妊娠期・授乳期の猫の飼い方について

2019-07-30

猫ねこさん

妊娠期・授乳期の猫の飼い方について

猫ねこさん
猫の妊娠期間は約2ヶ月。デリケートな時期なので、なるべく落ち着ける環境を整えることが大切。出産、育児は母猫に任せ、飼い主さんは万が一のときにサポートできるよう見守っていきましょう~。

「気づけばお腹に膨らみが・・・これって妊娠?」
「猫って妊娠してどれくらいで出産するの?」
「出産にかかる時間は?産後の子猫のお世話はどうする?」

猫の妊娠、出産の経験がない人にとっては、全てが疑問だらけですよね。
自分はいったい何をすればいいの?、、、と不安に思っている人も多いと思います。

そこで、今回は妊娠期・授乳期の猫の飼い方のポイントをご紹介。
妊娠期・授乳期を猫が快適に過ごせるよう、そして母子ともに健康な出産となるよう、しっかり学んでくださいね!

発情期

発情期

猫は、生後6ヶ月頃から1歳頃までに最初の発情期を迎えます。

猫の一般的な発情期は年2回(2~4月、6~8月頃)。ただし、発情期は日照時間に左右されることから、人工灯のなかで暮らす室内飼いのメス猫(避妊手術を受けていない)の場合は、季節に関係なく発情するようです。

オス猫には、メス猫のような発情周期はなく、メス猫の鳴き声やフェロモンにつられて発情します。メス猫を求めて脱走しようとしたり、一日中鳴き続けるなど、飼い主さんを困らせる子も多いです。

猫は人間のように一定の間隔で排卵が起こることはなく、交尾をすると排卵が起こります。言い換えると、交尾して排卵が起きなければ、メス猫の発情は延々と繰り返されることに…。

発情期の対処法としては、必要以上に構わず見守り、問題行動を無理やりやめさせたり叱ったりしないこと。オス猫の脱走には十分気をつけてくださいね。

もし子猫を望まない場合には、初めての発情を迎える前に避妊・去勢手術を受けた方が良いでしょう。

猫の発情期について詳しくはこちらをご覧ください。

猫の避妊・去勢手術についてはこちらをご覧ください。

妊娠期

妊娠期

発情期に交尾をすると、交尾後24~36時間後に排卵が起こります。猫の妊娠率はかなり高く、なんと9割!タイミングによっては2匹のオス猫の子どもを同時に妊娠することも。個体差はありますが、3~6匹を同時に妊娠することが多いと言われています。

猫の妊娠期間は約2ヶ月。妊娠初期には乳首がピンク色になったり、乳房が膨らんでくるなど体にも変化が現れます。お腹の膨らみが目立ち始めるのは妊娠40~50日頃から。妊娠後期にかけて徐々に食欲が増し、活動量が減ってきます。

妊娠したかな?と思ったら

  • 動物病院で診察を受ける
  • ワクチン接種を避けて

動物病院で診察を受ける

もし、妊娠したかな?と思ったら、動物病院で一度検査をしてもらいましょう。妊娠中の猫の体の変化や注意点を教えてもらえるので安心です。

ただし、受診時期が早すぎるとエコー検査で分からないこともあるので、交尾した可能性のある日から30日を過ぎた頃がベスト。交尾後45日以降にレントゲン検査を受ければ、胎児の数も分かります。

猫は比較的安産だと言われていますが、万が一のトラブルを防ぐためにも、胎児の健康状態や胎児の数をしっかり把握しておきましょう。

ワクチン接種を避けて

ワクチン接種は妊娠前に済ませておくのが理想的。妊娠中・授乳中のワクチン接種は避けましょう

母猫の初乳(最初に出る母乳)にはさまざまな免疫抗体が含まれていて、子猫の健やかな成長にも影響してきますので、母猫の健康には十分気を配ることが大切です。

猫ねこさん
お腹が膨らみ始めた頃にはすでに出産間近なんてこともあるんですねぇ。。。猫は安産とはいえ、出産は何があるか分からないもの。定期検診はしっかり受けておきましょう~。
ちょっと太った?と思ったら妊娠してた、なんてこともあったり。もしや妊娠?と思ったらよぉくその子の様子を見なくちゃですね!
クロベエ

出産

出産

食欲が落ち、攻撃的になったり落ち着きがなくなるなどの兆候が見られたら、いよいよ出産も間近です。

基本的に、猫の出産は母猫に任せてOK。飼い主さんにできるのは、安心して出産に臨める静かな環境を整えて見守ることです。

通常、出産時間は2~5時間程度ですが、なかには12時間以上の難産となる場合も稀にあります。

いよいよ出産!注意点は?

  • 出産間近になったら産箱を用意
  • 出産に手出しはNG!
  • 難産の場合に備え、前もって受診可能な動物病院を調べておく
  • 母猫が育児放棄した場合は、飼い主さんが子猫のお世話をする

出産間近になったら産箱を用意

出産間近になると、猫は出産場所を求めてウロウロと落ち着きがなくなります。猫が落ち着いて出産に臨めるよう、ダンボールで産箱を用意してあげましょう。

箱の大きさは広すぎず狭すぎず。足を広げても十分に伸ばせる広さがベストです。産箱の中にはペットシーツを敷き、その上にバスタオルなどの柔らかい布を敷き詰めて。ダンボールの1箇所は出入りしやすいようにくり抜いておくと良いですね。

箱の上にはタオルや布をかけてやや暗めに。なるべく人の出入りの少ない静かな場所に設置しておきましょう。

出産に手出しはNG!

出産が始まったら基本的には母猫に全て任せてOK。なるべく母猫に近づかないように、少し離れた場所からそっと見守りましょう。

難産の場合に備え、前もって受診可能な動物病院を調べておく

もし、出産の兆候が始まって1時間以上たっても陣痛がおさまらなかったり、胎児が出てくる前に大量出血した場合などは、すぐに動物病院へ連絡をしてください。

夜間の出産になる場合も考えて、前もって受診可能な動物病院を調べておくと安心です。

母猫が育児放棄した場合は、飼い主さんが子猫のお世話をする

母猫が子猫を育てていくのが一番ですが、なかには育児放棄をしてしまう猫も…。そんな場合はまず安心して子猫のお世話ができる場所を用意してあげましょう。子猫の保温に必要な毛布やタオルなどを入れたダンボール箱など、安心できる環境を整えて。

もしも母猫が子猫から離れたら、子猫の元へ誘導してみるのも一つの方法。子猫の近くにいることで母性本能を取り戻してくれるかもしれません。

ただし、いろいろ試してみてもうまくいかない場合は、子猫の小さな命を救うためにも、飼い主さんが子猫のお世話をする必要があります。

猫ねこさん
妊娠中の猫は神経質になっているので、なるべく落ち着ける環境を作ってあげて。あれこれ構い過ぎず、飼い主さんは万が一の時のサポートができるように見守ってあげてくださいねぇ。
あれこれ手出しするとかえって育児放棄に繋がったりするんですね、、、飼い主さんはとにかく裏方に回ってサポートですねっ。
クロベエ

妊娠期・授乳期の食事

妊娠期・授乳期の食事

妊娠期・授乳期はいずれも通常より多くのエネルギー量を必要とする時期です。高カロリーで栄養価の高い食事を与えることが大切です。

胎児や母乳にも影響しますので、肉や魚メインの動物性たんぱく質豊富なキャットフードを与えましょう。

こちらは、妊娠・授乳期のエネルギー要求量や食事回数をまとめたものです。

  妊娠中 授乳中
エネルギー要求量 通常の2倍 通常の2〜6倍
期間 妊娠期間:約2ヶ月 授乳期間:約1ヶ月
食事回数 通常の食事回数より1,2回増やす 自由採食でよい

妊娠期・授乳期の食事について詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

妊娠中の猫はいつも以上にとてもデリケート。飼い主さんの心がけとしては、何よりもまず安心して過ごせる環境を整えてあげること。そして、出産や子猫のお世話は母猫に任せ、構いすぎないように。胎児や子猫の健やかな成長のためにも、妊娠期・授乳期には栄養価の高い食事をたっぷり与えましょう。

  • 生後6ヶ月頃から1歳頃までに最初の発情期を迎える
  • 猫は交尾すると排卵が起こる
  • 猫の妊娠率は約9割
  • 妊娠期間は約2ヶ月
  • 猫の出産は母猫にまかせてOK
  • 妊娠期・授乳期は高カロリーで栄養価の高い食事を与える
  • 肉や魚メインの動物性たんぱく質豊富なキャットフードを
  • 安心して出産できるよう定期検診を受けておく
  • 妊娠中・授乳中はワクチン接種を避けて
  • 出産間近になったら産箱を用意
  • 出産に手出しはNG
  • 難産の場合に備え、前もって受診可能な動物病院を調べておく
  • 母猫が育児放棄した場合は、飼い主さんが子猫をお世話をする
猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 エディター