- 猫はお留守番が得意とはよく言われることですよねぇ。まあ私も嫌いではありませんねぇ。今回はそんな猫のお留守番についてのお話ですよぉ。
猫は孤独を愛するマイペースさん。犬に比べてお留守番もへっちゃら。
とそんなイメージはあるものの「うちの子は甘えん坊だから…」「お留守番時に何か危険なことが起きたら…」と不安な飼い主さんも多いのでは。
今回はそんな飼い主さんの「猫は本当にお留守番が得意なの?」また「何日くらい大丈夫なの?」という疑問にお答えします。お留守番させる時のポイント&安全対策もご紹介しますよ。
来月出張の予定がある~!猫と暮らし始めてから大好きだった旅行がすっかりできなくなった~!なんて飼い主さん、必見です^^。
猫って留守番が得意って本当?
猫はマイペースな子がほとんどで、基本的に孤独に強い性分。お留守番中も案外ひとりで自由に楽しく過ごしている子が多いものです。そのため”猫は留守番が得意”と言っていいでしょう。
しかし猫の性格も人と同じように甘えん坊さんやツンデレさんなど猫それぞれ。特に飼い主にべったりっ子さんは注意が必要です。飼い主との分離不安からストレスに繋がり、体調を崩してしまう子も。
家で留守番させるのは何日まで大丈夫?
一泊二日のお留守番なら問題ないと言われています。
逆によそに預けるより、落ち着く我が家でのんびり過ごした方がストレスは少ないでしょう。しっかりした環境さえ整えておけば、ひとりでもお利口さんで居てくれる子がほとんどです。“しっかりした環境”というのは以下で詳しくご説明していきますね。
二日間以上留守にする場合
猫だけで二日間以上お留守番させるとなると、やはり食事面や衛生面などで心配がでてきます。二日間以上家を空ける場合は以下の対策をしましょう。
- 友人・知人に見に来てもらう
- ペットシッターに依頼する
- ペットホテルに預ける
- 動物病院に預ける
- 保護団体や保護猫カフェから迎えた猫の場合、里帰り制度があることも
友人・知人に見に来てもらう
友人・知人に家まで様子を見に来てもらうのは一番お手軽であり、猫自身も環境が変わらないことからストレスを感じにくいと言えます。鍵を預けて、食事の補充や取りかえ、体調チェックなどをお願いしましょう。
友人・知人が家に入るときは玄関などから猫が脱走しないように、細心の注意をして入ってもらうよう伝えておきましょう。
ペットシッターに依頼する
ペットシッターに依頼すると友人・知人に来てもらうパターンと同じく、シッターさんが家に来てお世話をしてくれます。こちらも猫にストレスがかかりにくい方法ですね。コストはかかってしまいますが、シッターさんはお世話が終わった時に猫の様子や画像など使って報告してくれるので、”プロ”にお世話してもらうという安心感が。
ペットホテルに預ける
家から出るということでストレスはかかりやすくなりますが、ペットホテルへ預けるという選択も。慣れたペットホテルがあればベスト。初めて利用するホテルの場合は、預ける前に”居場所の環境チェック”や”体調や習慣などの申し送り”を、より入念に行いましょう。最近は猫専門のホテルもあるので、より安心して預けることができますよ。
動物病院に預ける
お泊りの預かりをしてくれる動物病院もあります。いちどかかりつけの動物病院に問い合わせてみましょう。動物病院で預かってもらえたらやはり飼い主としては安心ですよね。ただし猫からは多少恨まれるかもしれませんが…。
保護団体・保護猫カフェから迎えた子は里帰り制度がある場合も
保護猫の場合は、もともといた保護猫団体や保護猫カフェがお泊りの預かりをしてくれる場合もあります。大きく公表していない場合もあるので一度聞いてみるといいでしょう。「猫の里帰り」素敵な響きですよね^^。
猫ねこ部で取材を行っている山中湖の保護猫団体「ねこねっと山中湖」でも、猫の里帰り制度がありますよ。ねこねっと山中湖の取材記事はこちら(保護猫のわ)から。
- まあ猫は1日のうち12~16時間は寝ていますしねぇ。一泊二日ぐらいならおかまいなくぅ。お土産だけはたっぷりお願いしますねぇ。
猫に留守番させるときのポイント
さて、いざお留守番となったら、先ほどもお伝えしたとおり“しっかりした環境”を整えてあげることが大切です。ポイントは以下の5つ。
- 十分な食事を用意
- 新鮮なお水をいつでも飲めるように
- 予備のトイレを用意
- 脱走しないように戸締まりをしっかり
- 快適に過ごせるよう室温管理を
十分な食事を用意
食事は食べ慣れているものを、食べ慣れている容器で、十分に用意しておきましょう。ただしウエットタイプの食事は腐りやすいのでドライフードに。
タイマーで決まった時間に決まった量を出してくれる自動給餌器を導入してもいいですね。
カリカリマシーンSP
※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。
- タイマー設定や手動給餌はスマホでOK!
- 大好きな飼い主さんの声でごはんをお知らせ
- 上蓋開け&転倒対策にロックボタン搭載
- 家族みんなで共有できる
- フードタンクが空になったらアプリで通知
- 世界各国の機関で認められた安全性
価格 | 16,980円(税込) |
本体サイズ | H380 x W245 x D300mm |
タンク容量 | 4,300cc (およそ約1,500~1,800gに相当) |
素材 | 食品機械用ABS樹脂 |
関連記事:猫の自動給餌器おすすめ10選【獣医師が教える選び方のポイント解説付】
新鮮なお水をいつでも飲めるように
新鮮なお水をいつでも飲めるようにしておくことも大切。遊んでいるうちお水をひっくり返しちゃった!なんてことも考えられるので何か所か置いておきましょう。
フードと同じく自動給水器があると便利で安心ですね。
関連記事:猫の自動給水器おすすめ12選【飼い主さんの声や選び方のポイントも紹介】
ペットファウンテン セラミックアバロン
※価格は購入するショップや時期によって変動する可能性があります。
- 交換可能な活性炭フィルター
- 2Lの大容量
- 自動給水器では珍しい高級感のあるセラミック
- アメリカの人気ペットケアブランドPetSafe(ペットセーフ)製
価格 | 9,180円(税込) |
本体サイズ | 26.6cm x 26.6cm x 15.4cm |
容量 | 2リットル |
材質 | セラミック |
予備のトイレを用意
綺麗好きな猫たち「汚れたトイレは使わないもーん」なんて子も多いですよね。そのためトイレは猫の数にプラス1つ以上用意してあげましょう。トイレを我慢してしまうとトイレ以外の場所で排泄してしまったり膀胱炎になることも。
システムトイレもおすすめ。おしっこの処理が週に1回で済むものもありますよ。
関連記事:猫のシステムトイレの特徴とおすすめ5選
脱走しないように戸締まりをしっかり
基本的なことですが戸締りはしっかりと。玄関はもちろんですが小窓、ベランダなどもしっかりと施錠し、猫の脱走を確実に防ぎましょう。
ちなみにあっちこっち部屋移動する子の場合は、ドアストッパーを利用して開けておくのが安全でおすすめ。
快適に過ごせるよう室温管理を
夏や梅雨時期はエアコンで冷房を微弱でかけたり除湿機能を利用しましょう。冬はエアコンで暖房を。基本的にはつけっぱなしにしておくと安心です。ただまれにエアコンのリモコンを踏んでしまい電源が切れてしまったり、温度設定が変わってしまうことも。リモコンは引き出しなどにしまっておくといいでしょう。
また空調と同時に遮光カーテンを使用したり、置くだけでひんやりするマットなど便利グッズを併用してもいいですね。(ひんやりマットの中には猫に有害な物もあるので、噛み癖のある猫は注意が必要)
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誤飲やいたずら、事故に注意
誤飲やいたずらしそうなものはしっかりしまってから出かけましょう。誤飲やいたずらの標的になりやすいものは、ひも類、電気コード、リボン、レジ袋など。
また高い場所には割れ物など落ちると危険なものは置かないようにしましょう。
水回りも思わぬ危険が。お風呂の水は抜き、トイレの便器のふたは閉めておいてくださいね。水槽のお魚めがけてジャンプ!なんてことにならないよう水槽のふたもお忘れなく。
退屈しないようにお気に入りのおもちゃを
いつものんびりマイペース~とは言え、元気に遊びたい時も。退屈しないようお気に入りのおもちゃやグッズを置いてあげましょう。ひも状のものや飲み込めてしまう小さなおもちゃは避けてくださいね。
また運動もストレス発散になります。上下運動できるようなスペースを作っておいてあげるといいでしょう。
関連記事:猫が喜ぶおもちゃはどれ?飼い主さんの生の声を聞きました
見守り用カメラがあると安心
ペット見守りカメラはいかがでしょうか?お出かけ先から我が子の様子が見られるなんてこれ以上の安心はないですよね。
我が「猫ねこ部」のディレクター木原氏も「ピースアイ(Peace Eye)」愛用中。こちらの記事で本気レビューをしているので、ぜひご参考に。
使用レビューあり!ペット見守りカメラ「ピースアイ」の口コミ・評判
よくある質問
冬は暖房器具に注意を払いましょう。火傷や火災の可能性があるのでストーブは使用しないこと。また電気毛布や電気カーペットも低温やけどをすることがあるので、ごくごく低温で使用するか安全なペット用のものを用意しましょう。暖房器具として安心なのは、やはりエアコン、オイルヒーター、湯たんぽが挙げられます。(湯たんぽは火傷しないようにしっかりカバーしましょうね!)
関連記事:猫が寒さに弱いと言われる3つの理由とおすすめ防寒グッズ8選
子猫でも生後2ヶ月以上が経った健康な子であれば数時間ほどの留守番はOK。ただ母猫と離れたばかりの子猫は、母猫を探しにゃーにゃー鳴きっぱなしのこともあります。成長にあわせながら少しずつ留守番時間を増やしていきましょう。
子猫は誤飲やいたずらの心配がつきもの。子猫の安全を守るためにも飼い主の安心のためにも、ケージの中にいてもらうと安心ですよ。
関連記事:猫をケージ飼いする6つのメリットとおすすめケージ5選
猫は光の乏しい暗闇でも物を見ることができます。そのため特に照明は必要ないと言われています。また音に関してはそもそもテレビなどの音を気にしていない子が多いと言われていますが、中には周りに音がないことで不安を感じる子もいます。性格や普段の環境などから見極めて決めてあげましょう。
- まぁいくらマイペースな私たちでも、あまりに留守番が長いと退屈しますので、飼い主さんが上記のいろいろな対策をしてくれたらありがたいですよねぇ。
- そうですねっ。帰宅したらいーっぱい遊んであげてくださいねっ。あ、お土産もお忘れなくっ!
まとめ
猫は一泊二日なら問題なく留守番OK。快適かつ安全に留守番ができるようしっかりと環境を整えてあげましょう。二日間以上となった時はご紹介したとおり、周りの人の力を借りて対策をしてあげてくださいね。
入念な準備さえ整えられたら、お出かけの飼い主さんも、お留守番の猫さまも双方ハッピーですね。
- 一泊二日なら留守番OK
- 二日間以上なら…①友人・知人に見に来てもらう
- 二日間以上なら…②ペットシッターに依頼する
- 二日間以上なら…③ペットホテルに預ける
- 二日間以上なら…④動物病院に預ける
- 二日間以上なら…⑤保護猫は里帰り制度がある可能性も
- 留守番時のポイント…①十分な食事を用意
- 留守番時のポイント…②新鮮なお水をいつでも飲めるように
- 留守番時のポイント…③予備のトイレを用意
- 留守番時のポイント…④脱走しないように戸締まりをしっかり
- 留守番時のポイント…⑤快適に過ごせるよう室温管理を
- 夏は熱中症に注意!エアコンつけっぱなしでも◎
- 冬は火傷や火災の危険のない暖房器具で
- 子猫の留守番は生後2ヶ月以上(数時間から)
- 電気や音は基本的には必要ないがつけておくと安心する子も
- この記事を書いた人
ほりえかよこ
猫ねこ部編集室 ライター猫のお役立ち、猫との暮らすための記事など「ニャイフスタイル」記事担当。
猫と暮らすためのヒントや飼い主さんのお悩みに寄り添った記事などを楽しくお届けするほか、キャットインストラクター坂崎清歌さんや猫カフェへの取材も行う。
主婦の視点を生かし、「猫×ライフスタイル」により共感がわくアイデアづくりを目指している。
- 【監修】
一級建築士 株式会社ネコアイ代表取締役
清水満「ねこ検定」監修者 「ぺット共生マンションの適正化推進ガイドライン」監修者
愛猫との路上での運命の出会いから、猫と幸せに暮らす住宅の必要性を感じ「猫専門建築士」として従事する。
「クロワッサン」「週刊朝日」「猫びより」など雑誌掲載多数、NHK「もふもふモフモフ」TBS「サタデープラス」等に出演。
現在は猫専門の総合コンサルタントとして猫用品開発や猫イベントの企画運営など広く活動している。愛猫は4匹。