とり

とり

猫のくしゃみで考えられる7つの病気

投稿日:

お役立ち情報

とり

とり

猫ねこさん

猫のくしゃみで考えられる7つの病気

猫ねこさん
すぐに治まるくしゃみなら良いのですが、「くしゃみを頻繁にしている」「鼻水や鼻血なども出ている」などの場合は病気のサイン。悪化する前に、早めに病院に連れていってあげることが大切ですよぉ。
猫ねこ部編集室 ディレクター 木原優子
【監修】ペットフード販売士
猫ねこ部編集室 ディレクター

木原優子

猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
───
ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。

猫がときどき「くしゅん」とくしゃみをするくらいであれば心配ありませんが、何度も連発している時は病気ではないかと心配になりますよね…。
くしゃみ以外に、鼻水や鼻血などの症状があればなおさらです。

そこで今回は、猫のくしゃみで考えられる7つの病気について徹底解説!
猫のくしゃみは生理現象の場合と病気の場合が考えられるので、その見極め方についても詳しく説明します。
病気のサインを知って悪化させないようにしてくださいね。

くしゃみは体に刺激物が入らないようにする「防御反応」

猫の鼻には、以下のようにさまざまな役割があります。

  • 臭いを感じる
  • 呼吸をする
  • 温度を測る
  • 防御反応(異物を鼻の外へ排出する)

猫のくしゃみは、鼻の役割のひとつ「防御反応」によるものです。

空気中には細菌やウイルス、異物などさまざまな刺激物が漂っています。
猫は基本的に鼻呼吸をする動物なので、鼻は絶えずこうした刺激物にさらされています。

猫がくしゃみをするのは、鼻に入ったこれらの刺激物を体から排除するためです。

猫がくしゃみをする原因

猫のくしゃみは「生理現象」によるものと「病気」によるものがあります。
それぞれの原因について見ていきましょう。

  • 生理現象
  • 病気

生理現象

私たち人間も埃っぽい場所にいたり、髪の毛が鼻に入ってむずむずするとくしゃみがでますよね。
猫も同じように、くしゃみをして鼻の中の異物を取り除こうとします。

生理現象によるくしゃみには、このような原因が考えられます。

  • ホコリやチリなどのダスト
  • 猫自身の毛
  • 冷たい空気
  • 強い光・臭い

単発のくしゃみ・くしゃみを数回してもすぐに治まりいつもと変わらない様子であれば、特に心配はいりません。

病気

一方、くしゃみをしただけで異物が取り除かれないのが病気によるくしゃみです。

病気によるくしゃみには、このような原因が考えられます。

  • 花粉などのアレルゲン
  • 細菌、ウイルス
  • おもちゃなどの異物
  • 腫瘍やポリープ

病気によるくしゃみの場合、重症化する前に動物病院に連れていく必要があります。

どんなくしゃみをしていたら病気のサインなのか、その見分け方については次項で詳しく説明します。

病気によるくしゃみの見分け方

病気によるくしゃみか見分けるためには、くしゃみの回数やその他の症状をよく観察する必要があります。

  • くしゃみが連続で出る
  • くしゃみが何日も止まらない
  • 鼻水が出ている
  • 鼻血が出ている
  • 鼻水の色が黄色や白色
  • 涙や目やにが出ている
  • 食欲の低下

くしゃみを連発している場合や、くしゃみ以外の症状が見られる場合は病気の可能性があるので、早めに動物病院で診てもらいましょう。

猫ねこさん
1回だけくしゃみしたくらいでは心配ないですけど、くしゃみを連発している時などは病気のサインですから早めに病院に連れていってあげましょう~。
鼻水や目やになんかも病気のサインなんですね。ひどくなる前にしっかり治さないとっ。
クロベエ

猫のくしゃみで考えられる病気と治療法・予防法

くしゃみの回数が多く、くしゃみ以外の症状が見られる時はこのような病気が考えられます。

  • 猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア感染症、マイコプラズマ)
  • 副鼻腔炎
  • 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
  • 鼻腔腫瘍
  • 歯根膿瘍(しこんのうよう)
  • アレルギー性鼻炎
  • クリプトコッカス症

それぞれの病気の原因、症状、治療法、予防法について説明していきます。

猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア感染症、マイコプラズマ)

猫がくしゃみをする原因で一番多いのが「猫風邪(ウイルス性上部気道感染症」と呼ばれる病気です。
猫風邪は正式な病名ではなく、以下4つのウイルス感染症を総称して呼んでいます。

  • 猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペス)
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫クラミジア感染症
  • マイコプラズマ

それぞれの感染症について詳しく説明していきます。

猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペス)

猫ウイルス性鼻気管炎は、猫ヘルペスウイルス(FHV)による上部呼吸器感染症です。
別名「猫ヘルペス」「猫コリーザ」などとも呼ばれています。

特に寒く乾燥した冬の時期に感染しやすく、猫カリシウイルス感染症を併発する場合が多いです。

原因
  • 感染した猫との接触(グルーミング、くしゃみ、鼻水、目やに、よだれ、排泄物など)
  • 飼い主さんとの接触
  • 母猫からの母子感染

主に、感染した猫と接触(飛沫感染・接触感染)することで感染します。
多頭飼育の場合、グルーミングや食器の共有などで他の猫に感染してしまうことがあるため隔離が必要です。

また、感染猫に触った手で他の猫を触ると感染する場合があるため、感染猫を触った後は必ず手洗いや着替えをするようにしましょう。

母猫が感染していた場合、グルーミングなどで子猫に感染することもあります。
特に生後2~3ヶ月までは感染しやすいので注意が必要です。

症状
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 目やに
  • 発熱
  • 結膜炎
  • 口内炎
  • 食欲低下
  • 下痢


【重症化すると…】

  • 肺炎
  • 脱水症状
  • 流産(妊娠中の猫に感染した場合)

くしゃみ以外に鼻水、涙、目やになど風邪症状が見られます。
体力のない子猫や高齢猫などは重症化しやすく、最悪の場合命を落とすこともあるので早めの受診が肝心です。
また妊娠中の猫が感染した場合、流産の恐れもあります。

感染後1~5日の潜伏期間があるため、無症状であっても抵抗力が衰えた時に突然発症してしまうこともあります。

治療法
  • 抗生物質の投与
  • インターフェロンの投与
  • ネブライザー(吸入治療)

抗生物質やインターフェロンの治療で症状を和らげるのが主な治療法ですが、治療を途中でやめるとキャリア猫(保菌状態)になったり、慢性鼻炎になることがあります。
そのため、症状がよくなってきても投薬をやめないことが重要です。

また、鼻水やよだれ、涙などがさらなる感染を引き起こすため、ティッシュペーパーやガーゼなどでしっかり拭き取ってあげましょう。
治療中は十分な水分と栄養を与え、温度管理にも気を配りましょう。

予防法
  • 3種混合ワクチン
  • 4種混合ワクチン
  • 5種混合ワクチン
  • 7種混合ワクチン


【ワクチン接種時期】

  • 子猫:生後2~3ヶ月頃最初の接種を行う
  • 成猫:健康であればいつでも可能

※初回接種後、約1ヶ月後に追加接種を行う
※年1回の追加接種を推奨

猫風邪のなかでも、猫ヘルペスウイルスはすべて駆逐することができず、免疫力が落ちてくると何度も再発するやっかいな病気です。
ワクチンで100%予防できるわけではありませんが、感染しても重症にならずに済むので、必ずワクチン接種しておきましょう。

猫カリシウイルス感染症

猫カリシウイルス感染症は、猫カリシウイルス(FCV)による上部呼吸器感染症です。

特に寒く乾燥した冬の時期に多く見られます。

原因
  • 感染した猫との接触(グルーミング、くしゃみ、鼻水、目やに、よだれ、排泄物など)
  • 飼い主さんとの接触
  • キャリア猫との接触

主に、感染した猫と接触(飛沫感染・接触感染)することで感染します。
多頭飼育の場合は、グルーミングや食器の共有などで他の猫に感染してしまうことがあるため隔離が必要です。

また、感染猫に触った手で他の猫を触ると感染する場合があるため、感染猫を触った後は必ず手洗いや着替えをするようにしましょう。

猫カリシウイルス感染症に一度かかった猫は、約8~9割の猫がキャリア(保菌状態)になります。
そのため、無症状であっても菌を持っている猫のくしゃみなどで感染することがあります。

症状
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 目やに
  • よだれ
  • 口臭
  • 下痢
  • 発熱
  • 食欲低下
  • 口腔内の潰瘍(口内炎・舌炎)


【重症化すると…】

  • 肺炎
  • 強毒全身性猫カリシウイルス(発熱、皮下浮腫、頭部や下肢の潰瘍、黄疸)

風邪などの症状に加え、口内炎や舌炎など口の中に潰瘍ができるのが特徴です。
口内の痛みから大量のよだれをたらすようになり、口臭がきつくなります。

特に、母猫の免疫力が弱まる生後6~10週前後の子猫が多く発症します。
体力のない子猫や高齢猫などは重症化しやすく、最悪の場合命を落とすこともあるので早めの受診が肝心です。

より病原性の強い強度全身性カリシウイルスに感染すると致死率67%以上と危険な状態になります。

治療法
  • 抗生物質の投与
  • インターフェロンの投与(インターキャット)

抗生物質やインターフェロンの治療で症状を和らげるのが主な治療法で、適切な治療を行えば約2週間ほどで回復します。
インターキャットは猫カリシウイルス治療薬として知られていますが、副作用の危険性もあるので獣医の指示のもと慎重に使う必要があります。

治療中は十分な水分と栄養を与え、温度管理にも気を配りましょう。
口の中に潰瘍ができて自力で食べられない場合は、シリンジや食道チューブなどを使うこともあります。

予防法
  • 3種混合ワクチン
  • 4種混合ワクチン
  • 5種混合ワクチン
  • 7種混合ワクチン


【ワクチン接種時期】

  • 子猫:生後2~3ヶ月頃最初の接種を行う
  • 成猫:健康であればいつでも可能

※初回接種後、約1ヶ月後に追加接種を行う
※年1回の追加接種を推奨

ワクチンで100%予防できるわけではありませんが、感染しても重症にならずに済むことができます。

猫クラミジア感染症

猫クラミジア感染症は、猫クラミジアという病原体に感染し粘膜の炎症を起こす病気です。

猫クラミジア感染症は人にも感染しますので、感染猫に触れた場合は念入りに消毒を行ってください。

原因
  • 感染した猫との接触(グルーミング、くしゃみ、鼻水、目やに、よだれ、排泄物など)
  • 飼い主さんとの接触
  • 母猫からの母子感染

主に、感染した猫と接触(飛沫感染・接触感染)することで感染します。
多頭飼いの場合、グルーミングや食器の共有などで他の猫に感染してしまうことがあるため隔離が必要です。

また、感染猫に触った手で他の猫を触ると感染する場合があるため、感染猫を触った後は必ず手洗いや着替えをするようにしましょう。

母猫が感染していた場合、生まれてくる子猫も感染している可能性があります。
体力のない子猫が感染すると、生後数日で亡くなってしまう可能性もあります。
特に生後2~6ヶ月までは感染しやすいので注意が必要です。

症状
  • くしゃみ
  • 粘着性の目やに
  • 結膜炎(結膜の充血、腫れ、まぶたの痙攣)
  • 鼻水


【重症化すると…】

  • 気管支炎
  • 肺炎

感染して3~10日後くらいに片目が炎症し始め、粘着性の目やに(黄色もしくは緑色)が出てきて結膜炎を引き起こします。
子猫や老猫、免疫力の低下している猫は、重症化すると他の感染症を併発することもあるので注意が必要です。

治療法
  • 抗生物質の投与(テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系抗菌剤)
  • インターフェロンの投与、輸液、点滴による栄養補給、食事療法(重症化した場合)

診断は猫の結膜の菌を採取し顕微鏡で行いますが、混合感染が多く他のウイルス感染症との判断が難しいと言われています。

抗生物質の投与が主な治療法です。
14日以上継続して抗生物質を投与することで、猫クラミジアの病原体を体内から消滅させることができます。
ただし、治療を途中でやめるとキャリア猫(保菌状態)になる可能性があります。
キャリア猫になると体力が落ちた時に再び症状が再発してしまうため、症状がよくなってきても投薬をやめないことが重要です。

予防法
  • 5種混合ワクチンの接種
  • 7種混合ワクチンの接種


【ワクチン接種時期】

  • 子猫:生後2~3ヶ月頃最初の接種を行う
  • 成猫:健康であればいつでも可能

※初回接種後、約1ヶ月後に追加接種を行う
※年1回の追加接種を推奨

特に多頭飼いの場合は他の猫との接触も多いため、ワクチン接種しておいた方が安心です。

マイコプラズマ

マイコプラズマとは、「マイコプラズマニューモニエ」と呼ばれる病原体が原因の呼吸器感染症です。

「日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)」とも言われ、免疫力が落ちた際に感染しやすい病気です。

原因
  • 感染した猫との接触(グルーミング、くしゃみ、鼻水、目やに、よだれ、排泄物など)
  • 飼い主さんとの接触

主に、感染した猫と接触(飛沫感染・接触感染)することで感染します。
多頭飼育の場合、グルーミングや食器の共有などで他の猫に感染してしまうことがあるため隔離が必要です。

また、感染猫に触った手で他の猫を触ると感染する場合があるため、感染猫を触った後は必ず手洗いや着替えをするようにしましょう。

症状
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 発熱
  • 結膜炎
  • 感染性関節炎


【重症化すると…】

  • 眼漏
  • 足をひきずって歩く

感染後2~3週間ほどたって症状が表れるのが特徴で、鼻水や咳などの風邪症状に加え、結膜炎や感染性関節炎などのマイコプラズマ特有の症状も見られます。

治療法
  • 抗生物質の投与(マクロライド系の抗菌薬)

抗生物質の投与が主な治療法です。

予防法

マイコプラズマに有効なワクチンはありませんが、感染予防のためには他の猫との接触を極力防ぐことです。
多頭飼いの場合は特に感染する可能性が高いので、もし感染してしまった場合は他の猫に移さないよう隔離や手洗い、消毒などを行いましょう。

副鼻腔炎

鼻の奥にある骨で囲まれた空洞の部分「副鼻腔」に炎症が起きることで、くしゃみが出る場合もあります。

原因
  • ウイルスや細菌、真菌などへの感染
  • 異物
  • 腫瘍

鼻炎が長引いて慢性化すると、副鼻腔炎になることが多いと言われています。

症状
  • くしゃみ
  • 膿性の鼻水
  • 鼻血
  • 鼻筋の腫れ・熱


【重症化すると…】

  • 蓄膿症(ちくのうしょう)
  • 食欲の低下
  • ぜいぜいとした呼吸

炎症がひどくなると、膿性の鼻水がたまり蓄膿症(ちくのうしょう)になることがあります。

治療法
  • 抗生物質や抗炎症剤の投与
  • 鼻の皮膚の切開を行って膿を除去、副鼻腔内の洗浄(蓄膿症の場合)

症状が軽い場合は抗生物質などの内科治療で済みますが、重症化してくると鼻の切開などの外科手術が必要になる場合があります。

予防法

副鼻腔炎を予防するには、鼻炎を長引かせないことが大切です。
鼻水やくしゃみなどの症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。

また、鼻炎自体を防ぐためにワクチン接種もしておきましょう。

猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

「猫エイズ」とも呼ばれる猫免疫不全ウイルス(FIV)による感染症でも風邪のような症状が見られ、くしゃみをすることがあります。

原因
  • 感染した猫との喧嘩による噛み傷

猫免疫不全ウイルス(FIV)は猫の唾液中に多く含まれるため、感染した猫との喧嘩で噛まれて感染する場合がほとんどです。
グルーミングによる感染や母子感染、交尾による感染は少ないと言われています。

猫免疫不全ウイルス(FIV)は人のエイズウイルスと同属のウイルスですが、猫以外の動物には感染しません。

症状

【①急性期:感染後2週~|1~2ヶ月】

  • 発熱
  • リンパの腫れ
  • 下痢
  • 白血球減少症


【②無症状キャリア:2~4年】

  • 抗体検査ではでは陽性だが、症状が見られなくなる


【③持続性全身性リンパ節腫大:2~4ヶ月】

  • 全身リンパ節の腫れ


【④エイズ関連症候群:1年~長期】

  • 全身リンパ節の腫れ
  • 口内炎
  • 鼻炎
  • くしゃみ
  • 口内炎・歯肉炎
  • 腸炎
  • 結膜炎


【⑤後天性免疫不全症候群(エイズ)】

  • 体重の減少
  • 貧血
  • 悪性腫瘍
  • 日和見感染症
  • ダニや回虫の寄生
  • 真菌の感染
  • 猫伝染性う腹膜炎

初期は無症状のことも多く、他の病気にかかって検査を受けた時に発見される場合が多いです。
感染しても発症しない猫や軽い症状のまま長期間生存する猫もいますが、⑤のステージまで進行した場合は数ヶ月で亡くなってしまうケースが多いと言われています。

治療法
  • 対症療法(抗生物質、抗炎症剤など)
  • インターフェロン

ウイルスそのものに効く有効な治療法はなく、各症状に応じた対症療法が主な治療法となります。

予防法

猫エイズウイルスを予防するためのワクチンはありませんが、猫エイズウイルス自体の感染力は弱く空気感染することはありません。
そのため、他の猫と接触しないよう外に出さないことが一番の予防法となります。

鼻腔腫瘍

鼻腔内にできる腫瘍が原因でくしゃみをすることもあります。

原因
  • 外的要因:化学物質、排気ガス、大気汚染物質、食品、添加物、放射線、紫外線など
  • 内的要因:遺伝、年齢、品種など
症状
  • くしゃみ
  • 片方の鼻から鼻水が多く出る
  • 呼吸がしづらい
  • 鼻血
  • リンパ節の腫れ
  • 貧血
  • 水を良く飲む
  • おしっこの量が多い


【重症化すると…】

  • 顔の変形
  • 眼球突出

くしゃみ以外では、鼻水や鼻血などの症状が見られます。
進行してくると顔が腫れてきて顔つきが変わったり、眼球の突出が見られます。

治療法
  • 放射線治療

猫の鼻腔腫瘍の多くはリンパ腫です。
鼻腔内にできた腫瘍は他の部位に比べて転移が少ないため、主に放射線治療を行う場合が多いようです。

予防法

早期発見が最も重要ですので、少しでも気になる症状が見られたら早めに動物病院で診てもらいましょう。

歯根膿瘍(しこんのうよう)

歯根膿瘍とは、歯根(歯の根元)に炎症が起き膿がたまる病気です。
歯の根元の部分は鼻腔に近いため、たまった膿が鼻に入りくしゃみを引き起こすことがあります。

原因
  • 歯石の付着
  • 歯の傷(歯の表面に硬いものが当たった、硬いものを噛んだ)
  • 電気コードによる火傷
  • ケージバイト

口内ケアが不十分で歯石がたまってしまうと、細菌が歯と歯茎の間から歯の根元に入り膿がたまってしまいます。

また、歯についた傷も原因となります。
ストレスでケージをガジガジと噛んでしまう「ケージバイト」から歯根膿瘍を引き起こすこともあります。

症状
  • 歯の傷
  • 食欲不振
  • 歯石
  • 口臭


【重症化すると…】

  • 顔の腫れ
治療法
  • 外科手術
  • 抗生物質・抗炎症剤の投与
予防法

口の中を清潔にすることが最も重要なので、日頃から歯磨き習慣をしっかり身につけましょう。
また、ケージバイトを起こさないようストレスをためないようにすることも大切です。

アレルギー性鼻炎

人間の花粉症などと同じく、猫も花粉やハウスダストなどのアレルゲンが原因でくしゃみをすることがあります。

原因
  • 花粉
  • ハウスダスト
  • ダニ
  • 真菌

花粉やハウスダストの他、タバコの煙やダニなどにアレルギー反応を示すこともあります。

症状
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 目やに


【重症化すると…】

  • 呼吸しづらい(口呼吸)
  • 食欲の低下

初期症状ではくしゃみや鼻水が見られますが、悪化すると鼻がつまって鼻呼吸しづらくなり口呼吸するようになります。
また、鼻がつまることで臭いが分からなくなり、食欲がなくなってきます。

治療法
  • 抗生物質・抗炎症剤の投与
  • インターフェロンの投与
  • ネブライザー(吸入治療)
  • 駆除剤

治療前にアレルギーの原因となっている物質を見極めることが大切です。
ダニが原因の場合は駆除剤を使うなど、原因によって治療法も変わってきます。

予防法
  • 3種混合ワクチン
  • 4種混合ワクチン
  • 5種混合ワクチン
  • 7種混合ワクチン


【ワクチン接種時期】

  • 子猫:生後2~3ヶ月頃最初の接種を行う
  • 成猫:健康であればいつでも可能

※初回接種後、約1ヶ月後に追加接種を行う
※年1回の追加接種を推奨

ワクチンで100%予防できるわけではありませんが、感染しても重症にならずに済むことができます。

また、室内飼いを徹底し清潔な環境を保つことも大切です。

クリプトコッカス症

「クリプトコッカス」という真菌(カビ)に感染することでくしゃみを引き起こすこともあります。

猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスなどに感染していたり、免疫力が低下している時に発症しやすく、犬や人にも感染します。

原因
  • 菌を含む鳥類(特にハト)の糞便

通常は土の中にいる菌ですが、鳥類(特にハト)の体内に入ると移動していろいろな場所に運ばれ、糞便として出ることで土壌が汚染されます。
糞便の中の胞子をチリやホコリと一緒に吸い込むことで感染すると言われています。

猫の鼻腔内にも存在する菌ですので、健康な状態であれば発症することはありません。

症状
  • くしゃみ
  • ネバネバした鼻水
  • 鼻血
  • いびき
  • 肉芽腫
  • 皮膚炎


【重症化すると…】

  • 内臓にしこりが広がる→けいれん、麻痺
  • 失明

風邪症状に加え、鼻にしこり(肉芽腫)ができるのが特徴的です。
しこりが内臓に広がり中枢神経にまで感染すると、けいれんや麻痺などの神経症状も出てきます。

治療法
  • 抗生物質の投与(抗真菌剤)
  • 切除手術

抗生物質(抗真菌薬)の投与が主な治療法となります。
猫の状態にあわせ、短くて2ヶ月長ければ1年以上の治療を必要とします。

予防法

クリプトコッカスを防ぐワクチンはなく、自然界に多く存在する真菌ですので感染を100%防ぐことが難しいでしょう。
ハトの糞便が主な感染経路なので、ハトの多くいる場所を避けることが一番の予防法です。
また室内飼いであっても、庭やベランダなどに落ちた鳥の糞から感染することもあるので、こまめに掃除をしておくことが大切です。

猫ねこさん
人間の場合くしゃみをしたくらいでは風邪かな?くらいだと思いますが、猫の場合は悪化すると命にかかわることもあるので油断は禁物ですよぉ。くしゃみの回数やそれ以外の様子をしっかり見るようにしてくださいねぇ。
ちっちゃい子や高齢の子なんかは特に悪化しやすいんですね・・・。くしゃみが全然とまらない、鼻水もたくさんなんて時はすぐに病院ですね。
クロベエ

まとめ

猫が頻繁にくしゃみをしている、鼻水や鼻血などくしゃみ以外の症状がある場合は病気のサインです。
猫がくしゃみをしていたら、回数やその他の症状をよく見て、悪化する前に早めに病院に連れていってあげましょう。

  • 猫のくしゃみには生理現象と病気によるものがある
  • くしゃみの回数やその他の症状をよく見ることが大切
  • 頻繁にくしゃみをする、鼻水や鼻血、涙、目やになどの症状がある場合は早めに病院を受診
  • 病気のくしゃみで一番多いのは猫風邪
  • 体力のない子猫や高齢猫は重症化しやすいので注意
  • ウイルス感染は飛沫感染や接触感染が多いので、多頭飼いの場合は隔離が必要
  • 感染猫を触った後は必ず手洗いを
  • 猫カリシウイルス感染症の場合、口の中に潰瘍が見られる
  • 猫クラミジアの場合、粘着性の目やにが見られる
  • 猫風邪の予防にはワクチン接種が効果的
  • 猫風邪以外に考えられるのは副鼻腔炎、猫エイズ、鼻腔腫瘍、歯根膿瘍、アレルギー性鼻炎、クリプトコッカス症
  • 鼻血が出ている時は副鼻腔炎、鼻腔腫瘍、クリプトコッカス症の可能性
猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 エディター

Follow me! 猫ねこ部 INSTAGRAM

ページトップへ

Copyright© 猫ねこ部 , 2019 AllRights Reserved.