- ラグドールにおすすめなのは「良質な動物性たんぱく質」「バランスの良い食物繊維」「子猫から成猫まで全年齢対応」のキャットフードですよぉ。
猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。
抱っこされるのが大好きで、まるでぬいぐるみのような見た目のラグドール。
約4年間をかけておとなになる、成長がゆっくりな猫種。
今回は、そんなラグドールにおすすめキャットフードをご紹介。
フードの与え方やフード選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
- イチオシはカナガン!良質素材の高たんぱくフード!
与えるキャットフードの量と回数の目安
ここでは、ラグドールに与えるキャットフードの量と回数の目安について説明します。
1日に与えるキャットフードの量や回数の目安は年齢によって異なります。
以下、それぞれの年齢に応じた目安について説明します。
子猫期(~4歳)
生後30日頃までは子猫用のミルクを与え、歯が生え始める頃に離乳食を始めます。
生後2ヶ月くらいになったら徐々に離乳食からキャットフードに切り替えていきましょう。
子猫は成猫に比べエネルギーをたくさん消費するため、体重に応じてキャットフードの量も増やす必要があります。
とはいえ、月齢が低いうちはまだ胃も小さく1回に食べられる量は少ないため、1日の食事回数は3~5回と多めにしましょう。
一度に食べられる量が増えてきたら徐々に回数を減らしていきましょう。
一般的な猫に比べて成長速度が遅く、成猫になるまで約4年かかると言われています。
一般的な猫の場合は1歳くらいを目安に成猫用フードに切り替えていきますが、ラグドールの場合は「体重の増加がゆるやかになった」「運動量が減った」などを切り替えの目安にすると良いでしょう。
一般的には1歳くらいまでに大きく成長すると言われていますが、個体差があるため猫の成長度合にあわせることが大切です。
以下の表は、体重や月齢に応じた1日の給餌量の目安です。
あくまで平均的な目安ですので、活動量、食欲なども見ながら調整しましょう。
体重 | 月齢 | 1日の給餌量 |
400g~1kg | 生後4ヶ月未満 | 28~56g |
800g~2kg | 47~95g | |
1.5~2.5kg | 生後4~6ヶ月 | 64~93g |
2~3.5kg | 79~120g | |
3~5kg | 生後7~12ヶ月 | 86~125g |
※100gあたり374kcalのキャットフードの場合
※1日あたりのエネルギー要求量(DER)÷フード1gあたりのカロリーで1日の給与量を計算
DER=安静時エネルギー要求量(RER)×活動係数(生後4ヶ月未満3.0/生後4~6ヶ月2.5/生後7~12ヶ月2.0)
成猫期(4歳~6歳)
成猫になると、子猫のときよりも必要なエネルギー量が減り、1回に食べられる量も増えるため食事回数が減ります。
成猫の食事回数の目安は1日2~3回ですが、猫の食べ方や体重の変化を見ながら調整してあげると良いでしょう。
以下の表は、成猫に与える1日の給餌量の目安です。
あくまで平均的な目安ですので、活動量、食欲なども見ながら調整しましょう。
体重 | 1日の給餌量 |
~2.5kg | ~37g |
2.5~3.5kg | 37~48g |
3.5~5kg | 48~63g |
5~6.5kg | 63~76g |
6.5~8kg | 76~89g |
8~10kg | 89~105g |
※100gあたり374kcalのキャットフードの場合
※1日あたりのエネルギー要求量(DER)÷フード1gあたりのカロリーで1日の給与量を計算
高齢猫期(7歳~)
高齢期に入り脳の働きが弱まってくると、猫は自分の食事量をコントロールすることができなくなり、多く与えてしまうと食べすぎてしまう場合もあります。
高齢猫の食事回数の目安は1日1~4回ですが、猫の食べ方や体重の変化を見ながら調整してあげると良いでしょう。
また、15歳以上の高齢猫は食べるときと食べないときの差が激しくなります。
そのため、いつも決まった時間にキャットフードを与えるのではなく、いつでも食べられる環境を整えておくと猫のストレスも少ないでしょう。
以下の表は、高齢猫に与える1日の給餌量の目安です。
あくまで平均的な目安ですので、活動量、食欲なども見ながら調整してあげましょう。
体重 | 1日の給餌量 |
3kg | 47g |
4kg | 53g |
5kg | 69g |
6kg | 79g |
7kg | 89g |
※100gあたり374kcalのキャットフードの場合
※1日あたりのエネルギー要求量(DER)÷フード1gあたりのカロリーで1日の給与量を計算
DER=安静時エネルギー要求量(RER)×活動係数1.1(高齢)
- 抱っこされるとだらーんと脱力するラグドール。ぱっと見は本物のぬいぐるみのように見えますよねぇ、、、ンフフ。
生後2ヶ月頃からぐんぐん食べる量が増えますが、運動嫌いなので食事量には注意してくださいねぇ。
- 食べるの大好きだけど動かない、、、うちのおとうさんもそんな感じですっ。
キャットフードを選ぶポイント
ラグドールにおすすめのキャットフードを選ぶポイントは以下の3つです。
良質な動物性たんぱく質
約4年という長い成長期の間に、しっかりとした体格や筋肉をつくるための良質なたんぱく質をとる必要があります。
猫のエネルギー源となるのは動物性たんぱく質です。
重要なのは肉や魚などの動物性食材が主原料であり、それが「良質な」たんぱく質であることです。
肉副産物・家禽ミール・ミートミールには粗悪な材料が入っている可能性ががあります。
そのため、こうした原料を使用しているフードを避け、なるべく肉や魚がどういったものか明記されている(鶏肉、サーモン、チキンミールなど)フードを選びましょう。
また、植物性のたんぱく質や炭水化物が主原料のものはなるべく避けましょう。
バランスの良い食物繊維
長毛種のため毛づくろいの際に自分の被毛を飲み込みやすく、毛球症(もうきゅうしょう)にかかりやすいと言われています。
そのため、毛玉ケア対策のできるキャットフードを選ぶのもおすすめです。
毛玉ケアキャットフードには、通常の約2倍の食物繊維が含まれています。
食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があります。
セルロースなどの不溶性食物繊維は胃で消化されず水分を含むと膨らむ性質があるため、便のかさが増え大きくなってしまうことがあります。
不溶性食物繊維をとりすぎると猫が便秘になることもあるため、不溶性食物繊維の量には注意しましょう。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がどちらもバランスよく含まれているキャットフードを選ぶことが大切です。
水溶性食物繊維
水に溶けやすく、水に溶けるとゲル状になる。
- 血中コレステロール値を下げる
- 食後の血糖値の急上昇を抑える
- 腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える
不溶性食物繊維
水に溶けにくい繊維質。
- 水分を吸収しやすく、便のかさをふやし排便を促す
- 有害物質を体外へ排出、大腸がんの予防効果がある
引用:マンナンライフ
子猫から成猫まで全年齢対応
一般的な猫の場合、成猫になる生後1年を目安に子猫用フードから成猫用フードに切り替えていきます。
しかし、ラグドールは成猫になるまで約4年かかるため、猫の成長度合にあわせて成猫用フードに切り替える必要があります。
全年齢を通じて食べられるキャットフードであれば、給餌量を調整するだけで切り替えの必要がないため非常に便利です。
- あの筋肉質なからだを作るには、おとなになるまでの約4年間にしっかり良質なたんぱく質をとることが大切ですよぉ。長毛種なので毛玉ケアのできるフードもオススメですねぇ。
- おとなになるまで4年!ぼくたちと違ってゆっくり成長する猫なんですねっ。最近よく見かける全年齢対応のものなら、ずっとお気に入りの味を食べ続けることができますね。
ラグドールにおすすめのキャットフード
※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。
カナガンキャットフードチキン
- 肉類だけで原材料の60%以上
- オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸のバランスがよく毛並みケアにも
- 子猫から高齢猫まで全年齢に対応
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 乾燥チキン |
主な成分 | たんぱく質:34%以上 脂質:16.7%以上 粗繊維:3.25%以下 405kcal/100g |
高たんぱく、低炭水化物の猫の食性にあわせて作られたイギリス産フード。
乾燥チキンと生肉をバランスよく配合しているので、栄養バランスも◎。
値段は高いですが、良質素材で安心できるフードです。
子猫期からずっと使える全年齢対応フード。
オメガ6、オメガ3脂肪酸のバランスも良く、長毛のラグドールの毛並ケアにもおすすめです。
食レポでは喉を鳴らすほどの食いつきっぷりもご覧頂けます。
ファインペッツ
- 原材料の85%に良質な肉類を使用
- 原材料は人間が食べることができるレベルの原材料だけ
- 初回購入1,100円!1.5kgをお試し価格で購入できる
価格 | 3,772円(税込)/1.5kg(1kgあたり約2,515円)初回購入1,100円(税込) |
原産国 | オランダ |
第一原料 | アヒル肉 |
主な成分 | たんぱく質:32.00%以上 脂質:21.00%以上 粗繊維:5.00%以下 420kcal/100g |
原材料の85%に良質な肉類を使ったプレミアムフード。
フランス産アヒル肉とオランダ産ニシンなど栄養価の高い原材料を使っているので、長い成長期にしっかり栄養をとることができます。
原材料は「人間が食べることができるレベル」のものだけという徹底ぶりにも注目。
遺伝子組み換え作物、放射性物質汚染作物、重金属類や残留農薬の入った素材、肉類の副産物、化学添加物など、不安材料となるものは一切使っていません。
さらに、1.5kgのフードを初回1,100円(税込)で購入できるので、「食べてくれるか不安…」という場合でも気軽にお試しできますよ。
食レポでは愛猫が一心不乱に食べる様子も。是非参考にご覧くださいね。
ジャガー
- 人間でも食べられる安心素材!肉と魚両方の栄養がとれるハイブリッドフード
- 動物性たんぱく質約80%!長い成長期に良質な栄養をとれる
- 子猫から高齢猫まで全年齢に対応
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 肉類(チキン生肉、乾燥チキン、乾燥鴨肉、チキンレバー、鴨生肉) |
主な成分 | たんぱく質:37%以上 脂質:14.88%以上 粗繊維:5.25%以下 エネルギー:387.5kcal/100g |
人間でも食べられる安心素材を使ったイギリス産フード。
原材料の約80%に動物性たんぱく質豊富な肉と魚を使用。
価格が高いのがネックですが、肉と魚両方の栄養両方の栄養を摂れるプレミアムフードです。
子猫から老猫まで全年齢対応フードなので、途中でフードを切り替える手間もなく便利。
食レポではフードを残しがちだった愛猫が喜んで食べてくれ、飼い主としても食べる喜びを実感できるフードでした。
カナガンキャットフードサーモン
- オメガ3脂肪酸の豊富なサーモンメインで毛並みケアにも
- 食物繊維の豊富なオリゴ糖、オーツ麦使用で毛玉対策にも
- 子猫から高齢猫まで全年齢に対応
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 生サーモン |
主な成分 | たんぱく質:34%以上 脂質:14.8%以上 粗繊維:3.25%以下 398kcal / 100g |
魚類をなんと60%以上も配合したお魚系フード。
オメガ3脂肪酸の豊富なサーモンがメインなので長毛種の毛並ケアにも◎。
食物繊維の豊富なオリゴ糖、オーツ麦配合なのもおすすめポイントのひとつです。
袋を開けたとたんに広がるお魚の柔らかな香りに惹かれたのか、愛猫2匹も興味津々で食べてくれました。
その食いつきっぷりは是非食レポでご確認ください。
年齢問わず使えるのも嬉しいですね。
ピュリナワン インドア1歳以上 ターキー&チキン
- 1kg約870円のお手頃価格なお肉メインフード
- 天然の食物繊維を配合
- 主原料に動物性たんぱく質豊富なターキーを使用
価格 | 1,915円(税込)/2.2kg(1kgあたり約870円) |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | ターキー |
主な成分 | たんぱく質:40.00% 脂質:13.00%以上 粗繊維:6.00%以下 360kcal / 100g |
ご紹介するフードのなかではNO.1の低価格!
1kgあたり約870円と安価ながら新鮮なターキーやチキンミール、フィッシュミールなど動物性食材をたっぷり配合。
質にも値段にもこだわりたい人におすすめです。
天然の食物繊維を配合しているので、毛玉の気になるラグドールの毛玉ケアにもおすすめ。
食レポでは愛猫2匹の食いつきっぷりもご覧いただけますので、是非チェックを。
まとめ
ラグドールのキャットフードの切り替え時期や選び方は以下のまとめを参考にしてください。
- 成猫になるまで約4年かかるため成猫用フードへの切り替えは猫の成長度合にあわせて
- 筋肉質な体格をつくるため子猫期から良質な動物性たんぱくをしっかりとることが大切
- 長毛種のため毛玉ケア用の食物繊維の豊富なものがおすすめ
- 全年齢対応フードであれば子猫用フードから成猫用フードへ切り替える必要がない
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- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。