- 最近「おすすめのキャットフード教えてください~」なんてよく聞かれるんですけど、これとっても難しい質問なんですねぇ。
- なんでですかぁ?
- 猫が健康かどうか、年齢や体質などによっても必要な栄養は変わってくるんですよ~。だからどの猫にもおすすめ!というフードはないんですね。
- なるほどっ。子猫のボクと7歳の先輩じゃあ、食べるごはんも全然違ってくるんですねっ。
- クロベエくん、その通りです!大切なのは「うちの子にあった選び方」を、飼い主さんが知ることなんですね。今回はその方法を分かりやすく説明していきますね。
- おすすめのフードも分かるんですねっ。種類ありすぎでわかんないって迷ってたぼくのおかあさんに教えてあげよ~!
猫に必要な栄養素とは
猫は私たち人間と違って完全な肉食動物のため、摂らなければならない栄養も私たちとは全く違います。猫が欲しがるからといって、人間と同じものを与えるのは猫にとって良くないことなのです。
キャットフード選びの前にまずはこうした猫の食性について知る必要があります。「猫に必要な栄養素とは何か?」また「猫にとって理想的な栄養バランスとは?」をここでは説明していきます。
猫に最も必要な栄養素は「動物性たんぱく質」
猫にとって必要な栄養素は、4大栄養素「たんぱく質」「脂肪」「ビタミン」「ミネラル」+「水分」。
なかでも、完全肉食動物の猫にとって一番大切なのが「たんぱく質」です。というのも、私たち人間は主に炭水化物(ご飯やパン、麺類、イモ類など)をエネルギー源としますが、猫は主にたんぱく質(肉や魚など)をエネルギーに変える動物だからです。
そして、なにより大事なのがそのたんぱく質の種類。たんぱく質には肉や魚などに含まれる動物性たんぱく質と、穀物や野菜などに含まれる植物性たんぱく質がありますが、猫に必要なのは「動物性たんぱく質」と言われています。
猫の必須栄養素「タウリン」は動物性たんぱく質に多く含まれる
たんぱく質は20種類の「アミノ酸」からできています。アミノ酸には、猫が体内で合成できるものとできないものがありますが、必要量を合成できず食事から摂る必要のあるものを「必須アミノ酸」と呼びます。
■猫に必要な必須アミノ酸10種と必須栄養素
ロイシン、イソロイシン、バリン、トレオニン(スレオニン)、リジン(リシン)、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン(ここまでが成人)、ヒスチジン、アルギニン(幼児と犬猫で追加)、タウリン(猫のみ追加、ゆえに猫は11種類になる)
このなかでも特に重要なのが「アルギニン」と「タウリン」。アルギニンが不足すると、体内の老廃物を尿として上手く出すことができなくなり、アンモニア血症や肝性脳症を引き起こす恐れがあります。また、タウリンが不足すると目の病気や心臓疾患などを引き起こす危険性があると言われています。
→関連記事:猫に必要なたんぱく質
少量の炭水化物も必要
猫に必要な「ビタミンA」や必須脂肪酸「アラキドン酸」などの栄養素も、タウリンと同じく体内で合成できず、植物性食材にはほとんど含まれていません。こうしたことからも、猫は肉や魚などの動物性食材を食べる必要があるのです。
ただし、「猫に炭水化物は不必要」というわけではありません。例えば野生の猫は、ネズミや小鳥などの小動物を捕まえ「丸ごと」食べます。ネズミのお腹の中に消化されていない穀物(炭水化物)があれば、それも当然猫の体に入ります。
このように猫は、炭水化物やビタミン、カルシウム、ミネラルなどさまざまな栄養素を体に取り込んで健康を維持しています。つまり、「猫にとって必要なのはあくまで動物性たんぱく質だが、少量の炭水化物も必要」なのです。
猫は肉食動物だが、炭水化物を必要としていないわけではない
種類 | 脂肪 | タンパク質 | 炭水化物 |
猫 | 25% | 40% | 35% |
犬 | 18% | 25% | 57% |
人 | 25% | 17% | 58% |
- 猫に必要なバランスは人や犬と異なります。上の表からわかるように、猫はたんぱく質を非常に多く必要とします。肉食動物ではありますが、炭水化物を必要としていないわけではありません。炭水化物の摂取方法が私たち人とは異なり、直接食べるのではなくとらえた獲物が摂取した炭水化物を二次的に摂取する形を取りました。これは、上記のネズミを捕らえていたとの説明部分で記述されているとおりです。
猫が必要とする栄養素のバランスをしっかり満たすことが大切です。
猫の年齢やライフステージ、体調などによってベストなフードは違う
「高たんぱく・低炭水化物」が猫の食事の基本ですが、猫の年齢やライフステージによっても必要な栄養素は変わってきます。また、腎不全の猫にはたんぱく質、リン、ナトリウムを調整する必要があるなど、猫の体質や体型、体調によっても摂らなければならない栄養素は異なります。
そのため、「どんな猫にもおすすめなキャットフード」というのはなく、あくまで猫にあわせてキャットフードを選んであげることが大切です。
キャットフードのパッケージでチェックしたい4つの項目
キャットフード選びの前提として、キャットフードのパッケージの見方を知っておくことも大切です。
キャットフードのパッケージには、人間の食品と同じように原材料や成分、賞味期限などの情報が記載されています。そのなかで特に注意して確認しておきたいのは以下の4項目。
- 目的(総合栄養食・間食・その他目的食・療法食)
- 原材料
- 成分
- 原産国
目的|総合栄養食・間食・その他目的食・療法食の表示をチェック
まずチェックしたいのが、「総合栄養食・間食・その他目的食・療法食」などの表示です。どんな目的で与えるかによって選ぶフードは変わるので必ず確認しましょう。選び方については、次項で詳しく説明しています。
原材料|一番多いもの=主原料が最初に記載されている
続いて原材料です。フードに使用されている原材料は量の多い順に記載されています。つまり「一番多いもの=主原料」が最初に記載されていると覚えておきましょう。猫に必要なのは動物性食材なので、原材料欄の一番最初に肉や魚などが記載されているかどうかチェックしてくださいね。
成分|たんぱく質・脂肪の配合量が基準を満たしているかチェック
また、成分表示欄では「たんぱく質・脂肪」がAAFCO(米国飼料検査会協会)で定める基準を満たしているかのチェックを。たんぱく質は成猫26%・子猫30%、脂肪は成猫子猫ともに9%をクリアしているか確認してください。
原産国|イギリスやドイツ、アメリカなどペット先進国のフードだと安心
最後に原産国も確認を。原産国はあくまで「ペットフードの最終加工工程を完了した国」であって、メーカーのある国とは限らないことを覚えておきましょう。イギリスやドイツ、アメリカなどペットの法整備や製造基準が整った国のフードが好ましいですね。
→関連記事:パッケージの見方
キャットフードを選ぶ前に決めておきたい2つのこと
「じゃあ、うちの子にはいったいどんなご飯がいいの?」ということですが、キャットフード選びの前に、まずはどんなシーンでキャットフードを与えるのかを考えなくてはいけません。それによってフードの形状も変わってきます。
1.主食?おやつ?病気治療用?どんなシーンで与えるのかを考えよう
「毎日の主食」として与えるのか、それとも「たまのおやつ」として与えるのかでは、選ぶキャットフードの種類は違います。まずは、どのようなシーンで与えるのかを考えましょう。
キャットフードはその目的によって大きく4種類に分けられ、各パッケージに記載されています。
- 総合栄養食(主食)
- 間食(一般食・副食・スナック・おやつ)
- 療法食(疾病治療・健康状態に合わせたサポート)
- その他目的食(特定の栄養素やエネルギーを補給)
このなかで、猫の主食となるのは総合栄養食です。総合栄養食とは、そのフードと水を与えるだけで猫の健康を維持できるよう作られたフードです。
また、療法食は疾病の治療または健康状態にあわせたサポートを目的として作られているため、必ず獣医さん指導のもと与える必要があります。
健康な猫はライフステージにあった総合栄養食を、療法食は定期的に見直すこと
- 特に健康状態に問題がない場合は、ライフステージに合わせて総合栄養食を選んであげてください。
腎不全や下部尿路疾患など、何らかの病気が見つかった場合はそれに合わせた療法食を使いましょう。療法食は内服薬ではカバーできない、病気に合わせた栄養の部分を補うものです。総合栄養食に比べれば嗜好性の面で劣るものもありますが、できるだけ処方されたものを食べるようにしてください。
どうしても食べない場合は、動物病院で相談してください。
また、療法食はずっと食べ続けるのではなく定期的に見直し、「継続」「終了」「変更」の判断をします。購入している動物病院で診察を受けて判断を仰いでください。
2.ドライフードとウェットフードどちらを与えるのか決めよう
続いてチェックしたいのがキャットフードの形状。キャットフードには「カリカリ」と呼ばれる硬い食感のドライフードと、水分が多く柔らかい食感のウェットフードがあります。
健康な猫の毎日の主食として与えるならば基本的にドライフードですが、猫の状態によってはウェットフードを主食とすることもあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
コスパ・保存性で選ぶなら「ドライフード」
ドライフードとは、水分含有量約10%の乾燥した粒状タイプのフードのこと。比較的安価かつ開封後約1か月保存がきくなど保存性も高いので、毎日の主食にするならドライフードが一般的です。
また、ウェットタイプに比べて重量あたりの栄養価が高く、100g当たりの摂取カロリーも高いため、少ない量でしっかり栄養をとれるというメリットも。
水分補給や食べやすさで選ぶなら「ウェットフード」
ウェットフードとは、約80%の水分を含むフードで、缶詰タイプやパウチタイプなどさまざまな種類があります。
保存性が低くドライフードに比べコストが高い、歯に歯垢がたまりやすいなどの理由から、猫の主食には向いていませんが、以下のような場合は主食として与えることもあります。主食として与える場合は、必ず「総合栄養食」のウェットフードを選ぶことが大切です。
- 子猫や老猫で噛む力が弱い
- 歯の病気で食べづらい
また、嗜好性が高く猫の食いつきも良いので、ご褒美としていつものドライフードにトッピングするなど、猫とのコミュニケーションツールとして使うケースも多いです。普段あまり水を飲まない猫の水分補給や、カリカリをあまり食べてくれないときに使うのも◎。
基本的にはドライフードを与えて
- 基本的にはドライフードをお勧めします。ウエットフードが多くなると歯石が付きやすくなる傾向があります。
食欲がない場合や、水分を多めにとってもらいたい時、高齢になりドライを食べにくくなってきた場合などはウエットフードが良いでしょう。
ただし、一度ウエットフードをあげるとドライフードだけでは食べなくなることもあります。悩むところです。
キャットフードの選び方とおすすめフード
「どんなシーンで与えるか、フードの形状はどちらがいいか」を決めたら、いよいよキャットフード選びです。キャットフードの選び方には、大きく分けて3つの方法があります。
健康な猫の場合は、基本的に年齢・ライフステージにあわせてキャットフードを選ぶと良いでしょう。
ただし、「最近毛並みが悪くて・・・」「ぽっちゃり気味」「尿結石になった」など体質・体型・体調で気になる点があれば、それぞれの体質・体型・体調にあわせた栄養バランスに調整されたキャットフードを選びましょう。
また、そのほか「多頭飼いだからとにかくコスパがいいものを」「小粒タイプがいい」「無添加じゃなきゃダメ」など飼い主さんのこだわりにあわせて選ぶ方法もあります。
①年齢(子猫・成猫・老猫)・ライフステージ(避妊去勢後・妊娠/授乳期)にあわせて選ぶ
まずは、健康な猫のキャットフード選びの基本「年齢・ライフステージ」にあわせた選び方について。
猫のライフステージは大きく6つの時期に分けられます。
それぞれの時期によって、猫の必要とする栄養素は異なるので、人間と同じく猫の食事もライフステージに合わせて変えていく必要があります。
年齢・ライフステージごとにフードの選び方のポイントやおすすめフードを紹介していますので、参考にしてくださいね。
→関連記事:猫の年齢
【哺乳・離乳期(~生後1か月頃)】生後20日頃まではミルクを、歯が生え始めたらそろそろ離乳食開始
産まれて間もない子猫の主食は当然お母さんのおっぱい。母猫がそばにいない場合は、生後20日頃まで基本的にミルクをあげて育てます。
ミルクを選ぶときには、良質で高脂肪・高たんぱくなものを選びましょう。特に、産まれたばかりの子猫や衰弱している場合には、初乳の成分がプラスされたものを選ぶと良いですね。
歯が生え始め、自力で排泄できるようになったら離乳食開始のサインです。離乳食を選ぶ時には、市販の子猫用フードや離乳食を活用すると良いでしょう。その際は、必ず「総合栄養食」表記のものを選んでください。柔らかいからといって、ウェットフードを与えるのは危険です。ウェットフードを与える場合も、必ず「総合栄養食」表記のものを選びましょう。
最初は離乳期用フードにミルクを混ぜたスープ状のものから始め、徐々に水分量を減らしていくと食べやすくなりますよ。
哺乳期から離乳期の切り替えはゆっくりと
- 哺乳期から離乳期の食事の切り替えは、ゆっくりやりましょう。
離乳期はミルクがメインです。離乳期に入って急に流動食や固形になっても食べ物と認識できないこともあります。離乳食に切り替えるときには、一度口の中に少し入れてあげるなどの工夫が必要になります。
【哺乳期おすすめミルク】森乳サンワールド ワンラック キャットミルク 270g
- 猫の母乳に近い成分
- 乳糖の調整がしてあり子猫のお腹を優しくサポート
- DHAやアラキドン酸など必須脂肪酸のバランス◎
価格 | 1,685円(税込)/270g |
サイズ | 50g・270g |
原産国 | 日本 |
原材料 | 乳たん白質、動物性脂肪、脱脂粉乳、植物性油脂、卵黄粉末、ミルクオリゴ糖、乾燥酵母、pH調整剤、乳化剤、タウリン、L-アルギニン、L-シスチン、DHA、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、カロテン、ビオチン、B12、C、コリン)、ミネラル類(Ca、P、K、Na、Cl、Mg、Fe、Cu、Mn、Zn、I、Se)、ヌクレオチド、香料(ミルククリーム) |
主な成分 | 粗たんぱく質:38.00%以上 粗脂肪:25.00%以上 粗繊維:0.30%以下 粗灰分:7.0%以下 水分5.00%以下 |
森乳サンワールドのキャットミルクです。母猫の母乳に近づけた高たんぱく・高脂肪ミルクは、哺乳期・離乳期から成猫まで幅広く使えるのが特徴。
子猫の健やかな成長に欠かせない必須脂肪酸のバランスも◎。特にDHAやヌクレオチド、アミノ酸タウリンを強化しています。乳糖を調整してあるので、子猫のお腹にも優しいのが嬉しいポイントです。
【離乳期おすすめ離乳食】JPスタイル 幼児用離乳食 420g
- 成長にあわせて柔らかさを調整できる粉末タイプ
- 子猫に嬉しい高カロリー設計
- お湯に溶かしてすぐに使える
価格 | 992円(税込)/420g |
サイズ | 420g |
原産国 | 日本 |
原材料 | ミルクカゼイン、パン粉、植物性油脂、脱脂粉乳、きな粉、小麦胚芽、乾燥全卵、バチルスサブチルス(活性菌)、ビフィズス菌、β‐グルカン、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、塩素、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチン、コリン)、タウリン |
主な成分 | 粗たん白質:33%以上 粗脂肪:16%以上 粗繊維:5%以下 粗灰分:9%以下 水分:10%以下 390Kcal/100g |
日清ペットフードから販売されているミルク風味の粉末フード。粉末タイプなのでお湯で柔らかさを調整できるのが嬉しいですね。成長や猫のお腹の調子にあわせて柔らかさを変えてあげましょう。
子猫用フードに少しづつ混ぜていくと、子猫用フードへの切り替えもスムーズにいきます。
【子猫期(生後2か月~1歳)】体をつくる大切な成長期!動物性たんぱく質がしっかり入ったキャットフードを
離乳食を開始する生後20日頃から、離乳食を与えつつ、キャットフードと水にシフトしていきましょう。
ドライフードは硬いので、最初はウェットフードと混ぜたりミルクでふやかして与えると食べやすいです。ドライフードを食べられるようになったら、新鮮な水も一緒にあげてくださいね。
生後12か月までは体をつくる大切な成長期。そのため、猫にとって大切なエネルギー源となる動物性たんぱく質を多く含むキャットフードを選ぶことが大切です。
子猫用おすすめフードのポイントは以下の3点。
- 肉類がメイン食材
- たんぱく質30%以上、脂質9%以上
- 人口添加物が含まれていない
まだまだ消化機能も未熟なので、少量ずつ1日3~5回に分けて与えると良いでしょう。
胃袋が小さいため1日の分量を数回に分けて
- 子猫の時期の食事は、1日の分量を複数回に分けてあげてください。体重1㎏あたり必要なカロリーは成猫より多いですが、胃袋が小さいため一度にたくさん食べることはできません。
また、体をしっかり成長させるために大切な時期です。良質なキャットフードを選びたいものです。
【子猫期おすすめキャットフード】ピュリナワン 1歳までの子ねこ用
- 1kg約870円のお手頃価格なお肉メインフード
- 主原料に新鮮なチキンを使用
- オメガ3脂肪酸の豊富な魚油配合
価格 | 1,915円(税込) |
内容量 | 2.2kg |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | チキン |
主な成分 | たんぱく質:40.00% 脂質:18.00%以上 粗繊維:2.50%以下 |
カロリー/100g | 約440kcal |
1kgあたり約870円と安価ながら新鮮なチキンが主原料。たんぱく質40%以上と動物性たんぱく質もたっぷり。質にも価格にもこだわりたい飼い主さんにぴったりです。
チキンは乾燥肉・生肉どちらも使っているので栄養バランスも◎。オメガ3脂肪酸の豊富な魚油配合なのも嬉しいですね。約1ヶ月分サンプルが500円で購入できるので、「食べてくれるか心配…」という方でも気軽にお試しできます。
【成猫期】高たんぱく・低炭水化物が基本!食べ方や体重変化を見て食事量の調整を
多くの猫は1歳で成長期を終え、成猫と呼ばれる維持期に入ります。猫の栄養の基本「高たんぱく質・低炭水化物」を大前提に、以下3点をチェックしてキャットフードを選びましょう。
- 栄養バランスが良い
- 動物性たんぱく質がメインかつ良質な素材を使用
- 気をつけたい原材料と人口添加物が含まれていない
子猫時代よりも一度に食べられる量が増えるため、1日の食事回数も2~3回に。ただし、猫の食べ方や体重変化を見ながら調整してあげると良いでしょう。
1ヶ月に2回くらいは定期的に体重を測るように
- 成猫期に入ると、体格は安定してきます。
運動不足になると、気が付かないうちに体重が増えてしまっていることもしばしばです。
増えすぎた体重を減らすことは困難ですので、1か月に2回くらい定期的に体重を測り、理想体重を維持するようにしていきましょう。
【成猫期おすすめキャットフード】ジャガー
- 人間でも食べられる安心素材を使用!肉と魚の豊富な栄養が取れる
- 動物性たんぱく質約80%
- レバー、タウリン、ベリー系など品質の良い多岐にわたる素材
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,129円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 肉類(チキン生肉、乾燥チキン、乾燥鴨肉、チキンレバー、鴨生肉) |
主な成分 | たんぱく質:37%以上 脂質:14.88%以上 粗繊維:5.25%以下 エネルギー:387.5kcal/100g |
原材料の約80%に動物性食材を使ったフード。肉だけ、魚だけのフードが多いなか、ジャガーは肉と魚両方使用。そのぶんコストはかかりますが、さまざまな栄養をバランスよく摂れるのが最大のおすすめポイントです。
そのほか、栄養豊富なビルべり―やクランベリー、フェンネルも配合。ペット先進国イギリスの工場で丁寧にチェックしているのも安心感がありますね。食レポでは豪快な食べっぷりも見れますので、是非チェックを!
【老猫期(7歳~)】少量でも十分エネルギーに変えられる良質な動物性たんぱく質を
7歳を過ぎると猫は高齢期に入ります。運動量が減り内臓の機能も低下し始めるので、徐々にキャットフードの切り替えが必要です。老猫向けにキャットフードを選ぶ際は、以下のようなフードを選ぶと良いでしょう。
- 良質な動物性たんぱくが第一原料だが多すぎない
- 脂質・エネルギー控えめ
- 炭水化物の量が少ない
- 人工添加物が含まれていない
食欲が落ちたり噛む力が弱くなったりするため、フードをふやかしたり嗜好性の高いウェットフードやトッピングを利用するなど食欲を刺激してあげるのがポイント。また、脱水にならないよう、水分補給にも気を配ってくださいね。
簡単に粒が砕ける配慮のあるドライフードを、初期段階で腎臓ケアできるものへの切り替えも
- 老齢期に入ると、歯が弱くなったり、歯が吸収されて無くなってしまうことがあります。厚みのある硬いフードは苦手になる猫たちが増えます。
老齢猫用に簡単に割れるような配慮のあるドライフードがありますので、そのようなものを選ぶのもよいでしょう。
また、腎不全を引き起こす猫たちもいます。定期的に健康診断を行い、腎臓が悪くなり始める初期症状の段階でフードを腎臓をケアできるものに切り替える方が良いかもしれません。
【老猫期おすすめキャットフード】カナガンキャットフードサーモン
- 正真正銘のグレインフリー!豆類も一切不使用で大豆アレルギーの猫でも安心
- 消化の良いサーモンがメインなので消化機能の衰えた高齢猫でも安心
- グルコサミン、コンドロイチン、キナ酸、オリゴ糖など高齢猫の健康をサポートする成分配合
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 生サーモン |
主な成分 | たんぱく質:34%以上 脂質:14.8%以上 粗繊維:3.25%以下 398kcal/100g |
消化器官の衰えた老猫に優しいサーモンメインのフード。原材料は魚類だけで60%以上!豆類も一切不使用で動物性たんぱく質が多く含まれるため、少ない量でもしっかり猫の体に栄養が吸収されるところが嬉しいですね。
そのほか、グルコサミン、コンドロイチン、キナ酸、オリゴ糖など老猫の健康をサポートする成分も配合。食レポでは、普段新しいフードに食いつかない愛猫が珍しく食べてくれました!是非参考にご覧ください。
【避妊・去勢後】体重変化を見てキャットフード切り替えの検討を
猫を飼う際は、病気や妊娠、発情期特有の行動やストレスを減らすため、避妊・去勢手術を行うのが一般的です。避妊・去勢手術後は、運動量が減るため太りやすくなると言われています。
避妊・去勢手術は生後6~10か月の子猫期に行いますが、1歳までは体をつくる大切な成長期なので、無理にカロリーを抑えたフードに切り替える必要はありません。ただし、以下のような猫は術後にフードを切り替えた方が良いでしょう。
- 抜糸の時に体重が増加している
- 抜糸時に体重増加はしていないが術後1ヶ月目に体重が増加している
避妊・去勢後の猫向けキャットフードの選び方のポイントは以下の3つ。切り替える場合は術後1か月ほどたってから少量ずつ進めていくことが大切です。
- 下部尿路ケアに配慮されている
- 高たんぱく、カロリー・脂質は控えめ
- 食物繊維がバランスよく含まれている
栄養素を減らさずカロリーだけ減らす
- 避妊・去勢手術を行うと、今までと同じように食べていても太りやすくなってしまいます。
手術前の体重を維持するためには、カロリーを30%減らさなければいけないとも言われています。問題は、栄養素を減らさずに、カロリーだけ減らすという点です。今までのキャットフードを30%減らすと、栄養不足が起こる可能性があります。
そのようなことを防ぎ、今までと変わらない量を食べ、おなかの満足度を上げ、なおかつ体重の上昇を防ぐことができる避妊・去勢用のフードに切り替えていきましょう。
【避妊・去勢後おすすめキャットフード】モグニャン
- カロリー、脂質が控えめで避妊・去勢後の猫の体重管理に
- 原材料の65%に低脂肪で高たんぱくな白身魚を使用
- 食物繊維の豊富な豆、サツマイモなどを使用
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 白身魚 |
主な成分 | たんぱく質:30.00%以上 脂質:13.00%以上 粗繊維:3.50%以下 379kcal/100g |
たんぱく質は30%以上と高たんぱくながらカロリー控えめで、避妊・去勢後の体重管理に嬉しい全年齢対象フード。消化に優しい白身魚を65%も使っているので香ばしさも抜群!お魚好きの猫ちゃんには特に好まれるでしょう。
食物繊維の豊富な豆、サツマイモを使用するなど、腸内環境のサポートに配慮されているのも嬉しいですね。食レポでは愛猫2匹が食べる前から興味津々の様子で喜んで食べてくれました。その食いつきっぷり、是非ご参考に。
【妊娠・授乳期】動物性たんぱくが豊富で消化の良いものを
妊娠中はいつもの2倍、授乳中はいつもの2~6倍もの栄養が必要と言われています。胎児・子猫と母猫の健康のためにも、以下のようなフードを選ぶようにしましょう。
- 動物性たんぱくが豊富で消化が良いもの
- 脂質は18%以上・EPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸が豊富
- L-カルニチンが豊富
- カルシウム・リンが豊富
- 人工添加物が含まれていない
特に大切なのが「動物性たんぱく質」。妊娠中にたんぱく質が不足すると、出生低体重や子猫の免疫機能障害など健康に影響を及ぼす恐れがあります。また、妊娠後期は子宮に圧迫さえて消化しづらくなるため、消化の良い鶏肉や白身魚などが主原料のものが良いですね。
また、妊娠・授乳期の水分は胎水や母乳を作るのにとても大切なので、いつでも水分補給できるよう工夫しましょう。
食事量を増やすのは妊娠後期から、授乳期は母猫の体重減少に注意
- 妊娠授乳期は、特に授乳期に母猫の体重減少が目立つことがあります。母猫の体重が減るのは、必要とするカロリーが足りていない証拠です。母猫の体重や体格を見ながら量を調節してあげてください。
妊娠初期はたくさん食べさせると、母猫が肥満状態になってしまいかえって出産が難しくなることがあります。量を増やすのは、妊娠後期からでよいでしょう。
【妊娠・授乳期おすすめキャットフード】ピュリナワン 1歳までの子猫用/妊娠・授乳期の母猫用
- 安価なわりに主原料に肉類を使用
- カルシウムとリンのバランスが良い
- 魚油使用でオメガ3脂肪酸が豊富
価格 | 1,915円(税込)/2.2kg(1kgあたり約870円) |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | チキン |
主な成分 | たんぱく質:40.00%以上 脂質:18.00%以上 粗繊維:2.50%以下 約440kcal/100g |
1kg約870円と安価なわりに、主原料にチキンを使ったピュリナワンの子猫用/妊娠・授乳期の母猫用フード。カルシウムとバランスも良く、胎児の健康な骨格づくりに役立ちます。
また、胎児の脳の発達に重要な役割を果たすオメガ3脂肪酸がたっぷり含まれているのも、おすすめポイントのひとつです。
②気になる体質(毛玉・毛艶・アレルギー)・体型(肥満・痩せ気味)・体調(下部尿路疾患・腎臓病)にあわせて選ぶ
続いては、体質・体型・体調面で気になる点がある猫向けのキャットフードの選び方です。さまざまな猫のお悩みに応えたフードが販売されていますのでチェックしてみてくださいね。
【毛玉が気になる】食物繊維のバランスが良く、炭水化物の少ないものを
猫は毛繕いするたびに自分の被毛を飲み込んでしまうため、ときどきたまった毛を吐き出して胃に毛を溜めないようにしています。猫が毛玉を吐くのは自然なことなのですが、こまめなブラッシングや定期的なシャンプーなどで毛玉を吐く回数を減らすことができます。
ただし、いろいろな毛玉対策をしても毛玉を吐き出すのが気になるようであれば、毛玉ケア用キャットフードに切り替えるのも◎。毛玉ケア用キャットフードを選ぶ際には、3つのポイントをチェックしてくださいね。
- 水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれている
- 炭水化物の量が少ない
- オリゴ糖などプレバイオティクス配合
注意したいのは、体のある部分だけを頻繁に舐めている場合や毛玉を吐く回数が増えた場合。皮膚炎や毛球症、その他消化器官の病気の可能性もあるため、早めに獣医さんに相談しましょう。
食欲不振や嘔吐の原因に
- 毛玉は食欲不振や嘔吐の原因になりますので、対策をしっかりとりたいものです。毛玉対策用のサプリメントなどもありますが、普段の食事やお手入れで対策をとれるほうが良いでしょう。毛玉が気になる猫用のキャットフードには様々な種類があります。好みのものを見つけてあげてください。
【毛玉が気になる猫おすすめキャットフード】シシア (Schesir) キャットフード ヘアボールチキン
- 100%ナチュラル原材料!高品質なタンパク質のみ使用
- 主原料に使われている全ての原材料は人の食する基準をクリア
- FOS、ビール酵母、チコリパルプなどのプレバイオティクスを配合
価格 | 581円(税込)/400g(1kgあたり約1,453円) |
原産国 | イタリア |
第一原料 | 乾燥チキン27% |
主な成分 | 粗たんぱく質:33.00% 粗脂肪:20.00% 粗繊維:6.00% 粗灰分:5.90% 水分10.00% |
世界50か国以上で愛用されているイタリア産シシアのキャットフード。無添加無着色で遺伝子組み換え・化学防腐剤は一切不使用。100%ナチュラル素材にこだわっているのが特徴。
主原料には人の食する基準もクリアした良質なチキンを使用。さらに腸内環境のバランスを整えるFOS、ビール酵母、チコリパルプなどのプレバイオティクスを配合。毛玉を吐きやすい猫に嬉しい工夫ですね。
【毛並みを維持したい】肉類メイン、マメ科・野菜・果物などの原料が含まれるものを
老化や病気、乾燥など毛並みが悪くなる原因はさまざま。でも、一番大きな原因は栄養バランスの乱れと言われています。毛並みが気になるときは、ブラッシングをしっかりするとともに、食事内容も見直すと良いかもしれません。
猫の被毛はケラチンというたんぱく質でできています。そのため、良質なケラチン(たんぱく質)をしっかりとることが大切です。毛並みを維持したい猫向けキャットフードの選び方ポイントは以下の3つです。
- ケラチン生成のための原料メチオニンが摂れる原料
- ビタミンB群が豊富
- オメガ6とオメガ3のバランスが良い亜麻仁油、カノラオイル配合
ケラチンを生成するための原料メチオニンが摂れる原料が含まれているものが◎。メチオニンは肉類・マメ科・野菜・果物などに多く含まれます。猫には動物性たんぱく質が必須なので、第一原料が肉類でかつマメ科・野菜・果物などを使ったフードを選ぶと良いでしょう。
タンパク質の量と質、オメガ3・オメガ6のバランス、ビタミンをチェック
- 毛艶を左右するのは、キャットフードに含まれる「タンパク質の量と質」、「体に必要なオメガ3、オメガ6のバランス」、「ビタミン」です。皮膚が乾燥すると被毛も乾燥してしまいゴワゴワします。良質なキャットフードを食べることと十分な水分摂取が大切です。
【毛並みを維持したい猫おすすめキャットフード】ラウズ ミールフリーターキー&チキン
- たんぱく質量が生肉の3倍!ディハイドレイテッドチキン
- ビタミンB群豊富なレバーを数種配合
- 豆類が豊富かつ、ビオチン配合
価格 | 1,680円(税込)/200g(1kgあたり約8,250円) |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | ディハイドレイテッドチキン |
主な成分 | たんぱく質:40.00% 脂質:12.00%以上 繊維: 4.00%以下 371kcal / 100g |
低温で丁寧に脱水した栄養価の高い「ディハイドレイテッドチキン」を使ったアメリカ産フード。ケラチンの生成に役立つ必須アミノ酸「メチオニン」を多く含む肉類を、なんと7種類も使用!さらに、ケラチンの生成をサポートし、被毛を健康に保つビタミンB群の豊富なレバーが入っているのが嬉しいですね。
お値段が高いのが難点ですが、健康で艶やかな毛並を維持するにはぴったりのフードといえるでしょう。愛猫2匹への食レポではふたりともすごい勢いの食いつきっぷりでした!お肉好きの猫ちゃんには喜ばれるフードかと思います。
【肥満気味】ダイエット中でも過度なたんぱく質制限は禁物!最低30%以上たんぱく質が含まれているものを
「最近お腹のあたりがぽっちゃりしてきて・・・」など猫の体型が気になり始めたら、まずは猫の適正体重を知ることが大切!1歳の頃の体重がその猫の適正体重に近いと言われています。
肥満気味の猫には以下のようなキャットフードを選ぶと良いでしょう。
- たんぱく質30%程度
- 適度な脂質
- 低炭水化物
いくらダイエット中であってもたんぱく質を安易に減らすのは禁物。基礎代謝をあげ太りにくい体質にするためにも最低30%程度のたんぱく質が含まれているキャットフードを選びましょう。
キャットフード量を減らさずカロリーを減らす
- 肥満気味の猫は「糖尿病」「肝リピドーシス」「結石」「関節炎」など様々な病気にかかるリスクが高くなります。BCS(ボディコンディションスコア)で、体格を確認しベスト体重を維持したいものです。
猫の減量は、キャットフードの量を減らさないでカロリーを減らしてください。猫は肉食動物ですので、減量のためにフードの量を減らすと体に必要なタンパク質やミネラル、ビタミンが減ってしまいます。そのため、肝臓を傷めたり様々な病気の原因になってしまうことがあります。
猫の減量用フードは様々なメーカーが販売しています。猫の好みに合ったフードを選び、ゆっくりダイエットしていってください。
【肥満気味の猫おすすめキャットフード】ピュリナワン メタボリック エネルギーコントロール
- 1kg約870円のお手頃価格なお肉メインフード
- 低炭水化物・高たんぱく設計
- 主原料に動物性たんぱく質豊富なターキーを使用
価格 | 1,915円(税込)/2.2kg(1kgあたり約870円) |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | ターキー |
主な成分 | たんぱく質:42.00% 脂質:8.00%以上 粗繊維:5.00%以下 約330kcal / 100g |
ご紹介するフードのなかでは一番のお手頃価格!1kgあたり約870円と安価ながら新鮮なターキーやチキンミールなど動物性食材をたっぷり配合。質も値段も重視したい!という方におすすめです。
肥満気味の猫に配慮して、高タンパクながら炭水化物の量を調整して低脂肪レシピに。1ヶ月分のフードがワンコインでもらえるので、食べてくれるか心配な方でも気軽にお試しできるのが嬉しいですね。
【痩せ気味】少量でもしっかりエネルギーになるものを、消化吸収の良い白身魚や鶏肉が◎
逆に痩せ気味かなと心配になったときも、まずは適正体重を知ることから。痩せる原因はさまざまですが、病気ではなく、ただ単にフードの食いつきが悪くて痩せてしまっている場合もあるので、食事の与え方や食事環境を見直してみてくださいね。
痩せ気味の猫におすすめのキャットフードのポイントは以下3点。
- 良質な肉・魚が主原料
- 脂質が多めで量が食べられなくてもエネルギーが摂れるもの
- 消化吸収が良い
少量でもしっかりエネルギーになるもの、消化の良い白身魚や鶏肉などを使っていると良いですね。
少量でもカロリーをしっかりとれるものを
- 痩せ気味の猫は、少量でもカロリーをしっかりとれるものを選んでください。
便が多い場合は、消化・吸収がうまくいっていない可能性がありますので、フードを変更してみましょう。
カロリーを増やしたり、量を増やしても体重が増えない場合は、腎不全や糖尿病などの病気が隠れているかもしれません。動物病院を受診しましょう。
【痩せ気味の猫おすすめキャットフード】カナガンキャットフードチキン
- 肉類だけで60%以上!
- 豆類も一切不使用のグレインフリーで消化吸収が良い
- たんぱく質34%以上、脂質16.7%以上のパワフルフード
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 乾燥チキン |
主な成分 | たんぱく質:34%以上 脂質:16.7%以上 粗繊維:3.25%以下 405kcal / 100g |
少食の猫にも嬉しい高脂肪・高カロリーのイギリス産フード。主原料は高品質で消化吸収の良い骨抜きチキン。肉類だけでなんと60%以上と、猫の食性にあった栄養バランスになっています。
豆類も含め穀物は一切不使用。消化器官が衰え、あまり食べられなくなった猫にも嬉しいフードです。食レポでは、喉を鳴らしながら嬉しそうに食べてくれましたよ。是非、その食いつきっぷりご覧くださいね。
【下部尿路疾患】すでにかかってしまった場合は、獣医師指導のもと療法食を
猫がかかりやすい尿路結石の原因は食生活、水分不足、環境、ストレスなど。トイレに行く回数が増えたり、痛がって鳴く素振りが見られたら要注意!
下部尿路疾患の猫向けキャットフードは以下の3種類。購入する前には、その種類を必ずチェックすることが大切です。
- 下部尿路疾患に配慮した総合栄養食(尿路結石ケア・FLUTDケア)・・・予防が目的(健康な猫用)
- 療法食・・・治療が目的(治療中の猫用)
- 維持食・・・症状改善後の再発予防(治療後の猫用)
すでに下部尿路疾患にかかってしまった場合は、獣医指導のもと療法食や維持食を。下部尿路疾患の予防のために与えるのであれば、総合栄養食を選んでくださいね。
下部尿路疾患が気になる猫のキャットフード選びのポイントは以下の4つ。
- カルシウム、リン、マグネシウムの量を抑え、かつバランスが良い
- 尿のpHが調整される
- 高たんぱくで消化が良い
- クランベリー、オメガ3脂肪酸、メチオニン配合
猫が辛い思いをしないよう、食事面だけでなく、普段から水分をしっかり与えストレスがかからないようにしてあげましょう。
下部尿路疾患と診断されたら療法食を、治療中でも食べられるおやつも
- 下部尿路疾患と診断された場合は、獣医師が処方したフードを食べるようにしましょう。結石ができにくいようにミネラルの配合を調節していますので、おやつもしばらく中止しましょう。フードを下部尿路疾患用にしてもおやつなどを食べてしまうとミネラルが過剰になり治療に支障が出てしまいます。
下部尿路疾患の治療中でも食べることができるおやつがありますので、獣医師に相談してみましょう。
【下部尿路疾患・療法食】VetSolution(ベッツソリューション) 成猫用 尿中シュウ酸塩サポート
- シュウ酸カルシウム結石にかかった猫用食事療法食
- マグネシウム、リンを制限、カルシウムを適切な配合量に調整
- pH調整で尿の酸性化を防止
価格 | 3,798円(税込)/1.5kg(1kgあたり約2,532円) |
原産国 | イタリア |
第一原料 | 加水分解サーモンタンパク |
主な成分 | たんぱく質:31.00%以上 脂質:13.00%以上 粗繊維:4.50%以下 388kcal / 100g |
イタリア最大のペットフードメーカーが販売する療法食。ストルバイト結石にかかった猫用フードです。マグネシウム、リンを制限し、カルシウムを適切な配合量に調整。結石をできにくくするよう、pH調整で尿の酸性化も防いでくれます。
療法食は必ず獣医指導のもと与えることが大切です。飼い主さんの判断で与えないよう注意してくださいね。
【腎臓病】たんぱく質の制限しすぎは禁物、獣医指導のもと療法食を
10歳以上の老猫の約30~40%がかかると言われる慢性腎臓病。健康な猫が予防目的で食べる場合は総合栄養食を、すでに腎臓病になってしまった猫には獣医指導のもと療法食を与えましょう。
- 腎臓病に配慮した総合栄養食・・・予防が目的(健康な猫用)
- 療法食・・・治療が目的(治療中の猫用)
腎臓病の猫向けキャットフード選びのポイントは3つ。
- 適度なたんぱく質が含まれている
- リンの含有量が低い
- 腎臓の働きをサポートするオメガ3脂肪酸配合
腎臓に負担をかけないためには高たんぱくフードを避けることが大切です。しかし、たんぱく質を制限しすぎるのは肉食動物の猫にとって良いことではありません。健康を維持するためにも、適度なたんぱく質が含まれている(30%以下)フードを選びましょう。
高タンパク質を避け、リンの含有量が低いものを
- 腎臓病の猫の食事は、「高タンパク質をさける」「リンの含有量が低い」ものを選ぶのが基本です。
タンパク質は分子量が大きく腎臓に負担がかかるために、タンパク含有量が控えめのフードを選びましょう。
【腎臓病・療法食】ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/d
- リン、ナトリウムを制限し腎臓への負担を軽減
- 腎臓の働きをサポートするオメガ3脂肪酸配合
- 天然由来の酸化防止剤使用
価格 | 3,698円(税込)/2kg(1kgあたり約1,849円) |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | 米 |
主な成分 | たんぱく質:10.00%以上 脂質:16.00%以上 粗繊維:2.80%以下 394kcal / 100g |
動物病院でも取り扱われることの多いアメリカブランド「ヒルズ」の療法食。リン、ナトリウムを制限し腎臓の負担を軽減、血液の流れをスムーズにするオメガ3脂肪酸配合など、腎臓病の猫向けに作られています。
療法食は猫の状態にあわせて栄養成分を調整されているフードなので、飼い主さんの判断で与えるのは厳禁!必ず獣医指導のもと与えるようにしてくださいね。
【食物アレルギー】治療中は獣医指導のもと除去食(療法食)を与えて
生後6か月~2歳頃に発症することが多いと言われる食物アレルギー。食物アレルギーと診断された場合は、獣医指導のもと除去食(療法食)を与えましょう。健康な猫が予防目的で与える場合は総合栄養食を選んでくださいね。
食物アレルギー対策用キャットフードのポイントは以下の3点。
- 体質に合ったタンパク質
- 無添加、自然由来の添加物
- たんぱく質の種類が少ない
いくら「良質」なタンパク質でも体質に合わなければアレルギー症状を起こしやすくなります。原材料の配合量だけでなく、タンパク質に含まれる原材料をチェックして選ぶようにしましょう。
検査を行わず痒みが軽減するフードを食べながら探す方法も
- 食物アレルギーを発症している場合、顔をかゆがる傾向があります。何に対してアレルギー反応を起こしているかは、検査をしないとわかりません。
アレルギー検査を行わないで、痒みが軽減するフードを食べながら探していく方法もあります(除去食試験)。
どちらの方法を選択するかはかかりつけの動物病院で相談してください。
【食物アレルギー・療法食】プリスクリプション・ダイエット 療法食 ZD低アレルゲン
- 消化吸収の良い加水分解たんぱく質を使用
- 炭水化物源は低アレルゲンの米のみ
- 猫の健康をサポートするオメガ3・オメガ6脂肪酸配合
価格 | 4,136円(税込)/2kg(1kgあたり約2,068円) |
原産国 | チェコ |
第一原料 | 米 |
主な成分 | 粗たんぱく質:33.00%以上 粗脂肪:12.00%以上 粗繊維:3.50%以下 368kcal / 100g |
アメリカの獣医師推奨NO.1「ヒルズ」の療法食。炭水化物源はアレルギー源となりにくいお米のみ。アレルギー症状を起こさないよう、消化吸収の良い加水分解たんぱく質を使っているのも特徴のひとつ。
食物アレルギー治療中の猫向けフードなので、予防のためのフードを探している方は総合栄養食表示のものを選んでくださいね。」
【歯石・歯垢】大きめ・硬めの粒で歯の健康維持成分配合のものを、こまめな歯磨きが大切!
成猫の約6~8割は歯周病と言われています。口臭が気になる、よだれがひどい、、、そんな症状が見られたら歯周病かも!?歯周病が進むと、口の中の菌が全身に広がり病気を引き起こす恐れもあるため、歯垢が歯石に変わる前にこまめな歯磨きをすることが大切です。
歯垢・歯石ケア用キャットフードを選ぶ際は、以下のポイントをチェックして選びましょう。
- 噛むことを促す大きめ・硬めの粒
- 歯の健康維持に配慮した成分配合
- 高たんぱく・低炭水化物
ウェットフードよりもドライフードを
- 歯垢や歯石が気になる場合は、ウエットフードよりもドライフードを選びましょう。噛むことで歯の表面の汚れが取れやすくなったり、食べ物のカスが口の中に残りにくくなります。
歯垢や歯石が落ちやすくなる成分が配合されているキャットフードもありますので、好みに合うものを探してあげましょう。
【歯垢・歯石ケア用おすすめキャットフード】カナガン デンタルキャットフード
- 歯垢・歯石に関する特許取得海藻成分「アスコフィラムノドサム」で作られた「プロデン・プラークオフ」配合
- 上質なターキー生肉を30%配合
- 食事を変えるだけなのでケアの時間がとれない飼い主さんにも嬉しい
価格 | 5,456円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,333円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 七面鳥生肉30% |
主な成分 | たんぱく質:33.00%以上 脂質:15.00%以上 粗繊維: 4.75%以下 389kcal / 100g |
ペット先進国イギリスのプレミアムフード「カナガン」の歯垢・歯石ケア用フード。歯垢・歯石に関する特許取得海藻成分「アスコフィラムノドサム」で作られた「プロデン・プラークオフ」配合。
主原料には動物性たんぱく質豊富な七面鳥を30%配合。歯垢・歯石が気になる場合は、毎日の歯磨きケアとあわせて、食事の見直しも検討を!
【下痢気味】消化吸収の良い食材使用で腸内環境を整える成分配合のものを、切り替えは少しずつ!
猫が軟便や下痢になるのは、何らかの病気もしくは生活習慣や環境による原因が考えられます。
軟便・下痢気味の猫向けのキャットフードを選ぶ場合は、以下の3つのポイントをチェック。
- 良質な肉・魚が主原料、消化吸収の良い食材使用
- 猫の体に優しいグレインフリー
- 腸内環境を整える成分配合
キャットフードを見直すことで軟便や下痢が改善される場合もありますが、急な切り替えで逆に軟便・下痢になることもあるため、切り替えの際は少しずつ行うようにしましょう。ただし、下痢以外に元気がなくぐったりしているなどの症状が見られる場合は、重篤な病気の可能性もあるため、早めに病院を受診しましょう。
フードが原因でない場合もあるので動物病院で便検査を
- 軟便気味の場合は、食物アレルギーやキャットフードをうまく消化できていない場合などが考えられます。慢性的に軟便が続いている場合は、キャットフードの変更をお勧めします。
キャットフードが原因でない場合もありますので、動物病院で便検査を行い、寄生虫などがいないことを確認しましょう。
【下痢気味猫おすすめキャットフード】ジャガー
- 肉と魚だけで原材料の約80%!肉と魚両方の良質なたんぱく質がとれる
- 消化吸収の良いサツマイモ、サーモン使用
- 猫が消化しづらい穀物は一切不使用
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 肉類(チキン生肉、乾燥チキン、乾燥鴨肉、チキンレバー、鴨生肉) |
主な成分 | たんぱく質:37%以上 脂質:14.88%以上 粗繊維:5.25%以下 387.5kcal/100g |
猫の体に優しいイギリス産グレインフリーフード。主原料のチキン生肉をはじめ、原材料には魚も配合。肉と魚両方の上質なたんぱく質が摂れるのは嬉しいですね。
ほかにも、原材料にあ消化吸収の良いサツマイモ、サーモンなどを使用。デリケートなお腹の猫にも安心して与えられます。食レポでは、愛猫2匹の豪快な食べっぷりが見れますので是非ご参考に!
③飼い主さんのこだわり(価格・産地・形状・粒の大きさ・猫種別など)で選ぶ
「多頭飼いだからなるべくコスパ重視で」「猫のごはんも無添加のものを選びたい」など、飼い主さんによっては「ここにこだわって選びたい!」というポイントがあるかと思います。
【コスパ重視!多頭飼い向け】主原料に動物性食材を使用しているものを、原産国もチェック
市販のキャットフードには1kg約200~300円の激安価格のものも。でも価格の安いフードには、原材料が不鮮明なものや、主原料に植物性たんぱく質や穀物を使用しているものが多く、健康面を考えると正直おすすめはできません。
猫の健康を考えるなら、以下4点のポイントをチェックして選ぶと良いでしょう。
- 不鮮明な原材料・気になる添加物を使用していない
- 原材料生産地の表記あり・中国産原材料を使用していない
- 肉や魚などの動物性食材が主原料
- 自社工場で生産
価格の安さはもちろん大切ですが、原材料や栄養バランスをしっかりチェックして選ぶようにしてくださいね。
【コスパ重視!多頭飼い向けおすすめキャットフード】ピュリナワン グレインフリー
- 主原料に新鮮なチキンを使用
- 500円で1.6kgフードのサンプルが試せる
- 安価なグレインフリー
価格 | 1,915円(税込)/1.6kg(1kgあたり約1,197円)初回サンプル500円 |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | チキン |
主な成分 | 粗たんぱく質:35.00%以上 粗脂肪:14.00%以上 粗繊維:2.00%以下 約413kcal / 100g |
1.6kgのフードがなんと500円でお試しできるキャンペーンを行っているピュリナワンのグレインフリーフードです。安価ながら主原料には鶏肉を使用。乾燥肉と生肉配合で栄養バランスも◎。
やわらかほぐし粒と美味しいカリカリ粒、異なる食感の2つの粒で食いつきも期待できるフードです。初回限定ではありますが、通常サイズのフードがこのお値段で買えるのは嬉しいですよね。
【国産】主原料に動物性食材を使用、原材料生産地を公開しているとより安心
国産と聞くと「安全」なイメージがあるかもしれませんが、残念ながらキャットフードに関しては「国産=安全」とは言い切れません。外国産に比べ安価で手に入りやすいなどのメリットはありますが、主原料に動物性食材が使われておらず、原材料生産地が不鮮明なものも多いです。
ですが、なかには国産でも猫の健康を考えて原材料や成分にこだわったフードもありますので、国産キャットフードを選ぶ際には以下3つのポイントに注意して選びましょう。
- 不鮮明な原材料・気になる添加物を使用していない
- 原材料生産地をチェックする
- 肉や魚などの動物性食材が主原料
知名度だけで選ぶのではなく、原材料や栄養バランスをしっかりチェックして選ぶようにしてくださいね。
【国産おすすめキャットフード】レガリエ
- 獣医師との共同開発
- 国産を中心に世界中から素材を厳選、全ての産地を公開
- 低温加熱製法で栄養素と美味しさをキープ
価格 | 定期便初回550円(税込)/160g(初回のみでキャンセル可能)定期便4,280円/1.5kg |
穀類 | なし |
第一原料 | 生肉(鶏肉(日本)、牛肉(ニュージーランド、オーストラリア、日本) |
主な成分 | 粗たんぱく質:31.00% 粗脂肪:15.00%以上 粗繊維:3.00%以下 373kcal / 100g |
獣医師さんとの共同開発で誕生した国産×ヒューマングレード×グレインフリーのキャットフード。国産を中心に世界中から集めた原材料は、どれも人間が食べられるほど高品質なもの。全ての産地を公開しているのは安心感がありますね。
鮮度の高い生肉を主原料に使っていますが、その製法にもこだわりが。栄養と美味しさを保つため、低温加熱製法で作られています。定期便なら初回お試しがなんと500円!食いつきが気になる…という方も、初回のみのキャンセル可能なのでまずはお試しから!
【ウェットフード】主食なら総合栄養食を、ドライフードと一緒に与えるなら間食を
主におやつとして与えることの多いウェットフードですが、なかには主食として与える場合も。また、水分補給や食いつきをよくするために、ドライフードと一緒に与えることもあります。ドライフードと一緒に与える場合は必ず「間食」を、主食として与える場合は「総合栄養食」を選んでくださいね。」
そのほか、ウェットフードを選ぶ場合には以下のポイントもチェックを。
- 注意の必要な添加物を使っていない
- 良質なたんぱく質
積極的に水を飲まない猫や尿路結石が心配な猫に上手く活用
- ウエットフードは嗜好性が良く、好んで食べる猫が多いです。
ただし、ずっと置いておくと傷んでしまいますので、時間を決めて下げるようにしてください。
積極的に水を飲まない猫の場合は、ウエットにしてみましょう。ウエットフードの80%程度は水分です。普通に食事をするだけで、水分もとることもできます。
尿路結石が心配な猫はウエットフードを上手に利用し、積極的に水分をとり尿が濃くならないようにしたいものです。
【おすすめウェットフード】総合栄養食|ピュリナワン 避妊去勢した猫の体重ケア チキングルービー仕立て 70g
- 適切なたんぱく質・脂肪で避妊去勢後の体重管理をサポートする総合栄養食
- 天然の食物繊維配合で毛玉ケアにも
- ミネラルバランスを調整し、尿路疾患にも配慮
価格 | 112円(税込)/70g(100gあたり約160円) |
原産国 | オーストラリア |
第一原料 | チキン |
主な成分 | たんぱく質:10.8%以上 脂質:2.7%以上 粗繊維:1.5%以下 水分80%以下 約81kcal/100g |
ドライ×ウェットのミックスフィーディングを推奨するピュリナの総合栄養食パウチ。主原料には良質なチキンを配合。獣医師と栄養学者によって開発されたレシピは栄養バランスも◎。
忙しい朝はドライ、ゆっくりできる夜はウェットなど組み合わせて使うことでしっかり水分補給しながら避妊去勢後の体重管理もできますよ。定期お届け便なら、初回最大3,000円分が無料です!ドライの500円お試しサンプルも大変お得。
【缶詰】主食かおやつか、年齢かどうか、などによって選ぶフードは違う
ウェットフードのなかでも特に種類が多くて人気の缶詰タイプ。猫が好む味かどうかも大切ですが、「主食かおやつか」「年齢はどうか」などによって選ぶフードは変わってきますので注意してくださいね。
缶詰タイプを選ぶポイントは次の4つです。
- 目的にあわせて選ぶ
- 猫の好みやライフステージ、体調などにあわせて形状を選ぶ
- 化学添加物が多く使われていないものを選ぶ
- 年齢にあったものを選ぶ
【缶詰おすすめ】総合栄養食|モンプチ 成猫用 あらほぐし仕立て ロースト若鶏
- 粗くほぐした若鶏ローストが主原料で食べごたえあり
- 主食としても使える栄養価の高い総合栄養食
- たっぷりとろとろソース、粗挽き仕立て、テリーヌ仕立てなど種類豊富
価格 | 68円(税込) |
内容量 | 85g |
形状 | フレーク |
原産国 | アメリカ |
対象年齢 | 成猫期 |
原材料 | 肉類(ポーク、チキン)、穀類(小麦グルテン等)、豆類(大豆たんぱく)、増粘安定剤(加工でんぷん)、ミネラル類、アミノ酸類、着色料(酸化チタン)、ビタミン類 |
主な成分 | 粗たんぱく質:11.0%以上 粗脂肪:2.0%以上 粗繊維:1.5%以下 水分80% 85kcal / 100g |
粗くほぐした若鶏ローストが食べ応えありのモンプチ缶。たっぷりとろとろソース、粗挽き仕立てなど種類も豊富で選ぶ楽しさも。
ピュリナのドライフードとのミックスフィーディング定期便なら、いつでも20%OFFで購入できます。かさばる缶タイプのフードを定期的に自宅に届けてもらえるのは便利ですね。
【値段の安さで選ぶ】主原料に動物性食材を使用しているものを、原産国もチェック
安いフードにはそれなりの理由がありますが、なかには安くても猫の健康をしっかり考えられて作られた安全性の高いフードもあります。
もちろん値段も大切ですが、「安いから」だけで選ぶのではなく、以下のようなポイントをしっかり確認して選ぶようにしてくださいね。
- 不鮮明な原材料・気になる添加物を使用していない
- 肉や魚などの動物性食材が主原料
- 原材料生産地の表記がある、中国産原材料を使用していない
- 自社工場で生産
【値段の安さで選ぶ!おすすめキャットフード】ピュリナワン グレインフリー
- 主原料に新鮮なチキンを使用
- 500円で1.6kgフードのサンプルが試せる
- 安価なグレインフリー
価格 | 1,915円(税込)/1.6kg(1kgあたり約1,197円)初回サンプル500円 |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | チキン |
主な成分 | 粗たんぱく質:35.00%以上 粗脂肪:14.00%以上 粗繊維:2.00%以下 約413kcal / 100g |
1.6kgのフードがなんと500円でお試しできるキャンペーンを行っているピュリナワンのグレインフリーフードです。安価ながら主原料には鶏肉を使用。乾燥肉と生肉配合で栄養バランスも◎。
やわらかほぐし粒と美味しいカリカリ粒、異なる食感の2つの粒で食いつきも期待できるフードです。初回限定ではありますが、通常サイズのフードがこのお値段で買えるのは嬉しいですよね。
【無添加】何の動物の油か表記、天然由来の酸化防止剤を使用しているものを
「添加物が入っている」というだけでマイナスイメージを持つ人もいるかもしれませんが、添加物には品質を保ち栄養価を高めるなどの大切な役割があります。ここで重要なのは、添加物の上限は食べ続けても安全な量で設定されているため、しっかり量を守っていれば健康上問題ないということ。
ただ、なかには発がん性などが指摘される添加物などもあるため、猫の健康のことを考えるとなるべく「無添加」のものを選びたくなりますよね。
無添加のキャットフードを選ぶ際には、以下3つのポイントをチェックしてくださいね。
- 鶏油、豚脂、牛脂など何の動物の油か表記してある
- 良質なたんぱく質
- ビタミンE、ビタミンC、ローズマリー抽出物など天然由来の酸化防止剤使用
【無添加おすすめキャットフード】ジャガー
- 肉と魚だけで原材料の80%以上の高たんぱくフード
- 天然由来の緑茶、マリーゴールド、ミックストコフェロール(ビタミンE)使用
- 原材料の品質検査、製造過程は専任品質管理官が徹底管理
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 肉類(チキン生肉、乾燥チキン、乾燥鴨肉、チキンレバー、鴨生肉) |
主な成分 | たんぱく質:37%以上 脂質:14.88%以上 粗繊維:5.25%以下 387.5kcal/100g |
素材の質の高さに定評のあるイギリス産フード。チキンオイル、サーモンオイルなどどんな動物の脂かはっきり記載してあるので安心!
また、人間用食品工場で加工出荷された原材料を使うなど、ペット先進国イギリスならではの安心できるフード作り体制もおすすめポイントのひとつです。
【グレインフリー】穀物アレルギーか疑わしい場合は必ず獣医の診察を受けてから
グレインフリーと聞くと健康に良さそうとか、アレルギー対策になりそう、などのイメージがあるかもしれませんが、すべての猫に向いているフードというわけではありません。
穀物アレルギーの猫には向いていますが、その他の食材がアレルゲンの場合はかえって症状を悪化させてしまうことも。穀物アレルギーが疑われる場合は、必ず獣医の診察を受けたうえでグレインフリーのフードを選ぶようにしてくださいね。
グレインフリーのキャットフードを選ぶ際には、以下3つのポイントをチェックしてくださいね。
- ライフステージや体質・体調にあったものを選ぶ
- 主食には基本的に総合栄養食のドライフードを、猫によってはウェットタイプを選ぶ
- 主原料に良質な肉や魚を使っているものを選ぶ
- 穀物のかわりにイモ類を多く使っていないものを選ぶ
【シニア猫用グレインフリーキャットフードおすすめ】モグニャン
- 高たんぱくながら低脂肪な白身魚が主原料
- 適度なたんぱく質
- 子猫からシニア猫まで全年齢の猫に対応
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 白身魚 |
主な成分 | たんぱく質:30.00% 脂質:13.00%以上 粗繊維: 3.50%以下 379kcal / 100g |
高タンパクヘルシー素材の白身魚が主原料のお魚系プレミアムフード。運動量の減ったシニア猫の体重ケアにも◎。子猫からシニア猫まで全年齢の猫に使えるので、年齢による切り替えの手間がないのは嬉しいですね。
食レポでは、ふんわりと甘い香りにつられ喉を鳴らしながら食べる様子が。普段鶏肉好きの子も喜んで食べてくれたのには驚きました。是非その食いつきの様子をチェックしてみてくださいね。
【オーガニック】オーガニックの認証基準は国によって違うので確認を
オーガニックの認定基準は国によって違います。オーガニックキャットフードを選ぶ時には、認証機関を確認するようにしましょう。厳しい基準を定めているヨーロッパやアメリカの認定機関で認証されたフードを選ぶと安心です。
そのほか次の点に注意して選ぶと良いでしょう。
- オーガニックの認定基準を確認する
- 主原料がオーガニック素材のものを選ぶ
- 人工酸化防止剤や着色料が使われていないものを選ぶ
- ライフステージや体質・体質にあったものを選ぶ
【オーガニックおすすめ】キャスター&ポラックス チキン&スイートポテト
- 原材料の95%がUSDA認証オーガニック食材
- 農薬や化学肥料を使わずのびのび育ったオーガニックチキンが主原料
- 生きたまま腸に届く有胞子乳酸菌配合
価格 | 6,380円(税込)/1.3kg(1kgあたり約4,908円) |
内容量 | 1.3kg |
オーガニック認証 | あり |
原産国 | アメリカ |
対象年齢 | オールステージ |
第一原料 | 有機鶏肉 |
主な成分 | 粗たんぱく質:32.00% 粗脂肪:14.00%以上 粗繊維:3.50%以下 374kcal / 100g |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール |
認証基準の厳しさで知られるUSDA(アメリカ農務省)認証のオーガニック食材をなんと95%も使ったキャットフード。主原料には良質な動物性たんぱく質を豊富に含む有機鶏肉を使用。さらに、有機エンドウ、有機さつまいも、有機ひよこ豆など、猫の健康に欠かせない栄養がぎっしり詰まっています。
これだけのオーガニック素材を使っているのでお値段は高めですが、安全性の高さは抜群!もちろん猫の好みもあるとは思いますが、オーガニックにこだわる方には是非おすすめしたい良質フードです。
【粒の大きさ】原材料や成分をチェック、猫の好みにあわせて
子猫や老猫など硬いドライフードを上手く食べられない猫でも食べやすいのが、1cm未満の小粒タイプキャットフード。また一方で、がりがり噛んで食べる猫や早食いで吐き戻しの多い猫には、1cm強の大粒タイプがおすすめです。
猫によっても好みがあるため、猫にあった粒の大きさのものを選んであげてくださいね。また、粒の大きさだけでなく原材料や成分もしっかりチェックして選びましょう。
体格や年齢に合わせて選んで
- 猫は粒の大きさや形にもこだわる傾向があります。体格や年齢に合わせて選んであげましょう。
高齢になると、歯が抜けたり、歯周病からグラグラして「硬く、厚みがあり、大きな」粒のキャットフードは苦手になります。薄くて、少しの力で割れるような粒を選んであげましょう。高齢猫用のキャットフードには高齢猫が食べるときに負担にならないような工夫がされているものがあります。
成猫は、高齢猫のように歯のトラブルがないことが多いですので、しっかり噛んで食べたい猫が多いでしょう。
嗜好性だけでなく、噛み応えや粒の大きさや形もキャットフードを選ぶ時のポイントになります。
【小粒タイプおすすめキャットフード】ピュリナワン インドア1歳以上 ターキー&チキン
- 粒の大きさ8mm、平らな三角形
- 1kg約870円のお手頃価格なお肉メインフード
- 主原料に動物性たんぱく質豊富なターキーを使用
価格 | 1,915円(税込)/2.2kg(1kgあたり約870円) |
原産国 | アメリカ |
第一原料 | ターキー |
主な成分 | たんぱく質:40.00% 脂質:13.00%以上 粗繊維:6.00%以下 360kcal / 100g |
粒の大きさ約8mm、平べったい三角形の粒。ご紹介するフードのなかでは断トツの低価格!1kgあたり約870円と安価ながら新鮮なターキーやチキンミール、フィッシュミールなど動物性食材をたっぷり配合。質にも値段にもこだわりたい人におすすめです。
550gの小分けタイプなので、開封後も心配なく使いきれるのが◎。食レポでは愛猫2匹が食べる様子もご覧頂けますので是非チェックしてみてくださいね。食いつきが心配な方に嬉しい1ヶ月500円お試しキャンペーンもありますよ!
【大粒タイプおすすめキャットフード】カナガンキャットフードチキン
- 粒の大きさ1cm強、ふっくらとした丸型
- 豆類も一切含まない正真正銘グレインフリー!高たんぱくレシピ
- 肉類さけで60%以上使用
価格 | 4,708円(税込)/1.5kg(1kgあたり約3,139円) |
粒の大きさ/形状 | 1cm強/ふっくらとした丸型 |
原産国 | イギリス |
第一原料 | 骨抜きチキン |
主な成分 | たんぱく質:34%以上 脂質:16.7%以上 粗繊維:3.25%以下 405kcal/100g |
粒の大きさ約1cm、ふっくらとした丸型のやや大粒フード。肉類だけで60%以上の高たんぱくフードです。豆類も一切不使用のグレインフリーなので、消化が良く猫の体にしっかり栄養が届きます。
食レポでは、普段なかなか新しいフードに食いつかない愛猫が珍しく喉を鳴らしてもぐもぐ。開ける前から興味深々でした!その食いつきっぷり、是非参考にご覧くださいね。
【猫種別】個体差もあるので、猫の成長度合いや健康状態にあわせて
マンチカン、アメショ、ラグドールなど猫種によっても必要な栄養は異なります。もちろん個体差もありますが、猫種別キャットフードの選び方を知りたい方は、以下を参考にしてください。
キャットフードの正しい与え方
せっかく良いキャットフードを選んでも与え方を間違ってしまうと、猫の健康を損ねてしまう恐れがあります。給餌方法や給餌回数などもしっかり確認しておきましょう。
子猫は1日3~5回、成猫は1日2~3回
1日の給餌回数は、猫の年齢や食べ方によって異なります。
月齢の低い子猫は消化器官も未熟なので、1日の給餌回数を多めに小分けにして与えましょう。成猫の給餌回数の目安は1日2~3回ですが、猫の食べ方や体重の変化を見ながら調整してくださいね。
また、高齢になると消化器官の機能や噛む力が衰えることから、食べムラが激しくなる猫も多くなります。いつでも食べられる環境を整えておくと猫のストレスも少なくなるでしょう。
給餌量の目安は猫の年齢や体重、体の状態、飼育環境によって異なる
適切なキャットフードの量は、猫が1日に必要とするカロリー量から計算することができますが、フードごとに消化吸収率が異なることや、猫によって活動量が異なるためあくまで目安にすぎません。
目安を参考に猫の体重や体の状態を見ながら、給餌量を調整してあげることが大切です。
給餌量の詳しい計算方法を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
【年齢・ライフステージ別】1日のキャットフードの量と回数の目安
基本的な給与方法は決めておく
猫が好きな時に好きなぶんだけ食べられる状態の「置き餌」、1日に数回時間を決めて与える方法、1日の給餌量を量って1日に数回与える方法など、給与方法はさまざま。どの給与方法が良いかは、猫によって異なりますので、猫の体型や状態によって決めると良いでしょう。
ただし、給与方法をコロコロ変えてしまうと猫にとってストレスになる場合もあるため、基本的な方法は決めておくと良いですね。
体重や体格にあわせて1日の食べる量を決めて
- 一気に食べてしまうか、少しずつゆっくり食べるかは猫の性格によります。
食べ方は猫によって様々ですが、日によって変わることはほぼないでしょう。1日に食べる量は体重や体格によって決めて、あげるようにしてください。
また、体重に見合った量をあげているのに、どんどん体重が増えることがあります。体重が同じでも、代謝は猫によって異なりますし、年齢や運動量、避妊手術の有無によって変化します。
体重だけでなく、BCSもしっかり確認して給与量は決めましょう。
関連記事:キャットフードの正しい与え方
食いつきが悪いときの対処法
新しいキャットフードに替えたもののなかなか食べてくれなくて・・・という悩みもよくありますよね。食いつきが悪いときは以下の方法を試してみてくださいね。
キャットフードをふやかす
ぬるま湯を加え柔らかい食感にしてあげることで、猫が食べやすくなります。またフードを温めることで匂いも強まります。
歯が生え揃っていない子猫、噛む力の弱くなった高齢猫、口内炎や歯周病などの歯の病気を抱えている猫などには特におすすめです。
食事環境を見直す
食事環境も食いつきを左右する重要なポイントです。以下のような点をチェックし、猫が食べやすい環境を作ってあげましょう。
- 器や食事スペースが汚れていないか
- 猫が食べづらい態勢になっていないか
- ひげが当たる大きさの器でないか
- 食事スペースは人の出入りが激しい場所でないか
スキンシップをとりながら与える
興奮状態や緊張状態などが続いて食いつきが悪くなっているケースもあります。猫が安心して食べられるよう、スキンシップをとりながら与えるのも効果的です。猫の様子を見ながら声をかけて気持ちを落ち着かせてあげましょう。嫌がる場合は無理に触らないように。
キャットフードを砕き、水を加えてペースト状にしたものを指先につけ、舐めさせてあげることで食べるきっかけになることもありますよ。
開封後の賞味期限に注意
キャットフードの開封後の賞味期限にはご注意を。ドライフードの開封後の賞味期限は約1か月ですので、1か月で食べきれるサイズを購入することが大切です。開封して空気に触れるとキャットフードは酸化し始めてしまうため、食いつきが悪くなる場合も。新鮮なうちに与えるようにしてくださいね。
ウェットフードに関しては、開封後その日のうちに食べきるのが基本です。残した場合でもなるべくその都度処分してください。
食いつきが悪いときは今のキャットフードを主体に変化を
- 食いつきが悪いときには、フードを変える前に今のキャットフードを主体に変化をつけましょう。
お湯をかけて香りが出るようにしたり、少しウエットフードを足してみるなどの嗜好性の面での工夫。
フードボウルを、陶器のものに変えたり、食べやすい高さに変える、ひげが当たらない広さにするなどの食環境に関しての工夫。
様々な工夫ができると思いますが、それでも食べない場合はフードを変更したり、体調面で問題がないかを動物病院で確認してもらいましょう。
まとめ
「おすすめのキャットフード」とひとくちにいっても、猫によって必要な栄養は異なるので、一概に「どれが一番!」とは言えません。大切なのは、その子にあった栄養成分に調整されたキャットフードを飼い主さんが選んであげること。そして、猫の食べ方や体重変化、体調などを日頃からよくチェックすることです。
1年前と今では、その子にあったキャットフードは変わっているかもしれません。気になることがあれば獣医さんなどにも相談しながら、最適なキャットフードを探してあげてくださいね。もちろん、人間と同じように猫にも食の好みがありますので、色々なキャットフードを試しながら、我が子のお気に入りを見つけてあげましょう。
まずはお試しサンプル!という方はこちらから。
ワンコインもあり!サンプル・モニターのあるキャットフード7選
- この記事を書いた人
守重美和
猫ねこ部編集室 編集&ライター保護猫団体の活動を仔細にお届けする「保護猫のわ」・飼い主さんと猫との幸せエピソードをお届けする「なないろ猫物語」の編集担当。
猫を通して「人」の姿にフォーカスした記事をお届けする猫メンタリーライターとして 猫好きシンガーソングライター・嘉門タツオさんへのインタビューをはじめ、街の看板猫、猫カフェ、猫が住める住宅からキャットフードメーカー、ペット防災の専門家、猫雑貨店、猫をモチーフした漫画家さん、年間3000件ものTNRの不妊手術を行っている獣医に至るまで、半年間で約40名以上の猫と関わる方々に幅広く取材を重ねる。
- 【監修】獣医師・YICビジネスアート専門学校ペット科講師
平松育子京都市生まれ
山口大学農学部獣医学科(現 山口大学共同獣医学部)卒業/2006年3月-2023年3月ふくふく動物病院院長を務める/現在は勤務獣医師として自分の可能性にチャレンジ中