妊娠期・授乳期の食事 | 妊娠・授乳中の猫向けキャットフード

2019-06-24

猫ねこさん

妊娠期・授乳期の食事 | 妊娠・授乳中の猫向けキャットフード

猫ねこさん
妊娠中はいつもより2倍、授乳中はいつもより2~6倍もの栄養が必要!高カロリーで栄養価の高い食事を与えることが大切!胎児・母乳にも影響するので、お肉やお魚メインの動物性たんぱく質豊富なフードを選ぶのが大切ですよぉ。
猫ねこ部編集室 ディレクター 木原優子
【監修】ペットフード販売士
猫ねこ部編集室 ディレクター

木原優子

猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。

猫の妊娠期間は約2ヶ月。
胎児が成長する妊娠40日目以降は、食欲も増し多くのカロリーを必要とします。
そして子猫が生まれた後の生後1ヶ月頃までの授乳期は、母猫にとって通常よりも2~6倍の栄養が必要な時期。

健康な子猫を出産・育成するためにも、栄養価の高い食事をしっかり与えることが大切です。
猫の基本的な食事を意識しながら、特に「良質な動物性たんぱく質」「肉や魚などの動物性食材が主原料」「オメガ3脂肪酸が豊富」なものが特にオススメ!

妊娠・授乳期の特徴を踏まえた解説と、妊娠・授乳猫用キャットフード選びのポイント、おすすめフード、与える量をご紹介します。

基本的な猫の食事の選び方もお読みください。

妊娠・授乳期の猫について

妊娠・授乳期の猫について

メス猫の発情期は生後6~10ヶ月となっており、早い猫だと生後半年には妊娠が可能ということになります。

妊娠する確率は90%以上と非常に高く、交尾後に排卵が起こります。
飼い主さんが妊娠の兆候に気づくのはお腹が大きくなってきてからのことが多いので、できれば兆候を見逃さずに早めに気づいてフードなども量を増やしたり、切り替えたりできるようにしましょう。

授乳期は一日中育児に追われかなり神経質になっています。 猫はストレスを感じると餌を食べなくなることがあるので、ストレスを与えないように注意することが大切です。

妊娠・授乳ともにいずれも出産という大きな仕事を抱え、ホルモンバランスが崩れたり、ストレスが溜まったりしやすくなっている時期です。
この頃は飼い主さんも猫にはストレスをかけないよう、心がけましょう。

こういった行動はなるべく控えるようにしてください。

  • 多頭飼い(相性・トイレ不足)
  • 引っ越し
  • 来客
  • 騒音
  • 匂い
  • 普段使っているものの変化(食器・トイレ)
  • 運動不足
  • 急激な気温の変化

妊娠・授乳期の食事の与え方

妊娠は胎児に栄養を送るため、授乳期は母乳を子猫に与えるため、猫はどちらも通常より多くのエネルギー量を必要とします。

こちら、妊娠・授乳期の食事は大きく異なるわけではありませんが、違いをまとめたものです。

  妊娠中 授乳中
エネルギー要求量 通常の2倍 通常の2〜6倍
期間 妊娠期間:約2ヶ月 授乳期間:約1ヶ月
食事回数 通常の食事回数より1,2回増やす 自由採食でよい

普段の約2倍の食事量となるため、食べきれない猫も出てくるかもしれません。効率よく食事をとるためにも高脂質で高カロリーなものにし、食事量を調整しましょう。

妊娠・授乳期の猫の食事をポイントに分けてご紹介いたします。

  • 妊娠期の食事の与え方
  • 授乳期の食事の与え方
  • 妊娠・授乳期の猫の食事のポイント

妊娠期の食事の与え方

猫の妊娠期間は約2ヶ月間。
エネルギー要求量は一定して増加します。
妊娠40日目あたりになると、お腹の張りも増し、活動量が減ってきます。

妊娠後期は妊娠子宮に圧迫されて食事の消化に苦労する場合があります。
胎児のために大量の食事を摂取しても、消化しやすいものでないと十分に摂取できないので、消化吸収しやすいものを与えましょう。

授乳期の食事の与え方

この時期は母猫は母乳を与えなければならないため、フードはいつでも食べやすいようにしておかなければなりません。
基本的に食べられるときに食べたいぶんを食べてもらうようにしてください。

子猫は生後1ヶ月頃から離乳期に入り、母乳からキャットフードに食事を切り替えていきます。
離乳が始まったら、母乳がいらなくなるぶん、母猫が必要とするカロリー量も減ります。
そのため、今までと同じ量を与えると肥満になってしまいます。
子猫が母乳を飲まなくなってきたら、母猫の食事量を減らすことが大切です。

妊娠・授乳期の猫の食事のポイント

妊娠・授乳中は胎児・子猫の成長と発達に不可欠な必須アミノ酸を供給するため、たんぱく質合成が大幅に増えます。
そのため、フードのたんぱく質の量と質が重要です。

また、エネルギーをたくさん必要とするため、脂質が18%以上でなくてはなりません。

高カロリー・高脂質・消化の良い原材料」がポイントです。

妊娠・授乳期の水分は胎水や母乳を作るのにとても大切です。 新鮮なお水がいつでも飲める工夫や、水分が摂れるよう、下記のような工夫をしてあげましょう。

  • 水分の多いウェットフードを利用する
  • フードをぬるま湯やミルクでふやかして与える
  • 食事の回数を増やす
  • 水道水のカルキ臭を消す(魚や肉の茹で汁を使う/一度お湯を沸かす)
  • こまめに飲み水を取り替える
  • 水にまたたびを少し混ぜる
  • 好みの材質の器を使う
  • ひげが当たりにくい器を使う
  • 水飲み場の場所を変える
猫ねこさん
妊娠中・授乳中ともに食べる量が2倍!また、授乳中いつでも自由に餌を食べられるようにしておくのがポイント!母乳のためにしっかり水分を与えることも大切ですよぉ。
授乳中は食べ放題!う、うらやまし~。でも食べすぎで肥満にならないように注意しなきゃですね。。。
クロベエ

妊娠・授乳期のフード選び方のポイント

健康な子猫を出産・育成するためには食事管理が重要です。

選び方のポイントは以下の4つです。

  • 動物性たんぱくが豊富で消化が良いもの
  • 脂質は18%以上・EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸が豊富
  • L-カルニチンが豊富
  • カルシウム・リンが豊富
  • 人工添加物が含まれていないか
  • フードの成分・原材料表記チェック項目

動物性たんぱくが豊富で消化が良いもの

この時期は特に「動物性タンパク質」が重要です。

猫のエネルギー源となるのは動物性たんぱく質ですが、妊娠中は特にたんぱく質の量と質が重要です。
妊娠中にたんぱく質が不足すると、胎児の健康に以下のような影響を及ぼす可能性があります。そのため、良質な動物性たんぱく質をしっかりとることが大切です。

  • 出生低体重
  • 出生後の子猫の死亡率上昇
  • 子猫の免疫機能障害

また、妊娠後期は子宮に圧迫されて消化がしづらくなっているので、消化の良い鶏肉や白味魚などが主原料のものを選ぶと良いでしょう。

肉副産物・家禽ミール・ミートミールには粗悪な材料が入っている可能性があるため、こうした原料を使用しているフードを避け、なるべく肉や魚がどういったものか明記されている(鶏肉、サーモン、チキンミールなど)フードを選びましょう。
また、植物性のたんぱく質や炭水化物が主原料のものは避けましょう。

脂質は18%以上含まれているもの

フードの量を単純に増やすより、エネルギー量が増えることが重要です。
エネルギーを十分に供給するため、脂肪は18%以上のものが好ましいです。

また、「EPA」「DHA」が豊富なものを選びましょう。
「EPA」「DHA」は青魚などに多く含まれていますが、猫は体内でオメガ3脂肪酸を合成することができないため、食事から摂取する必要があります。 オメガ3脂肪酸は胎児の脳の発達に重要な役割を果たすため、妊娠中に特に積極的にとっておきたい栄養素です。

L-カルニチンが豊富

L-カルニチンとは猫の必須アミノ酸で、赤身の肉や魚、乳製品に多く含まれています。

母乳を作るためには、脂肪を効率よく使う必要があります。
そのため、授乳中はL-カルニチンを多く含むフードを選びましょう。

カルシウム・リンが豊富

カルシウムとリンには骨を形成する役割があります。
妊娠期は胎児の健康な骨格を作るために、カルシウム・リンが多く含まれるキャットフードを選ぶことが大切です。

人工添加物が含まれていないか

キャットフードにはさまざまな添加物が含まれており、なかには猫の体によくないものもあります。例えば、猫の健康を害する恐れのあるBHA・BHTなどの酸化防止剤や着色料が含まれているものは、なるべく避けた方が良いでしょう。
天然由来の添加物が使われているキャットフードを選びましょう。

成分・原材料表記チェック項目

以上から、妊娠・授乳期の猫のフードを選ぶ際、キャットフードのパッケージに記載されている成分・原材料表記を見てチェックすべき項目まとめをご紹介します。
こちらを参考に妊娠・授乳期の猫のキャットフードを選びましょう。

  • 肉類が第一原料かどうか
  • 脂質は18%以上になっているか
  • L-カルニチンが含まれているか
  • カルシウム・リンの量は他と比べて多いか
  • 人工添加物が含まれていないかどうか
猫ねこさん
妊娠・授乳期は特にたんぱく質をしっかりとることが大切!量はもちろん良質な動物性たんぱく質であることが大事なんですねぇ。
たんぱく質が足りないと、お腹の子がしっかり育たなくなっちゃうんですね。。。お肉やお魚メインのフードじゃなきゃですね!
クロベエ

妊娠・授乳期の猫向けキャットフード

ジャガー

ジャガー

  • 肉と魚の栄養が両方とれるハイブリッドフード!動物性食材80%以上
  • カルシウムやオメガ脂肪酸が豊富
  • 生サーモン・生マス使用でEPA、DHAなどのオメガ3脂肪酸が豊富
  • L-カルニチンが豊富で高脂肪20%
価格 4,622円/1.5kg(1kgあたり約3,082円
原産国 イギリス
第一原料 骨抜きチキン生肉
主な成分 たんぱく質:40.00%以上 脂質:20.00%以上 粗繊維:3.00%以下 炭水化物:18.00% エネルギー:383.5kcal/100g

ファインペッツ

ファインペッツ

  • アレルギーになりにくいアヒル肉とニシンが主原料
  • 消化吸収率87%と非常に高く少量でも充分に栄養がとれる
  • 子猫から高齢猫まで全年齢に対応
価格 3,704円/1.5kg(1kgあたり約2,469円)
原産国 オランダ
第一原料 アヒル肉
主な成分 たんぱく質:32.00% 脂質:21.00%以上 粗繊維: 5.00%以下 炭水化物:27.40%以上 406kcal / 100g

シンプリー

シンプリー

  • サーモンベースにニシン、マス、乾燥白身魚など魚類だけで73%以上
  • 正真正銘のグレインフリー!豆類も一切不使用
  • 魚類が多くオメガ3脂肪酸が豊富
価格 4,277円/1.5kg(1kgあたり約2,851円)
原産国 イギリス
第一原料 骨抜き生サーモン
主な成分 たんぱく質:37.00%以上 脂質:20.00%以上 粗繊維:1.50%以下 約380kcal/100g

ピュリナワン 1歳までの子猫用/妊娠・授乳期の母猫用

ピュリナワン子猫

  • 安価なわりに主原料に肉類を使用
  • カルシウムとリンのバランスが良い
  • 魚油使用でオメガ3脂肪酸が豊富
価格 1,880円/2.2kg(1kgあたり約855円)
原産国 アメリカ
第一原料 チキン
主な成分 たんぱく質:40.00%以上 脂質:18.00%以上 粗繊維:2.50%以下 約440kcal/100g

オリジン

オリジン

  • 肉原材料を85%以上配合した高たんぱくフード
  • 新鮮肉のほか臓器や軟骨で栄養をバックアップ
  • 地元アメリカから新鮮なまま搬送された原材料だけを使用
価格 5,443円/1.8kg(1kgあたり約3,023円)
原産国 アメリカ
第一原料 新鮮骨なし鶏肉
主な成分 たんぱく質:42.00% 脂質:20.00%以上 粗繊維:3.00%以下 406kcal / 100g

よくある質問

ここでは、猫の妊娠・授乳期の食事に関するよくある質問をまとめています。

妊娠・授乳中のエネルギー要求量を教えてください。

妊娠期:2.0×RER

授乳期:2.0〜6.0×RER(自由採食)

RER:安静時エネルギー要求量 30×体重(kg)+70

つまり、体重4kgの猫の場合、妊娠期は
2.0×RER(30×4(kg)+70)=380kcal

授乳期は
2.0〜6.0×RER(30×4(kg)+70)=380kcal〜1140kcal

となります。ちなみに「自由採食」というのは、決まった時間に与えるのではなく、いつでも食べられるようにしておくことです。妊娠中と違い、授乳は母親と子猫のペースで行われるので、母親がご飯を食べる時間も不規則になります。いつでも栄養が摂れるよう、自由採食ができる配慮をしてあげましょう。

妊娠・授乳期の食事回数は?

妊娠期は通常時の2倍の栄養が必要となるのでフードの量も多くなります。
量が多い分、一度に食べられる量が限られるかもしれませんので、分けて与える場合は、一日2回ではなく、3、4回など、食事回数を増やしてあげましょう

授乳期は子猫に母乳を度々与えたり、排泄のお世話などに忙しいので、母猫は決まった時間に動くことができません。ですので、いつでも自分で必要なエネルギー量を満たすことができるよう、自由採食できるよう、フードを用意しておきましょう。

そして妊娠・授乳期ともにお水は重要です。常に新鮮な水を用意しておいてあげましょう。

妊娠・出産後フードを食べません

妊娠期間中は、ホルモンバランスやストレスなどにより、食べられない場合もありますが、食べない期間が長すぎたり、猫の体調が悪いようでしたら早めに獣医師に相談しましょう。

また、出産前後は一時的に食事を受け付けないことがありますが、だいたい出産後24時間くらいで食欲を取り戻すと言われています。

授乳期が完了した後のフードの量は?

子猫の離乳が完了したら、母猫に与える食事の量を徐々に普通の量に戻していきましょう。あまり長い間フードを与えすぎていると肥満の元となります。母猫の状態を見ながら食事量を管理しましょう。

まとめ

猫の発情期と妊娠できる時期・妊娠確率と偽妊娠・兆候と期間・検査方法・注意点・妊娠猫用キャットフードの選び方・与える量については以下のまとめを参考にしてください。

  • 高カロリー、高栄養のフードを与える
  • 予防接種は避け、薬を服用する際は必ず獣医に相談する
  • 出産時のトラブルに備え、獣医との連携をとっておく
  • 良質な動物性たんぱく質
  • 肉や魚などの動物性食材が主原料
  • カルシウム・リンが豊富でバランスが良い
  • オメガ3脂肪酸が豊富
  • 今までのキャットフードを与える場合は通常の約1.5~2倍の量を与える
  • 妊娠猫用キャットフードに切り替える場合はパッケージの給餌量を目安に与える
  • 欲しがるままに与えるのが基本だが肥満には注意
猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 エディター