合はこまめに掃除を
  • 1日のトイレ回数は、おしっこ約2~4回、うんち約1~2回
  • 尿が出ていない場合はすぐに病院へ
  • 平面タイプ・システムトイレでは使用する猫砂が違う
  • オープンタイプは猫が出入りしやすい
  • ハーフカバータイプはオープンに比べると猫砂が飛び散りにくい
  • ドームタイプは砂の飛び散り、ニオイ防止◎、薄暗く周りに見られない
  • 上から入るタイプは穴ぐらや砂掘りが好きな猫に
  • 自動タイプは値段が高いがおしっこもうんちも自動で両方掃除してくれる
  • 災害時や移動中の簡易トイレにはポータブルトイレが便利
  • 猫砂の材質はさまざまでメリット・デメリットを知った上で選ぶことが大切
  • 使うたびに掃除が基本、本体の丸洗いは月1回程度
  • 猫砂の捨て方は種類によって異なる
  • 失敗したときは原因を見極めて対策を行う
  • 掃除のしやすさ、サイズ、消臭、年齢や性格にあっているかがトイレを選ぶポイント

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猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。

獣医師 平松育子
【監修】獣医師・YICビジネスアート専門学校ペット科講師
平松育子

京都市生まれ
山口大学農学部獣医学科(現 山口大学共同獣医学部)卒業/2006年3月-2023年3月ふくふく動物病院院長を務める/現在は勤務獣医師として自分の可能性にチャレンジ中