- まわりの猫が毎日いったいどんなごはんを食べているのか、気になりますよねぇ。今回は、実際に猫を飼っている人に「どんなごはんをあげているか」徹底調査しましたよぉ。
「キャットフードっていっぱい種類がありすぎてどれがいいのか分からない」
「猫を飼いたいけれど、餌代ってどれくらい?そもそも何を食べさせたらいいの?」
など、気になる「猫のごはん事情」について、現在猫を飼っている人377人に独自アンケートを行いました。
- いつも買ってるキャットフードはどこのメーカー?
- 月の餌代はどれくらい?
- キャットフードを買うときに何を重視して選ぶ?
など、愛猫家の生の声を集めました。ぜひ、キャットフード選びの参考にしてくださいね。
アンケートの概要
- アンケート回答者
猫を飼っている人377人(18歳以上・日本在住)> - アンケート実施方法
選択・記述式のWEBアンケート(ランサーズ、クラウドワークス) - アンケート実施期間
2018年8月30日~9月11日
回答者の性別
男性・・・111人
女性・・・266人
回答者の年齢分布
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 |
4人 | 97人 | 143人 | 87人 | 46人 |
飼っている猫の種類は?
雑種(ミックス猫) | 403匹(70.8%) |
アメリカンショートヘア | 39匹(6.9%) |
マンチカン | 28匹(4.9%) |
スコティッシュフォールド | 22匹(3.9%) |
ペルシャ | 12匹(2.1%) |
ロシアンブルー | 12匹(2.1%) |
その他 | 41匹(7.2%) |
不明 | 12匹(2.1%) |
約7割が雑種でした。
ペットショップで販売されているのはほとんどが純血種ですが、なかには「ミックス」と呼ばれる純血種同士をかけ合わせて生まれた猫も販売されています。
純血種よりも雑種はリーズナブルなこともあって手軽に飼いやすいのかもしれませんね!
また、拾ったり、里親になったりするのも雑種の場合が多いです。
ペットショップ以外の場で猫を飼うきっかけがある場合も少なくないようです。
そのほか、アメリカンショートヘア、マンチカン、スコティッシュフォールドなどおなじみの人気猫が上位を占めています。
意外と多かったのは「元野良猫なので種類は分からない」という回答。
ペットショップだけでなく、里親募集団体や保健所、近所の野良猫を引き取る、などさまざまな方法で猫を迎えている方が多いようです。
飼っている猫の数は?
1匹 | 255人(67.6%) |
2匹 | 79人(21.0%) |
3匹 | 17人(4.5%) |
4匹以上 | 26人(6.9%) |
約7割は「1匹」ですが、2匹以上の多頭飼いをしている人も3割以上と意外に多いようですね。
兄弟で拾ったり、貰う場合もあり、外飼いだと餌をやっているうちに複数いつく場合もあります。
費用や手間、猫同士の相性問題もありますが、仲良く遊んでいたり、体を寄せ合って寝ていたりする姿を毎日見られるのは、なによりの癒しになりますね。
与えているキャットフードのメーカーは?
ロイヤルカナン | 77人(20.4%) |
ネスレ | 48人(12.7%) |
ユニ・チャーム | 43人(11.4%) |
ヒルズ | 30人(8.0%) |
カルカン | 25人(6.6%) |
日清ペットフード | 17人(4.5%) |
アイムス | 12人(3.2%) |
ペットライン | 11人(2.9%) |
ニュートロ | 10人(2.7%) |
いなば | 10人(2.7%) |
その他 | 94人(24.9%) |
ペットショップなどで見かけることの多い「ロイヤルカナン」を使っている人が目立ちました。
ロイヤルカナンは、療法食(※)などの種類も非常に多く、動物病院で獣医さんがオススメすることも多いようです。
そのほか、ネスレ(ピュリナ・モンプチ)、ユニ・チャーム(銀のスプーン、三ツ星グルメ・ねこ元気)、カルカン、ヒルズ(サイエンスダイエット)など大手メーカーのものも人気。
こうしたフードはホームセンターなどに必ずと言っていいほど置いてあるので、「手軽に買える」ことが人気の理由と言えるでしょう。
※療法食・・・病気になった猫の食事管理をするためのキャットフード
その他の回答
少数ですが、ジャガー、カナガンキャットフードサーモン(旧シンプリー)、モグニャン、オリジン、カナガンキャットフードチキンなどの海外製プレミアムフードを与えている方もいました。
ネット通販が中心で手軽に購入できず、また価格が少々高めなのがネックですが、動物性たんぱく質が豊富など猫にとって嬉しいフードです。猫の健康を気にかけて選ぶ人も少数ですがいるようです。
ジャガー、カナガンキャットフードサーモン(旧シンプリー)、モグニャン、オリジン、カナガンキャットフードチキン、ナチュラルチョイス、日本ペットフード(コンボ、ビューティープロ)、アイシア、ナチュラルバランス、トップバリュー、アボダーム、ドクターイデア、フリスキー、シーバ、スマック、Ami、ペットライブラリー、フィリックス、Pet’s One、ブルーバッファロー
- ホームセンターなどに行けば必ず置いてあるようなメーカーのものが多いですねぇ。うっかり買い忘れてたときでも近所ならすぐに買いにいけますし、やっぱり「買いやすさ」重視の人が多いんですねぇ。
- 海外製のプレミアムフードは高品質なものも多いですけど、ネット通販でしか買えないものも多いので、普段ネットを使わない人にとっては敷居が高いのかもしれないですね。
どんなフードを与えてる?
キャットフードにはカリカリと呼ばれる「ドライフード」と水分たっぷりで味や種類も豊富な「ウェットフード」があります。
次に、普段どんなフードを与えているか聞いてみました。
ドライフードのみ | 196人(52.0%) |
ドライフード+ウェットフード | 146人(38.7%) |
ドライフード+トッピング | 24人(6.4%) |
ウェットフードのみ | 8人(2.1%) |
手作り食 | 3人(0.8%) |
約半数の人がドライフードだけを与えていました。
ドライフードは、水と一緒に与えれば猫に必要な栄養をとることができる「総合栄養食」なので、主食にベストなごはんだと言えますね。
また、ドライフードとウェットフードを併用している人も約4割いました。
猫は気まぐれで今まで気に入って食べていたドライフードを急に食べなくなることもあります。
そんな時にオススメなのが、水分たっぷりのウェットフード。
ウェットフードは水分がとれるので併用することで水分補給も期待できます。
ドライフードに比べて味や種類も豊富、消化吸収も良いので、ドライフードに混ぜて与えると食いつきがよくなることがあるのです。
そのほか、少数ですが、猫の健康のためにトッピングや手作り食などを与えている人もいました。
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キャットフードは主にどこで購入する?
スーパー・ホームセンター・ドラッグストア | 212人(56.2%) |
ネット通販 | 123人(32.6%) |
ペットショップ | 22人(5.8%) |
動物病院 | 17人(4.5%) |
コンビニエンスストア | 3人(0.8%) |
約半数の人が近所のスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどで購入していました。
毎日のごはんですから、手間なく気軽に買える方法を選ぶ人が多いようですね。
ネット通販を利用している人も約3割います。
ポチッとするだけで自宅に届けてもらえる通販は、重いキャットフードを運ぶ手間もなくとても便利ですよね!
また、ネットでしか仕入れられないフードで高品質なものもたくさんあるので調べてみるのも良いかもしれませんね。
特に多頭飼いで「すぐにフードがなくなって買いにいくのも大変」という家には重宝するでしょう。
また、お届け周期を決めておけばフードがなくなった頃に自宅に届けてもらえる「定期購入」も便利ですね。
キャットフードを選ぶ時に重視している点は?
※複数回答可
食いつきの良さ(猫の好み) | 257人 |
メーカー・ブランドの信頼性 | 211人 |
価格 | 209人 |
年齢別 | 88人 |
原材料・原材料の産地 | 83人 |
近所で買える | 76人 |
カロリーなどの成分 | 56人 |
下部尿路対策 | 52人 |
獣医からの勧め | 43人 |
フードの製造国 | 35人 |
アレルギー食材の有無 | 21人 |
グレインフリー | 16人 |
療法食 | 14人 |
パッケージのデザイン | 9人 |
「食いつきの良さ」「メーカー・ブランドの信頼性」「価格」などを重視する人が多い一方で、気になったのが「原材料・原材料の産地・成分」を見て選ぶ人が少ない点。
私たちがスーパーなどで食品を買うとき「産地や成分表示などを必ず見て買う」という人もいるのではないでしょうか?
それは「少しでも安全で健康に良いものを家族に食べさせてあげたい」という思いからですよね。
尿路疾患が猫に多い疾患であることが広まってきているからか、近年「下部尿路対策」用のフードが増えてきたことで露出が増えているようですね。
「下部尿路対策」は高品質なもの以外でも今やほとんどのフードが対応されてきており、身近なものとなってきています。
猫も大切な家族の一員ですから、人間の食べ物と同じように「原材料・原材料の産地、成分」をしっかり見て選ぶ人がもっと増えると嬉しいですね。
例えば「危険な原材料や添加物が使われていないか」「猫に必要な動物性食材(肉や魚)などが多いか」「中国産を使っていないか」など、購入前に必ず確認して選びましょう。
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- 食いつきや値段ももちろん大切なんですけど、私たち猫の健康のために、原材料や成分なども見て選ぶ人がもっと増えたら嬉しいですねぇ。
- 「近所で買える」から選ぶって人もいますもんね。。。たしかに手に入りにくい餌は買いづらいですけど、いくら手軽に手に入る餌でも、ちゃんと中身を見て買わないと怖いですっ。
1ヶ月の猫の餌代は?
3,000円未満 | 120人(31.8%) |
3,000~5,000円 | 180人(47.7%) |
5,000~10,000円 | 58人(15.4%) |
10,000~20,000円 | 18人(4.8%) |
30,000円以上 | 1人(0.3%) |
約8割の人は月5,000円未満ですが、少数ですが餌代に月10,000円以上かけている人もいます。
また、月10,000円以上の人の約半数は多頭飼いの人でした。
かわいさから多頭飼いに憧れる人も多いかもしれませんが、猫の数が増えるぶん「食費も増える」ので、経済的な余裕も考えて多頭飼いするか決めた方が良いでしょう。
関連記事:多頭飼いの猫の食事
キャットフードの与え方は?
その都度量をしっかり量って与える | 188人(49.9%) |
特に決めていない | 93人(24.7%) |
器に山盛りにして与える(なくなったら追加) | 50人(13.3%) |
時間になったらさげる | 37人(9.8%) |
自動給餌器 | 9人(2.4%) |
「その都度量をしっかり量って与える」と答えた人が約半数ですが、気になったのは「特に決めていない・なくなったら追加する」と答えた人が約4割いたこと。
猫は意外とデリケートでストレスを感じやすいので、食事に関してはある程度与え方を決めてあげた方が猫も安心するでしょう。
また、食べ過ぎて肥満になってしまうと病気にかかりやすくなりますので、食事量はしっかり管理してあげることが大切ですね。
関連記事:キャットフードの正しい与え方
- 意外?といったら失礼かもしれませんけど、きっちり量を量ってあげてる人が多いんですねぇ、、、安心しました、、ンフフ。
- ぼくなんてあればあるだけ食べちゃうんで、山盛りは危険です!ぼくのおうちは時間になったらさげられちゃうんで、餌の時間になったらダッシュですよ。
キャットフードの保存方法は?
袋のまま保存 | 185人(49.1%) |
専用のストッカーまたは密閉容器などに入れ替えて常温保存 | 151人(40.1%) |
冷蔵庫で保存 | 38人(10.1%) |
冷凍庫で保存 | 3人(0.8%) |
気になったのは「袋のまま保存」している人が約半数いる点。
キャットフードは開封して空気にふれると酸化が進み、味や風味が落ちてしまうので必ず密閉保存することが大切です。
せっかく良い餌を買っても、保存方法を間違ってしまうと劣化してしまうので注意が必要です!
また、冷蔵庫や冷凍庫の保存も要注意です。
「冷蔵庫や冷凍庫に入れておけば長持ちしそう」と思っている人もいるかもしれませんが、これは間違い。
扉の開け閉めの時に結露ができてカビが生えやすくなってしまうので、常温保存が基本です。
ただし、開封したウェットフードをとっておくときは冷蔵庫保存もOK。翌日までに食べきるようにしましょう。
また、賞味期限内に食べきれないドライフードは、小分けして冷凍保存も可。食べる前日に冷蔵庫で自然解凍して与えましょう。
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まとめ
- 私たち猫の好みを考えてフードを選んでもらっているのが分かって、ホッとしましたよぉ。でも体のことを考えたら、原材料や産地、成分なんかももう少ししっかり見て選んでほしいなと思いましたねぇ。
- どんなものが入っているかはとっても大事ですよね!いくら値段が安くても体に良くないものが入ってたら怖いですっ。。。
- 毎日食べるもので健康が左右されますからねぇ。買いやすい値段かどうかももちろん大事ですけど、やっぱり大事なのは中身ですよぉ、中身!
- 袋のまま保存してる人が多いのもちょっと残念でした!
- そうですねぇ。。。たしかに入れ替えは面倒かもしれないですけど、キャットフードは酸化すると味や香りが悪くなって健康にも良くないので、しっかり密閉して保存するようにしてくださいねぇ。
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフにした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。