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【子猫や高齢猫に】キャットフードの正しいふやかし方と注意点

2018-06-20

猫ねこさん

【子猫や高齢猫に】キャットフードの正しいふやかし方と注意点

猫ねこさん
ドライフードを上手く食べられない猫には、ふやかして柔らかくしてあげると食べやすくなりますよぉ。ふやかし方はぬるま湯に10分浸しておくだけ。与えるぶんだけふやかして、時間をあけずに与えるようにしてくださいねぇ。
猫ねこ部編集室 ディレクター 木原優子
【監修】ペットフード販売士
猫ねこ部編集室 ディレクター

木原優子

猫ねこ部ディレクターとして猫に関する様々な情報をご提供するなか、特に猫の健康に直結する食事に関する知識を深めるため、ペットフード販売士資格を取得。様々な種類の猫や状況などに合うフードの提案、情報発信を行います。
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ペットフード販売士:一般社団法人ペットフード協会が認定している認定資格で、ペットフードに関する様々な知識及び情報を習得したペットフードの専門家です。ペットの適正な発育と健康維持・増進に寄与します。

離乳期の子猫、噛む力の弱くなった老猫、歯の病気になった猫などはドライフードを上手く食べることができません。

そんな猫におすすめなのが、キャットフードをふやかして与える方法!

今回はキャットフードの正しいふやかし方と注意点を徹底解説!

年齢別キャットフードのふやかし方についても詳しく説明します。

どんな時にキャットフードをふやかす?

カリカリと呼ばれるドライフードは、猫に必要な栄養素がバランスよく含まれる「総合栄養食」です。

水と良質なドライフードがあれば、猫は健康に生きていくことができます。

 

しかし、どんな猫でもドライフードを問題なく食べてくれるわけではありません。

以下のような猫は、硬い食感のドライフードを上手く食べることができません。

  • 歯が生えてない離乳期の子猫
  • 噛む力が弱くなった高齢猫
  • 歯の病気になった猫

このような猫には、キャットフードを柔らかくして与えれば、食べやすくなり消化もよくなります。

ウェットフードで食べづらさをカバーする方法もありますが、ウェットフードはドライフードと違って「一般食」や「栄養補完食」と呼ばれ、それだけでは猫に必要な栄養をすべて補うことができません。

そのため、栄養バランスの整ったドライフードをふやかして与える必要があるのです。

猫ねこさん
ドライフードをうまく食べることができないときに、ふやかしてあげるんですよぉ。
ウェットフードでは、我々に必要な栄養をカバーできないので、あくまでドライフードが主食じゃなきゃダメなんですねぇ。
なるほどー。食べやすいウェットフードに変えればーなんて簡単に考えちゃったんですけど、そういうわけにはいかないんですね。。。
クロベエ

キャットフードのふやかし方

ここでは、キャットフードのふやかし方について説明します。

キャットフードをふやかす手順は以下の通りです。

①器にキャットフードを入れ、ぬるま湯を半分くらい入れる

猫の月齢や体重にあった分量のキャットフードを器に入れ、人肌程度のぬるま湯を半分くらい注ぎます。

水でふやかすこともできますが、柔らかくなるまで時間がかかるためぬるま湯を使った方が良いでしょう。

②10分くらい浸しておく

ふやかす時間は約10分程度です。

③硬さを確認(もう少し柔らかくする場合はさらに浸す)

キャットフードが膨張して柔らかくなったら完了です。

念のため熱くないか確認して与えるようにしましょう。

ふやかすときの注意点

ここではキャットフードをふやかすときの注意点について説明します。

キャットフードをふやかすときの主な注意点は以下の通りです。

  • 熱湯でふやかすのは禁物
  • ふやかしたお湯は捨てない
  • ふやかしたらすぐに与え、食べ残したら捨てる
  • 1食分ずつその都度ふやかす
  • 食欲がないときはウェットフードを混ぜると食べやすくなる
  • 健康な猫にはふやかす必要はない

以下、それぞれの注意点について説明します。

熱湯でふやかすのは禁物

熱湯でふやかすと、キャットフードに含まれるビタミンなどの栄養素が熱によって破壊されてしまうため、必ず人肌程度のぬるま湯でふやかしましょう。

ふやかしたお湯は捨てない

ふやかしたお湯にもビタミンB1などの栄養素が流れ出ていますので、お湯は捨てないようにしましょう。

水を飲まない猫の水分補給にもなります。

ふやかしたらすぐに与え、食べ残したら捨てる

キャットフードをふやかしたらすぐに与えることが大切です。

ふやかすことで雑菌が繁殖し傷みやすくなるため、食べ残した場合はその都度処分しましょう。

1食分ずつその都度ふやかす

ふやかすときは面倒でも1食分ずつふやかすようにしましょう。

キャットフードはふやかすと時間がたてばたつほど鮮度が失われてしまうため、まとめてふやかしておいたものを与えるという方法はおすすめできません。

食欲がないときはウェットフードを混ぜると食べやすくなる

食欲がないときには、ふやかしたドライフードにウェットフードを混ぜて与えると食いつきがよくなることがあります。

健康な猫にはふやかす必要はない

健康でドライフードをしっかり噛んで食べることのできる猫には、わざわざふやかす必要はありません。

柔らかい食感のものばかり与えていると、噛む力が衰え歯や顎が弱くなってしまいます。

また、ふやかした食感を好まず、食欲が落ちてしまいドライフード自体を食べなくなってしまうこともあります。

猫ねこさん
ふやかすときにもいろいろと注意点があるんですよぉ。めんどくさいからとまとめてふやかしたりしちゃダメですよぉ。
それから健康でしっかり噛んで食べれるなら、わざわざふやかしてあげなくてもいいですからねぇ。
一回一回ふやかすのめんどくさーい。。。おかあさんなら言いかねないっ。熱湯もヤメテーーーー。
クロベエ

年齢別キャットフードのふやかし方

ここでは、キャットフードをふやかす必要のある子猫、高齢猫のふやかし方のポイントについて説明します。

子猫は生後3ヶ月くらいまでふやかして与える

子猫は歯が生え始める生後3週間頃から離乳食を始めます。

離乳食から子猫用ドライフードに切り替えるのは生後2ヶ月くらいが目安になりますが、切り替えの際、最初はドライフードをふやかす必要があります。

お湯はもちろん、猫用ミルクでふやかしても良いでしょう。

 

切り替えのタイミングやスピードは猫によって異なるので、様子を見ながら徐々に進めていくことが大切です。

最初は噛まなくても指で無理なく潰せるくらいの硬さでスタートし、体調や体重などを見ながら1ヶ月くらいかけて徐々にお湯の量を減らし、硬くしていきましょう。

生後3ヶ月頃までには、完全にドライフードに切り替えられると良いでしょう。

 

なかには、最初からふやかさなくても上手に食べる猫もいますが、噛み砕くことに慣れておらず、喉につまらせることもあるので注意が必要です。

哺乳期・離乳期や子猫の食事については、関連記事で詳しく説明していますので参考にしてくださいね。

関連記事:哺乳期・離乳期の食事子猫の食事

高齢猫には少し硬さを残してふやかすと良い

高齢になって消化器官や歯の力が衰えてくると、硬いドライフードを与えても食べてくれない場合があります。

そのような高齢猫にはドライフードをふやかして与えましょう。

 

ただし、柔らかくしたフードばかり与えるとさらに歯の力が弱まってしまうので、ある程度硬さを残すことをおすすめします。

食欲がない高齢猫には、チキンスープやかつおだしなどを使ってふやかすのもおすすめです。

 

高齢期の食事について詳しく知りたい方は、こちらの記事(老猫の食事)も参考にしてくださいね。

まとめ

キャットフードのふやかし方と注意点、年齢別のふやかし方については以下のまとめを参考にしてください。

  • キャットフードをふやかすのはドライフードが食べづらい場合
  • 離乳食期の子猫、噛む力の弱くなった高齢猫、歯の病気になった猫にはふやかして与えると良い
  • キャットフードをふやかすときはぬるま湯がベスト
  • ふやかす時間は約10分
  • 熱湯でふやかすと栄養分が破壊されてしまうため必ずぬるま湯で
  • ふやかしたお湯は捨てない
  • ふやかしたフードはすぐに与え、食べ残したら処分する
  • 1食分ずつその都度ふやかす
  • 食欲がない場合はウェットフードを混ぜるのもおすすめ
  • 健康な猫にはふやかす必要はない
  • 子猫は生後3ヶ月ころまでふやかして与える
  • 子猫には猫用ミルクでふやかしても良い
  • 子猫の様子を見ながら徐々にお湯の量を減らし硬くしていく
  • 高齢猫には歯の力を鍛えるためある程度硬さを残してふやかすのがおすすめ
  • 食欲がない高齢猫にはチキンスープやかつおだしを使ってふやかすのも良い
猫ねこ部編集室 エディター 守重美和
この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター

保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。

猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。